2010/11/24 - 2010/11/24
15位(同エリア47件中)
hirootaniさん
- hirootaniさんTOP
- 旅行記664冊
- クチコミ141件
- Q&A回答13件
- 982,629アクセス
- フォロワー253人
2010年11月出張でリビアを訪問。出張地のリビア第3の都市ミスラタから首都トリポリに向かう地中海沿いの幹線道路の中間地点に世界最大級のローマ遺跡レプティスマグナがある。
紀元前9世紀頃にフェニキア人がこの地を中継港としたのが始まり。2世紀末にこの地から輩出したローマ皇帝、セプティミウス・セウェルスの時代に黄金期を迎えた。彼が建築事業に多大な財をつぎ込んだ結果、カルタゴ、アレキサンドリアに次ぐアフリカの大都市に変貌した。1921年に発見されるまで、約1000年の間砂に埋もれていたため、かつての姿がよく保たれている。
<追記>
このようなすばらしい遺跡が何ヶ所も残されているリビアが騒乱状態に陥っている。数千年も前の人類の貴重な遺跡が、心ない人たちによって破壊されないことを祈るばかり。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 2.5
- 交通
- 1.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 航空会社
- ターキッシュ エアラインズ
- 旅行の手配内容
- その他
PR
-
【遺跡入口】
レプティス・マグナはトリポリから約120キロ東に位置する。近隣都市のホムスから東へ進むと地中海沿いに遺跡が見える。
土産もの屋が立ち並ぶ駐車場から遺跡内にすすむ。 -
イチオシ
【セプティミウス・セウェルス門】
入口を入ると最初に見えてくるのがセプティミウス・スウェルス門。この門は203年に故郷に凱旋するセプティミウス・セウェルス帝とその家族を称えるために建設された。 -
門の最上部には、198年にクテシフォンの戦いでパルティアを破った勝利を称え、勝利の行進や、生贄を連れた群衆、息子のカラカラと握手する皇帝の姿などが描かれている。
ただし、この門の彫刻のほとんどはレプリカで本物はレプティス博物館とトリポリのジャマヒリーヤ博物館に展示されている。 -
-
-
門の東南方向
-
門を抜けて、ハドリアヌス大浴場に向かう
-
【ハドリアヌス大浴場】
ハドリアヌス大浴場はこの遺跡のハイライトのひとつ。典型的なローマ浴場がここまで原型をとどめているのは、世界でもローマのトラヤヌス大浴場とここだけ。
ローマ時代の入浴法はテピダリウム(中温浴室)→カリダリウム(高温浴室)→スダトリウム(熱気浴室)と次第に高温の浴室に入り、テプダリウムに戻って肌の乾燥を防ぐオリーブオイルを塗って、冷水プールのあるフリジダリウム(冷浴室)でクールダウンするという手順。
写真の手前はエントランスホールを兼ねるナタティオ(プール) -
【フリダリウム(冷浴室】
-
【テピダリウム(中温室)】
アーチの奥が中温室 -
【テピダリウム(中温浴室)】
-
【カリダリウム(高温浴室)】
-
【フリジダリウム(冷温室)】
-
【公衆トイレ】
-
ココに座って・・・。大理石の便座!
-
【運動場(パラエスタ)】
ローマの共同浴場(テルマエ)は、体育・教育施設と浴場が一体となっている。ハドリアヌス大浴場北側にも運動場が付随 -
【ニンファエウム】
大きな噴水を持つニンフ(聖霊)の神殿 -
列柱大通りを挟んだ向かい側の6本の柱
-
【セプティミウス・セウェルスのフォーラム】
このフォーラムは2−3世紀にかけてセプティミウス・セウェルスが新しい町の中心として建設したもの。広場の広さは長さ100メートル、幅60メートル。周囲にはアーケードが巡らされた。 -
東側の回廊アーチにあるメデューサの彫刻
-
【メデューサ】
このハート型の目をみてしまうと石にかわってしまう・・・ -
【バシリカ(公会堂)】
フォーラムの北側には裁判や集会等に用いられたバシリカが建設された。このバシリカは長さ92メートル、幅40メートルの巨大なもの。これは身廊 -
後陣は2本の花崗岩の柱と両側に4本の柱が立つ
-
バシリカの側廊は花崗岩の列柱で仕切られている
-
フォーラムを出て、ちょっとだけ海をみてオールドフォーラムに向かう
-
イチオシ
【ヘラクレスの神殿】
オールド・フォーラムはレプティス・マグナで一番古い地区。 -
【ビザンティン・ゲート】
ビザンティン・ゲートをくぐると周りに神殿や建物の跡が点在するオールド・フォーラムに至る -
【市場】
列柱で八角形に囲まれたエリアが市場。内側にある円形の建物はキオスク -
-
【ローマ劇場】
次にこの遺跡のハイライトローマ劇場に向かう。
この写真は、劇場のバックスペースにあたる小神殿。 -
-
イチオシ
ローマ劇場はアフグストゥス帝の時代に行われた都市整備の要。紀元1−2年に豪商ハンニバル・ルフスの寄付をもとに建設された。
この劇場はアフリカ大陸で2番目に大きなもの。 -
【デクマヌス】
劇場を後にして、一旦起点セプティミウス・セウェルス門に戻り、東西に伸びる幹線道路デクマヌスを北西に進む -
【アントニヌス・ピウス門】
北西の端にはアントニヌス・ピウス門が建つ。 -
【ハンティング・パス】
門を抜け、さらに海岸に向かうとドーム型の屋根が見えてくる。 -
中にははいることはできなかったが、窓から中を覗くと、壁面には動物と奴隷達の死闘がフレスコ画で描かれている。
この小ぶりの浴場はその後3世紀にわたって使われたという。 -
【円形闘技場】
駐車場にもどり、車で海岸沿いを数分すすむと、西暦56年頃に建設された円形闘技場に着く。海岸段丘をくりぬいて造られ、20メートル以上の深さのあるすり鉢場の闘技場。
座席は1万6000人を収容。ここで、奴隷の剣闘士が猛獣と死闘を繰り広げた。 -
座席は崩落が激しい
-
海岸から闘技場への入口。
今回は出張の合間を縫っての見学だったので、十分な時間がとれなかったが、巨大なローマ遺跡を堪能することができた。
リビアには、このほかにサブラータやセイリーン等すばらしいローマ・ギリシャ遺跡があるので、次は是非プライベートでゆっくりと訪問したいと思っている。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
39