2010/06/07 - 2010/06/07
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frau.himmelさん
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フランクフルト4泊のあと、今日からエッセンに2泊します。
今日はジャーマンレイル・パスを今回初めて使用する日です。
ジャーマンレイルパスは前もってフランクフルト中央駅で購入しました。
前回(昨年秋)は座席予約の手間を省くために1等にしましたが、1等車両ではビジネスマンが一人で4席占領してパソコンを広げていたり、書類を広げたりし
ており、遠慮して2席ならびの後ろ向きの席に座らなければならなかったりと、私達にとってそんなにメリットは感じられませんでした。
なので、今回は経済性を考えて2等のパスを買うことにします。2等ツイン4日用270ユーロでした。
最近は日本国内で買わないでもっぱら現地購入ばかりです。手数料が要らないので国内の旅行社で購入するより安いですし、予約しなくてもいい、その場で購入できる、バリデートもその場でやってくれる、などいいことずくめです。
ジャーマンレイルパスを使う日は欲張ってついつい遠出をしてしまいます。
しっかりモトをとろうという気持も無きにしもあらず(笑)ですが、ドイツ鉄道は快適ですし、ICやICEにも乗ることが出来て、私のように車窓の景色を楽しむのも旅の一部だと考えている者には最適です。
今日もエッセンのコインロッカーに荷物を預けて、早速ゲッティンゲンに行くことにしました。
本日の乗車延べ時間はなんと8時間、これもちっとも苦にならないんですから、列車の旅がホントに好きなんですね。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
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-
フランクフルト中央駅8:10発、エッセン直行のICEに乗ります。
フランクフルトは大きな駅なので降りる人も多く予約をしなくて大丈夫だろう、と軽く考えていました。
ところが空いている席は殆ど予約札がある席ばかり、焦りました。
今度から、荷物を持って移動する日は予約しなければと思ったものでした。 -
このICEに乗りました。
まあ何とか座ることができて良かった。
エッセン駅まで2時間弱ですが、この日は列車が遅れて、次に予定している列車の接続に間に合うかヒヤヒヤしました。 -
結局、乗り継ぎ時間には間に合わなかったので、ゆっくり荷物をコインロッカーに入れてホームに来てみたら、何とその列車も遅れていた…、ラッキー…。
しかし乗継ぎ駅のハノーファー駅に着いたのは予定より40分も遅れていました。
しかもゲッティンゲン行きも大幅に遅れる模様です。
今日は何があったのでしょうね。ドイツ中のダイヤがおかしくなっているようです。 -
ハノーファーの駅での待ち時間を利用して、駅前に出てみました。
ここは2007年にフランクフルトからベルリンに行く際に立ち寄り、観光した場所です。
ハノーファー駅前の広場 -
たしか、駅前のこの地下道を通って、地下鉄に乗ったような覚えがあります。
-
ハノーファーからゲッティンゲンに行く車両はそんなに混んでいませんでした。
斜め前に座ったこの女の子、よほど疲れているのね。
悪いと思ったけど撮っちゃった、ゴメンネ(笑)。 -
ゲッティンゲン駅には結局予定より2時間遅れて着きました。
旧市街は駅から近いので大変楽です。 -
旧市街には、まずバーンホフプラッツ(駅前広場)に出て、ふじ棚の先にあるバス発着所を通り抜けます。
-
あ、そうそう。「地球の歩き方」には駅前の地下道をくぐり…、とありますが、
この地下道、暗くて人影がありません。それに何かアンモニア臭(笑)がするような感じがしません?
