フリーダム女子による御岳山滝行の旅

2008/09/14 - 2008/09/14

同僚Mさんに「とにかくすごいマニアックな旅がしたいんです」といったところ、奥多摩滝行ツアーと相成りました。

宿坊に泊まり、滝行かー、と夢見がちに旅行に向かったところ
とんでもなく修験者向けのリアル体育会系滝行でした。

1日目　当日の朝5時まで深酒をしていたため、御岳山登山するところが、
　　　 ケーブルカーにてショートカットすることに。
　　　 宿では精進料理を食べたあと、1時間の滝行研修。
　　 　滝行のマナーと祝詞についての講釈を受ける。
　　 このあたりで「これは・・・ナメてた！エライ体育会系だ！」
　　　 と、危機感を感じ始める。

2日目　朝4：50起床。5：20に１Fの神棚前にて、太鼓うちならし
　　　 祝詞を唱える。
　　　 そして御嶽神社にお参りして、歩行行（※）にて山入り。
　　　 山中にて白装束に着替え、滝に打たれる。
　　　 打たれる前に声だし。「生玉　足玉　魂溜る玉（たまたまるたま）」と絶叫。
（どうでもいいけど十種神宝だと、生玉（いくたま）、足玉（たるたま）死反玉（まかるがえしのたま）、道反玉（みちがえしのたま）だと思うんだけど）
　　　 祝詞風の歌も歌いました・・・・。あ、あやし（自主規制
　　　 滝行は10秒間3セット行いました。
　　　 朝まだき暗いなか、気温も相当低い。
　　 そこで「ハラエドノオオカミ」と3回×3セット大絶叫して滝にうたれるのだ。。。。

※歩行行・・・修験者がする行の一つ。
　　　　　　　歩行している間中、しゃべってはいけない。振り向いてはいけない。



滝に打たれている最中は「これは心臓マヒか肺炎で死ぬかも知れん」と思いましたが、私ったら案外丈夫だったみたい・・・！
また人生に余計な引出が増えました。
楽しかったです。

エリア 青梅(東京)

• 同行者: 社員・団体旅行
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円

のんきに御嶽山に向かう電車の中。
とんでもない事態がまっているとはつゆ知らず、「はやくつかないかなー」と鼻歌交じりに電車の旅。

電車のシートが観光仕様で妙に感動。

いよいよ到着した御岳山。
観光案内所に立ち寄り、どう宿に着くのが効率的か相談する。

ケーブルカーに乗って、山頂付近まで。
ものすごい斜度で、ビビる。
横でMさんがダンゴを一心に食らっていたのが印象的でした・・・。

ケーブルカーふもと駅にて、むかしなつかしラムネが山の湧水につけられていました。
つい手をだし、ごぶりごぶりと飲み込む。
ラムネを飲むこと自体がものすごく久し振りで
ノスタルジック2008の趣。

でも、瓶を返しても返金はされませんでした。
時代は変わった・・・・。

宿までの道のり。
風情のある小道が多くて、ついふらふらとさまよう。

かやぶき屋根のおうちが多くて、しかも苔むしていて、とっても素敵な趣でした。

かやぶき屋根は、定期的に藁を交換しなきゃいけないんですが、やってなさそ〜。
おうちの中は大丈夫なのか、ちょっと心配になりました。

宿の隣に生えている木。
ちょっとだけカンボジアのタプロム遺跡を思い出す。
いつか、この木がさらい生い茂って、宿を飲み込んで、そして苔むして・・・・と、未来に思いをはせる。

ていうか、曲がりすぎ！
こんなに足場があったらついのぼりたくなるじゃないか！（笑

御嶽神社です。
もとは延喜式神名帳にもでてくる神様をお祭りしていたようですが、鎌倉時代に神仏習合の波にのまれ、御嶽権現となったそうな。
さらに軍国主義のなかで廃仏廃仏毀釈の余波をうけて、国家神道バリバリとなってゆく。

一つの神社ですら、時代のながれに飲み込まれてこんな運命をたどっている。

本来、宗教ってなんなんだっけ？普遍な思いと祖先の記憶の集大成じゃないんだっけ？とつい思ってしまう。
素直だからね。（笑

それにしても石段300段はきつかった！

ええ。その気持ち、よくわかります。
ばちあたりですいません、撮影してすいません

トトロの世界のようじゃないですか？
しかも、値札も浮いてて回るんです。