2008/08/16 - 2008/08/17
154位(同エリア179件中)
もろずみさん
富岡八幡宮の祭礼の年には深川の町中が沸き立つ。山本一力さんの小説には再三登場するシチュエーションです。
実際の深川は、不思議なことに祭りの前日までは静かなもの。町内に御仮屋が建ち、神輿番付が貼り出され、提灯が飾られ、神輿が組み立てられ、実に手際よく準備が進みます。
いざ当日となると、朝から半纏姿で八幡宮にお詣りする人が後を絶たず、辻々に半タコ・白足袋に揃いの半纏を着た担ぎ手たちが屯ろして、眠っていた町が一気に目覚まします。
貯められたエネルギーは54基の大神輿にその全てを注入され、一日かけて盛大に担ぎ回されます。
そんな深川のお祭りを今回も追いかけてきました。
タイトルの「八幡祭小望月賑」は深川祭りを題材にした歌舞伎狂言の外題です。
- 交通手段
- 私鉄
-
富岡八幡宮は深川観光の中心です。
祭礼期間のはじめ、町の様子を見に行った折りにお詣りして来ました。 -
八幡宮の境内にはいくつかの見所があります。
今回は深川探訪ではないので、著名なものをピックアップ。
まずは日本一の大神輿です。
この一の宮は重さ4.5t、鳳凰の眼には4カラットのダイヤモンドが対で埋め込まれている豪華版です。
あとから描き込んだのですが、キラリと光っているでしょう?(^^; -
この大神輿は平成3年(1991年)に奉納されましたが、担がれたのはその時の一回だけです。
まともに担ぐと担ぎ棒がしなるほどで、やむなく台車に乗せましたが、それでも道路が凹むほどだったそうです。
もう二度と見ることができない一の宮渡御の様子。
この時は行けなかったのですが惜しいことをしました。
なので、御神輿の前に飾られた写真を拝借。 -
一の宮が重すぎて担げないので、平成9年(1997年)に奉納されたのが二の宮神輿です。
これも重さが2tあり6天棒で大祭翌年に渡御されます。
担がれるのを見るとびっくりするほど大きいです。
※ 写真は2006年8月13日撮影。 -
門前仲町のいたる所に張り出されている番付。
大祭のメインははやり54基の町神輿による連合渡御です。
今年の注目は番外にある55基目の「奥州平泉」の文字です。
さて、いよいよ深川が祭りで浮き立つ数日間の始まり。 -
【8/16】
深川のお祭り見物は暑さとの戦いであることが多いです。
神幸祭の行われる土曜日は天気に恵まれました。 -
意外と富岡八幡宮の錦絵はないです。
見つけたのは2代広重の「東都三十六景・深川八幡」。
初代の名所江戸百景で深川と言えば木場と洲崎はありますが。
あとは小名木川で使った萬年橋と五本松かな? -
続いて境内の探索。
江戸勧進相撲発祥の地ということで横綱力士碑があります。
鳥居の近くには別に大関力士碑もあったりします。 -
そして、50才を過ぎて日本国中を測量して歩いた熟年ウォーカーの鏡といえる伊能忠敬像です。
彼は深川黒江町に住んでいて、測量旅行に出発する時は必ず八幡宮に参拝したそうです。
この像は最初の蝦夷地測量に旅立った寛政12年(1800年)から200年を記念して平成13年(2000年)に造られました。 -
境内にはまだまだ見るものがありますが、今日はお祭りです。
土曜日は神幸祭の行列ですが、深川のお祭りの神幸祭は広範囲なのでトラックを連ねたものです。
同じ江戸三大祭りの神田祭や山王祭のように時代絵巻の行列ではありません。
今回はお昼に神社に戻ってきたトラックだけ。 -
御鳳輦も撮っておきましょうね。
以前はこの神幸祭行列を追いかけましたが、今年は省略しました、
一度に全部を見ることができないですからね。 -
神幸祭の代わりに町内を見て回ります。
前回は白河・清澄・三好といった八幡宮の北側の町内でしたので、今回は南側にしました。
牡丹一丁目の神輿がちょうど上がるところ。 -
続いて琴平の神輿。
明日の連合渡御に備えて各町会とも肩慣らしと称して町内を担ぎます。
近くでゆっくり撮れるのが前日の良さ。 -
実は牡丹一丁目も琴平もうち揃ってこのあと八幡宮に宮入することになっています。
古石場一丁目の神輿もやってきました。
あとは連合で54基の殿りを務める深浜の神輿が加わります。都合4基の連合宮入です。 -
では先回りで八幡宮に戻ります。
おっと、先客の神輿が到着していました。
豊洲の神輿が拝殿前の石段を担ぎ上げるところでした。 -
境内にずらりと並んだ神輿。9基だったかな?
