2008/07/07 - 2008/07/13
273位(同エリア311件中)
m_mさん
今日は黔西観光のハイライト長角苗族の梭嗄村、歪梳苗族の茨沖歪梳村を訪問。
この写真は長角苗族の女の子。右側の子の髪型が長角苗と言われるゆえん。頭の後ろに三日月形の大きなくしを括りつけ、これに髪(今は毛糸)をぐるぐると巻きつけたものだが、この櫛は水牛の角を模ったもので、長くて大きいことから長角と言われているようです。
とするとご想像の通り、長くない角を持った苗族もいるのです。ご興味のある人は「短角苗」「小角苗」でググッて見てください。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 航空会社
- JAL
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-
昨日泊まった六枝のホテルは客があまりにも少ないのか(そういやロビーの電気もついてなかったような)、朝食が提供できないということで朝食は外で食べることに。ドライバーさんのお勧めの店で腸旺麺をいただくことに。
いかにも地元の食堂といった風情の店で、地元の衆に混じって同じものを食べるのはなんとも楽しい。 -
これがお待ちかねの腸旺麺。貴州では名物らしく、豚の角煮とモツ、豚の血のプリンみたいなのがトッピングされていた。
スープは真っ赤で見た目はとても辛そうだが、意外とそんなに辛くなく、麺は中華面で非常に旨い。値段は聞かなかったが、たぶん4から5元くらいだろう。
日本ではまず食べられる店はないだろうが、この味は忘れられない。本当にうまかった。 -
いよいよ今日のハイライト、長角苗の村へ到着。早速、民族衣装の盛装をしてもらいました。普段は地味目のろうけつ染めの衣装を着ており、盛装時には全面刺繍の衣装と、あの独特の髪飾りをするらしい。
この髪飾り、昔は自分の髪を伸ばして結っていたらしいが、今は毛糸を使うようだ。これ相当な重さで、一人では収集がつかず、2人掛かりでようやく完成。 -
これで完成。なんとも見事。彼女の顔もとても誇らしげ。衣装の刺繍もクロスステッチで、これ一枚作るのにどれだけの手間がかかるかと思う。もう本当に素晴らしいの一言。
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誇らしげな顔で腰に手を当てて「エッヘン」。
この腰に手を当てるポーズ、「どうだすごいだろ」という意味ではなくて、頭が重すぎて腰に手を当ててバランスを取っているのだとか。 -
ガイドさんが前回訪れた観光客が取った写真を渡すと、みんな我先にと集まってくる。そう言えばどこかで見たような子もいる。
それもそのはず、この村は長角苗の村としては有名で、しかも少数民族村の少数村民。ネット上のブログなどには以前ここに来た人の写真が多数アップされており、当然被写体となる村民の数は限られているのだから、必然的に初対面なのに知っている子がいることになる。
しかもやたらめったら客がくるような土地でもないから、ネット上で見られるブログや旅行記も何年かに一遍の新規アップ。だからこどもたちの成長の跡が実によくわかる。「あ~この子こんなに大きくなったんだ~」と、遠い親戚のおじちゃんの様な心境になるのだ。 -
おチビちゃんたちが勢ぞろいでエッヘンポーズで決めてくれた。可愛いったらありゃしない。
ここに写っている子の半分は、4トラの他のページや個人のブログなどで幼い頃の姿を見つけることができます。
以前訪れた方々には、彼女たちの成長した姿をお届けします。(^▽^)
初めての方は、「長角苗族」「梭嗄」でググッてみてはいかがでしょう。 -
今日であった中では一番幼そうな女の子。服の刺繍はみんなそれぞれ少しづつ違っていて、まさに一品もの。この子の刺繍はまた他の子とは趣が違っていて面白い。
オレンジを基調に、ピンク、白の糸を使った刺繍の子が多い中、この子は白と黄色とピンクがメインでとても色使いが面白く、刺繍の模様も独創的。
きっとお母さんが作っているのだろうけれど、刺繍の一刺し一刺しに込められた思いを考えると、その価値は計り知れない。民族の伝統と文化、芸術の結晶と言えるだろう。 -
お婆さんが竹の笛を吹いてくれた。こっちの方がろうけつ染めの普段着。お年寄りになると、例の髪飾りが相当負担になるらしく、髪の薄い方が多いとのこと。うーん伝統文化を守るのも大変そうだ。
ちなみに、この村かな~り観光地化されているので、写真を撮るとお金頂戴と言ってくる。チップは大概10元程度を要求してくるので写真を撮るときは、そのつもりでどうぞ。
さっきの女の子たちもまだ10歳に満たないくらいだろうがしっかりしていて、お金をくれるまでずっとみんなで「お金頂戴」と合唱しながらついてくる。
まあ、それはそれで致し方ないのかもしれないが、いささか興ざめなのは否めない。でもそれ以上に素晴らしい民族衣装を見せてくれるので、モデル料と考えればまあまあといったところ。 -
さて次は、歪梳苗の村へ。この辺りは今までの村と違いあまり山奥ではなく、小さな丘の下といった場所。平らな畑が辺り一面に広がっており、景色はとても綺麗。
この辺りは苗族ばかりでなく、漢族も混じって暮らしているので、聞いてみないと、どちらか分からない。庭先でなにか作業をしているお母さんと子ども。顔がよく似てる。 -
きりっとしたいい顔でポーズをとる少女。この子も漢族なのか苗族なのかよく分かりません。
