香港国際競馬2007

2007/12/09 - 2007/12/09

お隣のマカオが米国資本のカジノ林立で空前の盛り上がりを見せている中、香港人も競馬、トトカルチョ、マークシックスなどなど大の賭け事好き。競馬は夏場の約2ヶ月のお休み以外、ほぼ週2回の開催で盛り上がっています。特に12月に恒例となっている世界の実力馬・騎手を集めての『香港国際賽事(Hong Kong International Races)』は一番の盛り上がりです。2007年は馬インフルエンザの影響で日本からの遠征馬が少なくなり、日本人としては少々ガックリでしたが、今年も馬はジャパンカップに出れなかった凱旋門賞馬ディラントーマス、ゴドルフィンのラモンティ、香港の雄ヴェンジェンスオブレイン、騎手はデットーリ、キネーン、スミヨン、ムルタ、パスキエそして日本でもおなじみペリエなど世界屈指の面々が集合、大いに盛り上がりました。昨年に引き続き、観戦記をご紹介致します！！！

エリア 香港(香港)

競馬場ではオフィシャルプログラムとメモリアルブックをもらった。メモリアルブックは中国語で珍蔵本と書くのか。

珍蔵本を開くと、これまでの歴史が。その中に日本馬の活躍も。日本馬はトータルで6勝しています！1995年香港カップを獲ったフジヤマケンザンと1998年同じく香港カップを獲ったミッドナイトベット。

そして2001年、香港マイルをエイシンプレストン、香港カップをアグネスデジタル、香港ヴァーズをステイゴールドが勝って、国際レース4レース中日本馬が3勝！福永騎手のガッツポーズがかっこいい！！！(もう一つの勝利は2005年香港マイルでのハットトリックの勝利。)

ここから簡単に香港競馬ガイド。馬券は日本と同じで単勝・複勝・馬連・ワイド・三連単・三連複などありますが、その他に4着まで全て予想する四連環(FIRST 4)、2レース分の三連複(DOUBLE TRIO)、3レース分の三連複(TRIPLE TRIO)、果ては6レースの勝ち馬を予想する六環彩(SIX UP)など博打性の高い馬券があります。

これが記入例。7レース1番の馬の単勝1000HKD(香港ドル)を買う場合。右上のレース番号、左上の単勝、左下の馬番、右下の金額をチェック。ちなみにこの日でいうと、香港マイル出走のコンゴウリキシオーの単勝です。

次は予想にお奨めの競馬新聞。一つ目は馬情報にはこれ、『騎師日報』。

中を開くとこんな感じで最近の結果、これまでの全ての成績、血統、コース・距離別成績、騎手との相性、調教状況など欲しい情報が一瞥して把握できます。ちなみにこの記事は日本でも安田記念に出走したグッドババのものです。

続いての新聞は『節節領先』。これは競馬記者の予想を参考にさせてもらいます。

こんな感じで記者の予想と、出走馬の評価が載っています。ちなみにこの記事は香港マイルのもの。この記者からはコンゴウリキシオー(香港名:金剛力王)は低評価ですねー。

それではここからは競馬場へ！国際レースは九龍サイドの沙田競馬場で行なわれます。この日の第4レース、香港スプリントのパドックです。

短距離馬のパドックだけあって、筋骨隆々の馬多し。ちなみにこの香港スプリントでは今まで日本の馬は勝っていません。今年はアストンマーチャンあたり見たかったなあ。

パドックで特にトモが立派だったのが、このセイクリッドキングダム(香港名:蓮華生輝)。ここ8レースで1回4着に敗れた以外全勝の凄い馬です。結局香港スプリントでも最後の直線で爆発的な末脚を使って勝利。

