2007/07/22 - 2007/07/23
14位(同エリア18件中)
4nobuさん
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ハイキングから戻って今日の宿泊地マトライに向かう。途中で激しい夕立に会うが幸いマトライの町に入る前に止み宿探しに支障なし。
マトライに泊る目的はここからリフトで上がった稜線がグロースクロックナーのもう一つの展望コース(ヨーロッパ・パノラマヴェーク)でそこを歩きたいからだ。
ホテルの予約が無くそれに町の地図がないので町の中心もわからないままの宿探しはきつい。ガストホッフらしきところで断られ、通りすぎた民宿に戻ると丁度そこに入る車に道を譲ったらその車で満室!
気の毒がって知人の民宿に案内すると言うので付いて行ったら、小さな家だ。ぼろいが清潔なので妥協して泊ることにする。女主人は久し振りの客なのかすごく喜んでいる。
夕食は宿の推薦する近くのホテルに行く。いい味とサービスで、パンフレットを見ると宿としてもよさそうなので次回はここに泊ることにかみさんも賛成。
心のこもった朝食を取ったが、山は雲の中。稜線に出ても展望は絶望と判断して近くの素朴な素晴らしい教会を見物する。
その後フェルバータウエルン・トンネルをくぐってザルツブルグ州キッツビュールへ移動する。
このキッツビュールホルンの展望台とその後のドイツアルペン街道ヘーレンキムゼーは別編にする。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 航空会社
- KLMオランダ航空
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東チロルの一部、今回の旅に関係するところを示す。
右方に昨日いたハイリゲンブルートとグロースクロックナー地域がある。そこから谷を下りリエンツから左の谷を上りマトライに宿泊。
そこから右に伸びるリフトでゴルトリートに上がり、稜線のヨーロッパ・パノラマヴェークをグロースクロックナーを眺めながらクロックナーブリックまで歩きカルスに下りる予定だった。
しかし曇天のために中止しマトライから左に入る谷をオーバーマウエルンまで教会を見に入る。
その後マトライから上方(北方)のフェルバータウエルントンネルを通ってキュっツビューるへ向かう。 -
マトライの町の中心を横断する川にかけられた橋。降雪季のために屋根付き
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川を渡った向こうの地域はやや新しいらしく道が広く、家も大きい。
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聖アルバーン教区教会。チロルで最大の教区教会と言われている。建築専門書ではイーゼル谷を代表する聖堂といわれている。
塔は14世紀のゴチック様式だが身廊は18世紀にバロック様式で建て替えられた。 -
聖アルバーン教区教会の墓地。向こうの山群はリンツァードロミテン。
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ドームとボールトのフレスコ画は1780年に北チロルのフランツ・アントン・ザイラーによって描かれた。
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祭壇画のキリスト誕生はラファエロ・メングスの絵を1807年にザルツブルグの宮廷画家によって模写したもの。
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前述の市内を横断する川の両側には高い水防の壁が築かれている。自動車用橋の部分は開閉式の扉があって増水時には閉められるようになっている。このような水防施設は始めて見たのだが、恐らく近年に鉄砲水による大きな被害があったのだろう。
小説細雪に出てくる芦屋の洪水と現在の芦屋川の堤防風景を連想する。(阪急芦屋川駅周辺の石がごろごろ転がった洪水跡風景の幼年時代の記憶を思い出して) -
一方、人用の橋は水防用壁の上の高さに作られている。
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川、水防壁、橋の関係。川の部分に沿って通過水量の余裕のために草地を設けている。
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橋から眺めた教会
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マトライの全景。イーゼル川の対岸のガンツ地区から見る。
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ガンツ地区にあるザンクト・ニコラウス教会に行く。途中から道幅がせまく、また教会に駐車余地がないので歩く。右方の彼方がマトライ
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牧草地の中の小さな林にある素朴で静謐な雰囲気のサンクトニコラウス教会。12世紀後半のロマネスク様式でカルスにアルサンクトゲオルク教会と共に東チロルで最も名高い教会。
最近の発掘調査で7世紀の建設の痕跡と2世紀の埋葬用の甕が発見された。
後でわかったのだが普段は閉鎖していて内部に入るには近所の農家で鍵を借りる必要がある。幸いにも当日はナルテックスの修理をしていたので開いていた。
鍵のことを知らずに行ったので普通なら入れなかったはずで、ラッキーだった。 -
塔部分にある聖歌隊席の特に有名な13世紀の天井フレスコ画。中央に天地創造のアダムとイヴがあり、それを十二使徒と4人の巡回牧師が支えている。
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前出の天井画のみを写す
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聖ニコラウス?
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マトライの町の左の丘の上にヴァイセンシュタイン城が見える。
12世紀に建立されたとされている。15世紀にヴァセンシュタインと名付けられたが通常はマトライ城といわれる。1863年に個人所有となる。 -
その後ヴィルゲン谷の谷奥の教会を訪れる。この谷で一番大きい部落のゲリアックにある聖ヴィルゲル教区教会。
ローマ風の洗礼盤と1111年の記入があるのが最近の改築時に見付かり謂れの古い事が推察される。
文書によるとゴチック様式の教会が1516年にはありそれが18世紀にバロックに改築された。さらに1931〜34に改築された。
この谷では一番大きくまた新しい教会と言えよう。 -
改装されてきれいな教会内部
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ヴィルゲン谷を更に奥に進みオーバーマウエルンの部落に入ると目的の教会が山側に見えてくる。
巡回教会マリアシュネー(雪のマリア)は後記ゴチック様式の1431〜1476年に建立された。
マトライの聖ニコラウス教会とともに芸術・文化史における貴重な建造物である。 -
小川に沿った道を上がって行く。
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小川に沿った道からそれて教会のある小山に回りこむ。周囲の民家も古さのいい色を出していながらきれいに手入れしている。
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教会の庭からは村の見晴らしがいい
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教会内部。南チロルの画家が書いた壁画。驚くほど手入れがいい。
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壁一面の画に近づく
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教会の周りを巡るといろいろと面白い発見が。鐘楼の根元には
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見上げる位置に素朴な美しさの聖母子の彫り込みがある
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東方3博士の訪問?
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入口上の???のフレスコ画
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