2008/08/24 - 2008/08/31
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funasanさん
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アテネ市内観光の後はバスでひたすら北上(約350km)し、メテオラ観光の拠点となる村「カランバカ」に行く。ギリシャの中央、テッサリア平原に突然現れた奇岩群と空中修道院、メテオラ(世界遺産)はミステリーに包まれている。
写真:聖トリアダ修道院
私のホームページ『第二の人生を豊かに―ライター舟橋栄二のホームページ―』に旅行記多数あり。
http://www.e-funahashi.jp/
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アテネからの長いバスの旅を終え、やっと、カランバカのホテル「ファミッシ・エデン」(写真)に到着。メテオラの奇岩群をバックにした山岳リゾート風のホテルに感激する。
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ホテル玄関(写真)。床や壁は真っ白な大理石で造られている。夏の暑い時期でも大理石に触れるとひんやりする。アテネの大理石は硬くて建築物に適しており、エーゲ海の大理石は柔らかくて彫刻向きという。
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本日のディナーはホテルのレストラン(写真)。白を基調にした明るいレストランで気分も良い。
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まずは、ニンジン、ポテトの入ったスープ(写真)。日本のクリームシチューに似た味で結構うまい。やや疲れた体には、暖かいスープがいい。パンと一緒にゆっくり味わう。
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お次はグリークサラダ(写真)。生野菜の上に乗ったチーズ(フェタチーズ)がうまい。フェタチーズは山羊や羊の乳でできた酸味の強いチーズ。
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メインは牛肉の煮込み料理(写真)。肉がうまい!肉の下にしいてあるのはご飯かと思ったが、小粒のパスタ。これはダメだった。
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デザートはリンゴ(写真)。日本の味と同じ。感動なし。しかし、ディナーコースとしては合格点だった。
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夜のホテル(写真)。ホテルの前にガーデンプールがあり、ホテルの明かりが水面に写って美しい。家族3人そろってプールサイドのチェアーに寝ころび夜空を見上げる。星が綺麗。時折、涼しい風が吹いてきて実に快適。Tシャツ、短パンでは寒いくらいである。
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真っ白な壁と茶褐色のカーテン、ベッドカバーの客室(写真)。少し古い感じはするが、山岳リゾートと思えば悪くない。窓の外にはバルコニーもあり、巨大な奇岩群が見える。シャワーを浴びて早めに寝る。
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メテオラ観光の朝。ホテルの正面に朝日が当たって輝いている。昨夜は良く眠れたし、雲1つない天気に嬉しさが込み上げてくる。
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カメラを持って、1人、早朝のホテル内を散歩する。これが楽しい。レストランの外にあるバルコニー(写真)。ここで朝食にしてもいい。
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誰もいない早朝のホテルとバックの奇岩群(写真)。岩の上にある小さな建物が「聖ステファノス修道院」である。
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誰もいない早朝のホテルとガーデンプール(写真)。風もなくプールの水面がまるで鏡のようにホテルを映す。朝の静寂!
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プールの水面にメテオラの奇岩群が映し出されている。この朝の静寂と見事な風景を味わうためには朝寝坊なんかしておれない。(本当は年をとると早く目覚めるだけ)
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朝食はコンチネンタルのビュッフェ(写真)種類も少なく、アテネのホテルとよく似ている。でも、朝はこれで十分である。
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早めに朝食を済ませて、家族でホテルのガーデンプール周辺を散歩する。メテオラの修道院見学には開放的な服装はダメで、女性は膝下のスカート着用になっている。私の娘(写真)は大学4年生。人生で一番楽しい時期である。
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しかし、本人には恐らく分からないであろう。人は失ってはじめてその価値に気づく。「若さ」しかり、「健康」しかり。メテオラ修道院見学の前に少し哲学的な心境になる。アウトサイドのラウンジ(写真)で娘と朝食後のコーヒーを飲む。
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テッサリア平原に突然出現したメテオラの巨大な「岩の塔」。しかも、絶壁の塔の上に修道院がある。メテオラは「空中につり上げられた」という意味で、いつ頃、どのようにしてこの奇岩群ができたか、いまだに分かっていないという。写真:聖ニコラオス修道院の前にて
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紀元前後にこの地を旅した2名の詳細な紀行文が残っている。しかし、メテオラの奇岩群については一切の記述がない。と言うことは、紀元後になってからこの奇岩群が誕生したことになる。写真:聖ニコラオス修道院。細くて狭い岩に張り付いた修道院である。
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奇岩群誕生の1つに「水の浸食作用・風食作用」説がある。しかし、紀元後からわずか2000年間でこれだけの自然の変化が起こるとは思えない。写真:ルサヌー修道院前の道路にて
