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<国境の街の八百屋さん> Badahoz/Espanha (6月4日) <br /><br />午前中はMeridaのMuseo見物の計画だったが、休館日。仕方ないので、早めにBadahozへ出発する。 バスの時刻表を貰っておいたのが大正解。11時半にBadahozに到着。Meridaと同じように川沿いに発展した街だ。 このあたりの県都といったところ。 Elvas行きのバスは14時なので、 バス・センターから城まで街の繁華街を歩いた。 川はあるが、雨はそんなに降らないようで、あたりはどことなく埃っぽい。 コーヒーを飲んだり、アイスキャンデーをしゃぶったりしながら、まぶしい日差しの中を歩く。 <br /><br />中心街を外れて城への登り坂の中ほどに八百屋があったので、果物を買う。 例によってサクランボをメゾキロと、さらに大きなイチジクがあったので、それを二つたのむ。 何を思ったのか、でっぷりした八百屋のおばチャンは、箱の中のイチジクを全部と、さらにバナナを三本まけてくれたようだ。 日本円でおよそ50円。 城壁に腰をおろし、下を流れる川風に吹かれて爽やかな気持ち。 サクランボはとにかくウマイ。 <br /><br />ここは城跡といったほうがよいくらいで、大半は崩れかかっている。中ほどには再建したと思われる新しい建物と、今まさに修復中の部分がある。 下の川の近くには、自動車が通っているような比較的広い道に城門がかかっており、最盛期には大きな城であったようだ。 <br /><br />来るときには気づかなかったが、城壁を利用して警察署があった。 二人の警官がそれとなくこちらをうかがっていた。 怪しい東洋人夫婦と見たか ? <br /><br />帰りは、タクシーで10分でバスセンターへ。 国境越えのElvas行きのバスは、やや小型。 若いスペイン女性と、ポルトガルのオバサンだけで発車。 オバサンはここで働いているとのこと。 休みで、Elvasより先の田舎まで帰るところ。 若い女性は、友達のところへ遊びに行くとか。  <br /><br />平原の中の国境で、それらしい建物以外には何もない。 運転手が降りて何やら手続きをしているようだ。 パスポートを出す必要もなく、我々の感覚とは違う。 EU統合前であれば、少しは緊張感もあったのだろう。 <br /><br />およそ一時間でElvasへ到着。 小高い丘のふもとで降ろされた。 おばチャンがついて来いといって、スタスタ登っていく。 こちらと同じくらいの荷物を持っているので、荷物のせいで遅れるわけにはいかない。途中で知りあいらしい人と立ち話をしだしたのでほっとした。 町の中心についたが、サテ宿はどこにあるのか見当がつかない。 イツモノ癖で見かけた警官に聞いてみるも手間取る。近くにいた若者がツイテコイというので、任せることにした。 いつもと違ってバスタブ付きではないものになったが、仕方ないだろう。 心地よい昼寝の後、散歩にでかける。<br /><br />この街は丘にへばりついて出来ているようだ。 一番高いところが城である。19世紀のナポレオンの時代に侵入してきたスペイン軍と戦うための国境の城で、町全体が立派な城壁に囲まれている。 五稜郭のような小さな二つの出城がま近に見える。 アトは大平原と言ったところ。<br />そこを走っているAquaduto da Amoreiraは高さが10メートル以上あり、今でも使われている水道橋で驚くほど長い。 全長7kmとか。<br /><br />めったに日本人は来ないようで、ジロジロ見られて食傷気味。休憩しようと教会へ入ったが、丁度ミサの最中。 教徒になりすまして、椅子に座る。 <br /><br />中心広場の立派そうなレストランで夕食。 豚串焼き、豚ソテーのアレンテージョ風を食べる。 香草をたっぷり利かせてているところが特徴のようだ。<br /><br />

熟年夫婦の珍道中 Badahoz/Espanha ⇒ Elvas/Portugal

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2001/06/04 - 2001/06/04

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oiwasan

oiwasanさん

<国境の街の八百屋さん> Badahoz/Espanha (6月4日)

