2007/12/29 - 2007/12/29
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pianoさん
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今年も残すところあと僅か、トラベラーの皆様に於かれましては大掃除等迎春の準備に余念の無いことと存じます。(まさか、さっさと国外逃亡しちまうなんて、人の風上に置けない輩はいないと思うが…いたら、スゲー羨ましい。)
私めも嫁さんの指揮の下、右へ左へ、上へ下へと大掃除に大車輪の如く活躍(本人はそう思っている…。)、事故の怪我も完治していないのに何故に斯様な理不尽な目に遭わなければならないのか、甚だ遺憾ではあるが、未だ来年早々の海外逃亡計画のことを持ち出していない状況下では、出来るだけ事を荒立てず家庭円満全てオールライトが望ましい。
で、思い立ったのが年末年始のリハ休業中の体調管理の候補として浮上していた健康ランド。
以前は、健康ランド=爺さま婆さまの世界と言うことで、俺には関係ねー、って思っていたのだが、日々是リハを過ごすうち、爺婆に囲まれる環境に順応してしまい、今更健康ランドの何が恥ずかしい、健康になれるなら何でもござれ、との変貌を遂げていたのである。
大掃除を済ませ、そそくさと着替える旦那の挙動不審な行為を胡散臭げに眺める嫁を尻目に愛車「歳三さん」に跨ると一路西へ。
目指すは最上稲荷を間近に控え霊験あらたかな「稲荷山健康センター」(嘘か本当かは甚だ怪しいが…。)
全ては・マリアナ・ブルー・プロジェクトのため、いざ行かん、湯治に旅へ。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- バイク
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-
とかく夢と現実には大きなギャップがあるもの、のほほん正月ハッピー・ホリデーを夢見ていたのだが、夢は初日の早朝から音を立てて見事に瓦解、ガラガラガラ…。
蒲団を無理やり引きはがされ唖然呆然、気が付けば雑巾片手に窓ガラスを拭き拭き拭き…俺は何をしてんだ???
余りの現実の厳しさに、不覚にもヨヨと泣き崩れていると、「阿呆なまねする暇があるなら、さっさと片付けて!!」と妻より厳しい叱責、いと哀し…。
半ば奴隷状態の大掃除から解放されたのはほぼ4時間後、疲労困憊、満身創痍と全身ボロ雑巾状態、あああああ〜、疲れた〜!!
で、意識朦朧の中、沸々と湧いてくる在りし日の記憶(死んでねーよ…。)、日々是リハの毎日を過ごしていた折、整形外科が休みの年末年始を如何に乗り切るか、その答えは温泉であーる。
温泉大国日本、その効能は神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うさみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進等々と選り取り見取り。
考えるだに、頭の中は温泉、温泉、温泉のスパイラル状態、と言うか既に良〜い湯だな!とどっぷり状態。
古来、善は急げと言う(急がば周れとも言う…。)、本日のターゲットは「稲荷山健康センター」。
日本三大稲荷(これには諸説紛々あるのでまた後に…。)をバックに控え、霊験あらたかなこと間違いなし(誰も言ってねーよ。)…だろう。
愛車「歳三さん」に跨ると国道180号線を西にひたすら走ること約10時間、否、20分、着いちゃいました健康センター、ではではいざ健康センターデビュー!! -
さすがお稲荷様だけありお狐様のお出迎え。
で、年末の忙しい時故、ガラガラの貸し切り状態ではとの思いとは裏腹にかなりの賑わい。
お前らちゃんと大掃除したのか〜?と突っ込みたいのを抑え入館。
入浴料大人1800円也…高っ!!健康は金次第ってこと??と思っていると、2時間コース800円を発見、もともと長湯が苦手なおいら、2時間も浸かればふやけてしまいますので、即決800円 -
2時間、2時間、2時間とお題目を唱えるようにすぐさま風呂へ。
で、いきなり露天風呂。
垣根越し(反対側だけどさ…。)に最上稲荷が拝めます、ああ、有り難や、有り難や…とタオル1枚の素っ裸で拝まれてお稲荷様もさぞ困惑していることでしょう。
