2003/07/19 - 2003/07/19
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シベックさん
'03年7月、「半田赤レンガ建物」を愛され絵の題材にもされたという杉本健吉画伯の話を知り、そのモデルになった実物を見たいと思い、チャンスをうかがっていました。そして思いが叶ない訪ねることができました。
その日の行程は、半田市の「赤レンガ建物」と美浜町の「杉本美術館」、そして常滑市の「船の家」でした。のんびりした知多半島半周の旅。画伯が描かれた「半田赤レンガ建物」の絵の原画は、杉本美術館で鑑賞できます。
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半田赤レンガ建物(旧カブトビール半田工場)
半田市は知多湾の一番奥にあり醸造業(酒や酢)が栄えた町。黒い板塀の製造蔵が現役で残る古い町でもあります。
駅からほど近い場所に半田赤レンガ建物がありました。
竣工は 1898年(明治31年)。110年昔の頑丈な赤レンガ造の建物。一部ハーフティンバー方式。
中央付近は塔状の建物があり、相当な高さ、5階建だそうです。
今では、夜は赤煉瓦建物をライトアップしていて、幻想的な光景が見られるそうです。
赤煉瓦倶楽部・半田Web
http://www.akarenga-handa.jp/club_index.html -
ハーフティンバーと塔
塔状部分は、地上18mの高さ。
この日は、「赤煉瓦倶楽部・半田」の方々が、
ボランティアで部屋の中を片付けておられました。
室内は瓦礫が転がり戦場のようでした。
この時は室内も見学出来たので、写真は多分撮れたのでしょうが、奇麗になってから撮ればいいと思って遠慮し撮りませんでした。残念!
今、入館は年数日のみ。
仮設電燈が灯った室内は、荒れた姿をさらしていました。そんな状態を目にし、まだまだ修復には、お金と時間がかかるなぁ・・と感じましたが、町のシンボルとして蘇らそうと働いておられた皆さんの動きからは、熱い情熱を感じました。 -
ハーフティンバー部見上げ
木組みの間の壁は、外国産の赤レンガが積まれています。
硬く焼きしめた、しっかりとしたレンガでした。
窓は障子のような格子窓。 -
レンガ造部分
レンガ造部分は超省エネルギー建物として工夫がなされていて、屋根は中空の2重〜3重アーチ耐火床、外部に面した壁は2重〜5重の壁でつくられ、中空の断熱空気層が設けられているそうです。その様子は壊れた壁からも伺えます。扉は断熱材を充填し、熱が逃げない工夫がされているそうです。 -
ハーフティンバーの赤煉瓦壁
イギリス発祥の木組みを見せた建築様式。
赤煉瓦倶楽部半田より半田市へ寄付された照明機材によってハーフティンバー部分もライトアップされるようになったそうです。
夜景を見て、近くのホテルのレストランで、明治を偲びながら復刻カブトビールを飲むのも、いいかなぁ と・・。
当時はまだ、ビール復刻の模索中でした。 -
北からの全景
100年以上経った今でも、赤いレンガは色あせもせず綺麗です。今の新建材では、とても太刀打ちできないでしょう。 -
北東角のレンガ壁
建物仕様は下記のようです。
建物名称 : 半田赤レンガ建物
(旧カブトビール半田工場)
所在地 : 半田市榎下町8番地
竣 工 : 1898年(明治31年)10月31日
基本設計 : ゲルマニア機械製作所(ドイツ)
実施設計 : 米国工学士 妻木頼黄
施 工 : 清水組(現清水建設株式会社)
規 模 : 地上5階建
市のデータから -
北の壁
窓はアーチ型。
ロゴマーク?が、壁面にあしらってあります。
赤いレンガに緑の蔦がきれいです。 -
西の道路から
レンガは緑とベストマッチ。重厚なレンガ造。
当時の建築技術の粋が、
集積された最高の建築物でした。 -
南側の佇まい
赤いレンガは、土の温もりを感じさせます。 -
歩道橋から
杉本画伯お気に入りの横断歩道橋の上からの眺め。
建物の高層部。
手前は低層ハーフティンバー部。 -
歩道橋から見た低層部
