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1).旅の始めに<br />             <br />  「泰山」は、孔子の故郷、山東省「曲阜」に隣接する「泰安」にあり、「中国五岳」の一つ、「東岳」の事であり、秦・漢時代には、皇帝が封禅の儀式を行う等、玉皇廟の古跡等も多い、名山である。<br /><br />2).「泰山」に登る<br /><br />              石段に 己(おの)が影追う 登山杖<br /><br />  山の朝は、早い。朝食後、「泰山」に登る準備をし、外に出ると、既に登山者で溢れていた。気温34度の中を登り始め、始皇帝が雨宿りされた、官位「五大夫」を戴く松の下で、暫し休憩した。急勾配の「十八盤」では、休みながら登っていたら、若者が、僕を後ろから押してくれ、無事に「南天門」へ辿り着いた。青年は、この麓出身の孫君で、「重慶大学美視電影学院」に合格し、この日母親と、「泰山」へ、合格のお礼登山に来ていたのだった。やがて、日焼けした顔に笑みを湛えた母親が、登ってきた。嬉しそうに話す息子自慢を聞きながら、僕は、彼と、「重慶で会いましょう」と、約束し、そこで分かれた。(下記の『参考』参照)<br />  頂上到着後、山上のホテルで宿泊、翌朝4時に起き、「日観峰」に向かうが、生憎の曇り空、ご来光を諦め、ロープウェイで下山した。<br /><br />3). 軍港「威海」、 円仁(慈覚大師)ゆかりの「赤山法華院」へ<br /><br />  翌日午前9時、長距離バスに乗り、午後5時過ぎに、山東半島の先端にある軍港「威海」の町に到着した。838年、天台宗延暦寺第三代座主慈覚大師「円仁」さんは、短期留学の還学僧として、遣唐使船で中国に渡った。師「最澄」の果たせぬ無念を思いながら、山東省「威海」にある「赤山法華院」に留まり、9年間掛け、中国を巡礼している。847年、此処「威海」の町の「赤山浦」から日本へ帰国している。「黄海」に面する入江を見下ろす高台に、慈覚大師「円仁」の日記に基づき再建された「赤山法華院」の境内は、夏花が今が盛りとばかり、咲き誇っていた。<br />         <br />             草花の 煙るが如き 凪の寺<br />    <br />  「円仁」は、唐朝「武帝」の仏教弾圧に直面し、時の政治と官僚の融通無さに悩まされながらも、人々の温かさに励まされ、9年余、中国を巡礼している。<br /><br />4).旅の終わりに<br /><br />  この秋に、京都の「比叡山」の麓の、紅葉の名所の「赤山院」を訪ねた。「円仁」さんの隠居所のある境内も散策したが、地味で質素ではあるが、静かな佇まいに、僕は、気持ちがとても穏やかになっていくのを感じていた。(完)<br /> <br /> *『参考』「重慶大学美視電影学院」に入学した孫君とは、その後、重慶で会うことが出来た。その時の様子を、『【重慶市】 重慶 *  『宋家三姉妹』 戦いの日々を 旅する(1)』に、記載している。<br /><br />表紙の写真:麓の登山口であるバスターミナルから眺める「泰山」<br /><br /><br />  * Coordinator:  H.  Gu     <br /><br />                                     <br /><br />             <br />                               <br /><br />                               <br /><br /><br /><br /><br />

【山東省】 泰山 * 世界遺産(複合遺産)を 旅する

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2005/08/12 - 2005/08/18

40位(同エリア88件中)

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12

彷徨人MU

彷徨人MUさん

1).旅の始めに
             
  「泰山」は、孔子の故郷、山東省「曲阜」に隣接する「泰安」にあり、「中国五岳」の一つ、「東岳」の事であり、秦・漢時代には、皇帝が封禅の儀式を行う等、玉皇廟の古跡等も多い、名山である。

2).「泰山」に登る

              石段に 己(おの)が影追う 登山杖

  山の朝は、早い。朝食後、「泰山」に登る準備をし、外に出ると、既に登山者で溢れていた。気温34度の中を登り始め、始皇帝が雨宿りされた、官位「五大夫」を戴く松の下で、暫し休憩した。急勾配の「十八盤」では、休みながら登っていたら、若者が、僕を後ろから押してくれ、無事に「南天門」へ辿り着いた。青年は、この麓出身の孫君で、「重慶大学美視電影学院」に合格し、この日母親と、「泰山」へ、合格のお礼登山に来ていたのだった。やがて、日焼けした顔に笑みを湛えた母親が、登ってきた。嬉しそうに話す息子自慢を聞きながら、僕は、彼と、「重慶で会いましょう」と、約束し、そこで分かれた。(下記の『参考』参照)
  頂上到着後、山上のホテルで宿泊、翌朝4時に起き、「日観峰」に向かうが、生憎の曇り空、ご来光を諦め、ロープウェイで下山した。