宮元・仲町・佐賀・深川など門前の町会が勢揃いです。
ここで神職による神輿祓いの神事が行われます。
日曜日の連合では宮入はしませんのでね。 -
神事の終わったあとは1基ずつ町内に戻っていきます。
ここが担ぎ手の見せ所とばかりに高々と差し上げます。
きれいに揃うところはさすがに深川。 -
最後の永代二丁目南の神輿は時間を掛けて、揉んだり差したり見せてくれます。
見物客は輪になって神輿振りを堪能。 -
拝殿の上から見ると連なって進む神輿が一望できます。
壮観な眺めですねぇ。 -
鳥居をくぐって永代通りに出ると空模様が怪しい。
そこに先ほど見てきた牡丹一丁目・琴平・古石場一丁目・深浜の4基がやって来ました。
土曜日は永代通りは交通規制がないので車道に出るのは危険。
おとなしく歩道から見物します。 -
パラパラと雨が落ちてきました。
でも沿道から盛大に水を掛けられるので雨など気にならない様子です。
ということで明日を楽しみにして退散します。 -
【8/17】
朝から霧のような雨が降っていましたので宮出しはパス。
雨でも高速道路の下ならしのげそうなので箱崎に出動しました。
幸い雨は気にならないくらいにはなってました。
そこへ次々と神輿がやって来ます。 -
威勢の良い消火栓放水を浴びるので雨でも関係なかったかな。
朝から木場や清澄を渡御して来た神輿です。
もうずぶ濡れです。 -
まだ30基以上の神輿が連なって来るので、巡行路を逆行してみます。
一本道なのでずらりと並ぶ神輿が実に壮観。 -
前回は木場から資料館通り辺りで神輿を追っかけました。
箱崎で迎えるのは初めてです。
道幅が狭いので神輿が近くて良いですね。
沿道の人たちの水掛け風景は同じです。 -
神輿の先導は各町いろいろです。
キリッとした木場の金棒さんたちは粋でしたね。
54基の神輿には担ぎ手だけでなく様々な人たちが参加しています。総勢で数千人になります。 -
こうして神輿についていく人たちもしっかり参加しています。
小粋な豆絞りがよく似合ってますよ。 -
沿道の人たちも清めの水を掛けて参加します。
こんなショットを撮っていると背中から水を浴びることになりますが・・・(^^; -
水を掛けられたお礼に、神輿を揉んだり放ったりと見せてくれます。
もちろん沿道からは拍手喝采。
やはりこの盛り上がりが深川のお祭りの楽しいところ。 -
清洲橋までやって来ました。
橋は緩い傾斜があるので撮影向きです。
前回は東詰で取材したので今回は西詰からです。
もう殿りに近いですね。 -
永代橋が注目されますが、実は清洲橋を渡るところも見所です。
割と空いていてポジションをとりやすいです。
普段は登れない場所も今日ばかりは大目に見てもらえます。 -
やって来たのは6天棒で担がれる駒番56の深浜の神輿です。
54基なのに56番なのは、4番と42番が欠番になっているからです。
深浜の神輿は大き過ぎて狭い通りは担げないので、トラックで運ばれます。
なので、いつでも56番です。 -
さて、深浜の神輿を見送って休憩。
午後はいよいよクライマックスの永代通りの渡御になります。
佐賀町で待ちかまえていると木遣りの頭たちがやって来ました。
見物人たちも道を空けます。 -
頭衆の後は手古舞が続きます。
男髷で木遣りを歌いながら神輿を先導します。
深川の手古舞は気っ風で鳴らした辰巳芸者という本格派です。
簡略化した他のお祭りとは風格が違います。
これが江戸時代の手古舞の姿だとか。 -
さて、先頭の神輿が永代橋を渡ってきます。
手ぐすねひいて待っているのは消火栓放水。
この水圧をまともに浴びたら飛ばされますのでご用心。 -
駒番1番の深川三四の神輿が早速水を浴びてます。
ここから八幡宮までの一本道が深川のお祭りのメインステージです。 -
2番目にやって来たのは番外の奥州平泉です。
今回初登場。(って、次回はあるのかな?)