向こうの住宅地も旧カブト・ビールの「半田赤レンガ建物」敷地だったと思われます。 -
ハーフティンバーの2階建て
ハーフティンバーとは? 木造住宅の様式で、柱、梁、斜材など骨組構造材をそのまま外部に出し、その間の壁体を石材、土壁、あるいは煉瓦で充填したもの。
イギリスで盛んに行われた方式でドイツやフランスにも例が見らます。 -
高層部とハーフティンバー部の取り合い部
この赤レンガ建物では、木造の軸組み(柱、梁)の間に煉瓦を長手方向が見えるように積み上げた方式です。 国内では、富岡製糸工場がこの建物と同じ方式で建てられているそうです。 -
東北角のたたずまい
写真左平屋部分の右側に入口があり、見学したい旨を申し入れると、快く承諾していただいた。南北に広い通路があり、冷蔵庫らしき部屋がいくつか並んでいました。 -
戦争の傷跡
砲弾の跡も生々しいレンガの北壁。
当時を偲ばせる貴重な遺産です。このまま残してほしいものです。 -
レンガの高層部と低層部
高層部(塔)のアーチ窓が綺麗です。 -
塔の見上げアップ
解体された屋根の面影が残る、東側の赤煉瓦の壁。
現存部分は約5.500?(1.660坪)で、すでに住宅用地として20%の赤レンガ建物が解体撤去されてしまったとか・・。残念ですね。その時点で市民からストップがかかったのでしょうか。 -
復刻版グッズ('06撮影)
ショーケースに、グラスとビールカップの展示品が飾られていました。 -
復刻版カブトビールの展示品('06撮影)
持ち帰りで買えることを知り購入してみました。赤味がかった黒ビールのよう。セピア色の瓶入り330ml。
苦味のきいた味。ちょっぴり明治を味わいました。
赤煉瓦倶楽部・半田のWeb
http://www.akarenga-handa.jp/beer_sale.html -
復刻カブトビールについて
拡大してご覧ください。
瓶裏のシールには
「1900年(明治33年)パリ万博で金賞を受賞し、当時5大ビールメーカーの一社といわれたカブトビールを赤煉瓦倶楽部半田が復刻させました。明治の味、明治の息吹をお楽しみください。」
と書かれていました。
売上の一部は修復事業に寄付されているそうです。 -
明治の地ビール・ビアラベル【1】
拡大してご覧ください。 -
明治の地ビール・ビアラベル【2】
拡大してご覧ください。
このぺージにカブトビールが掲載されていました。
次の訪問地は、「半田赤レンガ建物」を愛された杉本健吉画伯の絵が展示された杉本美術館です。
知多半島の伊勢湾側で常滑市の南、美浜町にあります。 -
杉本美術館案内サイン
知多半島道路・美浜ICを降り
杉本美術館に到着しました。
駐車場へのサイン。 -
杉本美術館
駐車場からの玄関廻り。木立の中の美術館といった佇まい。何度か来ていますが、木が大きくなった感じがします。 -
杉本美術館エントランス
煉瓦タイルの外装、緑青の金物類。
小さいけどどっしりとした美術館です。
展示室をざっと見て外へ・・。
入館者は女性のグループが多いです。
杉本画伯は生前、100歳になったら
個展をひらくと言っておられたとか・・。
目前にして2004(平成16) 2月10日、肺炎のため逝去。享年99歳だったそうです。 -
前庭の彫刻 1
杉本美術館のWeb
http://www.sugimoto-museum.jp/ -
杉本美術館のロゴ
杉本健吉画伯は、以前から芸術作品が収集家によって死蔵されることを嘆かれ、"絵はパブリックなもの"という信念をもっておられ、一作品も手放されなかったそうです。杉本美術館は、その信念のもとに画伯からその作品の寄贈をうけ、1987年(昭和62年)4月に開館。 -
前庭のモニュメント
テトラの切り口に鏡が仕込んでありました。 -
前庭の彫刻 2
-
前庭の花壇で
リモートホセカの花が、ポツリポツリと・・まだ咲いていました。春の花なのに・・。 -
駐車場の隅で
白い百合が、アスハルトの割れ目から伸びて咲いていました。
さて・・、次は常滑市で、以前見つけた面白い街の建物を、車を止めてじっくり見ようと思います。 -
船の家
着きました!
