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ラトヴィアは人口228万人、面積は北海道の約80%の6万5千m2.、ラトヴィア人が6割でロシア人が3割を占める。首都リガの人口は約74万人でバルト3国最大、大統領制の共和国である。 <br /><br />リガへはサンクトペテルブルグから夜行列車で約13時間(写真1、2)、バルト3国では抜きん出た大都市であり、地理的にもバルト3国のほぼ中心に位置し、経済的にも他の都市をリードする。国際性も豊かで、町の中でもほとんどの人が英語かドイツ語を話す。 <br /><br />1201年ブレーメンの僧正アルベルトがここに上陸し、要塞を築いたのがリガの歴史の始まり。彼らは帯剣騎士団を組織し、ドイツ人によるバルト地方征服の根拠地となった。13世紀末にハンザ同盟に加盟し、急速に発展していく。旧市街を彩る建築はこの頃に建てられたものが多い。その後16世紀から19世紀にかけてリガはポーランド、スウェーデン、ロシアの支配を受けたが、成長を続けた。このころ新市街にユーゲント・シュティール(アール・ヌーヴォー)様式の優雅な建築が次々と建てられた。  <br />しかし、かつて「バルトのパリ」と呼ばれた町並みもソ連時代には軽んじられ、ついには「零落した貴婦人」とまで言われた。しかし独立後の復興は目覚しく、美しく修復され、多くの建物がかつての輝きを取り戻した。旧市街ではハンザ商人たちが活躍した往時をしのぶことができる。 <br /><br />リガの見所を順に紹介しよう。リーガの象徴は、ブラックヘッドのギルド(写真3、4)と市庁舎広場の聖ローランド像(写真5)。 <br />ブラックヘッドのギルドは15世紀に建設された個性的なファサードをもつ、市の象徴的建物。市庁舎広場の中央にはリーガの守護神である聖ローラント像が立っている。1941−44年、ドイツはこの国を占領、9万人以上のユダヤ人が強制収容所へ送られた。1941年ドイツ軍の空襲でこの優雅な建物も破壊されたが、リガの創設800周年を記念して2000年に再建が完了した。 大時計の下には4つのハンザ都市、リーガ、ハンブルク、リュ−べック、ブレーメンの紋章が浮き彫りにされ、ギリシア神話の神々の像が置かれている。 <br /><br />ブレーメンの音楽隊像(写真6)がスカールニュ通りの聖ペテロ教会前に設置してあって驚かされた。ブレーメン市との友好関係からこの像が贈られたそうである。 ブレーメン市にあるはずの聖ローラント像がリーガにあるのも同じ理由だ。 <br />スウェーデン門(写真7)はリーガに唯一残るかつての城門、1698年移設された際に付け加えられたもので、当時向かいに住んでいたスウェーデン兵がよく利用したのでこの名が付けられた。 <br />旧市街を取り囲む城壁と大砲(写真8)。リガの町も13世紀から18世紀までタリンのように城壁によって取り囲まれていた。後に町の防衛の意味が失われると、建材を節約するために城壁の多くが住宅の材料に転用された。 <br /><br />ワーグナーが1837年から2年間住んでいた家(写真9)がある。ワーグナーは負債から逃れるため、リガにやって来て、また去っていったそうだ。現在はコンサートホールとして使用されている。 <br />リガ大聖堂から眺めるリガ市内(写真10)、市内の石畳の街路(写真11、12)は中世ドイツの町並みをしのばせる。 <br /><br />リガ新市街のユーゲント・シュティール建築群(写真13−16 )。リガは19世紀後半から今世紀初頭にかけてドイツに起こり、ヨーロッパに流行した建築の新様式運動、ユーゲントシュティール建築の宝庫である。建物がすべて国有化されたソ連時代にはほとんど手入れもされなかったが、現在は修復が進んで、以前の輝きを取り戻している。 <br />ミハイル・エイゼンシュタイン(有名な映画監督のエイゼンシュタインの父)など著名な建築家がドイツ圏から招かれ、腕を競ったそうだ。 <br /><br />現在第一線で活躍する指揮者マリス・ヤンソンスは1943年リガ生まれ、父親のアルヴィドも指揮者として知られ、ムラヴィンスキーのもとでサンクトペテルブルグ(当時はレニングラード)フィルハーモニーで副指揮者を務めた後、西側でも知られるようになった。 <br />アムステルダム・コンセルトへボウ管弦楽団と、バイエルン放送交響楽団で首席指揮者を兼務している。私はパリでコンセルトへボウ管の演奏会の後お話をしたことがある。今最も気になる指揮者の一人である。 また、ヴァイオリニストのギドン・クレーメル(1947−)もリガ出身のラトヴィア人。

ラトヴィアの世界遺産No.1:首都リガのドイツの街並みとユーゲントシュティール建築の宝庫

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2008/02/23 - 2008/02/25

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ハンク

ハンクさん

ラトヴィアは人口228万人、面積は北海道の約80%の6万5千m2.、ラトヴィア人が6割でロシア人が3割を占める。首都リガの人口は約74万人でバルト3国最大、大統領制の共和国である。

リガへはサンクトペテルブルグから夜行列車で約13時間(写真1、2)、バルト3国では抜きん出た大都市であり、地理的にもバルト3国のほぼ中心に位置し、経済的にも他の都市をリードする。国際性も豊かで、町の中でもほとんどの人が英語かドイツ語を話す。