3). 軍港「威海」、 円仁(慈覚大師)ゆかりの「赤山法華院」へ

  翌日午前9時、長距離バスに乗り、午後5時過ぎに、山東半島の先端にある軍港「威海」の町に到着した。838年、天台宗延暦寺第三代座主慈覚大師「円仁」さんは、短期留学の還学僧として、遣唐使船で中国に渡った。師「最澄」の果たせぬ無念を思いながら、山東省「威海」にある「赤山法華院」に留まり、9年間掛け、中国を巡礼している。847年、此処「威海」の町の「赤山浦」から日本へ帰国している。「黄海」に面する入江を見下ろす高台に、慈覚大師「円仁」の日記に基づき再建された「赤山法華院」の境内は、夏花が今が盛りとばかり、咲き誇っていた。
         
             草花の 煙るが如き 凪の寺
    
  「円仁」は、唐朝「武帝」の仏教弾圧に直面し、時の政治と官僚の融通無さに悩まされながらも、人々の温かさに励まされ、9年余、中国を巡礼している。

4).旅の終わりに

  この秋に、京都の「比叡山」の麓の、紅葉の名所の「赤山院」を訪ねた。「円仁」さんの隠居所のある境内も散策したが、地味で質素ではあるが、静かな佇まいに、僕は、気持ちがとても穏やかになっていくのを感じていた。(完)
 
 *『参考』「重慶大学美視電影学院」に入学した孫君とは、その後、重慶で会うことが出来た。その時の様子を、『【重慶市】 重慶 *  『宋家三姉妹』 戦いの日々を 旅する(1)』に、記載している。

表紙の写真:麓の登山口であるバスターミナルから眺める「泰山」


  * Coordinator: H. Gu  

 

             
  

  




  • 岱廟の入り口に入って左にある『天斉仁聖帝碑』<br />最も古い亀趺碑

    岱廟の入り口に入って左にある『天斉仁聖帝碑』
    最も古い亀趺碑

  •   泰山の入山チケットの売り場の看板の日本語表記が気になった。<br />翻訳間違いの修正は、なかなかされない。余計なことを、言わない、聞かない、しない、という、生き方も、この国では、時には必要なのかもしれない。<br /><br />    (誤り)              (正しい) <br /><br />     きつぶうば    ----    きっぷうりば

      泰山の入山チケットの売り場の看板の日本語表記が気になった。
    翻訳間違いの修正は、なかなかされない。余計なことを、言わない、聞かない、しない、という、生き方も、この国では、時には必要なのかもしれない。

       (誤り)      (正しい) 

       きつぶうば ---- きっぷうりば

  • 泰山の頂上付近でご来光を待つ。生憎の曇り空で、この日のご来光は駄目であった。

    泰山の頂上付近でご来光を待つ。生憎の曇り空で、この日のご来光は駄目であった。

  • 泰山の清流で取れる「赤?魚」。小鮒ぐらいの大きさのもので一匹100元ぐらいする貴重な魚である。これ2匹で180元であった。

    泰山の清流で取れる「赤?魚」。小鮒ぐらいの大きさのもので一匹100元ぐらいする貴重な魚である。これ2匹で180元であった。

  • 泰山の頂上付近のホテルのレストランで、水槽で泳ぐ赤&#40158;&#40060;。水槽の中で一番大きいものは、1,000元以上する貴重な魚である。

    泰山の頂上付近のホテルのレストランで、水槽で泳ぐ赤鳞鱼。水槽の中で一番大きいものは、1,000元以上する貴重な魚である。

  • 黄海に突き出た山東半島の最先端部の“成山頭”(天尽頭)、対岸は朝鮮半島である。

    黄海に突き出た山東半島の最先端部の“成山頭”(天尽頭)、対岸は朝鮮半島である。

  • 威海にある赤山院「法華寺」の正門。当時は朝鮮系のお寺であった。比叡山延暦寺の三代座主「円仁」が、不法滞在中に世話になったお寺。この近くの海から、朝鮮の船に乗り、帰国している。

    威海にある赤山院「法華寺」の正門。当時は朝鮮系のお寺であった。比叡山延暦寺の三代座主「円仁」が、不法滞在中に世話になったお寺。この近くの海から、朝鮮の船に乗り、帰国している。

  • 赤山院法華寺にある「円仁入唐求法館」

    赤山院法華寺にある「円仁入唐求法館」

  • 円仁の入唐の沿革・来歴を書いた説明版

    円仁の入唐の沿革・来歴を書いた説明版

  • 円仁が「赤山院法華寺」に来た時の様子を描いた絵。

    円仁が「赤山院法華寺」に来た時の様子を描いた絵。

  • 円仁が、弟子二人と「赤山院」を訪れた時を再現した蝋人形

    円仁が、弟子二人と「赤山院」を訪れた時を再現した蝋人形

  • 円仁が、弟子二人と「赤山院」を訪れた時を再現した蝋人形

    円仁が、弟子二人と「赤山院」を訪れた時を再現した蝋人形

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