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10年以上前の話。弟とサバイバル二人旅。当時デジカメはなく、1枚だけ、スキャナーで落とした写真があった。

ボラカイ回顧

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1998/08 - 1998/08

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wethurl

wethurlさん

10年以上前の話。弟とサバイバル二人旅。当時デジカメはなく、1枚だけ、スキャナーで落とした写真があった。

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  • 1998年8月下旬、成田空港からフィリピンエアラインでマニラに旅たった。弟との旅は久しぶりだ。僕はダイビング目当てだが、彼は何か執筆のヒントを得たいようだ。<br /><br />マニラ国際空港は噂通りの喧噪だった。空港に降り立つと、地元業者のフィリピン女性社員が我々を含めた何名かの観光客を出迎えた。バンでdomestic airportに向かった。ものすごい渋滞や川沿いのスラム街をくぐり抜け、途中で闇?両替商の店先で円をペソに替えた。確かに交換レートは、銀行よりも多少良かったようだ。空港はバスの停留所みたいな感じで、待合いはがらんとしていた。なにか、味気がなかったので、業者の女性と記念写真など撮ってちょっとはしゃいだ。他の国内便にのる観光客と一緒に、かなりの時間またされた。体重計に荷物を載せて、運搬料金を取られた。飛行機は8人乗りのプロペラ機で、後ろから操縦席が丸見えだった。機長は海軍あがりらしきおじさんで、計器類の古さがちょっと心細かった。パイロットの腕に命を託した。弟は結構楽しんだようだが、僕はかなり冷や冷やだった。<br /><br />45分ほどでカティクラン空港に到着した。空港というより野原という感じだ。木の柵を越えれば、そこにはトライスクルというバイクの後ろに屋根のついた3−4人乗りの乗り合いが待ちかまえていた。しっかり運搬賃をとられ、砂利道をとばして、4−5分でビーチについた。そこにはバンカーといわれるボートがたくさん停泊していた。細長い船で、安定をとるためか筏の様な細い木が2−3本横に張り出している。裾をまくって、ボートにのりこんだ。同乗したのは、僕ら以外に4−5歳の子ども連れの夫婦、女性3人連れ、そしてカップルだ。子どもの時からボラカイにこられるなんてなんとうらやましい。<br /><br />静かな青い海を進んで、有名なホワイトサンドビーチの中心部についた。椰子の木の並木が風に揺られ美しかった。僕ら以外は皆そこで下船した。僕らは中心部から結構離れたFriday&#39;s resortというホテルに宿泊する事になっていた。船はゆっくりとビーチに近づき、マリンブルーに澄んだ海に降り立った。ここは人も少なく、まさしくプライベートビーチの名前に恥じない美しい自然が残っていた。コテージ風の作りの部屋がいくつも連なっており、まさしく南国のリゾートそのものだ。空調やシャワーも思ったより機能した。ハンモックがあるベランダは快適だ。中庭にはプールがついていた。ちょうど夕日が沈む時刻にさしかかり、海の向こうの雲が染まっていった。<br /><br />その夜我々は、夜道を歩くことにした。弟が見つけたmoon dog というおすすめのバーに向かうはずだった。この島に舗装道路は1つしかなく、ほぼビーチに沿って走っていた。距離感がわからなかったため、結局この1本道を歩きづめだった。暗闇はかなり怖かった。おまけにトライスクルが結構なスピードで行き来しており、ひかれないように注意が必要だ。街灯もなく家の明かりも小さく、これが本当の夜の闇というのだろう。見つけたバーはけだるい雰囲気で、薄暗い中で、欧米人が玉突きをしていた。サンミゲールを頼むとサービスタイムで2本でてきた。なつかしい80年代の音楽がなっていた。この日は偵察で済ませ、トライスクルでビーチの中心部に向かった。おろされたところも暗闇の林のわきで、ほんとうにビーチに出るみちがあるのか?と疑った。何とかビーチにたどりつき、おふくろさんという日本料理屋でラーメンを食べた。帰り道、海沿いの豪邸(別荘?)のにわに、マリア像がライティングされて輝いていた。空には数え切れない星がちりばめられていた。<br /><br />翌日はゆっくり起き出し、ビーチに沿って散歩した。途中の小さな店で、朝食をとった。サンドイッチとコーラだが、サラダを食べるのはちょっと勇気がいった。次第に人どおりもふえ、営業マンから声をかけられることも多くなった。すなわち、ダイビング、ボート、ジェットスキー、マッサージ、などの誘いである。様々な国からの観光客が、それぞれのリラックスした格好で通り過ぎた。それにしても弟の格好といったらない。のりの利いた白のYシャツにカーボーイ型の麦藁、黒い短パン、ヒョウ柄のハンカチーフ、サングラスに扇子。地元の人が物珍しそうにみていた。商店や土産物店がたくさん並ぶ通りを抜けて、例の1本道に出た。午後はビーチでのんびりと本を読んだり、海で泳いだり、無為に過ごした。こうした時間の過ごし方がぎこちない自分に気づく。<br /><br />ビーチの隣に、地元の青年がぶらぶらしていて、ボートのレンタルを誘ってきた。兄弟で船をかって、観光客を乗せて稼いでいるそうだ。弟は明日その船で釣りに出ることにした。僕はいよいよダイブだ。<br /><br /> 1本目はボラカイ島で一番ポピュラーな、フライデーズ・ロックに。水深8mくらいの所からソフト・コーラルが広がる。スズメダイ、butterfly fish、ベラといった色とりどりの魚、ガルーパ、などに会う。2本目は、ヤパックに。深い棚まで一気に潜り、この棚を淵沿いに移動、いろいろな種類の魚が泳いでいる。バラクーダの群れ、マクロ系を堪能。しかしこの季節今ひとつ透明度が良くなくて、ちょっと残念。ただのんびりとしたペースの潜りは、自分にあっていた。昼はいったん戻ってランチ、昼寝もできるし。終わってショップで飲むビールもうまい。一緒に潜った人人との会話も弾む。<br /><br />一方弟は色とりどりの魚を釣ったという。声をかけてきた青年の親戚や子ども乗り込んで、皆でバーベキューをしたそうだ。しょうゆもあったという。青や黄色の魚、結構口に入れるのは勇気がいったが、淡泊でうまかっとのこと。<br /><br />最終日は例のボートを借り切って島巡り、ヤパック、バラバグ、マノック・マノックという三つのバランガイ(barangay、村)を海から眺める。クロコダイル島の洞窟でシュノーケリングをしたあとは、プカシェルビーチで1時間ほどおろされる。とにかく誰もいない、真っ白な砂と美しい海。はじめはまるで写真やビデオの中にいる様に感動、次第に誰も迎えに来ないのでは?と炎天下の中、2人で心細くなる。ビーチのすぐ奥は山、ほとんどジャングルだし、、。やっと彼らが迎えに来てくれたときはちょっと安心、、。1けんしかないレストランで食事。フィリピンビーフンうまかった。でかい犬もいた。一生忘れられない美しい景色だった。まさしく孤島の自然!。ポカシェルビーチ<br /><br />最終日の夜は、弟が13種類のカクテル飲み干しにチャレンジして見事シャツをゲットしたり、エルトロといういい感じのスペイン料理屋で食事したり、ホテルのバーで、弟が飛び入りでクラプトンを弾いて歌ったりと、すっかりボラカイになじんで過ごした。<br /><br />帰りのtransitで昼食をとったマニラでは、ちょっといやな目にあって(いわゆるボラレ)、やっぱり、、と印象悪くしたが、でも、ボラカイは言葉にできぬほど、すばらしかった。<br /><br />(後日、ハンモックで寝ていたとき体に蟻が指した皮疹が結構残りました)

