里海画報～犬島時間後半　０８年８月９日

2008/08/09 - 2008/08/09

犬島時間後半の無人島ツアーの案内担当してきたでがんす。
犬島貝塚は発掘作業が岡山大学・岡山理科大学の学生・院生も参加して急ピッチで進んどったでがんす。
アートイベントの犬島時間に犬島貝塚プロジェクトの企画が入るんは初めての事ぢゃったけど、観覧者の皆様はみんな興味を持って見てくれ、無人島ツアーも好評でがんした。

エリア 岡山市(岡山)

• 同行者: その他
• 交通手段: 船

犬島時間後半の８月９日の担当で無人島ツアーと会場の解説を担当したが、前夜から「お腹ぴ〜ぴ〜しんぞうくん」になって、出撃中止連絡してからダメもとで梅干と熱いお茶飲んで一時間、にゃんと復活したでがんす。
流星艦爆号はひとまず出撃用意がでけとったけえ、とにかく２号線とブルーライン走って宝伝発１１時の船に間に合い、犬島貝塚の展示会場に滑り込んだでがんす。
丁度犬島貝塚発見者の小野伸さんの講演が始まる直前でがんした。

小野伸さんは高校生の時(８０年代)に犬島貝塚を発見したんでがんす。

２００４年の台風による崩落で今と地形がかなり変わってしまい、早急な調査が必要なんでがんす。

国立歴史民俗博物館の遠部さんによる講演もあり、犬島貝塚や黄島貝塚の年代測定や年代が新しくなるにつれて出土する貝の種類が汽水性から海水性へと変わっていった事などがわかり、各貝塚の調査を進めれば早期縄文時代の海岸線の変化なども推定できるそうで、今後更なる研究の進展が期待できるそうでがんす。

講演の後、犬島の漁師さんの船で犬島貝塚や沖鼓島などを巡る無人島ツアーの案内を小野伸さんと一緒に担当したでがんす。

犬島貝塚の貝層
夥しい数のヤマトシジミが積み重なり、炭酸カルシウムなどが浸出して化石状に固まっとるんでがんす。

卵頭墓
豊島石製でトレンチを掘る時に動かしたら下から寛永通宝が出たらしいんでがんす。
お墓なんで、発掘調査で移動させるに際してはちゃんとお花を供えとるんでがんす。

発掘はトレンチを掘って慎重に行われとったでがんす。
岡山大学・岡山理科大学の院生・学生も研究者に混じってじっくり調査しとったでがんす。

沖鼓島にも上陸してそこから見た犬島の精錬所跡でがんす。

崩落しそうな煙突。

大正時代の精錬所跡を改造して犬島アートプロジェクト「精錬所」として生まれ変わったんでがんす。

犬島貝塚から今回はアサリも出土したでがんす。

オオタニシも出たでがんす。

黒曜石(隠岐島産)
石器の材料としてかなり遠くまで物々交換などで流通したらしいんでがんす。

サヌカイトの石器
石器の素材として五色台のサヌカイトは、ある面「関」や「シェフィールド」みたいなブランドモノの評価があり、瀬戸内海以外にもかなり広範囲に流通していたらしいんでがんす。

土器片（幅15ｃｍあったでがんす。）

帰る時間が来たけえ、集落の中を通りかかったらキャンドル・ナイトの灯がもう灯されとったでがんす。
暗うなったらもっとええ感じになった希ガスでがんす。

夕陽を見ながら帰りの船を松たか子でがんす。
結局犬島には７月２１日、８月１・２・３・９日と５回行ったけど宿泊の手配などでけんかったけえ、四国フェリーで宇野に渡り２号線とブルーライン通って宝伝から定期船で往復したんでがんす。
別にアートをやっとるつもりも無く、果して行って役に立つんかと不安ぢゃったけど言ふてみたらフランスからドーバー海峡を越えてロンドンに空襲に行く独逸空軍（時々映画で英空軍にボコボコにされて帰還するやつ）の搭乗員みたいなアウェー感があったんぢゃが、ほいでも新しい瀬戸内海の見方みたいなんが判ったやうな希ガスでがんす。