2010/06/18 - 2010/06/18
510位(同エリア1149件中)
べるつくさん
垣根涼介「サウダージ」2004年刊
この作者はお気に入りで、本として出たものはすべて読んでいます。その中でアキシリーズとして渋谷のチーマーのヘッドを張っていたアキが裏金強奪見習いになっていく連作があります。
今年になって4作目が出て、過去の作品も文春文庫にラインナップがそろったことでヒートアイランドいくつのサブタイトルがつきました。これはシリーズ3作目に当たります。
この作品の主人公は耕一とDD、アキと和子という2組のカップルといえます。
舞台の地図
http://maps.google.co.jp/maps/ms?ie=UTF8&hl=ja&msa=0&msid=111273679200362025208.00047e4f4c786f6baa04e&brcurrent=3,0x34674e0fd77f192f:0xf54275d47c665244,0&ll=35.750413,139.892349&spn=0.336585,0.53421&z=11
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「1丁目の区道へと右折する。平和通り---時代に取り残されている。」
レトロ、というほどではありませんが、確かにちょっと田舎っぽいというか、一昔前な雰囲気が漂う通りでした。 -
「個人商店が軒を連ねた貧相なアーケードが、池袋駅北側に広がる繁華街とラブホテル地区までつづいている。」
アーケードってのは見当たりませんでしたが。他の池袋の商店街同様、どうも時代からずれたようなゲートが入口にあるだけで。 -
「午後10時少し前。
アーケードに面する個人商店のほとんどが、すでに表のシャッターを下ろしている。」
川口で旅行会社の金を強奪した耕一は、この通りのダストボックスに小道具を処分します。
そこで踊るDDを見かけて目を留めます。
探してみたけどダストボックス見つからなかった。 -
「九十九里浜についた。海が黒いとDDはぶつくさ言った。怒り出した。池袋パルコで買った水着を着ようともしなかった。」
海が見たいというDDを九十九里まで連れて行った耕一ですが結局喧嘩になってしまいます。
パルコで水着選んでいるときはきっとるんるんだったんでしょうが。 -
「午前3時の池袋駅東口前を抜け、豊島区役所の横を過ぎ、六ツ又陸橋から清掃工場脇の高架を渡り、池袋1丁目へと入る。」
清掃工場脇の高架。この先の左カーブを曲がってスロープを降りていったあたりが池袋1丁目。 -
「長汐病院の奥のほうにあるごみごみとした住宅街。いつか最初に会った平和通りもすぐ近くにある。」
長汐病院の看板が見えました。
DDたちのアパートはこの奥のほうのようです。 -
「百万を手に入れた2日後の晩、男はトキワ通り周辺をぶらついた。」
同じシリーズの「ギャングスターレッスン」でも出てくる常盤通り。西口でもこの北のほうと芸術劇場などのある南のほうはずいぶん雰囲気が違います。 -
「10時半にはお台場に着き、まず観覧車に乗る。まるで小学生のデートだ。」
耕一とDDとは全く違うアキと和子のカップル。
アキは実は女性経験があるようでまるでなかったことが分かります。
パレットタウンの観覧車。結局トヨタと森ビルはここをどうしたいのだろう。 -
「それからヴィーナスフォート内部の一番奥にある『青龍門』で昼食。」
奥ってのは教会広場のあたりでしょうね。
3店あったスヌーピーカフェも今はここの1階の1店舗のみ。いちばんしょぼいところですが。ほとんど単なる常設グッズ売り場程度の規模でしかありません。 -
「二度目のデートは、その週の金曜の夜。
彼女が知っているという銀座のカジュアルフレンチ。魚のコース料理に白ワインを頼んだ。」
銀座のどこかは書かれていませんが、とりあえず銀座っぽい風景といえばやっぱり和光。ゴジラも壊しにきたことですし。 -
「まず池袋の東口にある24時間営業のドン・キホーテに寄り、スコップと超大判のビニール袋、Tシャツと作業ズボンを買い求めた。」
ドンキは業態変更してピカソってお店になっています。
なんかキティちっくな赤いリボンが目立ちますが。 -
「六ツ又陸橋から春日通りへと入り、東池袋3丁目の角を右折。」
柿沢・桃井とアキが耕一と会談。
この奥の信号を右に曲がります。 -
「NTT池袋のビルを横目に見ながら一つ目の路地をさらに右折。50メートルほど進んだところで、真新しい商業テナントビルが目についた。」
これでいくとこの通りかな、ってところです。
それらしきテナントビルは分かりません。 -
「だが、ここへの出入口は有明埠頭橋の一本しかないし、平日の深夜に出入りする車輌も滅多にない。」
急襲する取り引きの現場は有明埠頭。
それにしてもフェリーも減りましたね。重油の急騰でばたばた航路が廃止になって、追討ちをかけるように高速1000円。
学生の頃は単車で何度か乗ったものです。 -
「その憂鬱は、ディズニーランドに着き園内に入ったとき、さらに増した。
せっかく耕一が三人分のパスポート券を買い求めたにも拘らず、バカ女二人組は一向にアトラクションのエリアに進んで行こうとしない。
まずは写真。モニカが旧式のカメラを持ってきていた。
入園口で写真を撮ろうと言い出したのはDDだ。」
