2010/05/27 - 2010/05/27
3802位(同エリア6044件中)
もろずみさん
行こう行こうと思いつつ8年もご無沙汰だった大和路。
今年は平城遷都1300年という節目の年なので、思い切って旅立つことにしました。
まずは足慣らしに西ノ京へ。
前回は薬師寺の講堂、唐招提寺の金堂が修復工事中だったので、完全な姿の伽藍を今回やっと見ることができました。
国宝・重文の建物や仏像が勢揃い。さすがに奈良です。
圧倒されつつも、徐々に奈良の魅力に引き込まれていったプロローグでした。
初日から中身が濃い一日。すっかり旅人モードに突入です。
-
行き先を決めずにとりあえず奈良入り。
西大寺でお昼をとりながら行き先を考えます。
何しろ今回はガイドブックを持たず、ポケットには万葉集の解説本のみ。
まず西ノ京まで行ってみるか。 -
大池をぐるっと回って絶景ポイントへ。薬師寺遠景です。
名古屋を過ぎるまで晴れていたんだが、奈良は雲が多いのが残念。
薬師寺の二塔と金堂、背後に東大寺大仏殿も遠望できます。 -
良く見ると二塔の間に興福寺の五重塔も。
若草山をバックに3つも塔が入ります。
久々の奈良の風景にしばし見とれます。 -
大池から回ると休丘八幡宮から薬師寺に入ることになります。
この社殿は慶長8年(1608年)に豊臣秀頼公によって建てられた国の重文。
歩けば重文・国宝にあたるというのが奈良! -
拝観料を払い中門から白鳳伽藍の境内へ。
その時、ふわりと風が吹き抜けて行きました。
久しく感じたことのない優しい風です。 -
白鳳伽藍とは言うけれど、東塔以外は昭和の復興なので違和感があります。
来るたびに進化している気はしますけど。
何しろ最初に訪れたときは西塔がなかったくらいですから・・・。 -
復興の順番はまず金堂で、昭和51年(1976年)に再建。
ご本尊の薬師如来と左右に日光・月光菩薩、併せて薬師三尊像がおわします。 -
続いて西塔は昭和56年(1981年)の再建。
端正ではありますが、まだまだ風格が足りないかも。 -
そして、唯一の天平年間の建立である東塔。
裳階(もこし)のついた三重塔なので高さも34Mあります。
実は東塔は解体修理が行われ、秋にはこの姿を見られなくなります。次に見られるのは10年後。 -
薬師寺と言えば会津八一の歌でしょう。
『すゐえん の あま つ をとめ が ころもで の
ひま にも すめる あき の そら かな』 -
秋空とは違って雲が厚いけど仕方ないかな。
秋にはこの水煙も見られなくなるし。 -
しばし白鳳時代の御仏と対峙します。
何だかつい先頃会ったような気が・・・。
と思ったら、一昨年に日光・月光菩薩は東博の「薬師寺展」に出張に来てましたね。 -
金堂の後に控えるのが真新しい大講堂。
平成15年(2003年)の再建です。
前回来たときはまだできてなかったので初見です。 -
一応これで薬師寺様式といわれる伽藍がすべて揃ったわけです。
と言っているそばから10年間の東塔の修理。
奈良を極めるには長い時間が必要ですね。 -
講堂には国宝の聖観音菩薩がおわします。こちらも白鳳仏。
振り返ると東西二塔と金堂が一度に見られました。
裏からですけど。(^^; -
東塔も西塔も開扉していたり、これだけでも時間がいくらあっても足りないくらい。
先に行きましょう。 -
北側の與楽門から一旦出て玄奘三蔵院へ。
平成3年(1991年)にできた新しい伽藍です。
景色も新しいです。 -
新しいだけに興味も半分くらい。(^^;
見所は平山郁夫画伯の「大唐西域壁画」。
天井画まで加えると何枚あるんだろうというほどの大作です。
白鳳伽藍を遠望しつつ、薬師寺はここまで。 -
久しぶりでもちゃんと道は覚えているようです。
この道を真っ直ぐ行けば唐招提寺だったな。 -
普段なら風情がある唐招提寺門前ですが、バスで乗りつける観光客でいっぱい。
修学旅行シーズンだから仕方ないか。
8年に渡る修復工事を終えた金堂です。 -
現存する最大級の天平建築物。
堂内中央には廬舎那仏、右に薬師如来、左に千手観音、さらに梵天・帝釈天、四天王とオールキャストの配置。
落ち着いて対峙できないのが残念です。次回は冬に来よう。 -
会津八一の歌碑はここにもあります。
『おほてら の まろき はしら の つきかげ を
つち に ふみ つつ もの を こそ おもへ』
-
しかし、この歌を写真で表現するのは難しい。
月影は時間的にも無理ですし。 -
団体客は金堂・講堂に密集しているので、少し離れればゆったり雰囲気に浸れます。