    1998年8月下旬、成田空港からフィリピンエアラインでマニラに旅たった。弟との旅は久しぶりだ。僕はダイビング目当てだが、彼は何か執筆のヒントを得たいようだ。

    マニラ国際空港は噂通りの喧噪だった。空港に降り立つと、地元業者のフィリピン女性社員が我々を含めた何名かの観光客を出迎えた。バンでdomestic airportに向かった。ものすごい渋滞や川沿いのスラム街をくぐり抜け、途中で闇?両替商の店先で円をペソに替えた。確かに交換レートは、銀行よりも多少良かったようだ。空港はバスの停留所みたいな感じで、待合いはがらんとしていた。なにか、味気がなかったので、業者の女性と記念写真など撮ってちょっとはしゃいだ。他の国内便にのる観光客と一緒に、かなりの時間またされた。体重計に荷物を載せて、運搬料金を取られた。飛行機は8人乗りのプロペラ機で、後ろから操縦席が丸見えだった。機長は海軍あがりらしきおじさんで、計器類の古さがちょっと心細かった。パイロットの腕に命を託した。弟は結構楽しんだようだが、僕はかなり冷や冷やだった。

    45分ほどでカティクラン空港に到着した。空港というより野原という感じだ。木の柵を越えれば、そこにはトライスクルというバイクの後ろに屋根のついた3−4人乗りの乗り合いが待ちかまえていた。しっかり運搬賃をとられ、砂利道をとばして、4−5分でビーチについた。そこにはバンカーといわれるボートがたくさん停泊していた。細長い船で、安定をとるためか筏の様な細い木が2−3本横に張り出している。裾をまくって、ボートにのりこんだ。同乗したのは、僕ら以外に4−5歳の子ども連れの夫婦、女性3人連れ、そしてカップルだ。子どもの時からボラカイにこられるなんてなんとうらやましい。

    静かな青い海を進んで、有名なホワイトサンドビーチの中心部についた。椰子の木の並木が風に揺られ美しかった。僕ら以外は皆そこで下船した。僕らは中心部から結構離れたFriday's resortというホテルに宿泊する事になっていた。船はゆっくりとビーチに近づき、マリンブルーに澄んだ海に降り立った。ここは人も少なく、まさしくプライベートビーチの名前に恥じない美しい自然が残っていた。コテージ風の作りの部屋がいくつも連なっており、まさしく南国のリゾートそのものだ。空調やシャワーも思ったより機能した。ハンモックがあるベランダは快適だ。中庭にはプールがついていた。ちょうど夕日が沈む時刻にさしかかり、海の向こうの雲が染まっていった。

