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<br />【40×40】河添恵子 国民幸福量アップできるの? (2010.9.2 08:03)<br />http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100902/plc1009020804004-n1.htm<br /><br /><br />平成21年6月17日(水)<br /> 朝8時にウオンデイボダンのYTホテルを出発し、来た時と同じ道の復路をテインプーへ向けてバスは疾駆するが曲折の多い田舎道なので最後尾の座席の揺れと振動は激しい。小型のバスを観光用に転用しているのでシートベルトも装備されていないし冷暖房機器も装着されていない。バスが段差を通る度に体が跳ね上がりウッといううめき声が自然に洩れ冷汗が吹き出す。炎天下の日中走行の車内はとても暑い。<br /><br />観光立国としての発展を国策とするならばこの国は道路の整備と観光客の車中の安全対策と車中温度管理対策に課題があると思った。ついでに言えばゾンはじめ観光地における手洗い所の新増設が喫緊の課題であろう。<br /><br />バスで移動中、ガイドのシェラブさんからブータンの国の指導理念であるGNH国民総幸福について簡単な紹介があった。<br />纏めれば四個のキーワードに集約できる。<br />1.自然の恵を大切にする<br />2.伝統の風俗や文化を大切にする<br />3.良い政府であること<br />4.自給自足<br /><br />短い滞在であったが、これは類例のない斬新な国家経営の指導理念であり国王を敬愛する国民が国是の実践に努力している真摯な姿を随所に垣間見ることが出来たと思う。<br /><br />上記GNHの話題に関連してブータンの現況に付いてガイドから聞き出した事項を列記してみると<br /><br />1.医療制度について<br />ブータン国民は全て無料で医療を受けることが出来る。ブータンでは受けられない高度な医療を外国で受ける場合でも無料である。<br />外国籍の者がブータン在留中に医療機関で受けた治療費は本人負担なしである。<br /><br />2.税制<br />・勤務者の所得税は所得により税率は異なるが最高税率は8%である。<br />・タクシー運転手は所定の登録料を納めておけば売り上げに対して税金はかからない。<br />・自営の農業従事者には税金は課せられない。<br /><br />3.平均月収<br />日本円で約3万円<br /><br />4.教育費は大学まで無料である。<br /><br />5.出家者の数は全人口の約2.5%である。<br /><br />6.原資は国連からの援助が大きいし国で経営する水力発電の電力をインドに輸出した収入も大きい。<br /><br />筆者の印象ではこれほどの福祉政策を実現するには原資の面の説明が怪しげに思えた。<br /><br />本日のメニューと訪問後のコメントは以下の通りである。   <br /><br />・テインプー市内の紙漉き工房見学 <br />工房へ辿りつくまでの曲がりくねった細い道を、脱輪することなしにバスを運転するには高度の技術が必要である。<br /><br />工房には島根県で石州和紙の技術を学んだという日本人そっくりの顔をした日本語を流暢に喋る次期社長の営業部長がいて、工程の説明をしてくれた。<br /><br />・民族博物館見学                     <br />テインプー市内にある。 ここは王妃の発案と出資で伝統的なブータンの民家をそのままの姿で保存し調度品や生活用品、衣装などを収集保存している。<br /><br />・パロへ移動                                          <br />・国立博物館見学 <br />当初はゾンの見張り台として設置したものであるが、歴史的建築物として保存するため博物館に転用された。<br /><br />・パロゾン見学<br />国立博物館から見下ろす位置にあり宗教施設と行政施設が一体化したゾン<br /><br />・国技の弓道の実技体験                  <br />射程距離15m程の弓場で竹製の弓を用い試射したがなかなか的には当たらない。          <br /><br />・パロの宿泊先のマンダラリゾートに到着。<br />                <br />    

神秘の王国ブータンの旅No7・・・国是であるGNHの実現に励んでいる国

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2009/06/17 - 2009/06/17

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早島 潮

早島 潮さん


【40×40】河添恵子 国民幸福量アップできるの? (2010.9.2 08:03)
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100902/plc1009020804004-n1.htm


平成21年6月17日(水)
 朝8時にウオンデイボダンのYTホテルを出発し、来た時と同じ道の復路をテインプーへ向けてバスは疾駆するが曲折の多い田舎道なので最後尾の座席の揺れと振動は激しい。小型のバスを観光用に転用しているのでシートベルトも装備されていないし冷暖房機器も装着されていない。バスが段差を通る度に体が跳ね上がりウッといううめき声が自然に洩れ冷汗が吹き出す。炎天下の日中走行の車内はとても暑い。

観光立国としての発展を国策とするならばこの国は道路の整備と観光客の車中の安全対策と車中温度管理対策に課題があると思った。ついでに言えばゾンはじめ観光地における手洗い所の新増設が喫緊の課題であろう。

バスで移動中、ガイドのシェラブさんからブータンの国の指導理念であるGNH国民総幸福について簡単な紹介があった。
纏めれば四個のキーワードに集約できる。
1.自然の恵を大切にする
2.伝統の風俗や文化を大切にする
3.良い政府であること
4.自給自足

短い滞在であったが、これは類例のない斬新な国家経営の指導理念であり国王を敬愛する国民が国是の実践に努力している真摯な姿を随所に垣間見ることが出来たと思う。

上記GNHの話題に関連してブータンの現況に付いてガイドから聞き出した事項を列記してみると

1.医療制度について
ブータン国民は全て無料で医療を受けることが出来る。ブータンでは受けられない高度な医療を外国で受ける場合でも無料である。
外国籍の者がブータン在留中に医療機関で受けた治療費は本人負担なしである。

