モーニング→モーニング→味噌煮込みうどん→やなな

2010/01/16 - 2010/01/16

相変わらず青春１８きっぷの日帰り旅をするmolmです。
今回の旅のテーマは愛知県一宮市のモーニングで、喫茶文化が浸透した一宮モーニングは個人的に注目しております。
毎年１０月には「一宮モーニングフェスタ」が開催され、その年の?１モーニングを決める「モー１グランプリ」があるほどです。
町興しの題材として一宮モーニング協議会たる組織が発足し、これを地域資源として観光客を誘致すべく努力されています。
一宮モーニング協議会ＨＰ
　http://ichinomiya-morning.com/

モーニングといえば名古屋のイメージがあるでしょうが、発端は昭和３０年代の一宮と言われています。
一宮市は繊維産業の街で知られ、特に明治以降は機械化により機織の音が至る所で聞こえていました。
昭和３０年代だとエアコンが普及しておらず、また音も大きいので事務所では商談できず、向かった先は喫茶店だったそうです。
商談を繰り返すうちに常連となり、そこでマスターが朝のコーヒーにゆで卵とピーナッツを付けたのがモーニングサービスの発祥とか。
市内にモーニングサービスが浸透することで、住民も休日の朝には喫茶店へ運ぶ習慣となり、現在のモーニングに繫がっております。

平成１６年の統計によると、一宮市では約750軒の喫茶店があり、一宮モーニング協議会のサイト内で約70軒が紹介されています。
一宮市の人口が約３８万人なので、喫茶店率が高そうですね。

一宮モーニングだけで一日を過ごすのは勿体ないので、名古屋で気になる味噌煮込みうどん、そして偶然にも第３土曜日は岐阜の柳ヶ瀬ゆるキャラ「やなな」が登場する日なので、併せて伺い、レポートさせて頂きます。

エリア 一宮(愛知)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: JRローカル

自宅の京都から一宮モーニングに合わせると、始発に近い乗車が必要です。　（5:48京都発）
しかも米原駅と大垣駅の乗り換え時間が短く、走る展開となってしまいますが、特に大垣駅のホーム乗り換えには、エスカレータ・階段が狭く詰まりやすい、向かいのホームへの乗り換えが少ないという由々しき問題があります。
乗客の安全を預かる会社として、「駆け込み乗車は危険ですのでおやめください」とアナウンスする前に乗り換えをしやすくするという未然に防ぐ努力が必要でしょう。
余談ですが、大垣〜岐阜の車内にて2009年Ｍ−１チャンピオン:パンクブーブーの黒瀬氏(メガネ)に似た女子高生を車内で発見。

8:00前に尾張一宮駅に到着し、２km近くを徒歩で移動。
この日は道路が凍結しており、高校生が自転車で派手に転ぶ。

アルビノールはモーニングに多量のケーキが盛られる洋菓子屋ならではのバリューで頂けます。

開店30分前の8:30頃に店へ到着したものの、さすがに並んでいる人がおらず、近くのコンビニで時間を潰し、8:50頃に店へ戻ると、10人余りの方が車の中で待っていました。
外で待っていたのは私だけでしたよ。

アルビノール
愛知県一宮市牛野通１−４２
　0586-24-3620
9:00〜20:00　　無休
モーニングタイム　9:00〜11:00
公園通り沿い東側、裁判所より約500m南、エネオスの隣

通常のＡモーニングサービスは自家製パン３個・サラダ・ドリンクで370円とリーズナブルですが、人気があるのはＢモーニングケーキset（550円）。
ケーキの数は７〜９、大きさなどにより内容は日替わりですが、朝からこれだけのケーキを食べられる店は珍しいでしょう。

皿の部分を拡大。
伺った日のモーニングは、ケーキ７個・ゼリー１個・サラダ・玉子のパンで、ケーキの大きさは通常の半分程度なものの、甘いものは充分に頂ける内容でした。
（多すぎるという声も聞こえそうですが）

モーニングタイムは9:00〜11:00ですが、Ｂモーニングケーキsetは言うまでもなく人気あるメニューかつ限定４０のため、開店１時間で売り切れることもしばしば。
私が伺ったある土曜日は開店時に10人余り並び、開店30分にもなると20食以上出ていたような雰囲気でした。
客層は殆どが女性で、年齢層は還暦を過ぎた方でも召し上がっていた程です。
車のナンバーを見ると、一宮・尾張小牧・名古屋などの近隣で、現地集合されていた方も。
やっぱり甘いものは別腹なんでしょうかね。
モーニングタイム以外ではランチやケーキセット(盛り合わせも)がございますよ。

