2009/11/22 - 2009/11/22
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akkiy363672さん
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伊賀の紅葉の名勝地「香落渓谷・赤目四十八滝」を歩いてきました。山の紅葉は少し遅かったかなというカンジでしたが、山道に積もる落ち葉を踏み分けていく惜秋の風情が、そこここに漂う訪問でした。
夕刻、曽爾高原まで足を伸ばし、夕日に染まるススキが原に身を沈めてきました。
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車
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午前6時30分出発、国道165号を青山高原を越えて名張市に向かいました。
← 青山高原を超えると、濃霧…。伊賀は霧が出やすいのですね。 -
青蓮寺ダムの水門も、水面から立ち上る靄(もや)に包まれていました。
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ダム湖を右に見て、青蓮寺川をさかのぼります。
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川の両岸は、随所に切り立った断崖絶壁が続きます。
岩肌の崩落から道路の通行者を守るための防護壁が造られています。 -
← 香落渓の案内板です。
(この案内板は、実際には、もっと上流の「紅葉谷」の付近にあります)
香落渓は、名張川の支流である青蓮寺川の上流域にあり、谷の長さは8kmに及びます。
渓谷に沿って、県道81号線が走っています。 -
柱状節理による壮大な崖が、両岸に聳え立っています。
一帯を構成するのは、室生で1500万年前に起こった火山の噴火によって堆積した安山岩であり、それが幾年もの歳月を掛けて侵食され続けたことで今日の景観が形造られました。
屏風岩・天狗柱岩・鬼面岩・鹿落岩などと名づけられた奇岩群が人の目を楽しませるほか、茶屋滝・抹揚淵などの名所も見られます。
また、一帯は野生動物と植生の宝庫でもあり、特に紅葉の季節には山が真っ赤に色づくことから、関西・中京方面からの観光客で賑わいます。 -
「紅葉谷」の山肌です。
ちょっと盛りが過ぎているかな…というカンジです。 -
朝日が昇ればじきに晴れるだろうと思っていたのですが、8時を過ぎてもまだ山の靄は晴れません。
でも、靄の下に鮮やかな紅葉が…! -
流れの中の岩もキレイです。
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山の上のほうにも、美しい紅葉が広がっています。
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県境です。
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奈良県に入ったところが、「落合」です。
赤目四十八滝を上って、出会いから、奈良県側へ抜けるとここへ出ます。
← この階段へ降りてくるのです。
ここにはバス停があって、名張駅へ戻ることが出来ます。 -
ここ落合には、バス停の周りに、宿・食堂などがあります。
玄関前には、イノシシ君が控えていました。 -
落合を越えて、奈良県にさらに足を踏み入れると、大きな岩山が見えてきます。
名勝「小太郎岩」です。 -
大岸壁の中央部に「獅子岩」と呼ばれる、ライオンの顔を思わせる岩がありました。
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午前8時30分を過ぎて、ようやく靄が晴れてきました。
でも、ここで折り返し、もと来た道を戻ります。 -
帰り道、渓谷にも朝日の光が差し込むようになりました。
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青蓮寺ダムへ戻ってきました.
もやはすっかり晴れて、おだやかな湖面は湖畔の紅葉を映しています。
名張市内の喫茶店に寄って、モーニングサービスを食べました。 -
10時、赤目四十八滝に着きました。対泉閣前の駐車場に車を止め、早速、滝道を登ります。
赤目の地名は、昔、不動明王が赤い目をした牛に乗って現れたといういい伝えから名前がついたそうです。
四十八滝とは滝がたくさんあるという意味で、阿弥陀四十八願に起因します。実際には、大小取り混ぜて、もっとたくさんの滝があります。
足を踏み入れてすぐに、「行者滝」がありました。
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程なく、次の滝、「霊蛇滝」が現れます。
日本では、滝は落差5m以上のものを言うと定義されています。
先ほどの「行者滝」も、この「霊蛇滝」も、その意味からは滝と言うわけにはいかないのかもしれませんが、岩肌をほとばしりながら流れ落ちる姿は十分に美しく、ここ赤目では大小あわせて22の滝に名前がつけられています。
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← 不動滝
高さ15m、幅7mという大きな滝で、滝壺の深さは10m。
滝参りとは、不動明王にちなんで名付けられたこの滝にお参りすることをいい、明治の中頃まではここより奥は原生林で、入ることができませんでした。 -
木漏れ日に「乙女滝」の飛沫(しぶき)が光ります。
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逆光に、モミジの黄葉が輝きます。
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日曜日ですから、たくさんの人が訪れていました。
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光を受けている山は、紅葉に染まっていました。
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影の部分も、露出をあわせれば、鮮やかな紅葉があらわれます。
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← 赤目五瀑の二 千手滝
高さ15m、幅4m、滝壺の深さ約20mm。滝、岩、樹木、滝壺が調和して、とても美しい滝です。
岩を伝って千手のように落水するところから名付けられたとも、千手観音にちなんで名付けられたとも言われています。 -
千手滝の上にそびえる、柱状節理による大岩です。