続いて第5レースは2400メートルの香港ヴァーズ。ここにはアクシデントでジャパンカップに出られなかった今年の凱旋門賞馬、ディラントーマスが出走！

これがディラントーマスです。さすが凱旋門賞馬だけあってパドックでは非常にキレイに見えました。ただ今年の連戦の疲れか、レースでは不利を受けたこともありまったく見せ場無く7着。引退に花を添えることはできませんでした。次は種牡馬として頑張ってね。ちなみに勝ったのは日本でおなじみペリエの駆るフランスの馬、ドクターディノ。実はこの前週の水曜日、インターナショナルジョッキーズチャンピオンシップに出た後のペリエ騎手に街中で遭遇し、握手してもらってたのでそれにあやかって馬券を買っており、馬連をGET。ペリエありがとう！！！

さあそして第7レースは日本のコンゴウリキシオーが出る香港マイルです。パドックで騎手が集合。一番左の白地にピンクの水玉勝負服が藤田騎手です。隣のペリエ騎手となにか話してます。

コンゴウリキシオーが出てきた！尻尾をピュンピュンさせてました。ちょっと入れ込んでるのかな。安田記念みたいにペース作って自分のレースにしろよー！香港馬蹴散らしてくれー。

藤田騎手がまたがって臨戦態勢。ちょっと落ち着いた感じ。

誘導馬と馬場に出たリキシオー。単勝オッズは7.6倍の4番人気。

ゲートの開く直前。ターフビジョンには1枠に入ったリキシオーと藤田騎手のアップが！リキシオーはしっかり前を見据えてます。ピンクのメンコがかわいい。頑張れ！

ゲートオープン！向こう正面から前に出たリキシオー、最終コーナーで先頭だ！そのまま！！そのまま！！！・・・と見せ場はここまで。最後は後ろからグッドババやその他香港馬にまくられてしまいました。直線で急に失速したのですが、どうやら落鉄した模様。私のリキシオー1点の単複馬券も・・・。

気を取り直して、次の第8レース香港カップへ。このレースが一番賞金が多いメインレース。日本からはシャドウゲイト(香港名:關之影)が鞍上田中勝春騎手で参戦。最近成績イマイチなシャドウゲイトですが、ここも日本馬を応援か・・・。そりゃ鞍上デットーリのゴドルフィン馬ラモンティやキネーン騎手が駆るマカオのカジノ王スタンレーホーのビバパタカが強いのはわかってます・・・。アドマイヤムーンと激闘を演じたヴェンジェンスオブレインもいるし・・・。カッチー(左から4人目)、頑張ってよ！！！

馬番1番はゴドルフィンのラモンティ。デットーリもかっこいい。

馬番3番、ビバパタカ。鞍上はアイルランドの至宝キネーン騎手。いぶし銀の風格。

そして4番は我らがカッチーとシャドウゲイト。ちょっと緊張気味か。

そしてレース。最終コーナーでシャドウゲイトが先頭に！と思ったのも束の間、最後は直線で抜け出したラモンティとビバパタカの叩き合い。二頭のデッドヒートを制したのはラモンティ。さすがデットーリ、ゴドルフィン。しかし世界一流の騎手の叩き合いは本当に興奮しました。馬券は・・・。カッチー、ゲイト、最終コーナーでは夢見させてもらいました。日本馬の負け以外では同日開催の国際レース以外の香港競馬とペリエのお蔭で、トントンでした。日本競馬界のみなさま！来年こそ2001年の再現、いや、4レース完全制覇をお願いします！！！君が代が聴きたい！！！

この旅行記へのコメント （2）

• blanchさん 2008/01/09 14:32:04

  香港競馬って、知らなかったです。

  blackpandaさん、お久しぶりです！
  
  マカオのドッグレースが有名と思い込んでいましたが、
  競馬もなかなか盛んなようですね。
  日本選手（馬？）のさらなる活躍を期待しています。
  
  blanch
  
  

  blackpandaさん からの返信 2008/01/11 14:28:45

  RE: 香港競馬って、知らなかったです。

  blanchさんお久しぶりです。
  
  香港の国際レースは非常に有名ですよ！
  
  マカオドッグレース、よくご存知ですね。
  実はマカオにも競馬場があります。香港のような国際レースは
  ありませんが、香港開催の無い日にレースを行なっており、
  香港からも競馬好きが集まっています。
  
  blackpanda