友と行くパームスプリングス (驚愕のアメリカンドリーム)

2004/12/17 - 2004/12/23

ロサンゼルスから東へ２００ｋｍ、年間３５０日が晴天のパームスプリングスは１００以上のゴルフ場が集まる全米最大級のゴルフリゾートです。
この町の外れで、友人の弟が大規模な牧草を経営しており、パームスプリングスの二つのゴルフ場のメンバーであるため誘われて訪れました。

そしてそこには、彼の驚愕のアメリカンドリームを絵に描いたようなサクセスストーリーがありました。

エリア パームスプリングス(アメリカ)

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 50万円 - 100万円
• 航空会社: ANA

写真は宿泊先の、ＪＷマリオット・デザートスプリングス。

この町の近くで、友人の弟は牧草を経営しております。
その広さ、実に１０，０００エーカー（約４０平方キロメートル）。
私の住む町に匹敵するくらいの大きさです。

写真はホテルの部屋です。

その彼の牧草は全米のみならず、日本、オランダ、ドイツと世界にも出荷されているそうで、ゴルフの初日もオランダのバイヤーと我々３人でゴルフをしながら商談を進めておりました。

彼の所有するひとつのゴルフクラブはその値段が１２０万ドル（約１億３千万円）。メンバーは３００人限定。会員権の中には各ホールに隣接する家がついての値段なので、
建物の大きさによっては５００万ドルもするものもあるとか。
聞いてびっくり、見てびっくりの世界です。

わずか３００名のメンバーでありながら、ビジターはメンバー同伴以外は入れません。（入り口に守衛がいて顔を確認した後、ゲートを開けるので物理的にも入れません）
そして一人のビジターは家族以外は兄弟であっても年６回しかラウンドできないルールとなっているそうです。

特定のビジターが何度もそこでプレイをして所謂、馴染みの客になるのを防ぐのがそのルールの目的だそうです。

メンバーのメンバーによるメンバーのためのクラブである事を常に心がけているのでしょう。

そんな閉鎖的なクラブで経営的にやっていけるのかと質問したら、とんでもない答えが．．．

年間の会費は通年で掛かったランニングコスト（経費）をメンバー数で割って支払う事になっているそうで、年平均のランニングコストが３００万ドル程なので、一人当たりの年会費は毎年１万ドル前後（約１００万円）だそうです。

それ以外に１年でレストランのディポジットが３０００ドル（約３０万円）あるそうで、使いきれなくても返金は無しだそうです。

クラブハウスのレストランでは定期的にパーティーが催されるそうで、預託金はその費用やら、ゴルフの後の食事代に充てられるそうです。

ゴルフ場を商業ベースで運営せず、あくまでも自分たちの仲間の遊び場的感覚で運営するまさに「クラブ」の名にふさわしい形態であると思います。

会員数が数千名を越える商売としての日本のゴルフクラブの「メンバー」と言う言葉が如何に形だけの薄っぺらなものであるかを痛感させられるクラブ組織でありました。

写真は見事なまでの美しさのグリーン脇の池です。

メンバーの人数が限られているのでスタート時間なんて観念すらありません。

適当に空いてる時間にスタートすればそれでよし。

写真にはありませんが併設の練習場もボールがピラミッド状に高く積まれていて芝の上から打ちたいだけ打っていました。（もちろんお金は要りませんでした）

ティーグランド脇にあるメンバーの家。
此処に住んでいるメンバーもいれば、年に数回しか来ないメンバーもいるようです。
年数回組であっても会費は１００万円余り、ほんとにセレブな人たちの集まりであるとビックリです。

友人の弟もまた同様に別のところに本宅を構え、此処はたまにしか使わないようです。

あるホールのティーグランドで、友人の弟曰く、
「ここの家は凄いよ。地下にテニスコートがある。」
テ、テニスコート！！、地下にテニスコート作ろうと思ったら、ロブ打つためにも天井は１０メートル近くなきャダメじゃん。

思わず、「カリブの海賊」を思い出してしまいました。
アメリカ人のやることはホントに考えれない．．．

閉鎖的なクラブだからと言って整備が悪いわけではありません。
むしろ、そこらの安いコースより手入れは行き届いており、
とても綺麗にしてあります。

今回友人の弟が持っているコース二つとその友人、ビル（ドイツ系アメリカ人）の持っているコース二つを廻りました。

彼の友人ビルが持っているゴルフ場のクラブハウスで、
ビルと見知らぬアメリカ人が久しぶりに会ったようで、
抱擁して挨拶をかわしていました。

その後にそのアメリカ人がかの有名な「レイバン」のオーナーと聞いて超ビックリ！

ビルって何者？？？

写真は変わって、彼の持っている牧草を出荷する工場の一部です。
工場の先っぽも遥か向こうにありましたが、
牧草地はその先に延々と続いておりました。