駅へ戻るのに立ち寄ったのがこちらのカフェ･ド･マムズ。
こちらも調査してから伺いましたが、ここの特製モーニングは卵とグラタンに惹かれて立ち寄りました。
しかもモーニングタイムが14時(土曜は13時)と長く、年配のお客を中心にランチで召し上がるとか。
名前の通り、主婦４人で立ち上げた店なので、子供からお年寄りと幅広い客に向けたメニュー作りに工夫されています。

カフェ･ド･マムズ
愛知県一宮市栄４−８−１５
　0586-24-6707
8:30〜16:00　　土曜8:30〜13:00　　日祝定休
モーニングタイム　8:30〜14:00（土曜〜13:00）
ＪＲ尾張一宮駅から名古屋方面へ東側線路沿いに300mほど

尾張一宮駅 駅

特製モーニングセットです。
朝はモーニングサービス(380円)と特製モーニングセット(500円)があり、モーニングタイムが14時(土曜は13時)まで可能です。

店名からも想像できるでしょうが、子供を抱える４人のお母さんが共同運営しており、交代制で店番をされているようです。
４人とも料理人としての経験がなくトントン拍子で2008年に開店したようですが、メニュー研究には苦労したとか。

皿のアップです。
うきうき村(一宮市の農事組合法人)から仕入れている卵が特徴的で、スクランブルエッグで出してもらえます。
またミニグラタンもありがたく、オーソドックスな中でもしっかりとした朝食を頂けました。
うきうき村ＨＰ
http://www.arkworld.co.jp/ukiuki/index.html

４人のママさんは小さなお子さんがいるため、営業は16時となっていますが、お子さんが大きくなったら営業時間を延長しようと計画をされているそうです。
客層もお子さんから年配の方までと地元に馴染んでいくお店だと感じられました。

一宮を跡にし、名古屋へ向かいます。

既にモーニング２食も頂いたので、腹を減らすために名古屋駅〜久屋大通駅の３km近くを徒歩で移動。

途中の長者町繊維街では「世界の山ちゃん」のイラストがビルに描かれていました。

このビルには山ちゃんの店舗は入っていますが、自社ビルではないと思われますがね。

歩いたからこそ発見できた、こんな過程も楽しいもんです。

味噌煮込みうどんの目的地:角丸へ到着。
ここの店は２年前から行きたかったのですが、これまで２回伺っていずれも休業日でした。

オフィス街にあるため、日祝は休みで土曜も昼間のみ。
さすがお昼時に伺ったこともあり、ほぼ満席で相席になったほど。
大正末期に創業し、現在は三代目が中心。

角丸(かどまる)　http://www.kadomaru.com/
名古屋市東区泉1丁目18−33
　052-971-2068
平日11:30〜19:30　土曜11:30〜14:00　日祝定休
名古屋市地下鉄:久屋大通駅の交差点より東へ２筋、北へ１筋

ご参考までにメニューをどうぞ。

出汁のベースはムロアジとカツオのブレンド、味噌は赤･白のブレンド、麺は細めの角打ちです。

冬は牡蠣入りもございます。

今回は玉子と鶏肉入りの【梅】(900円)を単品で注文。
味噌煮込みの定番である親子うどんですが、予想より濃くなく、鰹だしも充分効いており、玉子と混ざるとまろやかになりました。

30分以上歩いたこともあり、もの凄く温まりましたね。
味噌煮込みうどんって結構な値段しますが、角丸のは充分見合った内容です。

角丸 グルメ・レストラン

角丸のご主人もＨＰで推奨している加藤珈琲店へ寄りました。
（角丸からは300mくらい）

名古屋では有名な珈琲屋さんで、自家焙煎豆をリーズナブルに提供され、また本社と別の場所にある栄店でも淹れたての珈琲が存分に嗜めます。
コーヒー豆自体も自らワールドオークションで競り落とした代物をスペシャルティコーヒー専門店として販売されています。
珈琲を注文すると約２杯分のポットで出てきますし、モーニングやランチも良心的な内容で提供されます。
またコーヒーぜんざいという個性的なメニューも。

