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行、向かうは「アル・マフウィート」。天空の村の異名を取る町(どんなんだ)。<br />どんなんだ、なんて言っていたものの、実際に目にするとまさに百聞は一見に…だった。<br /><br />壊れた車で向かう道。フルスロットルにヘアピンカーブ。<br />途中に見えるのは城砦の街アル・ムハイヤル。600年前に城下町として栄えたとのこと。<br />子どももおとなも懐っこく、ヤギを追いながら手を振ったり、物陰に隠れて「スーラ」(写真の意で、写真を撮ってくれとねだられるよくある光景)とつぶやいたり。<br /><br />そうこうしているうちに車が多くなり、小さな町ハッタ・ウィーラへ着く。マーケットが開いている。<br />生きたまま1匹ずつ狭い鳥かごに入れられたニワトリ(もちろん肉食用だ)、果物…<br />立花さんの手配するツアーの万国共通点はなぜか、「運転手が果物を買ってくれる」こと。<br />今回の運転手も、ブドウを買ってくれて、わたしたちは村の定食屋で休憩兼昼食。<br />イエメンに「持ち込み」という概念はない。<br />市場で買ったものをレストランに持っていって、切って出してもらうことはもちろん、魚類などは買っていけば調理もしてくれるのだそうだ。外国人のわたしたち向けに、きちんと洗ってもくれる。<br />すっかりお腹をすかせたわたしは(旅に出るといきなり健康優良児になる)、食前のつまみとばかりにむしゃむしゃと無言で皿一杯の鮮度のよいブドウを食べ、その糖度の高さと美味しさに「これでワインを作ればどんなにか…」と禁酒のイスラム教を(その面においてだけ)恨んだのだった。<br /><br />14時30分。目的のマフウィートへ着く。人気が少なく静まり返る町に空砲が鳴り響いている。<br />断食が終わったあとのお祭り騒ぎなのだというこの空砲は、夜じゅう止まることはなかった。<br />道が開け、大き目の村へ着くと、突如わたしたちの視界もひらけた。<br />ここを言葉で表現するのはとても難しい。<br />「天空の村」。晴れているときは快晴のなかに、曇っていると雲の中で文字通り雲が掴める。<br />さらに運転手は得意満面で、絶景であるという「この村の頂上まで行こう」と提案。<br /><br />坂をのぼる途中に、旧市街へと立ち寄った。<br />珍しいのだろうか、ランクルが乗り付けるとこどもたちが大挙して押し掛けてきた。<br />しかし、珍しいわけではなく「久しぶり」らしい、と悟ったのはそれから10秒後のこと。<br />旧市街のドアをくぐると、大挙してきた少年たちは饒舌にこの村の歴史と、扉につけられた刻印の宗教的な意味をとうとうと語り始めたのだった。(誰も頼んではいない)<br />なるほど、これでガイド料としてバクシーシ(お小遣いの意)を求めるのだな、と思う反面、嫌な感じを受けないのも、彼らの瞳の輝いていること、輝いていること。<br />それは、おそらく少し前とくらべ観光客がやってこなくなった現状(彼らにとってはバクシーシの食い扶持が減ったわけだ)を表していたし、<br />何よりも小学生世代の彼らが、(バクシーシのためとはいえ)教育機関も整わない国でどこからか歴史や宗教をここまで勉強し、暗記し、得々と説明するその姿にわたしは心から感心した。<br />が、彼らのバクシーシにするには超高額紙幣しか持っていなかったので、1円もあげなかった。ごめん。<br /><br /><br />つづきと写真はこちらから<br />http://www.junkstage.com/world/yuu/?cat=20

■天空の村「マフウィート」

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2009/09 - 2009/09

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ユウ

ユウさん

行、向かうは「アル・マフウィート」。天空の村の異名を取る町(どんなんだ)。
どんなんだ、なんて言っていたものの、実際に目にするとまさに百聞は一見に…だった。

壊れた車で向かう道。フルスロットルにヘアピンカーブ。
途中に見えるのは城砦の街アル・ムハイヤル。600年前に城下町として栄えたとのこと。
子どももおとなも懐っこく、ヤギを追いながら手を振ったり、物陰に隠れて「スーラ」(写真の意で、写真を撮ってくれとねだられるよくある光景)とつぶやいたり。

そうこうしているうちに車が多くなり、小さな町ハッタ・ウィーラへ着く。マーケットが開いている。
生きたまま1匹ずつ狭い鳥かごに入れられたニワトリ(もちろん肉食用だ)、果物…
立花さんの手配するツアーの万国共通点はなぜか、「運転手が果物を買ってくれる」こと。
今回の運転手も、ブドウを買ってくれて、わたしたちは村の定食屋で休憩兼昼食。
イエメンに「持ち込み」という概念はない。
市場で買ったものをレストランに持っていって、切って出してもらうことはもちろん、魚類などは買っていけば調理もしてくれるのだそうだ。外国人のわたしたち向けに、きちんと洗ってもくれる。
すっかりお腹をすかせたわたしは(旅に出るといきなり健康優良児になる)、食前のつまみとばかりにむしゃむしゃと無言で皿一杯の鮮度のよいブドウを食べ、その糖度の高さと美味しさに「これでワインを作ればどんなにか…」と禁酒のイスラム教を(その面においてだけ)恨んだのだった。

14時30分。目的のマフウィートへ着く。人気が少なく静まり返る町に空砲が鳴り響いている。
断食が終わったあとのお祭り騒ぎなのだというこの空砲は、夜じゅう止まることはなかった。
道が開け、大き目の村へ着くと、突如わたしたちの視界もひらけた。
ここを言葉で表現するのはとても難しい。
「天空の村」。晴れているときは快晴のなかに、曇っていると雲の中で文字通り雲が掴める。
さらに運転手は得意満面で、絶景であるという「この村の頂上まで行こう」と提案。

坂をのぼる途中に、旧市街へと立ち寄った。
珍しいのだろうか、ランクルが乗り付けるとこどもたちが大挙して押し掛けてきた。
しかし、珍しいわけではなく「久しぶり」らしい、と悟ったのはそれから10秒後のこと。
旧市街のドアをくぐると、大挙してきた少年たちは饒舌にこの村の歴史と、扉につけられた刻印の宗教的な意味をとうとうと語り始めたのだった。(誰も頼んではいない)
なるほど、これでガイド料としてバクシーシ(お小遣いの意)を求めるのだな、と思う反面、嫌な感じを受けないのも、彼らの瞳の輝いていること、輝いていること。
それは、おそらく少し前とくらべ観光客がやってこなくなった現状(彼らにとってはバクシーシの食い扶持が減ったわけだ)を表していたし、
何よりも小学生世代の彼らが、(バクシーシのためとはいえ)教育機関も整わない国でどこからか歴史や宗教をここまで勉強し、暗記し、得々と説明するその姿にわたしは心から感心した。
が、彼らのバクシーシにするには超高額紙幣しか持っていなかったので、1円もあげなかった。ごめん。


つづきと写真はこちらから
http://www.junkstage.com/world/yuu/?cat=20

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