2007/08/12 - 2007/08/12
32位(同エリア68件中)
まさたびさん
八日目 8月12日
いよいよヨーロッパの北の果て、ノールカップに到着する日です。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- レンタカー
PR
-
夏の北極圏は、日が長いので、朝急がなくてもいいのがいい。11時にRica Altaを後にした。
アルタの街を過ぎると、急に車が少なくなり、ノールカップまであと200kmのところで、ツンドラになった。木が一本も生えていない。さっき追い越していったライダーも、バイクを止めて”北の果て”の風景に放心しているようだ。 -
今日の天候はいまいちだが、辺境の風景には、こんなどんよりした天気のほうが合っているかもしれない。
-
ルートは、ノールカップまであと150kmのところで、E69に分岐する。E6はスウェーデンの国境まで続く。E69に分岐すると、海沿いのコースとなる。といっても、風景的には、山岳風景で、どうみても目の前の水が海だとは思えない。そういえば、ノルウェーでは、港を手前にして、氷河が見えるなんていう風景もある。
-
E69にはいってから、トナカイの数も増えたようだ。はじめはトナカイ発見するたびに写真におさめていたが、もうトナカイがいるのは普通の風景だ。
-
ノールカップは、マーゲロイ島という島にある。この島に渡るには、海底トンネルを走ることになる。ノルウェーは景観を重視し、橋の数が非常に少ない。これまでのルートもトンネルか、フィヨルドの最奥部までいって、対岸を引き返すというようなルートが多かった。
ノールカップへの海底トンネルは、全長約7km。それは突然始まった。これまでのトンネルと同じだと思っていると、今回は、急な下りがずっと続く。奈落の底に落ちるという感じだ。トンネル内は、掘り出した岩盤がむき出しになっている。海の下を通っているという実感が湧かない。ちょうど半分くらい走ったところで、今度は上昇を続ける。わかり易い構造だ。 -
海底トンネルを出たところで料金所がある。
ここからノールカップまでの40kmは、いままでの辺境の地をさらに辺境にした感じだ。ルートE69は急なアップダウン、ワインディングが続く。すぐ脇がガードレールのない絶壁というようなところもある。慎重に運転する。 -
15:00、ノールカップへ到達した。 北緯71度10分21秒。ヨーロッパ最北部に位置する岬だ。ノールカップホールへの入場は、NOK195。やや高い印象もあるが、この時期、24:00まで開いているらしい。ミッドナイトサンを体験したい観光客への配慮だろう。高い入場料にもうなずける。2日間有効だそうだ。
他の観光地に比べると圧倒的にライダーやサイクリストが多い。日本の宗谷岬などでもそうだが、ライダーやサイクリストは先端を目指す習性があるのかもしれない。 -
ノールカップは施設が充実している。カフェや土産物屋は他の観光地と同じだが、地下に通じる通路があり、ノールカップの四季を見せるシアターや、バー、世界最北端のチャペルもある。
-
気温は、10℃。長袖にウインドブレーカのみではやや寒い。
-
地球のモニュメントから眺める大海原は格別だ。この先北極を経て地球の反対側につながっているというのが信じられない。 十分に楽しもう。
-
一旦ホニングスヴォーグに戻りホテルにチェックインすることにする。
17:30、Rica Hotel Honningsvagにチェックイン。バスタブ無しは相変わらずだが、インターネット無料で機能的なホテルだ。 -
窓からは港が見える。窓を開けると海鳥の鳴き声がにぎやかだ。
ちょうど大きな観光船が着くところのようだ。港では、たくさんの観光バスが待っている。このバスもノールカップに向かうのだろう。
少し休んだあと、もう一度ノールカップを目指す予定だ。雲が低く垂れ込めているパッとしない天候のため、太陽は見られないだろう。ただ、運がよければ、雲が赤く染まるのを見ることができるかもしれない。ヨーロッパ最北部の地だ。悔いの残らないようにしたい。 -
19:50、ノールカップに戻ってきた。