いまから約千二百年前、吉備の国稲荷山にある八丈岩の洞窟で苦修業をつまれていた報恩大師が、ある日、御降臨なされた最上位経王大菩薩を感得され、そのお告げにより開山された最上稲荷総本山。
そのふもとより湧き出る稲荷山温泉は、まるで御神水の如く体が清められ心に平静を取り戻すやすらぎの湯です。
以上、口上書。 -
ジャクジーどす。
泉質は単純弱放射能泉。
「薬湯」に入る前段階として全身の毛穴を開き薬が浸透しやすくするため、さら湯に入ります。
ウホホ〜、四方から噴き出す湯がマッサージみたいで気持ち良い〜、ああ、癖になる癖になる…。 -
勵明薬湯どす。
薬草エキスがおだやかに作用して血液のスムーズな循環を促すとともに体内の水分量を調整し、五臓六腑の疲れを癒すのみならず、ストレスの発散にも効果があ
ると言われています。
特に次のような症状の方は、是非お試し下さい。
【勵明薬湯の効能・効果】
■神経痛、リウマチ、腰痛、肩のこり、打ち身、くじき
■冷え症、痔、疲労回復、産前産後の冷え症
■しっしん、荒れ性、にきび、しもやけ、あせも
全体に濃いカーキ色、薬草の香りが鼻をくすぐります。
入って2〜3分で大事な部分がジンジンしてきます、これは粘膜の薄い所から薬草の効能が浸透する所為で、その後そのジンジン感が全身にまわり、ん〜、これって効いてるって感じ?
何か病みつきになったようで、さら湯→薬湯→露天風呂(クールダウン)を繰り返すこと5回、是全身薬漬け、ってシャブ中みたいな雰囲気で甚だ遺憾だが、体内を駆け巡る薬草エキスが傷を癒してくれているのは200%間違いなし、オールライトって感じ? -
励明指圧室です。
お客ゼロ、無茶苦茶暇そうで哀愁が漂うと言うか、指圧師が暇をもてあまし自らの足を指圧しています…ってますます引いてしまうじゃん。 -
休息室にてグタッ…。
さすがに5回も薬湯に入ると精根尽きはて状態、果たしてこれが健康の為になるのか甚だ疑問?
専用の浴衣を着用し、ふかふかのリクラウイニングチェアに横になると気分は極楽、極楽、すぐさまに上の瞼と下の瞼がドッキング…って2時間、2時間。 -
おちゃん達の社交場どす。
団扇片手に甚平を着たおじさんが熱戦を繰り広げた、縁台将棋が夏の風物詩だった頃は、遥か古に去り、僅か斯様な場所で盤をはさんで、唸ったり、笑ったり、たった畳1畳の社交場
…将棋は薄着が似合う。 -
囲碁将棋に興味のない方のために設けられた漫画コーナーです。
蔵書数100万冊、国会図書館をも上回ると言う(国会図書館に漫画が有るかどうか甚だ怪しい…。)まさに、本の森。
何年か前に漫画を探しに踏み込んだ少年が行方不明になり、岡山県警総勢1000人の必死の捜索にも拘らず消息を掴むことができず、泣き叫ぶ両親の姿が当時の茶の間に涙を誘いました、それから数年が過ぎ、もはや事件そのものが忘れ去られようとしていた矢先、何と行方不明になった少年が当時の服装のままで佇んでいるのをセンターの職員が発見、両親との涙の対面となったことは記憶に新しいことです…と、よくも長々と嘘が書けるものです、困った困った…。 -
最上稲荷の参道です。
健康センターの「薬湯」で湯治すると言う所期の目標を120%達成した私は、未だ薬湯効果でホカホカする体で最上稲荷へ参拝。
新年を明後日控え、参道はさすがに人影が無く、この時期フラフラとうろついている者にろくな奴が居る筈が無いのでは…って、俺か〜。 -
稲荷名物「ゆずせんべい」です。
遥か古、幼少の頃、次々と焼かれてゆくせんべいが珍しく、時間が経つのも忘れ放心顔で眺めていました、これがかく言う産業革命か?(多分違うと思う…。)
辺りは30年前と同じ甘いゆずの香りが漂っています。 -
揃いの頭巾と割烹着のアルバイトらしきお姉さん。
甲斐甲斐しくも「稲荷まんじゅう」の包装に精を出しています。
何が珍しいと言われれば、全くもって「この世には不思議なことなど何もないのだよ、関口君」(すいませんマイナーな話題で、ちなみに「京極堂シリーズ」です…。)とのたまう京極堂の言うとおり不思議でも、珍しくもありません、単に引力の如く彼女たちに惹かれただけのこと…。
何時もながらに可愛いお姉さん好きにはこまったものだ、ああ、困った困った…。 -
仁王門です。
旧仁王門が昭和25年の山火事で焼失したため、中興350年記念事業として再建が計画され、 昭和33年(1958)に完成しました。
インド様式の石材建築の仁王門は珍しいものです。
で、何故にインド?
