風の旅　13　お遍路さんの愛

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2009/05/12 - 2009/05/19

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#その他

浅山 (あさやん)さん

風の旅　13　お遍路さんの愛
　四国一周編　　

　白浜の家族旅行を終わり、一旦　和歌山に引き揚げる。
ふと　夜半　目覚めた。　お茶を飲みながら
どこかに旅したいと想った。　まさに気まぐれでありんす。
そう想うと　即実行あるのみ。

風の旅　行くところも泊まるところも
其の日の風のままに、

朝起きて　風の旅が始まった。

海の果てを見つめる自分がいる。　どこの海岸はわからない。
和歌山港からとりあえず徳島港に行こう。　
フェリーからの風と海が、若いころの、
北海道青函連絡船の放浪の旅を彷彿させる。
計画予定はまったくなし、とりあえず徳島へ。

「今からとりあえず徳島に行くわ。」
「えー　徳島。」
「でも、今回は　特別貧乏節約の四国の旅やで」
「　四国、うんいくいく。」と、
よめさんわ　目を輝かせ、とてもうれしそうな顔をして
喜んでいる。
　

貧乏旅行で或ることを、
よめさんに　念を押すのは忘れてはならない。　爆

徳島は和歌山から南海フェリーでわずか２時間の距離である。
徳島港から徳島駅へ。
ここまでくると、高知まで
高速バスで高知に着いたのは夕方。数十年前の高知とは
雲泥の違いの高知駅。市電に乗りはりまや橋へ。
帯屋町商店街を歩きながら　今夜の宿を探す。

ひろめ市場は　　たくさん飲食店が集中して老若男女の客でごった返している。
安いグルメなら　旨いグルメなら　ひろめ市場に限る。
でも　おいらは　どうも　にぎやか過ぎるところは　苦手なのでありんす。爆

「　土佐の高知のはりまや橋で坊さん　
かんざし　買うを見た　よさこい　よさこい」　
よさこい節　ペギー葉山　　懐かしい歌であります。

「才の谷　維新を開きて　朝陽見ず
　　　　　沈む夕陽　日ノ本嘆く今」

翌日は　高知城、県立文学館　瀬戸内寂聴展、坂本竜馬記念館、
桂浜に行き海風と太平洋の波しぶきを見る。
ゴールデンウィークあとのなんという閑散さが好きなのさ。
　さて、
そうだ、明日は中村四万十川と想いつき、
特急南風で四万十市（旧中村市）まで、また　夜遅く着き宿探し。
行くところも泊るところも　まさにその日の思いつき気分のまま。　
風だからどこにいくかわからない。
けれど　民宿は失敗だったな　爆　後日談。
で、翌日はあの壮大な四万十川廻りを済ませたあと、
「源流は　はるか山脈　剣山　
四万と言われる　支流の流れ」
　　　　
中村駅前のトヨタレンタカーを借りて　とりあえず
足摺岬を　海底公園を目指す。

「　足摺の　岬に浮かぶ　波の華
　断崖眺望　打ち寄せかえる」
と　この足摺岬に３８番札所「金剛福寺」あり

「お遍路さん　亡き妻遺影　掲げて
　　　　　四国詣でに　想い熱くて」

福島県四倉町から独りのお遍路さん　の黛さん
38番札所に　妻　キヨ子さんの遺影掲げて　四国詣で
　この旅にて　愛の深さをしみじみと　
　想い熱く胸に迫り　　けれど、われ踏襲できず。

この日はどこまでいけるかわからない。
結局　其の日は１７６キロを走り宇和島に
着いたのが夕方６時過ぎ、
疲れたのでレンタカーを乗り捨て。

よめさんは言う、
「松山っていったことないわ」
　じゃ松山まで行こうということになって
特急｢しおかぜ｣で松山まで１００キロ78分
またまた　着いたのが夜遅い。
駅前の宿に泊まり　ここで不思議な体験。後日談。
　で　翌日は　松山城　道後温泉　市内めぐりと

「　よかとこよ　　道後おいでよ　誘われて
　　　　　　松の流れは　今に賑わい」
「ぼっちゃんは　ちんちん鳴らして　走る街

ぼっちゃん電車で移動しながら散策。
もう一泊するかどうか。１８日には和歌山で用件があるので
　またまた高速バスで徳島まで。　着いたのがまたまた夜遅い。
　今夜は徳島で一泊。
ここまでは天気快晴に恵まれ、晴れ男と晴れ女の夫婦旅。
　で、翌日は　眉山と阿波踊り見物をして　再びフェリーで
和歌山港に、旅の終わりに小雨ばらつき。

「駆け抜ける　一陣の風　　四国一周　
　さわやかなり　天気快晴」
「旅終わり　小雨ぱらぱら　徳島の　
　　　　　　　眉山に臨む　阿波の島々」

　
風のように駆け抜けた一週間の四国一周旅の終わり

かくして　　夫婦貧乏旅も　また　楽しけれ。

撮った写真は１２００枚　ああーおいらもついに写真マニア。