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旅人の宿命 それは別れ

20 ルーマニアサマー③シギショアラーブカレスト

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2009/07/26 - 2009/07/27

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costin

costinさん

旅人の宿命 それは別れ

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  • 7月27日 月曜日<br /><br />祭りを終えた静かな朝も、晴れあがっていた。<br />今日、それぞれが帰路に着く。

    7月27日 月曜日

    祭りを終えた静かな朝も、晴れあがっていた。
    今日、それぞれが帰路に着く。

  • 「お前は残れよ」<br />と猫が言う。<br />「そうだな。」<br />そうつぶやく。

    「お前は残れよ」
    と猫が言う。
    「そうだな。」
    そうつぶやく。

  • 宴のあと、街は静けさを取り戻す

    宴のあと、街は静けさを取り戻す

  • 朝、写真を撮りたいと言ったら集まってくれた。

    朝、写真を撮りたいと言ったら集まってくれた。

  • 美しい の一言

    美しい の一言

  • クルージ大の人文学部に通う姉、<br />「最後にお願いがあるの」<br />「なんだろう? 言って?」<br />「ハグしても良い?」<br />「勿論」<br />彼女等姉妹は13:00のクルージ方面行きで去って行った。<br /><br /><br />入れ替わりで登場した眞子ちゃん。<br />これはブカレストの高校生。<br />日本語もかなり達者だ。それよりも驚いたのは日本に対する知識量の豊富さ。<br />深くは無いかも知れないが、その裾野の広さは俺を遙かに凌駕している。<br />「眞子、お前日本のお勉強しかしてないだろ?」<br />「え? わかる?」<br />「普通の日本人でもそんなに色々知らないもんw」<br />突然別れを惜しむw3人に割り込んで来ただけあって放してくれない。<br />色んな話をしはじめる。<br />眞子は13:50の列車だったが、俺のと同じ14:50に遅らせてくれたw

    クルージ大の人文学部に通う姉、
    「最後にお願いがあるの」
    「なんだろう? 言って?」
    「ハグしても良い?」
    「勿論」
    彼女等姉妹は13:00のクルージ方面行きで去って行った。


    入れ替わりで登場した眞子ちゃん。
    これはブカレストの高校生。
    日本語もかなり達者だ。それよりも驚いたのは日本に対する知識量の豊富さ。
    深くは無いかも知れないが、その裾野の広さは俺を遙かに凌駕している。
    「眞子、お前日本のお勉強しかしてないだろ?」
    「え? わかる?」
    「普通の日本人でもそんなに色々知らないもんw」
    突然別れを惜しむw3人に割り込んで来ただけあって放してくれない。
    色んな話をしはじめる。
    眞子は13:50の列車だったが、俺のと同じ14:50に遅らせてくれたw

  • ブラショフ駅<br />ここから省線に乗ってザルネシュティにも行ける。

    ブラショフ駅
    ここから省線に乗ってザルネシュティにも行ける。

  • 眞子は自分でつけた日本名だそうだ。<br />日本オタク。<br />高校卒業したらどうにかして奨学金制度か、交換留学制度を利用して日本に行きたいらしい。<br /><br />「ごめん眞子ちゃん、ついうたた寝しちまった。」<br />「いいの いいの 日本に居る感じがしてすごく幸せだから」

    眞子は自分でつけた日本名だそうだ。
    日本オタク。
    高校卒業したらどうにかして奨学金制度か、交換留学制度を利用して日本に行きたいらしい。

    「ごめん眞子ちゃん、ついうたた寝しちまった。」
    「いいの いいの 日本に居る感じがしてすごく幸せだから」

  • シナイア<br />山頂に十字架。<br /><br />このあたりからブカレストに近づいた事を意識する。<br />思考にちょいとシュールなフィルターが罹るw

    シナイア
    山頂に十字架。

    このあたりからブカレストに近づいた事を意識する。
    思考にちょいとシュールなフィルターが罹るw

  • ブカレスト北駅には或る夫婦が待っていた。<br />そこで眞子と別れ、夫婦の車に乗り込む。<br />「ホテルとってあるわ」<br />「ありがとう、腹減ったな。一緒に飯でも食わないか?」<br />ホテルそばのレストランで食事。<br />「私の友達がギリシャに住んでいるんだけど、あなたの用事が済んだら気晴らしに行ってくれば?<br />電話しといてあげるから」<br />「ギリシャかぁ・・・今回は止めとこう」<br />「何か用事が有る時はいつでも電話してね」

    ブカレスト北駅には或る夫婦が待っていた。
    そこで眞子と別れ、夫婦の車に乗り込む。
    「ホテルとってあるわ」
    「ありがとう、腹減ったな。一緒に飯でも食わないか?」
    ホテルそばのレストランで食事。
    「私の友達がギリシャに住んでいるんだけど、あなたの用事が済んだら気晴らしに行ってくれば?
    電話しといてあげるから」
    「ギリシャかぁ・・・今回は止めとこう」
    「何か用事が有る時はいつでも電話してね」