このへんキャラクターもよく出るのでひっかかる人はひっかかりますね。
ファストパス狙いでダッシュしてる人は通過。
ちなみに開園後はそれこそ記念写真で混んでますが、午後はやい時間あたりはすいてます。 -
「次に熱中し始めたのは、買い物だ。園内に入ってすぐのワールドバザールに直行し熱心にグッズを漁りつづける。店を渡り歩く。
女二人のあとをただ付いて廻りながら、耕一はますます仏頂面になっていく自分をどうすることもできない。」
せっかく高いチケット買って入ったのに、全然アトラクションへ進まないとそりゃいらいらしてきますね。でもまぁ外では使いようがないような帽子とかかぶる人はまず買うんでしょう。
夕方以降はエンポーリアムとかはかなり混雑するので、荷物になることをいとわなければ最初に買い物をするのは賢いともいえます。 -
「ついにしびれを切らした耕一は、バザールを抜けた先のベンチに居ると言い残し、店を出た。
買い物客でごった返したバザールの天蓋を抜ける。」
こんなとこベンチなんかあったっけ、と思いましたが、リフレッシュメントコーナーとかの屋外のテーブル席が並んでいました。 -
「途端、頭上に秋の青空が広がる。空いているベンチに座り、セブンスターに火をつける。
観光客が連なる遊歩道の向こうに、ゴシック様式を模したシンデレラ城が見える」
でもここ喫煙所じゃないですが。このへんだとカリブの手前のトイレのあたりが煙たいエリアです。
ホームストア前にアトラクションの待ち時間を書いたボードがありますが、最近は携帯サイトで見られるようになったので見に来る必要がなくなりました。 -
「耕一の目前を何人もの通行人が通り過ぎてゆく。手をつないだカップル。子どもの手を引いた親子。
てってれー、てってれー、てっててってれ♪。
いかにも愉快そうなミッキーマウスのテーマソングが、どこからともなく聞こえてくる。」
ミッキーマウスマーチを文字で表現するとこうなるのか、という例。この作者はよく作品中に歌の引用を入れて、その時の雰囲気のようなものを出すのが好きなようです。
でも知らない曲はどう表現されても文字だけではメロディは浮かばないですね。 -
「和子の一番好きなアトラクションは、"カリブの海賊"。
だからアキは和子の手を引いて、真っ先にそこのゲートに向かった。」
この頃はまだジャック・スパロウは出ないバージョンですね。パイレーツ・オブ・カリビアン自体まだ公開になってないか。 -
「青海トンネルを抜け、地上に出た。
お台場の眩いばかりの白色灯が、視界に飛び込んでくる。
真横にパレットタウンを眺めながら、あけみ橋手前の最初の信号を左折する。」
ここの交差点、ローズダストでも半夏生でも出てきていました。そしてもれなく左に曲がります。なんでだろ。
この後首都高を突っ走って耕一はある場所に向かいます。
この最後の展開と耕一の出自、作者の代表作の「ワイルドソウル」とかぶります。
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この旅行記へのコメント (2)
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- ぴょん太さん 2010/06/19 17:44:46
- おもしろかったです
- 小説を読んだら描かれた舞台に行ってみたいなと思う人は多いでしょうが、
実際に足を運ぶ人はどれくらいいらっしゃるんでしょうね〜。
文章と実際の写真の照らし合わせが面白かったです★
ぴょん太は、アマルフィを読んでアマルフィに行きたいのですが、
まだまだ遠い夢の話です…^^;
最近通勤時間という1人の時間ができたので、
図書館で本を借りることが多くなりました。
三国志から始まり宮本武蔵、と吉川英冶ブームもひと段落つきましたので
垣根涼介の作品を読んでみようかな〜と思いました。
池袋は昔住んでいた場所でもあるので
ちょっとした愛着心があります^^☆
ぴょん太
- べるつくさん からの返信 2010/06/19 23:13:34
- RE: おもしろかったです
- ぴょん太さん、こんにちは〜
私も読書はもっぱら横須賀線内のみです。東海道線と比べるとすいてるので読書にも集中できます。
おぉ、吉川英治読み尽くされたんですか。私は一冊も読んだことないです。小説の舞台へシリーズで取り上げてる武士道シリーズの主人公の一人の女子高生が武蔵マニアで、全部読んだとか作中で言ってたのを思い出します。
アマルフィですかー。ヨーロッパは子連れにはハードル高いのかな。コミュでもあまり聞きませんね。
小説の舞台に実際に足を運ぶといえば私よりジルルカさんです。上で挙げた武士道シリーズのために関西にお住まいなのにあざみ野から桐蔭にまで行かれてるくらいですし。
垣根作品、ヒートアイランドシリーズは順番に読むほうがよいかもです。前作のあらすじなどは軽く作中で説明されてるので、別にどれから読んでも不都合はないのですが、逆にネタバレにもなってしまうのでちょっともったいない気もしますんで。シリーズ最新作で、シリーズ外の、作者のデビュー作が深く絡んでいたので、ずっと前に読んでいながらすっかり内容は忘れていたので、思わず後で読み直してしまいました・・・
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