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「ゼウスが怒って天界から岩山を投げた」という伝説もある。現代風に解釈すれば「いん石」説となろう。写真:中央下方に小さく見えるのが聖ニコラオス修道院
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いん石だとすると、これだけ大量、巨大ないん石群がギリシャに激突すれば、地球に大変動が起き、その証拠が地球上に多数残っているはずである。写真:ルサヌー修道院への長い階段
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真実は?現代の科学技術を総動員すれば「メテオラの謎」が解明されるかもしれない。しかし、それは「しないし、してはならない」ことらしい。写真:絶壁に建つルサヌー修道院
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「たとえ科学的に解明できる事でも、ミステリー、ファジーのままにしておいた方がいい場合もある」と添乗員さんが解説していた。人間は100%合理的に行動するわけではない。「知らぬままにしておく価値」に私は大いに納得する。写真:ルサヌー修道院からの眺め
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ルサヌー修道院の展望バルコニーから遠く「ヴァルラーム修道院」(写真)を眺める。ルサヌー修道院には現在14人の女性修道士がおり、未婚・家族なしで日々、神との対話をしているという。ご苦労様。
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地上から高い所は神に近い場所という考えで、出来るだけ高い山の頂に修道院は建てられている。ルサヌー修道院を後にしたツアー一行は、さらに高い山の上にある「ヴァルラーム修道院」(写真中央)に向かう。
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岸壁を削って造った長い階段(写真)を登っていく。直射日光にあたると暑いが日陰に入ると涼しい。湿気がないので気温が高くてもさわやかに感じる。ギリシャ観光は午前中がいい。
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1350年、修道士ヴァルラームが、この岸壁の上に小さな教会と小さな部屋を建てたのがヴァルラーム修道院のはじまり。写真:ヴァルラーム修道院の中央のドーム
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1922年岸壁を削って造られた階段が出来たので、参拝客は安全で楽に修道院まで上れるようになった。それまでは、参拝者は絶壁に掛けられたロープの直立はしごで登らねばならなかった。「修道院に至る約30分間の恐怖と苦痛に耐える」この意味も大きいと思う。写真:ヴァルラーム修道院からの眺め
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神に近い場所に来るなら、それなりの恐怖と苦痛を乗り越えなさい、ということであろう。今ではごく簡単に階段を上って修道院まで来れる。「エレベーターないの?」という観光客の質問は神へのぼうとく。ばか者、汗を流せ!ヴァルラーム修道院の展望台(写真)でのんびり絶景を楽しむ。
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最後は聖トリアダ修道院(写真)。1458年〜1476年頃建造。まさに下界とは隔絶した岩山の上に建つ孤立した修道院である。1888年から岩の上に細道が切り開かれ1925年に完成。今では130段の階段を使って容易に修道院に上れる。それ以前はロープの垂直はしご。時間の関係で写真撮影のみで通り過ぎる。
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午前中にたっぷり修道院見学をした後、カランバカの村はずれにあるレストランで昼食となった。写真:レストランの前からメテオラの奇岩群を眺める
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レストランの名前は「パラッチオ」(写真)。前夜宿泊したファミッシホテルと同系列という。ギリシャに似合わないおしゃれなレストランである。
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レストランの周りは池(写真)になっており噴水が絶えず水しぶきをあげている。水の貴重なギリシャにとってはぜいたくな演出である。ひょっとしたら高級レストラン?
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レストラン内(写真)は大勢の観光客でいっぱい。どうやら団体客専用のレストランのようである。店内は非常に綺麗で文句なし。ランチに期待しよう。
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前菜はギリシャの名物料理「ドルマダキア」(写真)。ライスとひき肉をブドウの葉で包んだもので、おいしかった。
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サラダと生絞りのオレンジジュース。メテオラ観光でのどが渇いていたので、濃厚なオレンジジュースが実にうまい。サラダもGood。
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そして、メインはチキン(写真)のグリル。付け合わせはおくらのオリーブ焼き。こんがり焼けたチキンがうまい。
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デザートは「ガラクトブレコ」(写真)。牛乳から作ったケーキで、食感は固めのプリンのよう。ハチミツが染みこんでいてかなり甘い。でもおいしい。
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今回のツアーは低価格で「ホテル」も「食事」もあまり期待しなかったが、カランバカの山岳リゾートホテル「ファミッシ・エデン」とレストラン「パラッチオ」に大満足した。もちろん、メテオラの奇岩群や修道院が素晴らしかったことは言うまでもない。写真:レストランの前から見たメテオラの奇岩群
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