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1996年6月21日。<br />昨日聞いたところでは、マラウィの首都リロングウェイへのバスは午前6時と、6時半に出るとのこと。<br /><br />ゼッタイに乗り遅れてはいけないバスなので、午前5時半にホテルを出る。<br />ステージコーチ(STAGE COACH)&quot;COACH LINE&quot;のムズズからリロングウェイへの切符(275クワッチャ/2千円弱)を買う。<br /><br />昨日のバスが、6時間乗って72クワッチャ(5百円)なのに対して、イヤに高い。<br />しかし、コーチラインのバスは、昨日の一列5席のおんぼろバスではなくて、豪華バスらしい。<br /><br />乗客も金のありそうな人ばかり(上の写真参照)で、バスの待合室で話をする。<br />話では、バスは午前10時半にリロングウェイに着くらしい。<br /><br />大使館、領事館というものは、午前中しか一般に開かれていないことも多い。<br />それならば、モザンビーク大使館で、ビザが取れるかもしれない。<br /><br />バスは6時15分に出発。<br />すぐに道の両側がきれいに植林された並木道に入る。<br /><br />僕の隣の席には、話好きの黒人のおじさんが座っている。<br />彼は定年退職した元中学校の校長先生で、リロングウェイで会議があるとか。<br /><br />そのせいか、きちんとスーツを着て、髪も整えている。<br />道路の並木道は南アの援助で整備された、と教えてくれた。<br /><br />バスでは、コーヒー、パン、ビスケットの朝食も出る。<br />バスの前方に象の形をした「ELEPHANT ROCK」が見えてきた(これも元校長先生が教えてくれた)。<br /><br />午前8時に軍の検問があるのでバスを降りる。<br />午前9時にカスング(KASUNGU)を通過。<br /><br />次にコカコーラまたはファンタが振舞われた。<br />トイレのことをちょっと考えた(このバスにはトイレがない)が、体調はいいので飲む。<br /><br />リロングウェイの空港に午前10時10分に寄る。<br />続いて、リロングウェイの官庁街にある、キャピタルホテル(CAPITAL HOTEL)に到着。<br /><br />ここでバスを降りようかと迷った。<br />というのが、リロングウェイは官庁街と下町がはっきり分かれている。<br /><br />もしモザンビークのビザを取るならば、官庁街のホテルで降りたほうがいいからだ。<br />ただ、町の全体像をつかんだ方がいいだろうと、下町のステージコーチのバスディポまで乗っていた。<br /><br />何しろバックパックを背負っているので動きにくい。<br />元校長先生は、リロングウェイホテルに宿泊することになっている。<br /><br />値段を調べに、彼と一緒のホテルへ行ったが、1泊120米ドルと高すぎる。<br />元校長にあいさつを言って、あっさりと別れる。<br /><br />さて、ここで考えることは、ホテルを見つけるのか、それともモザンビーク大使館へ行くのかってことだ。<br />リロングウェイの街角で、バックパックを背負ったまま、世界旅行者はちょっと考える。<br /><br />が、このころは僕もまだ若く決断力があったので、すぐにタクシーを止める。<br />バックパックを持ったままタクシーに乗って、UNICEFビル2階にあるモザンビーク大使館へ突入した。<br /><br />なぜ、簡単にモザンビーク大使館へ行けたかというとだね、タクシーに連れて行ってもらったから。<br />リロングウェイという町は、政府の役所と国連の事務所、援助団体だらけの町だと僕はすぐに見破った。<br /><br />だとすれば、タクシーに乗る人間は、そういう国際援助団体の人間だ。<br />タクシーは、モザンビーク大使館は当然行きなれているはずだからね。<br /><br />大使館の受付で話をすると、「ビザは今日は出せない」とのこと。<br />ところで今日、1996年6月21日は金曜日だ。<br /><br />モザンビークのビザの申請は可能だが、今日出ない。<br />ということは、ビザを手にするのが月曜日になる。<br /><br />土曜、日曜と、リロングウェイで足止めを食らう。<br /><br />いま、リロングウェイを見た感じでは、印象がよくない。<br />変に援助団体や官庁が並んでいるだけのつまらない町だ。<br /><br />だったら移動した方がいい。<br />地方の町のほうが物価も宿も安いだろうし。<br /><br />南へ下って、モザンビークの国境近くには、ブランタイアという町がある。<br />モザンビーク大使館の職員に、「ブランタイアにモザンビーク領事館があって、そこでビザが取れる」ことを確認する。<br /><br />乗り合いタクシー(1人4クワッチャ/28円)で、また町の中心へ戻る。<br />さて問題なのは、リロングウェイでこれから宿を探すことだ。<br /><br />ただ、リロングウェイはバックパッカーが来るような町ではない。<br />政府や援助団体が金を使うだけの、物価の高そうなところだよ。<br /><br />当然、さっきの1泊120ドルのリロングウェイホテルのように、宿泊費も高いだろう。<br />世界旅行者はリロングウェイの下町で、バックパックを背負ったまま、考え込んでしまいました。<br /><br />http://homepage3.nifty.com/worldtraveller/africa/lilongwe.htm