私達はここを通るのはやめました。
皆様にもこの地下道はお奨めしません。 -
この広い横断歩道を通ります。
信号を斜めに渡り…。 -
渡りきると、このような石像が迎えてくれます。
-
そこが「ゲーテ・アレー(ゲーテ並木道)」です。
この通りをまっすぐ行くと…。 -
小さな水路に出ます。
その先はプリンツェン通りです。
ここには…。 -
ニーダーザクセン州ゲッティンゲン大学図書館があります。
とても歴史がある、伝統的な図書館で、ここで勉強したノーベル賞受賞者も大勢いると聞きます。 -
図書館の入口です。
-
そこを更に進むと…、ちょうど旧市街の真ん中に当たるところにこんな面白い像があります。
私には、夫婦喧嘩を子供が一生懸命止めている像にしか見えませんが、
『ダンス Der Tanz(1982)』Bernd Altenstein/Bremen
って名前がついています。
ダンスに見えます?(笑)
プリンツェン通りとこれから行く繁華街ヴェンダー通りが交差する地点にあります。 -
ここがゲッティンゲン随一の繁華街、ヴェンダー通りです。
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この家がゲッティンゲンで一番古い家だそうです。
そう言われたらバルコニーを支える梁の彫像、ずいぶん古そうです。 -
更に進むと、ゲッティンゲンの旧市庁舎です。
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市庁舎を見守るライオンの像は左と右に1頭ずついます。
このライオンは向かって右の像。 -
こちらは向かって左のライオン像。
この階段を上って行くと、観光案内所があります。 -
市庁舎の中に入ると、左側に観光案内所、右側はホールになっています。
今日はコンサートでもあるのでしょうか、椅子が並べてありました。 -
ゲッティンゲンはハンザ同盟都市でした。
その繁栄振りがうかがえる色彩豊かな絵が壁一面を飾っていました。
上方の壁画はハンザ同盟に加入していた都市の紋章です。 -
-
市庁舎の階段の上からマルクト広場を眺めます。
広場の真ん中には、この町の主人公「ガチョウ姫リーゼル」のブロンズ像が立つ噴水があります。 -
ユーゲント・シュティール(アール・ヌーボー)様式のガチョウ姫リーゼルの像。名門大学、ゲッティンゲン大学の学生が博士号を取得すると感謝をこめて、彼女のほおにキスをするのが伝統となっています。
だけど、周りは噴水ですから、どうやって? 水の中に入らなければキスはできませんね?
きっと、皆に祝福されて、お祝酒を浴びるほど飲んで、酔っ払った勢いでキスをするのでしょうね(笑)。 -
写真がうまく取れなかったのでガイドブックをコピーしました。
リーゼルってホントにあどけない可愛い女の子なんです。
ガチョウ姫って一般的に言われていますが、本当はガチョウ番人の娘で、ガチョウを市場に売りにいく途中の像なんですって…。
だから、かわいい顔に似合わず、大きなガチョウの首をムンズと掴んでいるのも頷けます。 -
マルクトプラッツにはこんな銅像もあります。
George Christoph Lichtenberg(1742-1799)。
日本では無名に近いですが、ゲッティンゲン大学の数学、天文学の教授。
大学図書館の中庭にも彼がベンチに座って本を読んでいる像があります。 -
今日は旧市庁舎内のラーツケラーでお食事を摂るつもりでした。
だからお昼も売店で買ったパンを列車の中で食べただけ…。
ところがラーツケラーが開いてないんです…。ガーン!
でも、もう一軒候補がありますから、そちらの方に行ってみましょう。
奥の方にSt.ミヒャエル教会の塔が見えます。
その手前に…。 -
このお店、ツム・シュヴァルツェン・ベーレン。
1600年創業の歴史あるレストラン。
ここが次候補のレストランです。 -
ところがここもまだ開いていないみたい。
トホホ…。
中途半端な時間ですからね…(泣)。 -
このガラス窓なんかもずいぶん歴史がありそうです。
中も素晴らしいんでしょうね。
入れなくて本当に残念! -
仕方ない、写真だけでもパチパチと写しちゃおう…。
-
聖ミヒャエル教会の塔です。
どこかにステキなレストランないかしら? -
教会の前でウロウロしていたら、親切なおば様が、
「教会の中に入ってもいいんですよ。ステキですよ!」
って声をかけてくれました。
あのー、私達レストランを探しているんですけど…、って声を飲み込んで、背中を押されるように中に入りました。 -
あら、ほんと! 清楚でステキな祭壇です。
何か絵画展をやっているようです。 -
どなたの絵か存じませんが、キリスト関連のステキな現代画ですね。
-
教会から出て…。ここで行き止まり?
シールをペタペタ貼り付けられた像は、フリードリヒ・ヴェーラー(1742-1799)。
36歳でゲッティンゲン大学の化学の教授として赴任して以来、生涯ゲッティンゲンに住みました。
また、ここでも大学の教授の銅像です、ゲッティンゲンは大学で名を馳せている町ですから多いですね。 -
レストランを探して、再び、市庁舎前にやって来ました。
旧市庁舎とガチョウ姫の噴水。 -
市庁舎前にあったこのレストラン、ステキそうじゃありません?
中に入ってみましょう。 -
おおっ、期待が高まります。
壁にはめ込まれた紋章には「ゲッティンゲン」と…。
由緒あるレストランなのかな? -
店内も落ち着いたゆったりとした雰囲気です。
中途半端な時間だけに客は見えませんが…。 -
お店の方に聞いたら、お食事も作ってくださるとのこと。よかった!