午前中はMeridaのMuseo見物の計画だったが、休館日。仕方ないので、早めにBadahozへ出発する。 バスの時刻表を貰っておいたのが大正解。11時半にBadahozに到着。Meridaと同じように川沿いに発展した街だ。 このあたりの県都といったところ。 Elvas行きのバスは14時なので、 バス・センターから城まで街の繁華街を歩いた。 川はあるが、雨はそんなに降らないようで、あたりはどことなく埃っぽい。 コーヒーを飲んだり、アイスキャンデーをしゃぶったりしながら、まぶしい日差しの中を歩く。

中心街を外れて城への登り坂の中ほどに八百屋があったので、果物を買う。 例によってサクランボをメゾキロと、さらに大きなイチジクがあったので、それを二つたのむ。 何を思ったのか、でっぷりした八百屋のおばチャンは、箱の中のイチジクを全部と、さらにバナナを三本まけてくれたようだ。 日本円でおよそ50円。 城壁に腰をおろし、下を流れる川風に吹かれて爽やかな気持ち。 サクランボはとにかくウマイ。

ここは城跡といったほうがよいくらいで、大半は崩れかかっている。中ほどには再建したと思われる新しい建物と、今まさに修復中の部分がある。 下の川の近くには、自動車が通っているような比較的広い道に城門がかかっており、最盛期には大きな城であったようだ。

来るときには気づかなかったが、城壁を利用して警察署があった。 二人の警官がそれとなくこちらをうかがっていた。 怪しい東洋人夫婦と見たか ?

帰りは、タクシーで10分でバスセンターへ。 国境越えのElvas行きのバスは、やや小型。 若いスペイン女性と、ポルトガルのオバサンだけで発車。 オバサンはここで働いているとのこと。 休みで、Elvasより先の田舎まで帰るところ。 若い女性は、友達のところへ遊びに行くとか。 

平原の中の国境で、それらしい建物以外には何もない。 運転手が降りて何やら手続きをしているようだ。 パスポートを出す必要もなく、我々の感覚とは違う。 EU統合前であれば、少しは緊張感もあったのだろう。

およそ一時間でElvasへ到着。 小高い丘のふもとで降ろされた。 おばチャンがついて来いといって、スタスタ登っていく。 こちらと同じくらいの荷物を持っているので、荷物のせいで遅れるわけにはいかない。途中で知りあいらしい人と立ち話をしだしたのでほっとした。 町の中心についたが、サテ宿はどこにあるのか見当がつかない。 イツモノ癖で見かけた警官に聞いてみるも手間取る。近くにいた若者がツイテコイというので、任せることにした。 いつもと違ってバスタブ付きではないものになったが、仕方ないだろう。 心地よい昼寝の後、散歩にでかける。

この街は丘にへばりついて出来ているようだ。 一番高いところが城である。19世紀のナポレオンの時代に侵入してきたスペイン軍と戦うための国境の城で、町全体が立派な城壁に囲まれている。 五稜郭のような小さな二つの出城がま近に見える。 アトは大平原と言ったところ。
そこを走っているAquaduto da Amoreiraは高さが10メートル以上あり、今でも使われている水道橋で驚くほど長い。 全長7kmとか。

めったに日本人は来ないようで、ジロジロ見られて食傷気味。休憩しようと教会へ入ったが、丁度ミサの最中。 教徒になりすまして、椅子に座る。 

中心広場の立派そうなレストランで夕食。 豚串焼き、豚ソテーのアレンテージョ風を食べる。 香草をたっぷり利かせてているところが特徴のようだ。

同行者
カップル・夫婦
交通手段
高速・路線バス

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  • Guadiana川からみたBadahoz市街。この川はPortugalとの国境を地中海まで流れている。 <br />この河口の AyamonteでSpainへ入国したのが5日前のこと。なつかしの Portugalへ再入国となる。 <br />

    Guadiana川からみたBadahoz市街。この川はPortugalとの国境を地中海まで流れている。 
    この河口の AyamonteでSpainへ入国したのが5日前のこと。なつかしの Portugalへ再入国となる。 

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