よーろっぱ１２かこくのたび⑯～フランス編Part2「オランジュ、フランスの冬眠。」

2010/03/23 - 2010/03/23

今日は有名な水道橋のポン・デュ・ガールを見学する予定だった。
ポン・デュ・ガールに近いからこそこのニームに宿をとったのだ。

まずは駅のインフォメーションセンターでバスの時間を聞いてみる。

「バスでポン・デュ・ガールに行きたいんですが。」

「明日の11：30にまた来てください。」

「…(ﾟДﾟ)???」

事態が飲み込めない。
聞き違いではなかろうか？

もう一度聞いてみる。

「オフシーズンだから今日はバスが無いんですよ。明日なら1本バスがあるのでまた明日来てください。」
と言ってタイムテーブルの紙を渡された。

…ウソだろ…。
有名な観光地なのに…。
ガイドブックには「1日5往復。ただし冬は便数が減る。」と書かれている。

減りすぎだろ!!
バスの無い日があるなんて…。
オフシーズン恐るべし。

仕方が無いので今日は古代劇場の街オランジュへ行くことにしよう。
売り場でオランジュまでの電車の切符を購入。

切符を見ると出発までほとんど時間が無い。
急いでホームへ行く。

しかしいくら待っても電車が来ない。
駅員に聞いても首をかしげるばかり…。

やはり乗り遅れて閉まったのだろうか？
だとしたらあの切符売り場の人は間に合わない電車の切符を売りつけやがったのか？ふざけろ。払い戻させてもらう。

だが払い戻しは認められなかった。
次の電車は？と聞くと

4時間後の13：30
待てるかボケぃ!!

乗り継ぎ駅のアヴィニョンまで路線バスで行った方が確実に早い。
ニーム～オランジュ間の切符のうち途中のアヴィニョンまでの区間が無駄になってしまった。

しかし路線バスも1時間以上待たされることになる。
11：10ようやくニームを脱出。

エリア オランジュ(フランス)

• 同行者: 一人旅
• 旅行の手配内容: 個別手配

穏やかなニームの朝。

面白い形をしたバスの切符。アヴィニョンまで1.5euro

車窓からこの綺麗な花がたくさん見えました。

アヴィニョン駅。
オランジュへの列車の時間を確認すると、まだまだ時間があるようだ。

アヴィニョンの街を散策。

アヴィニョンは城壁に囲まれた街

ヨーロッパで良く見る家電量販店「fnac」

王法庁宮殿。この日は見学せず。

大通りのレストランで昼食。

おいしい魚料理。そして昼間っからビール。

中低音が充実した編成のブラスアンサブル。

15:14オランジュへ。
始発駅なのに7，8分遅れて出発。

アヴィニョンから15分ほどでオランジュ駅に到着。
駅前はものさびしい。

街を歩いていくと突如巨大なカベが現れる。
これがオランジュの円形劇場。

とても2000年も前に建てられたとは思えないほどの巨大劇場

劇場の見学料は6euroで日本語の音声ガイダンスがタダで借りれます。

舞台背後の石像

ステージがあるってことは今でも劇を催しているのでしょうか。

客席側の通路

1000人は余裕だろうな。

客席の一番上からはオランジュの街が一望。

これも劇場の一部なのか？

オランジュの旧市街をぶらぶら。

天使のよだれ噴水？

だらー

これも紀元前に建てられた凱旋門。

ちょっと現代アートチックな彫刻。
2000年前から時代を先取り？

戦いの様子が描かれています。

バスターミナル（というかただのバス停）からアヴィニョン行きのバスがちょうど出る所だったので乗車。3euro

乗客のほとんどが地元の小学生くらいの子どもたち。
人の良さそうなおじいちゃん運転手が降りたところからターミナルまでの行き方も教えてくれた。

バスターミナルに入ると19時近くになったのでニーム行きのバスはもう無かった。駅に行くと、鉄道はもう無いが、列車の代わりに国鉄のバスが出ているようだ。

駅の電光掲示には列車と同じようにこのバスの時間が表示されている。今になって思えばニームで電車が来なかったのは、電車ではなくバスの方だったということだったのかもしれない。いや絶対そうだ。でもホームの駅員はなんで分らなかったんだ…？

ケバブでも食ってバスを待つ。ケバブ屋の陽気なにーちゃんが知ってる日本語連呼してた。

ケバブってこんなポテト詰めるものでしたっけ…？

20:10ようやくバスに乗りニームへの帰路。
ニームに着いたころには21:10になっていた。