加藤珈琲店　栄店　http://www.katocoffee.com/
名古屋市東区東桜1-3-2 さくらビル1F
　052-951-7676
月〜金7:00〜19:00　　土日祝8:00〜17:00
名古屋市地下鉄:久屋大通駅から１筋東のサンクスがあるビルの１Ｆ
テイクアウトのみですが１ドルコーヒーなんてのもあります

久屋大通駅 駅

この日はプレミアムブレンド(日替わり？)がブルーマウンテンで、399円のため迷いなく注文。
口当たりはサラリとした感じですが、味わいがしっかりしており、コーヒーが苦手な方でも召し上がれるのではと推測します。
砂糖・ミルクは少量、又はブラックがお勧めですね。

「コーヒーで世界を幸せにする」をモットーに、ネット販売も複数のサイトでされていますが、直営で頂けるのは栄店のみなので、こちらで召し上がることをお勧めしたいですね。
余談ですが、角丸で相席したオジサンがこの店でも遭遇し、「良い選択してますね」と褒められました。（笑）

角丸 グルメ・レストラン

岐阜駅に到着。

今回は偶然にもゆるキャラ「やなな」が柳ヶ瀬商店街に登場する日で、それなら折角ということで柳ヶ瀬商店街へ向かいました。

やななとはゆるキャラまつりin彦根で会っていますが、ご当地へ伺うのが初めてです。
ゆるキャラ好きとしては現地でどんな活躍をしているか気になるところです。

ゆるキャラ旅行記
http://4travel.jp/traveler/molm/album/10413382/

イベント開始が17時のため、早めに着いた私は柳ヶ瀬商店街や島屋を隈なく歩いてみました。

柳ヶ瀬商店街ＨＰ
http://www.e-yanagase.com/

写真の垂れ幕に劇場通りとあるように、商店街には大衆劇場がございます。

商店街の石畳には『柳ヶ瀬ブルース』の歌詞が。

美川憲一さんのヒット曲ですね。

歩き回ってみると、やなな発見。
ここは予約して演奏できるスペースで、ストリートミュージシャンが演奏しているギターを取り上げて弾いていました。

岐阜市の柳ヶ瀬商店街の‘非’公式キャラ。
本名は「やながせいこ」（←柳ヶ瀬行こ）で、一応段ボールを被った人魚です。

やなな公式サイト
http://www.geocities.jp/trois_voix/08yanana

ブログ「段ボールでごめんなさい…」
http://yanana87.blog49.fc2.com/

「弾けてないやん」（←だったと思う）と突っ込まれると、やななは落ち込み「どよ〜ん」。

このあと、やななが近づいてきて「アッチョンブリゲ」（←古いなぁ）にされてしまいました。

このように、やななは初対面の人間にも攻撃するというフリーダムなキャラですので、被害に遭われた方、どうか許してやってください。

荒ぶる段ボールとも言われていますし。

開演時間の17時になりましたが、やななが現れず、今回のゲストかっちゃんが待ちぼうけを食らうことに。
かっちゃんはぎふ長良川勝手おどりのイメージキャラで、おどり文化振興のためにできたイベントです。
http://www.nagara.tv/katte/index.html

左にいるのは、やななボランティアマネージャーまゆみんさんで、普段はまにあ道というサイトのイメージガールをされ、要するにタレント活動をされています。
まにあ道ＨＰ　http://www.maniado.jp/

ブログもございますが、写真より実物の方が可愛いかも。
まゆみんブログ　http://ameblo.jp/maniana-mayumin/

７分ほど遅れてやななが登場し、イベントがスタート。
やななは毎週金曜と第３土曜に島屋前ステージに登場してイベントを開催してくれます。

今回の内容は年賀状抽選会でしたが、かっちゃんマネージャーが「着ぐるみの中は全裸」という爆弾発言をされ、そっちの話題で盛り上がるほど。
性別の発言はなかったものの、隠し方や首から見えた長い髪を見ると、女性ではという疑いが。（笑）
やななも調子に乗って、かっちゃんの胸元や股間を覗く始末。

年賀状の抽選に戻りました。
今回８７(やなな)人に送った年賀状には番号が記されており、当選した８名には、デジタルハイビジョンテレビ、選べる海外旅行･国内旅行(どこでもOK)、ノートパソコン、デジタルビデオカメラの中でお好きなものを･･･、
段ボールに描くというプレゼント(？)が。なんじゃそら。
まっ、一応やななミニ自由帳のプレゼントはありますけどね。

