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3月27日(土)今日も快晴。<br />ホテルを9時に出発、高速道路を使って11時泉州「開元寺」に到着した。<br /><br />マルコポーロも訪れた泉州<br />泉州へは集美地区を経て、高速道路で約2時間ほどの距離である。かつて泉州は海のシルクロードとして栄え、あのマルコポーロの「東方見聞録」ではエジプトのアレクサンドリア港と比較して、”世界2大貿易港”と評されていた。現在、当時をしのぶには博物館の展示を見れば納得がゆく。博物館には海底より発見された船の展示や、海のシルクロードの世界に向けた発展ぶりが一目でわかるようになっている。また、福建4大名刹のひとつである開元寺にはシンボルとなっている東西双塔があり、石造建築の傑作と名高い。この双塔は東塔48m、西塔44mと泉州の市街より異様を放っている。かなり遠くからでないと全体が撮影できないほど高い東西双塔で、もともと開元寺は、唐の時代に玄宗皇帝の命により創建された全国でも数少ない現存する寺院となっている。 <br /><br />次は海外交通史博物館に向かった。<br />こちらの1階は交易の紹介、宗教(仏教、キリスト教、イスラム教、マニ教の展示)、2階は中国の歴代の船の展示になっている。<br /><br />ここには1982年に中国科学院のメンバーによって発見された宋代のジャンク船が展示されている。この船が発見されるまでは、「東方見聞録」に記述されている3層構造をもつ100m超の商業船というのは、実在が疑われていたらしいのだが、この船が発見されてマルコ・ポーロの書いた通りであったために話題になったらしい。 <br /><br />昼食後、「東方のモスク、清浄寺 」へと向かった。<br /><br />さすが交易港として繁栄した泉州だけのことはある。モスクの中は、こじんまりとしているが、お祈りの時間ではないからだろうか人もおらず静けさが目に付く。ここは中国でも最も古いイスラム寺院であり現在も祈りの場として使用されている。<br /><br />石造りのモスク<br />中国風の建物が建っていたりして今まで見知ったモスクとは異なりちょっと不思議な感じである。モスク内には展示コーナーもあり、それををみるとかつては、ドームを備えた礼拝堂(奉天壇 お祈り用の部屋)があったようだが、火災により焼け落ちて、現在ではその場所には柱だけが残って更地になっている。<br />寺院内のレリーフには、中国十代名寺の一位になっている。(この寺が作ったものだからね)<br /><br /><br />次は「天后宮」へと向かう。<br />天后宮は航海の女神で有名な媽祖(まそ)を祭っている。<br />媽祖(まそ)は航海・漁業の守護神として、中国沿海部を中心に信仰を集める道教の女神。特に台湾・福建省・広東省で強い信仰を集め、日本でもオトタチバナヒメ信仰と混淆しつつ広まった。親しみをこめて媽祖婆・阿媽などと呼ぶ場合もある。 <br /><br />泉州港は嘗ての”海のシルクロード”港としての面影はないようで、貿易の中心はアモイ港に移っているようだ。<br /><br />泉州見学を終え、アモイに帰還。ホテルに荷物を置き街を散策。<br /><br />土曜なのでレストランも混むようだから予約を入れた。今日も高級海鮮レストラン。<br />店内には多くの水槽があり海産物が並べられている。カキ、ミルガイ、ヒラメ、竹貝、すっぽんや海燕などが入ったスープ(濃厚でとても美味かったが 高かった)など好きなものを頼み、満腹。1500元(1人1800円ぐらい)考えたら安いね。<br />

マカオ・泉州・武夷山の旅

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2010/03/27 - 2010/03/27

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wwitssさん

3月27日(土)今日も快晴。
ホテルを9時に出発、高速道路を使って11時泉州「開元寺」に到着した。

マルコポーロも訪れた泉州
泉州へは集美地区を経て、高速道路で約2時間ほどの距離である。かつて泉州は海のシルクロードとして栄え、あのマルコポーロの「東方見聞録」ではエジプトのアレクサンドリア港と比較して、”世界2大貿易港”と評されていた。現在、当時をしのぶには博物館の展示を見れば納得がゆく。博物館には海底より発見された船の展示や、海のシルクロードの世界に向けた発展ぶりが一目でわかるようになっている。また、福建4大名刹のひとつである開元寺にはシンボルとなっている東西双塔があり、石造建築の傑作と名高い。この双塔は東塔48m、西塔44mと泉州の市街より異様を放っている。かなり遠くからでないと全体が撮影できないほど高い東西双塔で、もともと開元寺は、唐の時代に玄宗皇帝の命により創建された全国でも数少ない現存する寺院となっている。