    その夜我々は、夜道を歩くことにした。弟が見つけたmoon dog というおすすめのバーに向かうはずだった。この島に舗装道路は1つしかなく、ほぼビーチに沿って走っていた。距離感がわからなかったため、結局この1本道を歩きづめだった。暗闇はかなり怖かった。おまけにトライスクルが結構なスピードで行き来しており、ひかれないように注意が必要だ。街灯もなく家の明かりも小さく、これが本当の夜の闇というのだろう。見つけたバーはけだるい雰囲気で、薄暗い中で、欧米人が玉突きをしていた。サンミゲールを頼むとサービスタイムで2本でてきた。なつかしい80年代の音楽がなっていた。この日は偵察で済ませ、トライスクルでビーチの中心部に向かった。おろされたところも暗闇の林のわきで、ほんとうにビーチに出るみちがあるのか?と疑った。何とかビーチにたどりつき、おふくろさんという日本料理屋でラーメンを食べた。帰り道、海沿いの豪邸(別荘?)のにわに、マリア像がライティングされて輝いていた。空には数え切れない星がちりばめられていた。

    翌日はゆっくり起き出し、ビーチに沿って散歩した。途中の小さな店で、朝食をとった。サンドイッチとコーラだが、サラダを食べるのはちょっと勇気がいった。次第に人どおりもふえ、営業マンから声をかけられることも多くなった。すなわち、ダイビング、ボート、ジェットスキー、マッサージ、などの誘いである。様々な国からの観光客が、それぞれのリラックスした格好で通り過ぎた。それにしても弟の格好といったらない。のりの利いた白のYシャツにカーボーイ型の麦藁、黒い短パン、ヒョウ柄のハンカチーフ、サングラスに扇子。地元の人が物珍しそうにみていた。商店や土産物店がたくさん並ぶ通りを抜けて、例の1本道に出た。午後はビーチでのんびりと本を読んだり、海で泳いだり、無為に過ごした。こうした時間の過ごし方がぎこちない自分に気づく。

    ビーチの隣に、地元の青年がぶらぶらしていて、ボートのレンタルを誘ってきた。兄弟で船をかって、観光客を乗せて稼いでいるそうだ。弟は明日その船で釣りに出ることにした。僕はいよいよダイブだ。

     1本目はボラカイ島で一番ポピュラーな、フライデーズ・ロックに。水深8mくらいの所からソフト・コーラルが広がる。スズメダイ、butterfly fish、ベラといった色とりどりの魚、ガルーパ、などに会う。2本目は、ヤパックに。深い棚まで一気に潜り、この棚を淵沿いに移動、いろいろな種類の魚が泳いでいる。バラクーダの群れ、マクロ系を堪能。しかしこの季節今ひとつ透明度が良くなくて、ちょっと残念。ただのんびりとしたペースの潜りは、自分にあっていた。昼はいったん戻ってランチ、昼寝もできるし。終わってショップで飲むビールもうまい。一緒に潜った人人との会話も弾む。

    一方弟は色とりどりの魚を釣ったという。声をかけてきた青年の親戚や子ども乗り込んで、皆でバーベキューをしたそうだ。しょうゆもあったという。青や黄色の魚、結構口に入れるのは勇気がいったが、淡泊でうまかっとのこと。

    最終日は例のボートを借り切って島巡り、ヤパック、バラバグ、マノック・マノックという三つのバランガイ(barangay、村)を海から眺める。クロコダイル島の洞窟でシュノーケリングをしたあとは、プカシェルビーチで1時間ほどおろされる。とにかく誰もいない、真っ白な砂と美しい海。はじめはまるで写真やビデオの中にいる様に感動、次第に誰も迎えに来ないのでは?と炎天下の中、2人で心細くなる。ビーチのすぐ奥は山、ほとんどジャングルだし、、。やっと彼らが迎えに来てくれたときはちょっと安心、、。1けんしかないレストランで食事。フィリピンビーフンうまかった。でかい犬もいた。一生忘れられない美しい景色だった。まさしく孤島の自然!。ポカシェルビーチ

    最終日の夜は、弟が13種類のカクテル飲み干しにチャレンジして見事シャツをゲットしたり、エルトロといういい感じのスペイン料理屋で食事したり、ホテルのバーで、弟が飛び入りでクラプトンを弾いて歌ったりと、すっかりボラカイになじんで過ごした。

    帰りのtransitで昼食をとったマニラでは、ちょっといやな目にあって(いわゆるボラレ)、やっぱり、、と印象悪くしたが、でも、ボラカイは言葉にできぬほど、すばらしかった。

    (後日、ハンモックで寝ていたとき体に蟻が指した皮疹が結構残りました)

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