  • 150/n Ron

    150/n Ron

  • 7月28日 火曜日<br /><br />4階のレストランの朝食

    7月28日 火曜日

    4階のレストランの朝食

  • 魔都 ブカレストの夜明け

    魔都 ブカレストの夜明け

  • メトロで或る市場に向かう<br /><br />10回券を買う8ron

    メトロで或る市場に向かう

    10回券を買う8ron

  • 誰が名付けたか・・・<br />「恋人市場」

    誰が名付けたか・・・
    「恋人市場」

  • 「やあ、久しぶり」<br />「あなた ここで何してるの?」<br />「逢いに来たんだよ。ところで結婚は?」<br />「したわよw」<br />「おめでとう・・子供は?」<br />「まだ」<br />「相変わらず、おかしな人ね。ひょっこり現れて」

    「やあ、久しぶり」
    「あなた ここで何してるの?」
    「逢いに来たんだよ。ところで結婚は?」
    「したわよw」
    「おめでとう・・子供は?」
    「まだ」
    「相変わらず、おかしな人ね。ひょっこり現れて」

  • 遠い目・・・の猫

    遠い目・・・の猫

  • piata Amzeiの中華レストランの二階

    piata Amzeiの中華レストランの二階

  • 「最初ビールでも貰おうかな」<br />「銘柄は何にいたしますか?」<br />「ウルススのラガーでいいよ」<br />間違えて、黒ビールの栓を抜く。グラスに注ぐまで気づかなかったらしい。<br />「あ、これは違う、すいません、すぐお取り換えいたします」<br />俺はグラスを押さえるような仕草で<br />「いいよ このままで」<br />「よろしいんですか?」<br />軽く頷く。

    「最初ビールでも貰おうかな」
    「銘柄は何にいたしますか?」
    「ウルススのラガーでいいよ」
    間違えて、黒ビールの栓を抜く。グラスに注ぐまで気づかなかったらしい。
    「あ、これは違う、すいません、すぐお取り換えいたします」
    俺はグラスを押さえるような仕草で
    「いいよ このままで」
    「よろしいんですか?」
    軽く頷く。

  • ホテルから例の夫婦に電話する。だが通じない。<br />「部屋から市内に電話したいんだが・・」<br />「部屋からの通話は出来ません。フロント脇の公衆電話を御利用ください」<br />プリペイド式の公衆電話だ<br />「で、カード売ってる?」<br />「うちにはないわ、近所のマガジンなら売ってるかも」<br />俺を不憫に思ったのか? ホテルの用心棒が、<br />「俺についてきなよ」<br />連れてってくれる。二軒ほど当たるがない。<br />ちょっと離れた市場に向かう。<br />2mもあるような大男と話し出す。<br />「今は無いなぁ」<br />みたいな話をしている。そのスキンヘッドの大男、俺の前に立ちふさがり<br />「お前、日本人か?」<br />と聞いてきた。そうだ。と答えると<br />「私の名はハッサンです。日本で働いてました。電話したいのか?じゃこれ使え」<br />日本語で返答してきた。自分の携帯を差し出した。<br />イラン人だという。

    ホテルから例の夫婦に電話する。だが通じない。
    「部屋から市内に電話したいんだが・・」
    「部屋からの通話は出来ません。フロント脇の公衆電話を御利用ください」
    プリペイド式の公衆電話だ
    「で、カード売ってる?」
    「うちにはないわ、近所のマガジンなら売ってるかも」
    俺を不憫に思ったのか? ホテルの用心棒が、
    「俺についてきなよ」
    連れてってくれる。二軒ほど当たるがない。
    ちょっと離れた市場に向かう。
    2mもあるような大男と話し出す。
    「今は無いなぁ」
    みたいな話をしている。そのスキンヘッドの大男、俺の前に立ちふさがり
    「お前、日本人か?」
    と聞いてきた。そうだ。と答えると
    「私の名はハッサンです。日本で働いてました。電話したいのか?じゃこれ使え」
    日本語で返答してきた。自分の携帯を差し出した。
    イラン人だという。

  • 7月29日 水曜日<br /><br /><br />10:00にホテルをチェックアウト。<br />ハッサンに置手紙してメトロに向かう。<br />途中一度乗り換えて、ブカレスト北駅で下車。<br />11:03発 33.9ron  12:52着(ブゾウ)

    7月29日 水曜日


    10:00にホテルをチェックアウト。
    ハッサンに置手紙してメトロに向かう。
    途中一度乗り換えて、ブカレスト北駅で下車。
    11:03発 33.9ron 12:52着(ブゾウ)