誰も近づかない戒壇は静かで良いです。 -
人が少なくなった時を見計らって講堂へ。
平城宮朝集殿を移築したと言われる歴とした天平建築。
鑑真和上には抵抗勢力も多かったので、なかなか資金集めが大変で朝廷に無心して賜ったとか。 -
昔は塔もあったと思いますが、唐招提寺の建物はほとんど平屋。
唯一の重層建築は小さな舎利殿のみです。
何とも意表をつく伽藍配置で、寺院という感じがしません。 -
まぁ、奈良の寺院は今で言えば大学のキャンバスみたいなものですから。
学僧達が結構自由に過ごしていたんだろうなぁ。 -
中には入れないけど覗いてみた鑑真和上御影堂です。
あと一週間後なら、特別公開で国宝・鑑真和上坐像と東山魁夷の障壁画を見られたのですが・・・。
もっとも5年前に東博の「唐招提寺展」で見てます。
我ながらしっかりチェックしてるなぁ、と自画自賛。(^^; -
さらに奥に向かうと鑑真和上御廟の入口。
戒壇の辺りの苔も良いけど、こちらはもっと良いです。
カメラは一眼を持ってくれば良かったかなぁ。 -
深い木立の中に佇んでいる鑑真和上。
少し高台にあるので良い風が吹き抜けます。 -
鑑真和上と言えば小説「天平の甍」です。
和上が日本にもたらしたものは計り知れません。
よくぞ幾多の苦難を越えて日本に来てくれたものです。
御廟の脇に井上靖の石碑が建ってます。 -
その天平の甍たる鴟尾の本物は唐から持ってきたものという噂です。
それも西側の一つだけ。東側は鎌倉時代に模造したもので、両方とも新宝蔵で間近に見られます。
なので大屋根に乗っているのはレプリカ。 -
忘れてはならない天平時代の校倉。
宝蔵と経蔵の2つが並んでいます。これらも国宝。
何しろ正倉院より古いので日本最古です。 -
好みの問題ですが、復元した薬師寺より天平建築が並んだ唐招提寺の方が見応えがあります。
大らかな雰囲気がいかにも大陸的。
薬師寺が勝っているのは大池からの遠望かな? -
さて、まだ明るいので秋篠川に沿って歩いてみることにします。
真っ直ぐ行けば西大寺に出るはず。
この長閑さが奈良の良いところ。 -
歩きやすい川沿いの道は自転車道として整備されています。
斑鳩まで続いているのか。 -
ずんずんと歩いていくと右手に何やら建物が・・・。
あれは平城宮の朱雀門じゃないでしょうか。
駅に向かわずに方向転換。 -
近くに見えたけど結構距離はありました。
今回の旅の目的である平城宮に着いた時は閉門の時間。
衛士隊が閉門の儀式に向かうところでした。
明日は朝から平城宮に来ることにしよう。
ということで、そのまま奈良に出てお日様と共に沈むことにしました。
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この旅行記へのコメント (9)
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- まもちんさん 2010/06/07 21:26:42
- 1300年!
- もろずみさん、こばわ〜
う〜ん、もろずみさんの知識は、お祭りの知識もそうですけど、底知れないですね・・。興味深く拝見させてもらいました! ガイドブック買っていこうかなとおもっていたんですけど、買わなくて済むかも(笑)
やっとこ2ヶ月たつので、そろそろいこうかな・・。いや、すぐ行けるし・・、なんて考えてると、また見に行けなくなるんですよね・・(汗
またお邪魔させてもらいまぁーす(^o^)/
まもちん
- もろずみさん からの返信 2010/06/08 17:57:37
- RE: 1300年!
- まもちんさん、こんにちは。
> う〜ん、もろずみさんの知識は、お祭りの知識もそうですけど、底知れないですね・・。
いえいえ、役に立たない知識ばかりで・・・。
> 興味深く拝見させてもらいました! ガイドブック買っていこうかなとおもっていたんですけど、買わなくて済むかも(笑)
ガイドブックって万葉集?(笑)
東京では奈良のアンテナショップで1300年祭の公式ガイドが手に入りました。
今のところVOL.3まで出てます。もちろん現地にも置いてあります。
> やっとこ2ヶ月たつので、そろそろいこうかな・・。いや、すぐ行けるし・・、なんて考えてると、また見に行けなくなるんですよね・・(汗
一度では見きれないので二度三度。
夏はライトアップや夜のイベントもあるようですよ。
-
- コクリコさん 2010/06/03 07:19:00
- 万葉集のみポケットに!
