2007/07/15 - 2007/07/16
90位(同エリア134件中)
シュンスケさん
- シュンスケさんTOP
- 旅行記43冊
- クチコミ2件
- Q&A回答1件
- 61,225アクセス
- フォロワー14人
フンザ旅行2日目。朝6:30、猛烈なかゆみで目が覚めた。どうやら左の足首をダニにやられたらしい。パキスタンで40ドルも払って泊まったホテルでダニにやられるなんて、まったくついてない。
さて、この日は午前中にラホール観光をして午後ラワールピンディに向かう。ラホールにはムガル帝国の5代皇帝シャージャハンが残した庭園、建築物が多く残されていて、その中でもラホールフォート(Lahore Fort)とバードシャヒモスク(Badshahi Mosque)は見逃せない。シャージャハンといえば、タージマハルを立てた人物ではないか。今はインドとパキスタンという二つの国に分かれているけれど、ここラホールはインドと同じ歴史を共有しているんだなあ。砦は質実剛健、庭園は豪華絢爛。
ラワールピンディはモスク立てこもり事件とかが起きたばかりなので、素通りしてそのままギルギット行きのバスに乗り込みひたすらフンザへの道を向かう。これが、これが本当に長かった。
【全日程】
□7/14
*TG645 名古屋 10:30 ⇒バンコク 14:30
*TG505 バンコク 19:50 ⇒ラホール 22:30
■7/15 ラホール ⇒ラワールピンディ ⇒(バス)
■7/16 ⇒ギルギット ⇒フンザ(バス)
□7/17 フンザ
□7/18 フンザ
□7/19 フンザ
□7/20 フンザ ⇒タシュクルガン ⇒カシュガル(タクシー、バス)
□7/21
*CZ6802 カシュガル 22:45 ⇒ウルムチ 0:25
□7/22
*CZ6911 ウルムチ 8:10 ⇒北京 11:45
*NH160 北京 14:15 ⇒関空 18:15
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 航空会社
- タイ国際航空
-
午前中はオートリキシャに乗り、街の名物ラホールフォートとバードシャヒモスクへ。まずはリキシャのおっちゃんとおしゃべり。適当に捕まえたリキシャだったのだけど、なかなか味のあるおっちゃん。ひげに触らせてもらったら結構柔らかかった。
-
そして15分ほどでラホールフォートに到着…が、いきなり修復作業中。そういえば危機遺跡に入ってたっけ。
-
唯一の外国人観光客の僕に近寄ってきた若者ガイドと一緒に砦の中の庭園をめぐる。昨夜は想像を絶する蒸し暑さだったけど、午前中ということもあってかなり快適。
-
ラフォールフォートの建物はかなり痛みがひどかった。シャージャハンが残した見事な装飾がこうして無残な姿になっているのは痛々しい。
-
みやげもの屋の兄ちゃん。なんとクリスチャンだった。これにはびっくり。
-
一方、こちらがバードシャヒモスク(Badshahi Mosque)。モスクに来るのは2006年3月のダマスカス以来、この赤い壁、ラジャスタンと同じだ。
-
モスクのたまねぎを見ると、ああイスラムの世界に来たんだなあと感慨深くなる。おとといまでは普通に仕事をしていたのに不思議な感覚だ。
-
この広場には10万人が集うことができるとか。ガイド君によると世界でも2番目に大きいモスクらしい。
-
午前中の涼しい時間でさくっと観光を終わらせ、ラワールピンディ行きのバスターミナルへ向かう。
どうやらパキスタンでは主要なバス会社は独自のバスターミナルを持っているらしい。タクシードライバーいわくラホール‐ラワールピンディ間はどうやら「ダイワバス」がいいとのこと。
ターミナルへ行くと、なんと韓国のDaewooのことだった。おっちゃん、さすがに「ダイワバス」ではわからないぜ。 -
13:00、押し合いながら窓口でチケットを買いバスに乗り込むと飛行機のCAのようなサービスがあった。パキスタン=女性は社会進出なし、というイメージだったのですこし驚く。さらに沿道に目をやっていると、女性専用スポーツジムがあった。パキスタンの女性アスリート・・・機内の高校教師といい、イスラム国家を掲げながらしっかり女性は地位を固めているのかも。
そんなことを考えて寝ているうちにあっという間に4時間半でラワールピンディに到着。全線高速道路で快適そのものだった。
それにしてもバスターミナルでも白のオウム服だらけだ。 -
フンザへの玄関口、ギルギット行きのバスを探していると、ひげもじゃもじゃの濃い顔の中に不思議な雰囲気を持った女の子がいた。覚えたてのウルドゥー語で聞いてみたらやっぱりフンザに帰るところだった。ほんとに全然ほかのパキスタン人と雰囲気が違う。
-
もともと乗るはずだった有力会社の大型バスは売り切れで、どうなることかと思いきやもう一つのバスを発見。ん…?ほかのバスより小ぶりだけど大丈夫か?ギラギラっぷりは負けてないけど。するとドライバーらしきおっちゃんが英語で一言"No Problem, because we love Pakistan!"
