中国・西双版納からラオス越境の旅（1）～思い焦がれた景洪の街

2010/02/25 - 2010/02/25

20年前の学生時代に中国を旅したことがあります。
自由気ままに訪問先を選び、通行ルートを探りながらの旅でした。

「地球の歩き方」のガイドブックから最終訪問先に相応しい
街を探しておりますと、中国語の響きと思えぬ
なぜか耳に残るような不思議な音の「西双版納」が気になりました。

昆明からの飛行機は比較的多いと聞いたのですが、
それでも週に数便しか飛んでいなかったため、
その時は日程があわず、已む無く断念したのでした。

当時はインターネットのような便利なメディアもなく
最新情報を入手することが難しい世の中でした。

20年を経た今でも、西双版納への思いがさめず
僅かな休暇しかありませんでしたが、
思い切って訪問することにしました。


会社からは、有給休暇と土日を絡めて4日間の休暇を
いただき、以下の旅行計画をたてました。
（ANAマイルが貯まったので優待航空券と交換しました！）

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往路：2月25日（木）
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東京（羽田）→上海（虹橋）
全日空　NH1281 763
09:25 11:50

上海（虹橋）→昆明
上海航空　FM9455 738
13:45 17:05

昆明→西双版納
東方航空　MU5816　737
18:20 19:10

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復路：2月28日（日）
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西双版納→昆明
東方航空　MU5811　733
10:30 11:10

昆明→香港
港龍航空　KA761
15:20　17:40


香港→東京（羽田）
全日空　NH1276　763
01:00 05:45

最終日の機内1泊を含めて4泊5日、
月曜日の6時に到着して、そのまま出勤と決め込んでいました。

しかし、、、
香港発東京行きの深夜便は人気のようで、
キャンセル待ちもしたのですが、結局チケットは入手できず、
ルート変更を余儀なくされました。

-------------------------------
復路：2月28日（日）
-------------------------------
西双版納→昆明
東方航空　MU5811　733
10:30 11:10

昆明→上海（虹橋）
東方航空　MU5811　733
12:00 14:40

～上海泊～

上海（浦東）→東京（成田）
中国国際航空　157便　737
17:05 21:00

このとおり月曜日の出勤ができなくなり、
上司に有給休暇の追加を申請する羽目になりました。

（補足）
中国国内便はCTRIPで購入しました。
格安航空券のため、ルート変更はできず、
チケットを追加購入したため、痛い出費となりました。

エリア 景洪(中国)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 高速・路線バス

海外旅行といえば成田空港ですが、
今回はじめて羽田空港からの国際便に乗ります。
国際線はバスに乗らないといけないことに気付くのが遅くヒヤリとしました。

今日1日で3本の飛行機を乗らなければなりません。
写真のとおり濃霧のため視界が悪く、
すでに出発時刻は過ぎています。
無事に上海でトランジットできるか心配になってきました。

出入国健康申告カード
上海に向かう機内でいただいたものです。
日付を間違えたので、捨てずに持っていました

上海の虹橋空港を出たところです。
ひと昔前、中国の町はボロ車から排出される排気ガスやらごみの臭いやら独特の臭いを醸し出していましたが、最近は少なくなったようです。
（個人的には懐かしい臭いなのですが）

羽田を20分を遅れて出発したものの
途中で遅れを取り戻したとの機長のアナウンスがあり喜んだのも束の間、上海の上空には雷雲が滞留していたため、結局は20分遅れの到着となりました。

写真は昆明に向かう便の搭乗口前です。
こちらの便も悪天候のため30分ほど遅れていました。

昆明での乗り換え時間は1時間程度しかありません。
ただ、早く出発できるように祈るばかりでした。

小雨の振る中の搭乗となりました。
雨のせいではなく、あいかわらず中国人は我先にと搭乗して行きます。
（「文明礼貌」はどこに？）

写真中央のおじさんはタバコを吸っているのではありません。（念のため）
でも中国人って黙って座っていないですね。
離着時にもシートは倒されたままだし、電子機器はいつでもONの状態の人もいました。

昆明に25分遅れで到着しました。
次の便の出発まで40分しかありません。
緊張はピークに達しています。
東方航空の受付を見つけてチェックインの列に並びますが、割り込みが多くて前に進みません。
あまりやりたくなかったのですが、日本のパスポートを見せて「時間がないので早く手続きさせてください」とお願いすると特別な列に並ばせてくれました。
でも35分前でタイムアウト。
結局170元の手数料を払って、別の便に変更される羽目になってしまいました。

無理な計画がいけないのは十分承知していますが、
旅は始まったばかりなのに、もう帰りたくなりました。（こんなの初めてです）

変更した便は20:20発です。
まだまだ時間はありますので、昆明博物館にでも行こうかと考えましたが、やる気が起こりません。
とりあえず空港の外に出ることにしました。

空港には高級車がずらりと並んでいます。
汚い車は1台もありませんでした。

20年前は景洪の周りには外国人の立ち入りが制限されている未開放地区が多くあって、国境を接する町はあっても、外国人が入れない、入れても越境できないなど著しく制限されていたのです。
最近になって、景洪から近いモーハンという町からラオスに抜けられることを知り、あらためて西双版納にいきたい思いが強くなってきたのです。
でもこんな調子でラオスまでいけるのでしょうか？