次は海外交通史博物館に向かった。
こちらの1階は交易の紹介、宗教(仏教、キリスト教、イスラム教、マニ教の展示)、2階は中国の歴代の船の展示になっている。

ここには1982年に中国科学院のメンバーによって発見された宋代のジャンク船が展示されている。この船が発見されるまでは、「東方見聞録」に記述されている3層構造をもつ100m超の商業船というのは、実在が疑われていたらしいのだが、この船が発見されてマルコ・ポーロの書いた通りであったために話題になったらしい。

昼食後、「東方のモスク、清浄寺 」へと向かった。

さすが交易港として繁栄した泉州だけのことはある。モスクの中は、こじんまりとしているが、お祈りの時間ではないからだろうか人もおらず静けさが目に付く。ここは中国でも最も古いイスラム寺院であり現在も祈りの場として使用されている。

石造りのモスク
中国風の建物が建っていたりして今まで見知ったモスクとは異なりちょっと不思議な感じである。モスク内には展示コーナーもあり、それををみるとかつては、ドームを備えた礼拝堂(奉天壇 お祈り用の部屋)があったようだが、火災により焼け落ちて、現在ではその場所には柱だけが残って更地になっている。
寺院内のレリーフには、中国十代名寺の一位になっている。(この寺が作ったものだからね)


次は「天后宮」へと向かう。
天后宮は航海の女神で有名な媽祖(まそ)を祭っている。
媽祖(まそ)は航海・漁業の守護神として、中国沿海部を中心に信仰を集める道教の女神。特に台湾・福建省・広東省で強い信仰を集め、日本でもオトタチバナヒメ信仰と混淆しつつ広まった。親しみをこめて媽祖婆・阿媽などと呼ぶ場合もある。

泉州港は嘗ての”海のシルクロード”港としての面影はないようで、貿易の中心はアモイ港に移っているようだ。

泉州見学を終え、アモイに帰還。ホテルに荷物を置き街を散策。

土曜なのでレストランも混むようだから予約を入れた。今日も高級海鮮レストラン。
店内には多くの水槽があり海産物が並べられている。カキ、ミルガイ、ヒラメ、竹貝、すっぽんや海燕などが入ったスープ(濃厚でとても美味かったが 高かった)など好きなものを頼み、満腹。1500元(1人1800円ぐらい)考えたら安いね。

同行者
友人
一人あたり費用
10万円 - 15万円
交通手段
観光バス
航空会社
ANA

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  • 福建4大名刹のひとつである開元寺にはシンボルとなっている東西双塔があり、石造建築の傑作と名高い。この双塔は東塔48m、西塔44mと泉州の市街より異様を放っている。

    福建4大名刹のひとつである開元寺にはシンボルとなっている東西双塔があり、石造建築の傑作と名高い。この双塔は東塔48m、西塔44mと泉州の市街より異様を放っている。

  • 開元寺の麒麟

    開元寺の麒麟

  • 東方のモスク、清浄寺礼拝堂(奉天壇 お祈り用の部屋)があったようだが、火災により焼け落ちて、現在ではその場所には柱だけが残って更地になっている。<br />

    東方のモスク、清浄寺礼拝堂(奉天壇 お祈り用の部屋)があったようだが、火災により焼け落ちて、現在ではその場所には柱だけが残って更地になっている。

  • 天后宮は航海の女神で有名な媽祖(まそ)を祭っている。<br />

    天后宮は航海の女神で有名な媽祖(まそ)を祭っている。

  • 高級海鮮レストラン。<br />店内には多くの水槽があり海産物が並べられている。カキ、ミルガイ、ヒラメ、竹貝、すっぽんや海燕などが入ったスープ(濃厚でとても美味かったが 高かった)など好きなものを頼み、満腹。1500元(1人1800円ぐらい)考えたら安いね。<br />

    高級海鮮レストラン。
    店内には多くの水槽があり海産物が並べられている。カキ、ミルガイ、ヒラメ、竹貝、すっぽんや海燕などが入ったスープ(濃厚でとても美味かったが 高かった)など好きなものを頼み、満腹。1500元(1人1800円ぐらい)考えたら安いね。

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