車を止めるスペースを探して・・かなり行き過ぎた空き地に駐車。 -
船の家 2
以前、海釣りを趣味にしていた頃、
この道を通っては楽しんでいたのですが、
今回はじっくりと
拝見することができました。
個人のお宅なので、
詳しくはコメントできませんし、
ご質問にもお答えできません。
よろしくお願いします。
こんなユニークな建物もあるのだと
感心しています。
オーナーの心意気を感じます。 -
錨も本物?
-
船首
-
船首に階段
もう何年も前のこと
瞬間でしたが、
初めて見た時はビックリしました。
念願かなって・・。
この後は、
混み合う市内を通り抜け、
常滑ICから知多半島道路に入り、
家路につきました。
最後までお付き合い、ありがとうございました。
〜おわり〜
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この旅行記へのコメント (13)
-
- ユキゴローさん 2007/08/22 16:01:15
- ロマン!
- シベックさん こんにちは!
知多半島には何度か行ったことがあるんですが、
こういう建物があったとは全く知りませんでした。
重厚かつロマンを掻き立てる魅力的な建物ですね。
小樽や函館同様、これだけで立派な観光資源になりますね。
こういう建物は文化遺産として、行政がしっかり保存してほしいものです。
ユキゴロー
- シベックさん からの返信 2007/08/22 23:55:59
- RE: ロマン!
- ユキゴローさん、こんばんは。
いつも書き込み、お心遣いうれしいです。
>知多半島には何度か行ったことがあるんですが、
>こういう建物があったとは全く知りませんでした。
海釣りに凝っていた頃、傍を通るたびに古い煉瓦の立派な建物があるなぁ。
とは思って見ていたのですが、
好きな杉本画伯と、この建物の関係を知って居てもたってもおられず
見に行ったのがこの時でした。
>小樽や函館同様、これだけで立派な観光資源になりますね。
>こういう建物は文化遺産として、行政がしっかり保存してほしいものです。
その通りですね!共感していただき、ありがたいです。
今日は「赤レンガ建物」見ていただいて有難うございました。
シベック
-
- たらよろさん 2007/08/20 20:05:47
- 赤レンガ建物
- こんばんわ〜
数年前、ボランティアの方々によって綺麗になっていたんですね!
とっても興味深く拝見させていただきました。
数年経ってもこうしていろんな人々の目を楽しませてくれて
ホント素敵ですね。
復刻ビールも展示されていたんですね。
今度、半田方面に行く時があれば
絶対飲んでみたいと思ってます。
たらよろ
- シベックさん からの返信 2007/08/20 22:22:35
- RE: 赤レンガ建物
- たらよろさん、こんばんは!
書き込み、投票ありがとうございます。
前から、半田に古い煉瓦造の建物があることは、傍を通っていて知っていたのですが、
元ビール工場で画家の杉本画伯のお気に入りだったという話は、
NHKのドキュメントを見るまで知りませんでした。
それが、たまたま私も知っていた同じ建物だったのです。
壊されているらしいことを知って、画像に収めようと出かけたのがこの時でした。
当時は夏草の生い茂る土地に、見るも無残な姿の建物でしたが、
毎年少しずつ整備が進み、人が入れるようになって来たようです。
復刻ビールも販売され、半田市内では数店舗で飲めますし、
内海のビアシティ南知多では、持ち帰りもできます。
平成復刻のカブト・ビールは、苦味の強い琥珀色のビールです。
今度、知多に来られたら是非、明治の味をお試しください。
館内も早く一般に常時開放してもらいたいものだと思っています。
ところで、たらよろさんにお願いがあります。
たらよろさんの赤レンガ建物の旅行記に、シベックの赤レンガ建物をトラックバックさせて頂きたいのですが、よろしいでしょうか?
ご検討、お願いします。
シベック
- たらよろさん からの返信 2007/08/20 22:48:06
- RE: 赤レンガ建物
- こんばんわ!!
こちらこそ、トラックバックお願いします。
よろしくお願い致します。
たらよろ
- たらよろさん からの返信 2007/08/20 22:52:50
- RE: 赤レンガ建物
- 今、当方からトラックバックさせていただきました。
承認いただけたら、トラックバックできると思います。
素敵なお誘いありがとうございました。
よろしくお願い致します!