- もろずみさん、おはようございます。
もうUPされたのですね、早い!
8年ぶりの奈良ということは、今はなき某奈良サイトでもろずみさんやNODAさんと知り合ったのは8年前!だったのですね。
随分長いお付き合いで・・・道理で私も年取って最近体力がなくなってきたと思いましたよ(^^;)
あの時君は若かった♪ってほどでもないけれど8年前はやはり若かった。
ガイドブックを持たずポケットに万葉集のみとは!
かっこいいですね〜まるで戦前の文学少年を彷彿させます。
まいどお馴染み奈良の風景ですが、飽きることはないですね!
もろずみさんのウキウキした気持ちが伝わってくる旅行記でした。
- もろずみさん からの返信 2010/06/03 21:24:42
- RE: 万葉集のみポケットに!
- コクリコさん、こんにちは。
やはり奈良は美しいです。
> 8年ぶりの奈良ということは、今はなき某奈良サイトでもろずみさんやNODAさんと知り合ったのは8年前!だったのですね。
この間NODAさんと話していて、二人とも4、5年前のことだと思っていたんですよ。
NODAさんのHP見てびっくり!
> ガイドブックを持たずポケットに万葉集のみとは!
> かっこいいですね〜まるで戦前の文学少年を彷彿させます。
睡眠薬代わりになります。いい夢見られますよ。
そういえば、新幹線の車内FM放送も今回は万葉集でした。
ところで、戦前の文学少年ってどういう意味?(笑)
> もろずみさんのウキウキした気持ちが伝わってくる旅行記でした。
久しぶりなのでテンションも上がっていたかも。
奈良に関しては師匠がいっぱいいるのでコメントは控えめにしておきました、ハイ。(^^;
- コクリコさん からの返信 2010/06/04 08:17:39
- RE: RE: 万葉集のみポケットに!
- > ところで、戦前の文学少年ってどういう意味?(笑)
ほら、ガイドブックなどなかった時代の文学青年たちは万葉集を片手に奈良を散策したと聞いたから。
もろずみさんの旅姿に堀辰雄や亀井勝一郎 を重ねてしまいました(^^)
日吉館に泊まってたらバッチリなんだけど、もう取り壊されてしまったしね。
> 奈良に関しては師匠がいっぱいいるのでコメントは控えめにしておきました、ハイ。(^^;
ほんと、ほんと! 4トラの会員になって、こんなに奈良好きの方たちがいらっしゃるとは大発見でした!
私も数年あけて飛び飛びに奈良に行っているので、行くたびに「えーっ、こうだったっけ?!」と、浦島太郎状態です。
-
- あんみつ姫さん 2010/06/02 22:36:26
- 高い建物は、五重塔だけであってほしい…
- もろずみさん、こんにちは。
もう、千年以上も変わらないような気がする風景ですね。
太古の人たちも、このように広い空を、塔を、寺を、眺めていたのでしょうか。
現代の高層ビルに囲まれて、狭い空しか見えない都会。
せめて奈良だけは、このような広い空を止めておいてもらいたいと思う写真です。
- もろずみさん からの返信 2010/06/03 21:20:34
- RE: 高い建物は、五重塔だけであってほしい…
- あんみつ姫さん、こんにちは。
> 太古の人たちも、このように広い空を、塔を、寺を、眺めていたのでしょうか。
いえいえ、万葉人はもっと素晴らしい景色を眺めていたんですよ。(^^)
> せめて奈良だけは、このような広い空を止めておいてもらいたいと思う写真です。
ありがとうございます。
青空や朝焼けだったらもっと良かったけど、それはまた今度。
-
- ゆうこママさん 2010/06/02 22:29:38
- やはり奈良ですよね
- こんばんは。
旅行記全体から奈良への愛情があふれていて、うれしくってうれしくって。
ひとつひとつのコメントに大きく頷きながら拝見いたしました。
やはり奈良ですよね。
投票させていただきますが、1票じゃ足りないです。
- もろずみさん からの返信 2010/06/03 21:18:57
- RE: やはり奈良ですよね
- ゆうこママさん、こんにちは。
> 旅行記全体から奈良への愛情があふれていて、うれしくってうれしくって。
> ひとつひとつのコメントに大きく頷きながら拝見いたしました。
ありがとうございます。
ゆうこママさんの奈良旅行記もこっそり参考にさせてもらいました。
頻繁に行かれているんですね。
> やはり奈良ですよね。
やはり奈良です!
これだけで通じちゃうところも奈良です。(笑)
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