まずは夫ビール、私たくさん種類があるワインリストの中から、モーゼルのリースリンク・トロッケン(辛口)をいただきます。
お料理は「本日の定食」だったらお手間を取らせないでしょうから、それにしましょう。 -
お店の中にあったユニークな人形
-
さて、食事をして生き返ったので町散策再開です。
先の方に修復中の聖ヤコビ教会が見えます。 -
ゲッティンゲンは不思議な町です。
古い木組みの家々、歴史的な石造りの建物、現代的な新しい建物が混在している町です。 -
古い価値あるものを修復するお店です。
中に入ってみたら面白いでしょうね。 -
バールフュッサー通りに来ました。
この色鮮やかな家は…? -
ユンカーシェンケという15世紀の建物で、かつては学生酒場だったそうです。
今はレストランになっています。
歴史上の物語を題材にした鮮やかな壁画が素晴らしい。
右端にあるのはアダムとイブの絵ですね。(それしか判らない・笑) -
-
向こうに見える方向には大きな建物と、広場があるみたい…。
-
ヴィルヘルム広場。
後ろはゲッティンゲン大学。 -
ゲッティンゲン大学(ゲオルク・アウグスト大学)の創始者であるヴィルヘルム4世の銅像。
-
ヴィルヘルム4世の前にある建物は、大学の旧講堂です。
この大学は大変由緒ある大学で、現在ノーベル賞受賞者を40名も出しているんですって。 -
講堂の最上階は学生牢になっていたそうです。
歴史がある大学にはいろいろ個性ある学生も大勢いたのでしょうね。
ハイデルベルク大学の学生牢も有名ですね。
また、グリム兄弟もこの大学で教鞭をとっていました。
後に、7人の大学教授と共に、国王アウグストに大学の民主化を求めたところ、解雇されます。
「ゲッティンゲンの7人」と言って有名な話だそうです。 -
この大学はまた、法学・物理学・数学・哲学において伝統的な実績を有しており、ヨーロッパ学術の最高拠点としての機能を持ち続けました。
そこで、第二次世界大戦では、同じような伝統校ケンブリッジ大学を持つイギリスとの間に、ケンブリッジ大学とゲッティンゲン大学をお互いに爆撃しないという紳士協定を結びました。 -
ヴィルヘルム広場を後にして、再びヴェンダー通りに出てきました。
ここにも伝統的な薬局があります。 -
ラーツ・アポテーケ。
1322年に創業され、1557年よりこの建物で営業しているそうです。 -
聖ヤコビ教会の前に出ました。
プロテスタント教会で、1361〜1459年に建てられたゴシック建築の最高傑作らしいのです。
鐘楼の高さは72メートルあるそうです。 -
ところが、今は残念ながら修復中で、足場に阻まれてその雄姿は見ることはできません。
-
では、中を見せていただきましょうか。
-
ここでも、私達は中に入るのを阻まれてしまいました。
11時から15時までですって。
もう5時ですものね…。 -
教会の前にホタテ貝のマークが…。
巡礼者がホタテ貝をお守りにしているって話を聞いたことがあるけど、聖ヤコビ教会って巡礼教会なのかしら? -
そろそろ駅に引き返します。
賑わっているヴェンダー通りのダンスの像(笑)ともお別れして…。 -
プリンツェン通りで「ヤマハ楽器」を見つけました。
やっぱり、外国で日本に出会うとうれしくなります。
日本の企業、最近世界で控えめだけど、頑張って! -
この案内板が気になりました。
後ろのピンクの建物がミヒャエルス・ハウスといい、「ガウスの法則」で有名なガウス教授や、ガウスとともに電磁気で貢献したヴィルヘルム・ヴェーバーなどの有名な学者の研究室があったところだそうです。
下の写真は空気力学の父と言われるゲッティンゲン大学教授プランドルの風胴の実験風景だとか…。
彼は第一次大戦で軍用機の翼形の実用化に成功した人だそうです。
(なんて、私にはさっぱりですが、夫が興味津々…。) -
こちら側の建物の並びもステキですね。
-
その中に「ゲーテ薬局」がありました。
-
この砲丸投げの玉のようなオブジェの下には…。
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテが1801年にこの通りに住んでいたようなことが書いてありました。 -
だから、ここはゲーテ・アレー(並木)って呼ばれているのね。
ドイツではいろんなところでゲーテの名前を目にします。 -
ゲッティンゲン駅に着きました。
これから3時間以上かけてエッセンに戻ります。
着は9時過ぎになるでしょう。
でも、この時期、夜10時頃までは明るいので車窓の景色は十分楽しめます。
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