イベント中に、朝に売り切れた柳ヶ瀬ぷりんが追加で完成したと告知があり、すぐ近くのmb cafeで購入しました。

夏は枝豆、秋は柿、冬は苺といったように旬の時期に合わせて岐阜県内の名産品を使用したソースを加えています。
パッケージにはやななが描かれており、地産地消商品を販売されています。

単に話題性でだけでなく、味の方もしっかりしており、牛乳羹を彷彿とさせてくれます。
しかも低温殺菌牛乳を使用しており、底には大納言小豆と相当本格的な材料のため、336円/個は仕方ないかもしれませんが、量が少ないので、もう少し安くしてほしいところ。
持ち歩くとソースが蓋から漏れてくるのでご注意願いたいですが、店側にもしっかりした蓋で対応してほしいですね。

店頭販売は１日30個ですが、２日前までに予約すれば100個まで対応可能だそうです。

mb cafe
岐阜県岐阜市日の出町2-5
　058-266-5004
11:00〜21:00　火曜、第3月曜定休
岐阜高島屋北東角からすぐ
参考ページ
http://www.geocities.jp/trois_voix/yanana_goods

帰りの岐阜駅ではイルミネーションが見られました。

岐阜駅〜名古屋駅はＪＲ新快速で１５分の距離にあるためか、柳ヶ瀬商店街も含め人通りが少なかったように思えます。
とはいえ、ひとひとの会などが柳ヶ瀬に人が来るようにやななを考案したり、色々な努力をされています。
「人で人呼ぶ街づくり」をモットーに、お金をかけずとも街が活気づくよう実が結び始めています。
ひとひとの会ＨＰ　http://hitohito.biz/

今回は街に密着したテーマで旅しましたが、事前に調べてみるとなかなか楽しい日帰りになりました。
柳ヶ瀬ぷりんの土産や１８きっぷ１日分の費用も含め6,000円程度と安上がりでしたし、今後も金をかけなくとも充実した旅ができるよう工夫していきます。
ご覧頂き、ありがとうございました。

この旅行記へのコメント （2）

• みちさん 2010/02/02 23:20:08

  私もお気に入りです！

  molmさん、こんばんわー！
  いつも足跡を残すだけで失礼しております。
  
  アルビノールは、母と私も大のお気に入りです！
  実は、母の実家が一宮の尾西で、母を実家に送っていく時の定番なんです。
  それにしても、モーニングのはしご！？w
  素敵すぎます。ww
  ランチの時間までモーニングをやっているお店はたくさんありますが、14時までモーニングがあるお店があるのは驚きでした。
  というか、既にモーニングというネーミングが正しいのか疑問な時間ですね。w
  
  名古屋にも沢山ありますが、一宮市内は本当に驚く程の喫茶店がありますよね。
  最近は不況の煽りを受けてなのか、古き良き喫茶店が弊店しているのを見かけるようになり残念です。
  コーヒー1杯の金額そのままで、まさかのお蕎麦が付いてきたり…と、とても面白いモーニングが楽しめる一宮。
  これからも、素晴らしいこの文化が守られていくといいんでが。

  molmさん からの返信 2010/02/02 23:59:02

  RE: 私もお気に入りです！

  みちさん、足跡だけでも充分でございます。　^^)/
  
  一宮モーニングは今後も開拓していきたいのですが、如何せん京都在住のため
  １８きっぷの時期限定で考えております。
  一宮モーニング協議会のサイトを拝見して、10店ほど気になっていますね。
  おかげ様で旅行記がエリアでベスト１０に入ったので、期待に応えるべく
  今後乞うご期待してもらえれば。
  
  アルビノールはなかなかのスイーツ量でした。
  パンが１個だけだったので、もう少しバランスを…。^^;
  でも旅行記のインパクトでは充分なメニューですね。
  カフェ･ド･マムズはオーソドックスながら家庭風で良かったですよ。
  近所にあれば通いたいぐらい。
  
  モーニングのはしごはできますね。
  間隔は両店の徒歩移動分なので、30分程度ですわ。
  他の旅行記でもランチ３軒なんてありますし。（笑）
  
  確かに古き良き喫茶店はどの地域でも減少傾向にあるでしょうね。
  私の住んでいる京都ではなかなかフィットするモーニングがありませんし。
  京都のランチだったら多少は貢献できますので、クチコミも是非ご覧ください。
  今後も宜しくお願い致します。
  
  molm