下を歩く人影と比べれば、その大きさがわかるでしょう。 -
← 赤目五瀑の三 布曳滝
高さ30mから一条の布をかけたように落ちる滝は、まさに布を引いたような美しさです。
滝壺の深さも約30mあり、固い岩盤をえぐった水の力には感心させられます。 -
布曳滝を過ぎると、その滝の高さだけ登る、急な石段があります。
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滝口から約1時間、百畳岩の茶店に着きました。
パンフレットには、「ここまで1830m。ここからはやや険しい山道が続きます」とあります。
家族連れなどはここまで出引き返す人が多く、この奥は人影がぐっと少なくなりました。 -
← 姉妹滝
いつもは二つに分かれる流れのようですが、今日は水量が多くて、ひとつななっているのでしょうか。 -
← 柿窪滝
落差5mほどの美しい滝…、名前の由来は滝壷の形が柿の実に似ているからだそうです。 -
← 雨降滝
道の左手に柱状節理の岩がせり出していて、上のほうから水が滴り落ちていました。
下を通って、水に打たれ、驚いて見わたすと、「雨降滝」の案内板がありました。
光の具合によっては虹が見えることもあるそうです。 -
← 斜滝
斜めになった岩盤を落ちる滝ということですが、そういわれてみればそうかな…と…。
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斜滝を少し過ぎたところの石段を上りきったところで、突然、目の前に大きな滝が現れます。
赤目五瀑の四 この渓谷随一といわれ、赤目滝のシンボルとされる「荷担滝(にないだき)」です。
高さ8mの滝が岩を挟んでふたつに別れて流れ落ちるさまが、荷を担っているようで荷担滝の名がついたとされます。 -
滝に近づいて高所から見ると、すぐ上にも深さ10mほどの滝壺とそこに落ちる滝が見られ、その豪壮な景観は渓谷随一と絶賛されています。
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← 雛壇滝
岩が幾檀にも並んでいて、その上を清流が落ちています。 -
← 琴滝
静かに耳をすませて水音を聞くと、まるで琴の音が
深山にこだましているように聞こえるので、この名前がついたとあります。
訪れたときには、是非、聞き耳を立ててください。 -
← 赤目五瀑の五 琵琶滝
落差15m、なだらかな曲線を描いて落ちる、美しい滝です。絶壁に囲まれた滝壺は、深い蒼色をしていて、深さは10mあるとか。
滝の形が、和楽器の琵琶に似ていることからこの名がつけられたといいます。 -
琵琶滝の横の石段を登っていくと、右手に大きな岩がせり出していました。
「マウンテン・ゴリラ岩」と書かれています。なるほど、ゴリラの顔の形をしていますね。 -
そして、最奥部の滝「岩窟滝」です。
滝の中腹に深い石穴があるので、岩窟滝と呼ばれています。高さ7m、滝壺は小さくて深さは3mほどです。
ここまで滝口から3290m、ほぼ2時間弱の行程です。
ここから県道784号に出る「出会」までは1km、約30分。バス停のある「落合」までは4km、約2時間です。
滝口の「さんしょううおセンター」へ戻るには、下りですから約1時間30分でしょう。 -
登ってきた道を、ゆっくりと引き返します。
山道や渓谷の岩の上には、たくさんの落ち葉が積もっていました。 -
雛壇滝まで戻ってきました。
この滝の少し下流を、流れの中の石伝いに対岸へと渡りました。 -
← 対岸へ渡ったのは、この夫婦滝を見に行くためです。
夫婦滝は赤目渓谷の支流・山根谷の滝なのですが、そこへ行く橋が落ちてしまっているので、流れの中の石を飛び移って、自力で対岸へ渡らなければなりません。
二つの流れが途中で一つに結び合うさまが、仲睦まじい夫婦を思わせることから、この名がついたということです。
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百畳岩の茶店まで降りてきました。
このあたりの紅葉は、まだまだキレイでした。 -
千手滝を少し下ったところです。
帰りは早いですね(笑)。 -
霊蛇滝付近の紅葉です。光が当たって、キレイな紅葉が見られました。
もう滝口も近いです。 -
駐車場へ戻ってきました。
時刻は3時30分、これから車に乗り込んで、曽爾高原へと向います。 -
赤目「木戸口」から、県道784号に入り、林道を走ります。
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「出会」。赤目滝から登ってくると、ここへ出てくるのです。
この道はバスは走っていませんから、ここで日暮れになったりしたら大変です。
ここには茶店がありますが、4時になろうかというこの時刻に、もう店仕舞いの準備に入っていました。山歩きは、注意しなくてはいけませんね。 -
案内板があって、バスに乗るには、
① 赤目四十八滝の滝口までは4300mで2時間、
② 「木戸口」までは7kmで2時間30分、
③ 県道81号の「落合」までは3kmで1時間30分
の行程と記されていました。 -
九十九折(つづらおり)の県道784号を走り、県道81号を左折して、曽爾高原へ30分ほどで着きました。
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午後4時過ぎ、曽爾高原へ到着。
高原一帯は、夕日を浴びて輝いていました。 -
すすきは、すでに盛りが過ぎていて、少し縮れた尾花が風に揺れていました。
高原は、次第に夕闇に包まれていきます。 -
山に登って、高原を見下ろすほどの時間はありません。
でも、見上げると、まだ山上にたくさんの人影が見えました。
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夕日が、西の山へと沈みます。
高原全体が、夕焼け色に染まっていきます。 -
刻一刻と色合いを変えながら、夕日は沈んでいきます。
黄金色に染まった穂が、揺れていました。 -
日が完全に沈みました。
多かったカメラマンの姿も消えて、高原に静寂がよみがえります。 -
まだ、かすかな残紅を残す西空を見ながら、帰り道をたどりました。
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一帯の山は室生火山群の峰々が連なっています。
兜岳、鎧岳などの名前がつけられていて、大きくとがった山容の山が多く、シルエットにも特徴がありますね。
見上げると、満天の星空…。津に帰り着いた頃には、東の空にオリオンの輝きが見えました。
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