くじらの渓谷＝ワディ・エル・ヒタン

2006/11/09 - 2006/11/09

2005年7月世界遺産に登録された、くじらの渓谷＝Wadi Al-Hitan （ワディ・エル・ヒタン）に、行ってきました。
ゴロゴロたくさんある化石と、日本には無い砂漠の風景が、とてもめずらしかったです。
ピラミッド等遺跡以外の、もう１つのエジプトの顔です。

エリア ファイユーム(エジプト)

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

サハラに向かってゴー！
ナイルヒルトンホテルを７時出発予定が、お昼の弁当待ちで１５分遅れる。
バヒトラベルの日本人女性ガイドさんと、研修のためホテルチェックイン等の手伝いをしてくれたガイドさんもいっしょに、トヨタのランクルで出発。（客は私達夫婦だけです）
ネットで読んだ白砂漠等の旅行記には、ボロボロの車と書かれていたので心配していましたが、割と新しそうなランクルでした。でも、後ろにドアがないので、乗り込む時に助手席をたたんで、よいしょっと乗り込まなければなりません。お年寄りだと、つらいですね。
カイロ市内の渋滞を抜けると、ファイユームに向かって爆走します。時速１４０キロくらい。
乗用車ではないのですごくゆれるので、乗り物酔いしやすい人もお勧めできません

ファイユーム
１時間半くらいで、砂漠に入る前にトイレ休憩しました。（砂漠にはトイレがありません）
私がいたので運転手さんが気を使って、ホテルのびっくりするくらいきれいなトイレに寄ってくれました。途中警備のおまわりさんの車も後ろに付きます。
丁度週一回の市場が開いていたので、ちょっと見学。鶏くらいの黒白の鳥が、よく売れていました。

砂漠に突入
砂漠には道路の目印に、石が並んでいます。
いきなりそこをはずれて、ドーっと走るランクル。
だれの足跡も無い、風紋のきれいなサハラの砂丘で、記念に足跡を付け砂をビニール袋に詰める。

９時半頃、エジプト唯一の滝＝ワディ・ライアンに到着。高さ２メートルないかな。
日本人から見るとめちゃくちゃ小さいのですが、エジプトでは滝は見たことがないという人が多いので、絶対寄るべきと言われるからと、申し訳なさそうな日本人ガイドさん。
この辺は水があるので、リゾート地のようです。さびしそうな露天で、花瓶を５ポンドで買いました。
ここでランクルに、公園の係員さんと言うのでしょうか、１人車に乗り込みました。おそらく私達の行動の監視だと思います。 （化石の保護）

渓谷入り口
砂漠に入っても爆走は続きます。ちょっとすべったりしないか心配しました。
一面砂漠の風景から、ミニミニグランドキャニオンのような風景が見え始めました。
風化などで、固い地質が残ったものです。トルコのきのこ岩みたいなのもあり。

化石はまず、丸くてスベスベしたコインのような貨幣石。
石灰岩に見られるフズリナや星の砂と同じように、海にいる有孔虫の仲間の化石です。
とても広い範囲にびっしり散らばっています。
大きさは色々あり、５００円玉くらいのもあります。

マングローブの根の跡の化石です。根が腐った跡に物質が入って、化石になったもの。

これも化石
中央の部分です。

バシロザウルスの化石１
そしていよいよ、バシロザウルスの化石にご対面。並んでいないと、ゴロっとした大きな石という感じです。昔、ここは、海底だったんですね。

バシロザウルスの化石２
こっちの方が、わかりやすい

バシロザウルスの化石３
他にもたくさんあるようですが、メインのものを見てきました。

パノラマ
１番面白かったのは、砂漠の中を雲の黒い陰が移動するのが、はっきり見えるところでした。変に感激しました。
保護地域から出たピクニックエリアで、１２時にお弁当を食べ、岩陰でこっそりトイレをすませ、まっすぐホテルに向かい３時半頃着きました。