古来仏教稲荷は、荼吉尼天が白狐にまたがった女神としてイメージされ、そのモチーフが七福神の一人弁財天であることはあまりにも有名(?おれも全然知らなかった…?)、仏教発祥の地インドにちなんで仁王門がインド様式になったのでは? -
古式然としているものの、なんと福々しい布袋様。
その手には大判小判がざっくざく…。
是非とも親密にお付き合いしたいものです、我が人生振り返れば貴方様との巡り合いに著しく乏しいものがあったのではと嘆いております、いやいや、過去のことを振り返って何の役に立ちましょうか、これからですこれからでも巻き返すには(何を巻き返すのか甚だ不明…??)、人生まだまだこれからです。
と、布袋様にすがりつく私&気味悪げに去ってゆく人々…。 -
本殿です。
最上稲荷の歴史は、天平勝宝4年(752)に報恩大師が八畳岩でご本尊の最上位経王大菩薩を感得されたことに始まります。
爾来、「龍王山神宮寺」として繁栄を極めたものの、中世の戦乱時、羽柴秀吉(豊臣秀吉)の備中高松城水攻めの際、戦火によって堂宇焼失の憂き目にあいました。
ただし、ご本尊の最上さまだけは八畳岩の下の元宮と呼ばれる場所に安置され難を免れたのです。
新たに領主となった花房公が関東より日円聖人を招かれ、最上さまの霊跡を復興されたのが慶長6年(1601)のことです。寺名も「稲荷山妙教寺」と改めて、今日の興隆の礎が築かれました。
以来「不思議なご利益をお授け下さる最上さま」として多くの人々の信仰を集めます。
伏見・豊川と並ぶ日本三大稲荷・最上稲荷は1200余年の歴史を通じて仏教の流れを汲んで発展を遂げてきた稲荷です。
日本三大稲荷です。
で、伏見、豊川までは全国区らしいのですが、三番目の席を巡って各地で諸説紛々。
わが稲荷こそが三大稲荷なりと言うところが全国津々浦々。
もともと江戸に多いものとして「火事 喧嘩 伊勢屋 稲荷に犬の糞」(犬の糞と並べるのもどうかと思うけど…。)とまで言わる稲荷様ですので、我こそはと名乗りを上げるところが多いのは頷けます。
…ミシュラン・稲荷バージョンでも作ってみよか? -
境内に煙が漂っています。
自他共に認める頭の悪さを誇る(誇るなよ〜。)私ですので、早速煙を頭にすりすり、ついでに足にもすりすり。
サイパンに向けて万全を期すべく筋トレを欠かさず行っているのですが、如何せん頭の方は、如何しがたし、稲荷様も頭を捻っているここと存じます。 -
奥の院への入り口です。
昨年、必至の覚悟で登らせていただきました、が、実のところ車でも行ける道があることを知り唖然茫然、しかし、苦労して登ってこそ神様の御心に触れることが出来るのだ、ガハハハハ、と豪語、結果、見事不幸のスパイラルに巻き込まれました。
お稲荷様を恨んではいません、これ全て私の不徳の致すところと反省しております、だからお願い…今年は三途の川巡りは勘弁して。 -
旧本殿(霊応殿)です。
寛保元年(1741)年に再建された建物です。
で、どうでもいいことですが、最上稲荷のサイトを開くとゴーンと鐘の音がいたします、とても有難い音色で、皆様も今の生き方に不安があるとか、もうどうでもいいから死にてーとか思われている方がいらっしゃったら是非このサイトをお勧めいたします。
…ゴーン。 -
さすが旧本殿故の重みがあります。
今の本殿は鉄コン筋クリートで固められた、要塞のような趣がありますが、さすがにここは時代が醸し出すなんとも言えぬ雰囲気が漂っています。
