南インド１１：　タンジャブール　「貧しき下町」　と　「宮殿跡」

2009/12/01 - 2009/12/01

世界遺産の寺院を見て興奮さめやらぬうち、１４世紀のナヤーク朝と１８世紀のマラータ同盟時代の宮殿の跡がある、ということで、寺院からまた歩いて行きました。

今回は方向磁石がないので、東西南北がよく分かりません。
道に迷ってしまいました。
たった１kmの所を３kmくらい歩いてしまいました。

怪我の功名？か、南インドの地方都市の下町をじっくり見させて頂きました。

宮殿のあった時代では、こんなに汚かっただろうか？
タイムマシーンがあったらその時代に行ってみたいものです。

中国の紹興にあった古鎮街も同様で、今ではただ貧しい人々がｷﾁｬﾅｲ所で生活をしているだけです。

インドの場合は、そこだけでなく街全体がｷﾁｬﾅｲのですが。
しかしそんなｷﾁｬﾅｲ下町の真ん中に宮殿跡があるのです。
その時代のマハラジャが居たら感想を聞きたいものです。

インドの環境問題は、今、世界で云われている地球環境問題とは別物で、人間の生活環境問題解決が先決でしょう。

緊急避難ページ;
http://www.geocities.jp/ariyan9910n/eurasia4_080.html

エリア タンジャーヴール(インド)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 2.5
• ショッピング: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

寺院を出てしばらくして、まっすぐ進むべきを左に曲がったことで、宮殿までに大変な遠回りをしました。

ブラハーデシュワラ寺院の塔門が遠ざかっていきます。

アンビリバボー・ワンダーランドの興奮いまだ覚めやらず、という状態です。

どうも道を間違ったことは気付いていました。

宮殿の裏側をうろついていたのです。

宮殿を思わせる断片が、下町のアチコチにありました。

下町風景。

日本にはもうこんな貧民窟のような地域は見られません。

「貧民窟」と言っては失礼です。
ここ南インドではこれで、普通庶民の生活の場なのです。

下町風景。

ゴミ溜めがアチコチにあり、ヤギやウシがゴミをあさっています。

ナイロン袋を飲み込んで、死ぬ動物は多いと思われます。

生まれたての子犬4匹。

このうち生き延びれるのは何匹か？
確率は非常に低いとおもわれます。

打ち捨てられた、宮殿？のあと。

下町をながきにわたって、さ迷ったあげくにたどり着いた宮殿が、コレ？　
入り口はハリボテのチープな絵。

入場料はインド人Rs７.-(14円)　外人Rs３０.-(60円)

バカにシトルッ！

アホらしゅうて入る気もせん ワイ！

ここらには美術館と称して幾らか入場料をとる所があるようですが、ひとをバカにしとる所にはワシャ、入らん！

外から見る限りでは、廃墟になった宮殿と寺院があるようです。

表通りの古美術店を見て回るほうが、良い物があるカモ？

そうに違いない、っと思い、きびすを返して表通りの方に向かう。

もと宮殿、の塔門か？

もと宮庭だった思われるところが、今は学校になっていて、校庭には多くの小学生が集まっていました。
このような利用の仕方は大賛成です。
近くに大学もありました。

観光化が進むと学校をどかして、庭を整備して「宮庭あと」と称して人集めに利用する、ようになるのですが、このまま全てを教育関係にしてしまうのが良いと思います。

かく云うﾜﾀｸｼも実体験があります。
通っていた高等学校は城の城壁の中にあり、天守閣の石垣が校内にあり、全体がお堀に囲まれていました。
それを子供心に誇りに感じていました。
それが今や、チープな観光目玉となり、整備されて「天守閣跡地」とか「お城公園」とか、能書きをたれて観光客を集めています。

結局は、自然破壊をしているのです。
残念なことです 。