1201年ブレーメンの僧正アルベルトがここに上陸し、要塞を築いたのがリガの歴史の始まり。彼らは帯剣騎士団を組織し、ドイツ人によるバルト地方征服の根拠地となった。13世紀末にハンザ同盟に加盟し、急速に発展していく。旧市街を彩る建築はこの頃に建てられたものが多い。その後16世紀から19世紀にかけてリガはポーランド、スウェーデン、ロシアの支配を受けたが、成長を続けた。このころ新市街にユーゲント・シュティール(アール・ヌーヴォー)様式の優雅な建築が次々と建てられた。 
しかし、かつて「バルトのパリ」と呼ばれた町並みもソ連時代には軽んじられ、ついには「零落した貴婦人」とまで言われた。しかし独立後の復興は目覚しく、美しく修復され、多くの建物がかつての輝きを取り戻した。旧市街ではハンザ商人たちが活躍した往時をしのぶことができる。

リガの見所を順に紹介しよう。リーガの象徴は、ブラックヘッドのギルド(写真3、4)と市庁舎広場の聖ローランド像(写真5)。
ブラックヘッドのギルドは15世紀に建設された個性的なファサードをもつ、市の象徴的建物。市庁舎広場の中央にはリーガの守護神である聖ローラント像が立っている。1941−44年、ドイツはこの国を占領、9万人以上のユダヤ人が強制収容所へ送られた。1941年ドイツ軍の空襲でこの優雅な建物も破壊されたが、リガの創設800周年を記念して2000年に再建が完了した。 大時計の下には4つのハンザ都市、リーガ、ハンブルク、リュ−べック、ブレーメンの紋章が浮き彫りにされ、ギリシア神話の神々の像が置かれている。

ブレーメンの音楽隊像(写真6)がスカールニュ通りの聖ペテロ教会前に設置してあって驚かされた。ブレーメン市との友好関係からこの像が贈られたそうである。 ブレーメン市にあるはずの聖ローラント像がリーガにあるのも同じ理由だ。
スウェーデン門(写真7)はリーガに唯一残るかつての城門、1698年移設された際に付け加えられたもので、当時向かいに住んでいたスウェーデン兵がよく利用したのでこの名が付けられた。
旧市街を取り囲む城壁と大砲(写真8)。リガの町も13世紀から18世紀までタリンのように城壁によって取り囲まれていた。後に町の防衛の意味が失われると、建材を節約するために城壁の多くが住宅の材料に転用された。

ワーグナーが1837年から2年間住んでいた家(写真9)がある。ワーグナーは負債から逃れるため、リガにやって来て、また去っていったそうだ。現在はコンサートホールとして使用されている。
リガ大聖堂から眺めるリガ市内(写真10)、市内の石畳の街路(写真11、12)は中世ドイツの町並みをしのばせる。

リガ新市街のユーゲント・シュティール建築群(写真13−16 )。リガは19世紀後半から今世紀初頭にかけてドイツに起こり、ヨーロッパに流行した建築の新様式運動、ユーゲントシュティール建築の宝庫である。建物がすべて国有化されたソ連時代にはほとんど手入れもされなかったが、現在は修復が進んで、以前の輝きを取り戻している。
ミハイル・エイゼンシュタイン(有名な映画監督のエイゼンシュタインの父)など著名な建築家がドイツ圏から招かれ、腕を競ったそうだ。

現在第一線で活躍する指揮者マリス・ヤンソンスは1943年リガ生まれ、父親のアルヴィドも指揮者として知られ、ムラヴィンスキーのもとでサンクトペテルブルグ(当時はレニングラード)フィルハーモニーで副指揮者を務めた後、西側でも知られるようになった。
アムステルダム・コンセルトへボウ管弦楽団と、バイエルン放送交響楽団で首席指揮者を兼務している。私はパリでコンセルトへボウ管の演奏会の後お話をしたことがある。今最も気になる指揮者の一人である。 また、ヴァイオリニストのギドン・クレーメル(1947−)もリガ出身のラトヴィア人。

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
ホテル
4.0
グルメ
3.5
ショッピング
3.5
交通
4.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
5万円 - 10万円
交通手段
鉄道 飛行機
航空会社
ルフトハンザドイツ航空
旅行の手配内容
個別手配
  • リガ駅に到着した夜行列車

    リガ駅に到着した夜行列車

  • コンパートメントへの闖入者

    コンパートメントへの闖入者

  • 勝手に闖入してきて居座るかわいい闖入者

    勝手に闖入してきて居座るかわいい闖入者

  • 闖入者はラトヴィア人で言葉は全く通じないが、盛んにかわいい犬を自慢していた

    闖入者はラトヴィア人で言葉は全く通じないが、盛んにかわいい犬を自慢していた

  • リガのシンボル、ブラックヘッドのギルド

    イチオシ

    リガのシンボル、ブラックヘッドのギルド

  • ブラックヘッドのギルドの夜景

    ブラックヘッドのギルドの夜景

  • 聖ローラント像

    聖ローラント像

  • 友好都市ブレーメンから贈られた音楽隊の像

    友好都市ブレーメンから贈られた音楽隊の像

  • スウェーデン門

    スウェーデン門

  • リガの城壁と大砲

    リガの城壁と大砲

  • ワーグナーが住んだ家

    ワーグナーが住んだ家

  • リガ大聖堂からの眺め

    リガ大聖堂からの眺め

  • リガの街並み

    リガの街並み

  • リガの街並み

    リガの街並み

  • エイゼンシュタインのユーゲントシュティール建築

    エイゼンシュタインのユーゲントシュティール建築

  • エイゼンシュタインのユーゲントシュティール建築

    エイゼンシュタインのユーゲントシュティール建築

  • アルベルタ通りのユーゲントシュティール建築

    アルベルタ通りのユーゲントシュティール建築

  • アルベルタ通りのユーゲントシュティール建築

    アルベルタ通りのユーゲントシュティール建築

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