冷たいシートの上で、旅程を見直すべきか悩むのでした。

西双版納に向かう便の到着が遅れ、もう21時に近くなっていました。
かなり疲れていて、もうどうにでもなれって感じです。

西双版納空港に到着したのは22時を過ぎてしまいました。
いつもなら空港には沢山の客引きが待っていますが、
遅い時間のため、私に近づく客引は1人だけでした。

市内への料金を尋ねると30元とのことでしたので、
すぐ了承してタクシーに乗り込みました。

どこのホテルまでいきましょうか？と言われ
まだ宿泊先を決めていなかったことに気付き、
版納汽車駅の近くに安いホテルないか聞いてみたところ、写真のホテルに連れて行かれました。

中国のホテルに多いですが、このホテルも例外ではなく深夜に見知らぬ人からの電話と訪問を受けます。
1日中ずっと移動でしたので疲れて早く眠りに就きたかったのに、中国のホテルでは安眠さえもさせてはくれません。

効果的な断り方があったら教えてください。

この旅行記へのコメント （4）

• arfaさん 2010/03/14 21:30:51

  おにたんさんこんばんは、arfaと申します。

  西双版納、いいですよね〜。
  ここののんびりした甘い空気はまさに東南アジアのもの。出会うおばさん達も笑顔で挨拶してくるのでやっぱりここは中国じゃないよねという気がしますね。
  １９５２年まであったシップソー･パンナー王国を人民解放軍が攻め滅ぼし中国領となりました。記念館には平和そうな王様の写真などもあり何んともいたたまれない気分になりました。
  またこのエリアはかつて援蒋ルートを占領する３千名の日本軍が米国式の装備を備えた２０万人の雲南遠征軍を相手に言葉通り正に玉砕するまで陣地を守り抜き、敵将の蒋介石が優勢な中国軍に「あの日本軍のように勇敢に戦え！」と檄を飛ばしたことで知られるかつての激戦地でもあり、日本人には馴染みの深いエリアです。
  
  ま、それはともかくとして私も景洪に行く際は関西⇒浦東→虹橋⇒昆明までは時間通りなのになぜか昆明から景洪に行く飛行機は既に出発！しており私は振り替えのいつ飛ぶかわからない飛行機を昆明で待つことに。結局深夜２２時を回ってやっと飛行機が飛んで景洪に２３時半過ぎに辿り着くことができました。既に空港にはバスもタクシーもなく旅行社が１社だけ、降りてきた客に「ホテル！ホテル！」とやっていて幸運にも泊まる場所を確保できました。（笑；
  中国の国内線は時間にならなくても客が揃えば飛ぶし、客が少ないとフライトキャンセルするしで好き放題ですよ。バスや電車も似たようなもんですけれどね。

  おにたんさん からの返信 2010/03/17 23:51:11

  arfaさん、コメントありがとうございます。

  西双版納という名前の響きが大好きです。
  ２月に訪問しましたが、南国そのものでアジアンな雰囲気がたまりません。
  景洪に限らず、旅行中どこのホテルでも抗日のテレビドラマが流れていて、
  中国の反日プロパガンダには辟易してしまいます。
  ２０年前に上海の映画館でラストエンペラー（中国タイトル末代皇帝）を
  見たとき、坂本龍一扮する甘粕が拳銃自殺をすると場内で拍手が沸き起こったことは今でも覚えています。
  中国各地にある日本軍の爪痕を見るにつけ、戦争したくて戦った日本人なんて本当はいないのにと思ってしまいます。
  
  と、話題が脱線してしまいましたが、中国国内便も長距離バスもどちらむ変わらない運営しているんですね。
  でも１度フライトがキャンセルされて、豪華なホテルに無料で泊まらせてくれたことがありましたよ。（バスタブでお湯の栓を開けたら赤茶色の水が出てきましたけど）
  
  今後ともよろしくお願いいたします。

  arfaさん からの返信 2010/03/18 06:57:51

  RE: おにたんさんこんばんは、arfaと申します。

  ＞１度フライトがキャンセルされて、豪華なホテルに無料で泊まらせてくれたことがありましたよ。
  
  お、好い目に合われましたね。インドですが先日はチェンナイからデリーへのインディアン航空が朝、空港に行くとフライトキャンセルでチケット代をチェンナイ市内の旅行代理店まで取り返しに行ったりとバタバタ、ギリギリで予約を済ませておいたジェット航空に乗り、ほうほうの体で帰国のＪＡＬ国内線に乗って帰れました。（笑；
  
  日本の感覚じゃなく、だめな時はどうするかまで余裕を持って考えておかないとしんどいですね。

  おにたんさん からの返信 2010/03/18 23:42:44

  arfaさん、こんばんは

  世界にはいろいろなルールがあるんですね。
  私の友人で「インドと中国に行ったら、怖いもんなし」、と教えてくれました。
  
  > 日本の感覚じゃなく、だめな時はどうするかまで余裕を持って考えておかないとしんどいですね。
  
  同感です。
  私は旅に際して、あまり細かなスケジュールを立てないようにしています。
  立てるだけ無駄ですし。でもarfaさんと同じく、だめな時のルートなどいつでも見つけられるように努力しています。
  （周囲からは行き当たりばったり、といわれていますけど）
  
  旅の楽しみ方は十人十色で、こんなスリリングでドキドキ感満載な旅も私は嫌いじゃありません。