-
よくわからないけど愛は伝わってきた。そーか、僕もパキラブ☆
-
なーんてことを言っていたら周りは人だかり。ただでさえあまりツーリストのいないパキスタンが政情不安でほとんど外国人がいなかった。でも英語がかなり通じるので旅行はしやすい。さすがは"The Commonwealth"
-
ラワールピンディから乗ったバスは一路北へ走る。道は途中から山道に入り悪路になっていくが、バスはスピードを落とさずに走り抜けていく。陥没部分を過ぎるその度に、サスペンションなどないオンボロバスはジェットコースターのように飛び跳ねる。
そして最悪なことに僕が座ったのは最も揺れが激しい最後部。壁にもたれようとすると突起物が側頭部にあたり、頭をもたげようとすると眼鏡が鼻の頭に突き刺さる。眠ろうにも眠れない。進むも地獄、戻るも地獄。そんな心境だ。そんな僕の心境を知るすべもなくWe Love Pakistan号は進む。 -
今日は日曜の夜、毎晩夜中まで机に向かうのも日常、こうしてパキスタンで眠るに眠れずバスに揺られるのもここの日常。ネスカフェのCMかなんかで使っていた「カムチャツカの若者がキリンの夢を見ている時・・・」みたいな詩があったけど、こんな時世界はそういう風に日常のつながりで構成された膨大な線なんだなってことを実感する。それはつまり、僕の日常は世界の一地点でしかないってことを感じる瞬間でもある。
となりのおっちゃんの絶え間ない質問の間でそんなことを考えていた。おっちゃん、寝ようぜ。 -
そんなバスの旅も気がつくと周りは明るくなっていた。両側には山が迫り、足元を急流が流れる。川は透き通った水色でもなく、メコンのような茶色でもない、このあたりの土壌がとけこんだ川の水はチャイの色のような不思議な色をしている。
やっぱりチャイか。それにしてもおいしそうな色だなあ。 -
カシュガルへと続くカラコルムハイウェイをすれ違うのはほとんどが中国からのモノを満載したトラック。どのトラックもこれでもかというくらいド派手な飾り付けだった。それにしてもこのギラギラっぷりはすごい。
-
朝食を食べ、昼食をとりひたすら北へと進むが一向に着く気配がない。距離にすると確か600キロ弱なのだが、険しい道はところどころがけ崩れが起きておりその度に岩を取り除くだけなので、その部分で速度が落ちる。
「まあそう焦んなよ、そのうち着くさ」と、車内で仲良くなったおっちゃん。そんな笑顔で言われたら納得しちゃうぜ。 -
次第に緑が少なくなり山が険しくなった午後18時、出発から23時間後にようやくギルギッドに到着。すぐさまフンザの中心部カリマバード行きの乗り合いタクシーに乗り換えてひたすら進む。
-
20:00、空がほとんど暗くなっていた頃、窓の外に白いものが見えた。きれいな雲だなと思ったその白いものは万年雪をたたえる名峰ラカポシだった。濃紺の空に静かにくっきりと浮かぶ真っ白なその峰。息を飲む美しさとはまさにこういうことを言うのだろう。
結局、ラワールピンディからフンザまで26時間。だけどこの目を見張るような美しさに疲れはあっという間にふっとんだ。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- wakabunさん 2009/09/14 12:07:18
- 私のため?
- しゅんさん、こんにちは。
このタイミングでアップって私のためでしょうか?
私も1週間後にはこのバスに乗っている予定。ああ、恐ろしい・・・私もDaewooをお勧めされました。でもWe love Pakistan号も楽しそう。しかし見事に男だらけだ。
私は今までバス最長22時間、しかもリクライニングの豪華バスだったので、オンボロバス26時間はおそろしいものがあります。中国の寝台バスがあればいいのにー。
ラホール観光半日で十分?
Wakabun
- シュンスケさん からの返信 2009/09/14 23:38:37
- RE: 私のため?←Needless to say
- ワカコさん
そりゃ、あたりまえじゃないですか!グッドタイミングでしょ?で、ようやく4travelをアップしはじめましたー結構地図塗っていくの楽しいですね!まだ8カ国ですけど…
で、We love Pakistan号ですが、おすすめできません。僕のこれまでの最長バスは座席で39時間でしたが、サスペンションがないに等しいのでWLP号はそれよりもきつかったです。
さらにワカコさんの荷物と女性ということを考えるときついですね。万が一大型のダイワバス(Daewooだけど、ダイワとしか聞こえない)がチケットがなかった場合の保険でしょうか。
ラホール、旧市街も見どころっぽいですが、基本的にインドの続きなので目新しくはないと思います。インドと比べると観光客が激減するのでジロジロ目線はすごいですが、バングラほどではないです。余裕があれば一日ってとこかなと思います。
では、パッキング頑張ってくださいねー
シュンスケ
> しゅんさん、こんにちは。
>
> このタイミングでアップって私のためでしょうか?
>
> 私も1週間後にはこのバスに乗っている予定。ああ、恐ろしい・・・私もDaewooをお勧めされました。でもWe love Pakistan号も楽しそう。しかし見事に男だらけだ。
>
> 私は今までバス最長22時間、しかもリクライニングの豪華バスだったので、オンボロバス26時間はおそろしいものがあります。中国の寝台バスがあればいいのにー。
>
> ラホール観光半日で十分?
>
> Wakabun
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
ラホール(パキスタン) の人気ホテル
パキスタンで使うWi-Fiはレンタルしましたか?
フォートラベル GLOBAL WiFiなら
パキスタン最安
504円/日~
- 空港で受取・返却可能
- お得なポイントがたまる
2
21