『元校長先生と一緒に、ムズズ(MZUZU)からリロングウェイ(LILONGWE)へ移動し、すぐにモザンビーク大使館へ突入』

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1996/06/21 - 1996/06/21

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みどりのくつした

みどりのくつしたさん

1996年6月21日。
昨日聞いたところでは、マラウィの首都リロングウェイへのバスは午前6時と、6時半に出るとのこと。

ゼッタイに乗り遅れてはいけないバスなので、午前5時半にホテルを出る。
ステージコーチ(STAGE COACH)"COACH LINE"のムズズからリロングウェイへの切符(275クワッチャ/2千円弱)を買う。

昨日のバスが、6時間乗って72クワッチャ(5百円)なのに対して、イヤに高い。
しかし、コーチラインのバスは、昨日の一列5席のおんぼろバスではなくて、豪華バスらしい。

乗客も金のありそうな人ばかり(上の写真参照)で、バスの待合室で話をする。
話では、バスは午前10時半にリロングウェイに着くらしい。

大使館、領事館というものは、午前中しか一般に開かれていないことも多い。
それならば、モザンビーク大使館で、ビザが取れるかもしれない。

バスは6時15分に出発。
すぐに道の両側がきれいに植林された並木道に入る。

僕の隣の席には、話好きの黒人のおじさんが座っている。
彼は定年退職した元中学校の校長先生で、リロングウェイで会議があるとか。

そのせいか、きちんとスーツを着て、髪も整えている。
道路の並木道は南アの援助で整備された、と教えてくれた。

バスでは、コーヒー、パン、ビスケットの朝食も出る。
バスの前方に象の形をした「ELEPHANT ROCK」が見えてきた(これも元校長先生が教えてくれた)。

午前8時に軍の検問があるのでバスを降りる。
午前9時にカスング(KASUNGU)を通過。

次にコカコーラまたはファンタが振舞われた。
トイレのことをちょっと考えた(このバスにはトイレがない)が、体調はいいので飲む。

リロングウェイの空港に午前10時10分に寄る。
続いて、リロングウェイの官庁街にある、キャピタルホテル(CAPITAL HOTEL)に到着。

ここでバスを降りようかと迷った。
というのが、リロングウェイは官庁街と下町がはっきり分かれている。

もしモザンビークのビザを取るならば、官庁街のホテルで降りたほうがいいからだ。
ただ、町の全体像をつかんだ方がいいだろうと、下町のステージコーチのバスディポまで乗っていた。

何しろバックパックを背負っているので動きにくい。
元校長先生は、リロングウェイホテルに宿泊することになっている。

値段を調べに、彼と一緒のホテルへ行ったが、1泊120米ドルと高すぎる。
元校長にあいさつを言って、あっさりと別れる。

さて、ここで考えることは、ホテルを見つけるのか、それともモザンビーク大使館へ行くのかってことだ。
リロングウェイの街角で、バックパックを背負ったまま、世界旅行者はちょっと考える。

が、このころは僕もまだ若く決断力があったので、すぐにタクシーを止める。
バックパックを持ったままタクシーに乗って、UNICEFビル2階にあるモザンビーク大使館へ突入した。

なぜ、簡単にモザンビーク大使館へ行けたかというとだね、タクシーに連れて行ってもらったから。
リロングウェイという町は、政府の役所と国連の事務所、援助団体だらけの町だと僕はすぐに見破った。

だとすれば、タクシーに乗る人間は、そういう国際援助団体の人間だ。
タクシーは、モザンビーク大使館は当然行きなれているはずだからね。

大使館の受付で話をすると、「ビザは今日は出せない」とのこと。
ところで今日、1996年6月21日は金曜日だ。

モザンビークのビザの申請は可能だが、今日出ない。
ということは、ビザを手にするのが月曜日になる。

土曜、日曜と、リロングウェイで足止めを食らう。

いま、リロングウェイを見た感じでは、印象がよくない。
変に援助団体や官庁が並んでいるだけのつまらない町だ。

だったら移動した方がいい。
地方の町のほうが物価も宿も安いだろうし。

南へ下って、モザンビークの国境近くには、ブランタイアという町がある。
モザンビーク大使館の職員に、「ブランタイアにモザンビーク領事館があって、そこでビザが取れる」ことを確認する。

乗り合いタクシー(1人4クワッチャ/28円)で、また町の中心へ戻る。
さて問題なのは、リロングウェイでこれから宿を探すことだ。

ただ、リロングウェイはバックパッカーが来るような町ではない。
政府や援助団体が金を使うだけの、物価の高そうなところだよ。

当然、さっきの1泊120ドルのリロングウェイホテルのように、宿泊費も高いだろう。
世界旅行者はリロングウェイの下町で、バックパックを背負ったまま、考え込んでしまいました。

http://homepage3.nifty.com/worldtraveller/africa/lilongwe.htm

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    カロンガからリロングウェイへのステージコーチバス

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