2.税制
・勤務者の所得税は所得により税率は異なるが最高税率は8%である。
・タクシー運転手は所定の登録料を納めておけば売り上げに対して税金はかからない。
・自営の農業従事者には税金は課せられない。

3.平均月収
日本円で約3万円

4.教育費は大学まで無料である。

5.出家者の数は全人口の約2.5%である。

6.原資は国連からの援助が大きいし国で経営する水力発電の電力をインドに輸出した収入も大きい。

筆者の印象ではこれほどの福祉政策を実現するには原資の面の説明が怪しげに思えた。

本日のメニューと訪問後のコメントは以下の通りである。   

・テインプー市内の紙漉き工房見学
工房へ辿りつくまでの曲がりくねった細い道を、脱輪することなしにバスを運転するには高度の技術が必要である。

工房には島根県で石州和紙の技術を学んだという日本人そっくりの顔をした日本語を流暢に喋る次期社長の営業部長がいて、工程の説明をしてくれた。

・民族博物館見学                     
テインプー市内にある。 ここは王妃の発案と出資で伝統的なブータンの民家をそのままの姿で保存し調度品や生活用品、衣装などを収集保存している。

・パロへ移動                                          
・国立博物館見学 
当初はゾンの見張り台として設置したものであるが、歴史的建築物として保存するため博物館に転用された。

・パロゾン見学
国立博物館から見下ろす位置にあり宗教施設と行政施設が一体化したゾン

・国技の弓道の実技体験                  
射程距離15m程の弓場で竹製の弓を用い試射したがなかなか的には当たらない。          

・パロの宿泊先のマンダラリゾートに到着。
                
    

同行者
その他
交通手段
観光バス
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行あり)

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  • 紙漉き工房付近で見かけた少女

    紙漉き工房付近で見かけた少女

  • 紙漉き工房

    紙漉き工房

  • 原料のミツマタ又はじんちょうげの皮を煮る釜

    原料のミツマタ又はじんちょうげの皮を煮る釜

  • 漉き終えた紙

    漉き終えた紙

  • 紙漉き場。<br />中央の黒い着衣の男性が島根県で技術習得した営業部長。流暢な日本語を操る。<br /><br />もしかして彼はここで研修したのかも?<br />http://www.sekishu.jp/index.htm

    紙漉き場。
    中央の黒い着衣の男性が島根県で技術習得した営業部長。流暢な日本語を操る。

    もしかして彼はここで研修したのかも?
    http://www.sekishu.jp/index.htm

  • この道17年の紙漉き職人<br /><br /><br />

    この道17年の紙漉き職人


  • 漉きあがった紙

    漉きあがった紙

  • 工房内の点景

    工房内の点景

  • 工房近くで見た建設現場

    工房近くで見た建設現場

  • 民族博物館構内

    民族博物館構内

  • 民族博物館内の石室

    民族博物館内の石室

  • 鍋と臼

    鍋と臼

  • 蚊やり釜と家畜部屋

    蚊やり釜と家畜部屋

  • 一階=家畜<br />二階=道具小屋<br />三階=居住部屋<br /><br />が一般的な民家であるが、これは居住部屋の三階を撮影したもの<br />

    一階=家畜
    二階=道具小屋
    三階=居住部屋

    が一般的な民家であるが、これは居住部屋の三階を撮影したもの

  • おくど&amp;鍋

    おくど&鍋

  • 回し曳きの臼

    回し曳きの臼

  • 釜

  • 最も原始的な杵と臼

    最も原始的な杵と臼

  • 玄関口の魔除けの動物の角

    玄関口の魔除けの動物の角

  • 石室と庭の様子

    石室と庭の様子

  • 民族博物館の入退場門

    民族博物館の入退場門

  • 民族博物館からテインプー市街を眺望

    民族博物館からテインプー市街を眺望

  • 国立博物館。元はパロ・ゾンを見張る砦であったが博物館として転用され保存されている。

    国立博物館。元はパロ・ゾンを見張る砦であったが博物館として転用され保存されている。

  • 国立博物館からパロ市街を眺望

    国立博物館からパロ市街を眺望

  • パロゾンの木製の橋

    パロゾンの木製の橋

  • パロゾンの橋からパロ・チュを見る

    パロゾンの橋からパロ・チュを見る

  • 高い所が国立博物館<br />下段の建物がパロ・ゾン<br />パロ・チュに架かる橋

    高い所が国立博物館
    下段の建物がパロ・ゾン
    パロ・チュに架かる橋

  • 弓場。中央の的は発射位置から約15mに設置されている。観光客用の玩具の如き試射場である

    弓場。中央の的は発射位置から約15mに設置されている。観光客用の玩具の如き試射場である

  • 宿舎マンダラリゾートからみた光景

    宿舎マンダラリゾートからみた光景

  • マンダラリゾートの食堂に掲示されていたアジアの25ケ国の王族がバンコクに会堂したときの記念写真。<br /><br />日本の今上陛下と皇后並びにブータン国王も隣席されている。<br /><br />ブータンの食堂では各所で国王の写真を見かける。

    マンダラリゾートの食堂に掲示されていたアジアの25ケ国の王族がバンコクに会堂したときの記念写真。

    日本の今上陛下と皇后並びにブータン国王も隣席されている。

    ブータンの食堂では各所で国王の写真を見かける。

  • パロのビューポイントで念願のチョモラリ7,314mの麓の部分だけ見ることが出来た。頂上は雲に覆われていた。<br />

    パロのビューポイントで念願のチョモラリ7,314mの麓の部分だけ見ることが出来た。頂上は雲に覆われていた。

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