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農作業を終えて帰宅中の親子。とってもいい笑顔をしてた。地方の農村は気さくな人が多くて旅行をしていて本当に居心地がいい。
民族衣装を見せてもらおうとしたが、残念ながら漢族とのこと。ホントに顔を見るだけでは漢族と少数民族の違いは全く分からない。 -
ようやくガイドさんが民族衣装を持っている苗族の人を見つけ出してくれた。そしてこれが、盛装姿。
長角苗とは違って、毛糸で作った髪を頭にぐるぐる巻いて髪をセット。普段は民族衣装は着ないようで、日本の着物と同じでなにかの祝い事のようなときにしか着ないらしい。
彼女は夏休みで実家に帰っているとのことで、普段は家にはいないらしい。今回はタイミングよく出会えたが、普段はこのぐらいの年頃の女性は村にはいないのかもしれない。
慣れているというかなんというか、盛装に着替えると見事にポーズを取ってくれる女の子。きりっとした眉と瞳がなんともモデルのようでかっこいい。 -
この衣装、そう貴州旅行のきっかけとなった雲南の大理で目にしたものとそっくり。大理で手に入れて日本に帰ってきて以来、どこの地方のものかとさんざん調べつくしたが分からず、まさかここで出会えるとは思っても見なかった。
これこそ偶然のめぐり合わせ。シンクロニシティってやつですか。これは刺繍こそ少ないが、ろうけつ染めの模様が細かく非常に美しい。雲南で見たときは上着だけだったが、前掛けをするとは知らなかった。
この前掛けには花や鳥が刺繍され本当に綺麗だ。 -
これです、これ。相撲の化粧まわしみたいなエプロン。これが美しい。トータルで見るとやっぱりこの歪梳苗の衣装は素晴らしい。刺繍と染物の組み合わせにあの髪がたはバランスがいい。色も渋めで気品がある。
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今度は彼女のお姉ちゃんが衣装を見せてくれた。色使いは少し違って、袖の作りも違う。妹の袖は全てろうけつ染めだったが、お姉ちゃんの袖は全て刺繍だ。
こちらは緑色が印象的だ。歪梳苗の民族衣装は「中国苗族服飾図誌」を見ると、「岩洞口式」と部類されるもので、分布は安順市の北にある織金県の岩洞口付近となるとのことである。
長角苗の六枝特区や歪梳苗の織金県、他にも近くの納雍県、水城県一帯は非常に美しい衣装を持った苗族が生活しており、貴州西部を旅するときには是非また訪れたい土地である。 -
彼女が畑の緑を背景に写真を撮ってもらいたいとのリクエストなので、彼女の案内で撮影スポットへ。
確かに畑の緑が辺り一面に広がってとても綺麗だ。彼女の民族衣装の袖にも緑色の糸を使った刺繍が施されており、なおさら綺麗に見える。
正直この時期民族衣装は厚いらしく(それもそのはず、気温は体感で30度は超えていただろう)、額の汗を拭っていた。 -
暑い中、とってもいい笑顔を見せてくれた。やはり女性、綺麗な服、それも自慢の民族衣装の盛装となれば自然といい表情が現れてくるのだろう。いい写真がとれました。感謝感謝。
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こちらは貴陽へ帰る道中にある老漢族の村、天龍屯堡。こちらでは地戯と呼ばれる伝統演劇が見られる。
そしてこのおばちゃん。知ってる人は知っている。「…歩き方」に写真が乗ってるおばちゃんで、訪れたお客さんにお茶を振舞ってくれる。
ほらこれ、おばちゃんでしょうと「…歩き方」を見せると嬉しそうに微笑んでいた。 -
これが地戯。お面を被った役者が三国志を題材にした踊りを見せてくれた。
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老漢族の村は、石造りの家で、屋根はプイ族の石頭賽と同じで平べったい石を敷き詰めていた。
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貴陽の夜。貴陽は貴州に到着した日、空港から西部の六枝に移動してしまったので今日が初めての滞在。で、びっくりしたのがその町並み。
貴州は中国の中でも最も貧しい省と言われるぐらいだからどんなものかと思っていたが、冗談じゃない。
貴州の省都貴陽は、自分の住んでる新幹線の泊まる県庁所在地よりもよっぽど都会で賑わっているくらいだった。
今の中国の省都は凄い。相変わらず屋台がどこにでもあるのは嬉しい限りだが、どこへ行ってもその開発の程度はすさまじいものがある。これが今の中国のパワーだと思う。
新疆ウイグル自治区に行ったときも、辺境の地と思っていたウルムチが予想以上の都会で驚いたが、ここ貴陽でも、街行く人々は日本となんら変わりない。特に女性はお洒落で垢抜けていた。 -
こういう路地裏の屋台みたいな風景がとても好きだ。どんなに開発されてもこういう風景は残ってほしい。オレンジ色の明かりの温かみはなんともいえない懐かしい気分にさせる。
そしてさらに良いことに、貴州省はメシがうまいのである。ちょっと辛いものもあるけれど、あまり脂っこくなくて、日本人の口にはよく合う。屋台なら値段も安く、そしてまたはずれがないのが嬉しいところ。
今日の夕飯もレストランではなく屋台にしてもらった。やっぱりこういう所で現地の人と混じって酒を飲みながら食う飯はうまい。屋台めぐりは中国旅行の大きな楽しみの一つと言える。わがままを聞いてくれるガイドさんには感謝だ。(まあ、このほうが経費も浮くのだろうが。)
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