深川で地元以外の神輿が担がれるのも初めてのこと。
平泉のお祭りに深川の神輿が招待され、盛大な水掛けに感動した平泉の人々が、深川を真似て水掛け祭を始めました。
その縁もあっての今回の参加です。
岩手・宮城内陸地震から早く立ち直って欲しいという深川の心意気もあるみたいです。 -
佐賀町から見物するのはトラック放水があるからです。
カメラマンたちもその辺は良くわかっています。
トラックの荷台をプールにして上から横から水を掛けます。
ほとんど神輿が見えなくなるくらいです。 -
天気が良くないので人出は少なめかなと思ってましたが、とんでもない。
今年も軽く100万人突破は確実でしょう。
広い永代通りが神輿と人で埋まってます。 -
次々にやってくる神輿に誘われるように永代橋を渡ります。
橋の真ん中を歩けるのもこの時だけですからね。
神輿が通ると橋は揺れます。本当ですよ。 -
橋の両側はこんな風に見物人が待っています。
特等席です。何故なら橋の上では水を掛けられる心配もありません。
それにしても、清洲橋とは見物人の数が違います。 -
ずっと差したまま永代橋を渡るのを「差し渡し」と呼びます。
橋は緩い弧を描いているのでかなりきついはず。
大勢に見られているので各町会とも見栄で頑張ります。
もちろん惜しみない拍手が沸き起こります。 -
こんな小さな頃に永代橋を渡ると生粋の深川っ子ができあがりますね。
深川のお祭りは本祭の翌年が二の宮神輿渡御、翌々年が子供神輿連合渡御が行われます。
再来年はこの子も御神輿を担ぐわけです。 -
橋の西詰に近づいて来ました。
続々と差したままの神輿がやってきます。
ほとんど雨は降っていないのに、前の神輿が滴らせた水で橋の上は完全に濡れています。 -
永代橋の西詰は新川の広小路になってます。
ここも盛大な放水スポットで観客も多いです。。
橋に差し掛かる神輿にとっても見せ場の一つになっています。
ここの取材は濡れずにはできません。 -
水浴びを待つ神輿は永代通りにずらり。
観客100万人を動員するお祭りの大きさがわかります。 -
金棒の代わりに拍子木が先導する町会もあります。
町会総動員でお祭りに参加しているのですねぇ。
深川の人々の一体感が感じられます。 -
新川には居囃子の櫓が組まれていました。
通りかかる神輿はお囃子に差して返礼します。 -
新川では今か今かと待つ神輿が交差点で交錯しています。
まるで神田祭の神輿天国の様相。
それにしても大神輿揃いの全54基は見応えがあります。 -
霧雨から小雨に変わって来ました。
永代渡しに向かう神輿を見送ってそろそろ撤収します。
前々回は確か雨の連合渡御で担ぎ手は雨と水でブルブル震えてましたが、今年は寒くはなかったです。
いつ来ても夢を見ているような盛大な祭礼。
深川のエネルギーは何度見ても凄いです。
また3年後を楽しみに・・・。
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