2度目のシアターを鑑賞した後、地球のモニュメントが見えるカフェにいる。ここからはインターネットができるかと思ったが、パスワードが無いとダメらしい。まあ仕方ない。寒さ対策としてTシャツ2枚重ねを敢行したが、カフェには暖房が入っている。誤算だ。今日の夕食はここで済ませよう。チーズバーガーと7-upを注文した。 -
外は雨が降り始めた。ミッドナイトサンどころの話ではなくなってきた。地球のモニュメントにはライトアップがされた。雨だというのにいまだ多くの観光客が地球のモニュメントに向かって歩いている。観光客が増えたようだ。たぶん観光バスが着いたのだろう。日本人は未だ見ていない。意外だ。こういうところには必ず日本人がいると思ったが。。。
雨が小降りになったら、もう一度地球のモニュメントに行ってみよう。何せ、ここは24:00までやっているのだから。 -
21:25、バーガーを完食した。量が多く、腹が張っている。
観光客が一段と増えてきた。昼に訪れたときとは大違いだ。やはり、ノールカップは夜がメインなのだろう。24時まで営業しているのも頷ける。
地球のモニュメントの向こう側遠くでは、空が紅く染まり始めた。 焦ることは無いだろう。太陽はずっと同じ高度で移動するのであろうから。
しかし、本当に人が多い。地球のモニュメント周辺が人で埋まってしまっている感じだ。 -
それにしても、カフェのいい場所を確保できた。さっきからこの席を欲しそうにしている人達がいる。何せこの席は、このカフェで唯一の予約席の隣なのだから。眺めがいいに決まっている。
席を立つのが惜しい。しかし、地球のモニュメントの写真も撮りにいきたい。
残念だが席を立つことにするか。21:40、カフェを出る。 -
21:45、地球のモニュメントの写真を撮る。
水平線周辺が紅い。 -
イチオシ
22:00、太陽が見えてきた。水平線近くの雲は薄いようだ。 もうすぐ陽が沈んでしまうと思うと、何枚も写真を撮ってしまう。しかし、陽はなかなか沈まない。そうだ、ここはノースポールの近くだったんだ。陽は水平線近くを水平に移動するだけじゃないか。
日本と同じ感覚でいてはダメだ。
しかし、日の出/日の入りをこんなに真面目に、真剣に見たのは何年ぶりだろう。
少し寒くなってきた。Tシャツ2枚防御も限界があるようだ。場所を移動しよう。 -
22:07、場所を移動する。ふとカフェのほうに目をやると、客が少なくなっている。みな、いても立ってもいられなくなって、カフェを出てきたようだ。
駐車場を見てみると、何てことだ、大型バスが10台、いや20台以上停まっている。さっき来たときは一台もいなかったはずだ。どおりで客が一気に増えたはずだ。 -
ノールカップ岬の柵の周りには、たくさんの人がいる。この地球の自転と公転の織り成す現象を何百人という人が見ているようだ。みなデジカメやデジタルビデオを持っている。
-
建物の中でもたくさんの人が椅子に座ってこの現象を見ている。Mack Beerを飲んでいる人もいる。羨ましい。俺は運転しないといけないので自粛しなければならない。Mack Beerは特設売り場を設けて販売し始めたようだ。やはり、この建物は夜が稼ぎ時のようだ。
トロールとの記念撮影のサービスも始まった。 -
22:51、陽は完全に水平線の下だ。まだ陽の上あたりが若干明るい。
俺の前では、室内から携帯電話のカメラで撮影をしている人がいる。観察の仕方は人それぞれだ。
しかし、ビールを飲んでいる人が羨ましい。 -
23:20、最後の写真を撮って帰るとするか。ここを出るときは、ノルウェー旅の2大理由の2つ目を消化したということになってしまう。なんだか惜しい気もするが仕方ない。
いま、本日最後のシアターの案内が響いている。俺はもう2回見たからパスだ。このシアター終了と共に、ノールカップホールも閉館となるのだろう。 -
さあ、最後の写真を撮りに行こう。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
ホニングスボーグ(ノールカップ)(ノルウェー) の人気ホテル
ノルウェーで使うWi-Fiはレンタルしましたか?
フォートラベル GLOBAL WiFiなら
ノルウェー最安
497円/日~
- 空港で受取・返却可能
- お得なポイントがたまる
0
24