1993/02/18 - 1993/03/03
5位(同エリア12件中)
北風さん
日本語は、世界で2番目に難しい言語と聞いた事がある。
習得するのに高等教育を必要とするその日本語を、俺はペラペラと話せた。(日本人なのだから当たり前なのだが・・・)
英語は、もっとも新しい言語として、より簡単に話す事ができるスマートな道具らしかった。
「つまり、お前は因数分解ができるのに、かけ算でつまずいているのと同じ状態だ。キスは巧いが、口下手なホストと同じだ!」
と、昔、英語が苦手な俺に上司が言った台詞だった。
(ちょっと、よくわからん喩えだが・・・)
日本の義務教育のおかげで、英語の知識はある。
俺に必要なのは『英語を話さざるを得ない環境』だった。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
<PICTON(ピクトン)>
北島の南端ウェリントンから、フェリーに乗って2時間、南島上陸!
ニュージーランドの地形は、日本の北海道と本州を少し小さくしたみたいなもの。
この南北を区切る海峡も大きさは津軽海峡そっくりだった。
「ニュージーランドの自然を楽しむなら、南島に行け!」
と言われるこの島は、よく考えると隣は南極だった。
(思えば遠くへ来たもんだ) -
港には、太古の昔使用されていたマオリ族の戦闘用カヌーが浮かんでいた。
この船で、アジアの島々まで旅をしていたと言うが、いやはやすごい体力だ。 -
南島に入ったら、やたらと動物が多い。
ただでさえ動物王国のこの国なのだが、ここまで放し飼いされていると、巨大なサファリパークにいる気がしてきた。
野良牛が、が物顔に道路を封鎖している。
なかなかどかないし、よける方向についてくる。
これ以上邪魔されたら、あのフィレの部分をいただこうかな? -
イチオシ
<BLENHEIM(ブレナム)>
ピクトンから南へ50kmの所にあるしなびた田舎町だった。
海もなく、山も遠い、あるのは羊と町の中央を走る50km程のメインストリートだけ。
普通なら通り過ぎるだけの町のはずなのだが、北島での自転車旅行の疲れもあり、ペダルを漕ぐ気力が消えてしまった。
気がつくと、街に2軒だけある安宿の一つの門をくぐる俺がいた。
安宿の名は、「KOANUI(コアヌイ)バックパッカーズ」
最初は2〜3日休養して、南下する予定だった。
・・・が、気がつくと、ここで3ヶ月が過ぎていた。
俺はここで、外国人を知り、英語を覚え、料理を習い、果物の収穫を体験し、世界を実感した。 -
後になってその理由がわかったが、このバックパッカーは、こんな田舎町にそぐわない程に賑やかだった。
イギリス人、イタリア人、スイン人、イスラエル人、オーストラリア人、韓国人等々、この宿にいるだけで世界一周している気がする。
日本人は俺一人しかいない。
(つまり、否が応でも英語を話さなければいけない環境)
しかも、英語圏以外の人間が多いから、俺と同じで英語を第2外国語として話している。
(つまり、極端な訛りや方言が無い聞き取りやすい英語だ)
これって、俺が欲しかった環境じゃないだろうか! -
このバックパッカーは、いつも満員状態だった。
何故なら、ほとんどの旅行者が腰を据えて動かないから。
ニュージーランドの田舎によくある平屋の一軒家。
2段ベッドが3セット押し込まれた8畳ぐらいの部屋が3部屋と、キッチンとリビング、以前はB&Bだったらしいが、他のバックパッカーとそれほど代わり映えもしない。
しかし、何だろう?
この居心地のよさは? -
最初の1日目は、俺はこのバックパッカーの異物だった。
自分を通り抜けて行く視線と会話、気の利いたジョークの一つも言えない東洋人としては、当然の処遇かもしれない。
しかし、2日目の朝、キッチンでパンをかじっている俺に、イギリス人のキャシーが甲高い声で問いかけた。
「A Cupper?」
・・・それが「お茶する?」という俗語だと俺が知るわけも無く、俺の頭に浮かんだ言葉は「Copper=銅」。
キャシーの持っているティーポットを指して「銅製なの?」と問いかけた途端、沸き起こる爆笑の渦!
・・・「災い転じて福」の言葉通り、これが俺の「ツカミ」だった。
そして、それから1週間もしないうちに、俺はこのバックパッカーに溶け込んだ。まるで、インフルエンザウィルスの様に、こっそりとさりげなく、核心へと・・・ -
宿の裏には、ビリヤード台があり、毎晩宿の皆とわいわい玉を突く。
一日中、ありとあらゆる場面で英語が飛び交う。
しかし、その頻度に比べて俺の辞書は次第にその出番を失っていた。
テストの為の英語と、コミュニケーションの道具としての英語は全くその意味合いが違っていた。
マシンガンのごとく飛び交う単語、猫の目のごとく変わる話題についていくのに、いちいち未知の単語に辞書を開くタイミングなどあるはずも無い。
満面のジャパニーズスマイルの裏で、聴覚に全神経は集中され、ありったけの脳細胞を動員して、会話の流れと聞き取れる単語だけで、彼の、又は彼女の言いたい事を推理する。
俺にとっての英会話は、記憶に残っている単語をつなげる「連想ゲーム」と同じだった。
(英会話に必要な物は、文法より、アクセントより、とりあえず単語力だったのか!)
このままいくと、俺は英会話力以前に想像力が大幅に強化される気がする。
1年後には、予知能力者デビュー? -
うちの宿で、いつも元気一杯で騒いでいた、イスラエル人の双子「エフラット」「リエット」ちゃん。
エフラットは、日本で英語の先生をしていただけあって、日本語がペラペラだった。
「○○ちゃん、愛してる」なんて耳元でささやきかけてこられると、冗談とはわかっていてもどきどきする自分が情けない。
「女の子2人でヒッチハイクなんて危なくないの?」と問いかけると、「私はイスラエルの女よ!あの国以上に危ない国はないわ!」とさりげなくのたまった。 -
街に2軒あるB・P対抗サッカー試合が行われた。
黒、白、黄色が入り混じった人種が、緑のステージを走り周る。
白人のお姉ちゃんも何人かいるのだが、どうやら俺が一番小さいみたいだ。
あざらし並みの巨体のドイツ人の女の子のタックルに、身体ごと吹っ飛ばされた。
イタリア人が宙に飛び、見事なボレーシュートを決める。
俺は現在、世界で最も小規模なワールドカップにいる。 -
B・Pのオーナーの友達「スノー」は、全身刺青の坊主頭で、どこから見ても立派な極道者だったが、実際はとてもおとなしく親切な奴だった。
大雨の翌朝、スノーが「きのこ狩り」に行くというので、ついて行く事にした。
車で10分ほど走っただろうか?
この町では、それはおとぎの国に入った事を意味した。
目の前に映画のセットの様な、池のほとりが広がる。
スノーはここで、きのこ狩りをするというのか?
日本じゃ、きのこは山の中にいらっしゃるはずなのだが・・・
なにげに、草むらに真っ白いボールがあった。
なんと、大人のこぶし大のきのこ発見!
よく見ると、あちこちに巨大な白いボールがぴょこぴょこ直立している。
・・・なんて無節操なきのこなんだ!
それより、これ食用?
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