- シベックさん からの返信 2007/08/21 00:10:38
- RE: 赤レンガ建物
- すみません! 遅くなりまして!
OKをいただいたので、早速TBさせていただきます。
こちらへのTBもいいですよ!光栄です。
-
- 義臣さん 2007/08/17 16:52:02
- 船
- 船の家 ここのご主人どんな方でしょうね
見てみたい
私も家を作るときに理想を持っていたのですが
建築基準法で、ボツ、
私の小さな部屋だけは自分流に(笑)
義臣
- シベックさん からの返信 2007/08/17 21:38:03
- RE: 船
- 義臣さん、こんばんは!
コメント&お心遣いありがとうございます。
船の家、ごらんいただきまして・・。
どんな方かお会いしていないので分かりませんが、勇気のある方かと思います。
>私も家を作るときに理想を持っていたのですが、建築基準法で、ボツ、
>私の小さな部屋だけは自分流に(笑)
他人に迷惑がかからなければ、それなりに理想の家も可能でしょうが、
法律で難しいことも多いですね。部屋もその人の使い勝手が一番ですね。
シベック
-
- 義臣さん 2007/08/17 16:49:31
- 赤レンガ
- 赤レンガの建物はとても綺麗に、
このような風景は何処にでもあるの違い
ホットさせる気持ちのなりますね。
何ででしょうね。
義臣
- シベックさん からの返信 2007/08/17 21:24:39
- RE: 赤レンガ
- 義臣さん、こんばんは!
コメント、お心遣いありがとうございます。
赤煉瓦の建物、ごらんいただきうれしいです。
>赤レンガの建物はとても綺麗に、このような風景は何処にでもあるの違い
>ホットさせる気持ちのなりますね。何ででしょうね。
この建物も壊されてしまう寸前だったようです。間一髪です。
修復には耐震対策も考慮しながら、進められることでしょうが、
良いものは残していってもらいたいものです。
煉瓦は本当にホッとする何かを持っていますね!
土菅や土器、陶器など焼き物は気持ちを温かくしてくれます。
昔々、土に親しんだ先祖の記憶が、赤い土の焼き物に大地の温かさを
感じさせてくれ、ホッとするのかなぁ。などと思ったりしています。
人はみな、土の焼き物が好きですよね。
シベック
-
- いっちゃんさん 2007/08/15 10:57:29
- 知多半島
- 「半田赤レンガ建物」重鎮ですね。
明治時代の建物に多く利用されていた煉瓦造り
埼玉県の深谷が煉瓦で有名で、当時の有名な煉瓦造りの建物に使われたと聞いたことがあります。
東京駅の駅舎にも使われたとか!
それにしても半田赤レンガ建物は見事。
杉本美術館は美浜町方面に行く機会があれば是非訪ねてみたい美術館です。
画伯が描かれた「半田赤レンガ建物」の絵の原画を鑑賞したいです。
常滑市の「船の家」は面白いですね。
以前、マレーシアのペナン島で海岸のレストランで、こんな船の形をしたお店がありました。一般の御宅では珍しいですね。
知多半島半周の旅楽しませていただきました。
いっちゃん
- シベックさん からの返信 2007/08/15 18:31:08
- RE: 知多半島
- いっちゃんさん、こんにちは!
今日、群馬の館林では過去最高の気温40度だったそうですね。
こちらも体温を超えた暑い日でした。
煉瓦の館、ご覧いただきありがとうございます。お心遣いもうれしいです。
コンクリートのまだない時代、煉瓦を使った建物は
当時重要な建物に多く使われたようですね。
残っている煉瓦造りは、みな素晴らしいものばかりです。
壊すのは簡単ですが、先人達の技術と工夫を凝らした建物は貴重です。
一部は壊されてしまいましたが、良く残ったものです。
埼玉県の深谷が煉瓦で有名だそうで、東京駅の駅舎のレンガも深谷産ですか。
有難うございます。ひとつ賢くなりました。
杉本美術館は小さな美術館ですが、絵に限らず小物や彫刻など
面白い作品が沢山展示されています。
常滑方面に行かれる時には、是非コースに組み入れてお尋ねください。
シベック
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