お狐様もこちらの方が住み心地がいいのか、先ほどから、時折ぬっと顔を出しては不思議そうに私を眺めています、そうそう、お揚げさんを手土産に持ってくるのを失念しておりました、次回は今回の分も併せて持ってくるのでよしなに…。 -
旧本殿の後ろをぐるり囲んで小さなお社が並んでいます。
各お社毎効能(効能と言うべきか?)が違っており、商売繁盛から病魔退散まで微に入り細に入り、参拝者の願いをフォローしています。
で、差しあたり10日からのサイパンでのダイブの無事を祈願して参りました。
これで、マリアナ海溝のもずく、否、藻屑となることは無いでしょう…。 -
一際立派な備前焼のお狐様。
で、そのお狐様にお願い…。
来年は世界が平和でありますように…宗教・民族・イデオロギーの名の下に世界の至る所で多くの無益な血が流され、最も苦しい思いをするのは幼い子供達、大人達のエゴイズムに晒され苦しむ子供達の事を考え、銃を捨て互いに抱擁しようじゃないか。
何て柄にもないことを吐露してしまいました。
2008年が良い年でありますように。
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この旅行記へのコメント (6)
-
- comevaさん 2008/01/03 06:18:28
- 新年明けましておめでとうございます!
- 新年明けましておめでとうございます!
今年も南洋の魚たちとともに竜宮城の世界を楽しみにしてますよ♪
本年も宜しくお願いします。
comeva
- pianoさん からの返信 2008/01/04 11:21:40
- あけまして
- おめでとうございます。
東南アジアの片隅放浪者の私が10日からサイパンに旅立ちます、日々是ダイブになりそうです、マリアナ・ブルーの海は心ときめきますが、マリアナ海溝沈没は勘弁してもらいたいです。
では、良い旅を。
-
- Spaceglowさん 2008/01/01 09:05:25
- 謹賀新年
- piano さん
今年もよろしくお願いします。
- pianoさん からの返信 2008/01/02 13:21:35
- あけおめ
- って何が目出度いのかな?
デパートは福袋を買い求める客でごった返し、右にふらふら左にふらふらと、勝手に移動してゆきます。
温泉に行きたけれど、お正月プレミア・プライスで赤貧のわが身では手が届きません、ああ、悔しい…。
で、あちきは10日からのサイパンに向けて痛めた個所のマッサージと筋トレで正月を過ごそうかと考えていたのですが、気がつけば酒に溺れてました、困った困った…。
では、良い旅を。
-
- Mnoriさん 2007/12/31 08:49:16
- 稲荷山健康センター
- お稲荷さん詣で、一足早い初詣のようですね。
昨日は、初雪が降り、今朝は小雪が舞って年末らしい
天気です。
この1年、皆様のお陰で楽しく過ごせました。
来年も元気に旅を楽しもうと思っています。
よい年をお迎え下さい。
Mnori
- pianoさん からの返信 2008/01/01 23:45:21
- さすがに
- 迎春準備に追われるお稲荷様は人影が少なく、新しいしめ縄が印象意的でした。
健康センターのついでと言えば、お稲荷様も心証を害すかもしれませんが、お参りついでに、薬湯に浸かったことにしときましょう。
2時間800円はとてもコストパフォーマンス満点でした。
では、良い旅を。
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