里海画報～直島環瀬戸生物調査　０８年９月１５日

2008/09/15 - 2008/09/15

環瀬戸内海会議で毎年行われとる海岸生物調査で、備前の小西さんと一緒に直島調査に行って来たでがんす。
往き帰りのフェリーではアート鑑賞の人で一杯でがんした。
ほいぢゃが、わしらは目的が違うけえ、人ごみに背を向けて磯や干潟を歩くんでがんす。

エリア 直島・豊島・小豊島(香川)

• 同行者: 友人
• 交通手段: 船 自家用車

●つつじ荘東
カメノテ　1025
イボニシ　1296
あさり　　なし
◎カメノテ・イボニシ・アマモ
（◎：多い）

カメノテは潮通しの良い磯でないと生育でけんのでがんす。

イシダタミ・マツバガイなどの他にタマキビ・スガイ・ウノアシ・ヨメガカサ・ヒザラガイなどの貝類とイソガニなどが見られたでがんす。

アマモは今年は瀬戸内海全域で繁茂しとるみたいでがんす。

調査地点から琴弾地の浜を歩いて移動でがんす。
ハマボウフウが自生しとるんでがんす。

ツルナ
割とどこの浜でも見られ、年中緑色の葉を見せてくれるんでがんす。

ハマダイコン
史前帰化植物で、大根が他の農作物として入ってきたときに浜辺に落ちた種が広まりほぼ全国の浜で春には紫の花で埋まるんでがんす。
これくらいになると、もう「土着」したと見ても良い希ガスでがんす。

スナガニの穴が沢山見られ、今年生まれた子ガニもチョロチョロ走るんも見られたでがんす。

２００４年の台風直後には波で根っ子まで現れ、枯死寸前ぢゃったハマゴウが回復著しく、沢山の花実を着けとったでがんす。

外来植物のアメリカネナシカズラもハマゴウに寄生しとって、畳一枚分はとりつかれとったでがんす。
花は結構拡大すると綺麗ぢゃが、在来種のハマゴウを枯らすけえ、ハマゴウの寄生された枝ごと刈り取って潮が満ちてくる浜に穴を掘って埋めて枯死させるなどの対策が必要でがんす。

ウミウシの卵のウミソウメンも海藻に絡まって沢山打ち揚げられとったでがんす。
多分アマモ場にウミウシ類がようけ居る証拠でがんす。

ベネッセの黄色い南瓜の波止を越えると砂浜は他所から入れた砂が見られ、ハマゴウやスナガニの穴は見られんくなるんがこれまでの状況ぢゃったけど、なんと、今年はスナガニの穴が１０個程見られたんでがんす！

【ベネッセ西】
カメノテ　800
イボニシ　863
あさり　　なし
◎カメノテ・イボニシ・オオヘビガイ・アマモ・アナアオサ
△ケガキ
(◎：多い、△：少ない)
貝類：スガイ・タマキビ・アマガイ・イシダタミ・マツバガイ・ヨメガカサ・ウノアシ
他にイソガニ・フナムシなど

カメノテは岩礁などの割れ目に多いんでがんす。

アマガイ
フォーカスが全く合ってないでがんす。
汽水域に多く、ここでは崖に地下水が出とるとこにようけ貼りついとったけど、今年は雨が降っとる日にきたけえ、崖から岩礁にまで移動してきとったでがんす。

崖の上にはハマボッスが種をつけとったでがんす。
他には桔梗も見られたでがんす。

イソギンチャクはヨロイイソギンチャクの他にようわからんのが２種類見られたでがんす。
去年まで潮溜りぢゃった場所が海水浴場から砂が流れついたんか、埋まってしもうた場所も見られたんでがんす。

潮が引いてきてコアマモが見られたんでがんす。
ここの海水浴場は本来アマモ場で、潮が引くと一面のアマモの緑のじゅうたんが見られる場所なんでがんす。
大潮の引潮の時間帯にアマモ観察会ができる場所なんでがんす。

【積浦岩礁帯】
カメノテ　1698
イボニシ　1345
アサリ　　なし
◎カメノテ・イボニシ・オオヘビガイ・アマモ
△マガキ・ケガキ
貝類は他にアカニシ・イシダタミ・タマキビ・クボガイ・マツバガイ・ウノアシ・ヨメガカサ・レイシガイ・ヒザラガイなどが見られたでがんす。
他にイソガニ・オオギガニ・イソテッポウエビが見られたでがんす。

マツバガイ

ダイダイイソカイメン
他にはクロイソカイメンも見られたでがんす。

ヨロイイソギンチャク

レイシガイ
最近見られるようになったでがんす。

多分ビゼンクラゲ

アカニシ
「ニシ」「ニシ貝」と呼んでこのへんの海では人気が高いでがんす。

イソテッポウエビ
腹の横に寄生虫が付いｔるでがんす。

オウギガ二
死んだ振りしとるんでがんす。

ミルとヒジキ

マヒトデ

タテジマイソギンチャク

マツバガイ

塩田跡の水路に移動してハクセンシオマネキを見にいったでがんす。

今年も沢山コロニーを作り、鋏を振っとったでがんす。
雨が降ってきて、じっくり近くで撮れんかったけど、コロニーは去年と同じ数のハクセンシオマネキが居ったでがんす。