2008/11/29 - 2008/11/29
661位(同エリア999件中)
まゆままさん
吹田にある旧中西家住宅へ両親と一緒に訪れた。
紅葉の時期がきれいだと聞いて、機会を伺っていた。
ここの見学は来た人がゆったりと建物やお庭を味わえるようにと少人数の予約制になっていて、さすがに紅葉の時期だからかほぼ満席状態でなんとかぎりぎり予約が取れた。
江戸時代には大庄屋を勤めていた中西家。
約1000坪の屋敷地に文政9(1826)年築の主屋、長屋門、内蔵(米蔵)、木小屋などの建物(登録有形文化財)が建ち、江戸後期の大庄屋の屋敷構えをほぼ当時のまま伝えている。
旧中西家住宅は平成19年に中西家の御厚志により家具や調度品、絵画や子文書などの文化財と共に吹田市に寄贈されたものだそう。
建物と庭の二つのグループに分かれて、約1時間半かけゆっくりとこの屋敷の見学を楽しんだ。
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中へ入った時に新鮮な感動を味わってもらいたい、とのこちらのボランティアガイドさんの配慮により、
当日、同じ時間に予約をした人が皆揃うまで一旦門の外で待たされ、皆で一斉に中へ。 -
門から中へ入ったとたん、あっと驚くようなすばらしい景観がひろがっていた。
ほどよく色づいた紅葉が美しく、お庭と建物が一体となった素敵な空間が・・ -
当主が思いをこめて、隅々まで神経を行き届かせて改装を重ねられてきた庭園とお屋敷を存分に味わってくださいと、ガイドさんより説明があり、私たちはまずお庭の方から案内していただくことに。
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通路にはせん瓦が敷かれている。
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この東の庭園は回遊式庭園となっている。
これは水が枯れた池?かと思ったら、谷をあらわす庭なのだそうで、下に下りて下から見上げる景色を楽しめるようになっているそう。 -
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お茶室のある西の庭園へ
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お茶室「喜雨庵」
煎茶風のお庭になっているそう。 -
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紐が結ばれたこの石は関守石と呼ばれ、ここまでは立ち入ってもよい、という目印なのだそう。
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こちらは登録有形文化財でもある木小屋
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主屋と渡り廊下によって結ばれている離れ座敷は特に重要な人との応接や特別な儀式に使用されたそう。
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この一段低くなった石畳が置かれているところも池ではなく、下に下りて下からの景色を楽しむ為の演出なのだそう。
庭園は桂離宮や修学院離宮と同じ庭師が入っていて、京風の庭園となっている。 -
この辺りの紅葉も鮮やか
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苔も大切に育てられている。
事前に石の上しか歩かないように、と注意があった。 -
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お庭にあった東屋は元は畳が二畳敷かれていて、お月見やお茶席などに使われていたとか。
天井は黒部杉の網代天井になっている。 -
栗の木やあすなろの木の柱が使われているなど木材にもこだわりが。
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普通は神社仏閣などに見られる懸魚という妻飾り。
一般の家では大変珍しいとのだそう。
風水で火よけのまじないといわれる。 -
そして東の庭園の方へ戻ってきた。
この窪地を囲む真っ赤な紅葉がきれい。 -
主屋。
当時は茅葺の屋根が多かった頃、平瓦と丸瓦が使われ、モダンな建物だったのだそう。 -
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こちらは勘定部屋と言って年貢など持ち込まれたものを記帳する部屋。
米倉にあった道具などで当時を再現している。 -
暦を表す看板
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主屋の壁は柱と梁がむき出しになっている珍しいかたち。
虫小窓はなく塗りこんであり、これが発展して後の二階建てになったのだそう。 -
主屋の前に広がる石庭。
石は家族を表しているという。 -
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玄関棟
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主屋の中へ
江戸末期には市役所的な役割を持ち接客や会議に使われていたという口の間。
土間から応接室まで階級毎に接客が違っていたという。 -
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土間の部分には20年前にこの建物の雰囲気を損ねないよう慎重に選ばれたイタリア製のタイルが敷かれたそう。
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入り口入ったところにかけられていた木槌は、こちらの家が代々永く栄えて欲しいとの思いが込められたもの。
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厨子(屋根裏部屋)には寒さを防ぐ為に土が敷かれてあり、物を運び込むための滑車がしまわれている。
この厨子(つし)が発展して二階建てになったという。 -
そしてこちらは台所。
ものすごく立派な梁は500〜600年くらい前のものといわれる。
平成の初めに改装されていて、2、3回やり直しをしながら慎重に改装されたのだそう。
床を取れば土間が出てくるようになっているなど当初の造りを大事に保存しつつ、よく考えられたすばらしい改装の仕方になっているそう。 -
20年前のシステムキッチン。
壁はイタリア製のタイル、床暖房も入っていて当時では最新の設備。 -
口の間
ちょうど、私たちが訪れた前日に、ここで吹田市長の新春対談があったとかで、その時の花が残されていた。 -
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こちらは後世に増築された二畳の喫茶去。
ここの窓から望む庭園の景色もすばらしい。 -
お仏壇
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仏間の床材は50年前にこの中西家に生えていた松の木を使って張り替えられたもの。
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このついたては京都の唐長で400年前の版木を使って仕立てられたものだそう。
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そしてこちらの玄関の間からは見事な紅葉が楽しむことができた。
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格子越しに見える紅葉も風情があっていい感じ。
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人間国宝級の方が塗ったといわれる壁。
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どの部屋からもすばらしいお庭を眺められるようになっている。
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ひと時の間、非日常的なすばらしい空間に身を置くことができ、よい時間が持てた。
人数を限った少人数の予約制だからこそ味わえたのかも。
このような建物・お庭が中西家によって大切に代々受け継がれて来たことは奇跡に近いことで、これからもこのすばらしい文化財を大切に守っていかねば、とボランティアガイドさんが力説されていて、その思いがひしひしと伝わってくるようなよいガイドをしていただけた。
私たちも建物に敬意を表して、じっくり味わいながら見学させていただいた。
両親にも喜んでもらえ、又桜の季節もすばらしい景観が見れるそうで、ぜひ訪れてみたい。
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