  • 気のせいか?<br />平原一面だったひまわり畑が、とうもろこし畑に転作されている。

    気のせいか?
    平原一面だったひまわり畑が、とうもろこし畑に転作されている。

  • 勿論彼女が在宅か否か?さへも判らない。<br />でも居たら必ず泊めてくれるはずだ。<br />ブゾー駅近くの彼女のアパートメントに一度行ったことがあるが良く覚えていない。その近所の妹のアパートも二度訪れてはいるが、覚えていない。<br />頼りは、7年前訪問した両親の家だ。<br />ここなら何となく辿って行けそうな気がする。<br />駅前でタクシーを拾う。なるべく英語の出来る運転手を探す。<br />若い方が良いかも。サングラスのがたいの良いお兄さんがいる。<br />これに決めたw<br />声を掛けたら向こうが、どぎまぎしているw<br />不意打ちだったのだろう。<br />「英語できるか?」<br />「え・・ちょっとね」<br />「ok じゃ着いたら向こう方はルーマニア語しか出来んから通訳してくれるか?」<br />「うん 頑張るよ」<br />荷物を後部座席に乗せ、助手席に乗り込む。<br />「最初、プロエシュティの方に行ってくれ、それで途中から右折する」<br />「ok」<br />記憶なんて曖昧なものであり、年月がたち周りの様子が変わると、記憶も途切れるか、亦は変形してしまう。<br />ただ大きな地形、例えば丘だとか、河やそれに架かる橋は左程の変化を見せない。<br />国道を左折して暫く行くと、丘伝いに左方向にしばらく走る。<br />そして小川を越えるとき、最初下り坂そして上り坂。その坂の頂上あたりの左にその家は在ったはずだ。<br />この運転手、上り坂・下り坂を聞いた途端、元気になった。<br />どうやら覚えがあるらしい。<br />「この辺か?」<br />確かに見覚えがある。そして俺を見た途端、脇道を歩いていた女性が或る家を指さす。<br />「アコーロ」<br />あっちだと言う。ん?俺を知っているのか?それとも良く日本人が訪問する家でもあるのか?<br />「カーサ バスィレ?」<br />「ダー」<br />ほぼ確定。小走りに門の内側を覗く。ここた゛。<br />さあ、ここからが運転手の出番だぞ。<br />「おふろさんが出てくるはずだから、エレナがどこにいるか聞いてくれ」<br />通訳するまでもなく、「マドリッド」と聞こえる。<br />おふろさんは俺を覚えていたみたいだ。<br />中に入れと言うので、タクシーを清算し、<br />「いろいろ、ありがとね」<br />ごつい体を揺すりながら、<br />「良かったよ」ニコニコしながらメモを渡してくれた。<br />「もし帰りも必要なら呼んでくれ」

    勿論彼女が在宅か否か?さへも判らない。
    でも居たら必ず泊めてくれるはずだ。
    ブゾー駅近くの彼女のアパートメントに一度行ったことがあるが良く覚えていない。その近所の妹のアパートも二度訪れてはいるが、覚えていない。
    頼りは、7年前訪問した両親の家だ。
    ここなら何となく辿って行けそうな気がする。
    駅前でタクシーを拾う。なるべく英語の出来る運転手を探す。
    若い方が良いかも。サングラスのがたいの良いお兄さんがいる。
    これに決めたw
    声を掛けたら向こうが、どぎまぎしているw
    不意打ちだったのだろう。
    「英語できるか?」
    「え・・ちょっとね」
    「ok じゃ着いたら向こう方はルーマニア語しか出来んから通訳してくれるか?」
    「うん 頑張るよ」
    荷物を後部座席に乗せ、助手席に乗り込む。
    「最初、プロエシュティの方に行ってくれ、それで途中から右折する」
    「ok」
    記憶なんて曖昧なものであり、年月がたち周りの様子が変わると、記憶も途切れるか、亦は変形してしまう。
    ただ大きな地形、例えば丘だとか、河やそれに架かる橋は左程の変化を見せない。
    国道を左折して暫く行くと、丘伝いに左方向にしばらく走る。
    そして小川を越えるとき、最初下り坂そして上り坂。その坂の頂上あたりの左にその家は在ったはずだ。
    この運転手、上り坂・下り坂を聞いた途端、元気になった。
    どうやら覚えがあるらしい。
    「この辺か?」
    確かに見覚えがある。そして俺を見た途端、脇道を歩いていた女性が或る家を指さす。
    「アコーロ」
    あっちだと言う。ん?俺を知っているのか?それとも良く日本人が訪問する家でもあるのか?
    「カーサ バスィレ?」
    「ダー」
    ほぼ確定。小走りに門の内側を覗く。ここた゛。
    さあ、ここからが運転手の出番だぞ。
    「おふろさんが出てくるはずだから、エレナがどこにいるか聞いてくれ」
    通訳するまでもなく、「マドリッド」と聞こえる。
    おふろさんは俺を覚えていたみたいだ。
    中に入れと言うので、タクシーを清算し、
    「いろいろ、ありがとね」
    ごつい体を揺すりながら、
    「良かったよ」ニコニコしながらメモを渡してくれた。
    「もし帰りも必要なら呼んでくれ」

  • パパの部屋の隣に泊めてもらう

    パパの部屋の隣に泊めてもらう

  • パパが蔵から持ってきたパリンカ

    パパが蔵から持ってきたパリンカ

  • チャパ(子玉ねぎ)<br />塩を付けて生で食べる。

    チャパ(子玉ねぎ)
    塩を付けて生で食べる。

  • 「お前、誰?」

    「お前、誰?」

  • 近所のマガジンにいた子達

    近所のマガジンにいた子達

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