サントル・ロワール地方旅行記(ブログ) 一覧に戻る
僕はその名のとおり食いしんぼうです。でもグルメや食通ではありません。<br />この違いはどこにあるのかって? <br />聞くところによるとレストランで自分の前に出された料理に全神経を集中させるのがグルメで、隣りのテーブルは何を食べているのか気になるのが食いしんぼうだそうです。ですからどちらかといえば僕は単なる食いしんぼう。講釈は苦手だし、アルコールは弱いほうだからワイン通でもありません。<br />そんな自分ですが、フランス料理が生まれたとされるロワール地方への旅と聞けばつい顔がほころんでしまい、どっぷりと本場の料理とワインとチーズときれいなお城を楽しんで、ついでにちょっとそのお城にも泊まってみたりして。ちょっと乙女チックではあるけれど、そんな一週間の夢のような旅を実現させようと試みました。きれいなものを探して、美味しいものを探して旅するあなた。どうぞごらんください。<br />(写真はLa Caillereの黒鯛のソテー)

ロワール地方 10の名城と10の味覚

35いいね!

2007/06/06 - 2007/06/16

11位(同エリア322件中)

2

37

さすらいの食いしんぼう

さすらいの食いしんぼうさん

僕はその名のとおり食いしんぼうです。でもグルメや食通ではありません。
この違いはどこにあるのかって? 
聞くところによるとレストランで自分の前に出された料理に全神経を集中させるのがグルメで、隣りのテーブルは何を食べているのか気になるのが食いしんぼうだそうです。ですからどちらかといえば僕は単なる食いしんぼう。講釈は苦手だし、アルコールは弱いほうだからワイン通でもありません。
そんな自分ですが、フランス料理が生まれたとされるロワール地方への旅と聞けばつい顔がほころんでしまい、どっぷりと本場の料理とワインとチーズときれいなお城を楽しんで、ついでにちょっとそのお城にも泊まってみたりして。ちょっと乙女チックではあるけれど、そんな一週間の夢のような旅を実現させようと試みました。きれいなものを探して、美味しいものを探して旅するあなた。どうぞごらんください。
(写真はLa Caillereの黒鯛のソテー)

同行者
友人
一人あたり費用
30万円 - 50万円
交通手段
レンタカー
航空会社
エールフランス
  • ロワール古城めぐり日程表<br /><br />DAY 1 シャルルドゴール空港からパリ・モンパルナス駅、TGVでトゥールへ<br />DAY 2 アゼルリドー城、ヴィランドリー城、ユッセ城<br />DAY 3 ヴァレンセ城、シュノンソー城(写真)<br />DAY 4 アンボワーズ城、ルクロリュセ、ショーモン城<br />DAY 5 シャンボール城、シュヴェルニー城、<br />DAY 6 ブロア城、<br />DAY 7 パリ<br />DAY 8 パリ<br />DAY 9 パリ<br />DAY10 さよならパリ...<br />

    ロワール古城めぐり日程表

    DAY 1 シャルルドゴール空港からパリ・モンパルナス駅、TGVでトゥールへ
    DAY 2 アゼルリドー城、ヴィランドリー城、ユッセ城
    DAY 3 ヴァレンセ城、シュノンソー城(写真)
    DAY 4 アンボワーズ城、ルクロリュセ、ショーモン城
    DAY 5 シャンボール城、シュヴェルニー城、
    DAY 6 ブロア城、
    DAY 7 パリ
    DAY 8 パリ
    DAY 9 パリ
    DAY10 さよならパリ...

  • ちょっとエアフランスの宣伝をしちゃおう!今回初めて利用。一番感動したのが、エコノミークラスでも食前にシャンぺンのサービス!すると僕の隣りの人でシャンペンのボトルが空になった。<br />恐る恐る、「あのー、まだシャンペンはありますか?」と僕。<br />キリッと僕を見下ろして、「もちろん!私たちはエアフランスです。」とニューボトルをポーン!!<br />んー、この誇り高さと小気味のよさ。いいなぁ。もう機内からすっかりフランスだぜぃ。<br />

    ちょっとエアフランスの宣伝をしちゃおう!今回初めて利用。一番感動したのが、エコノミークラスでも食前にシャンぺンのサービス!すると僕の隣りの人でシャンペンのボトルが空になった。
    恐る恐る、「あのー、まだシャンペンはありますか?」と僕。
    キリッと僕を見下ろして、「もちろん!私たちはエアフランスです。」とニューボトルをポーン!!
    んー、この誇り高さと小気味のよさ。いいなぁ。もう機内からすっかりフランスだぜぃ。

  • Day 2<br />トゥール駅構内のAVISのレンタカーで車をピックアップ。信じられないけど国際免許証の提示もないままキイを渡された。(ホントかよ。せっかく作ったのに。)早速最初のお城ヴィランドリー城へは30分ほどのドライブ。最初は少し緊張気味の運転だったけど、道路の案内標識もしっかりしていて、カーナビの道案内を確認してそれを道路標識でさらに再確認しながら走るという具合になる。道はガラガラ。もっとも日本の道路が混みすぎなんだよね。(写真はヴィランドリー城)<br /><br />>>>次へつづく<br />

    Day 2
    トゥール駅構内のAVISのレンタカーで車をピックアップ。信じられないけど国際免許証の提示もないままキイを渡された。(ホントかよ。せっかく作ったのに。)早速最初のお城ヴィランドリー城へは30分ほどのドライブ。最初は少し緊張気味の運転だったけど、道路の案内標識もしっかりしていて、カーナビの道案内を確認してそれを道路標識でさらに再確認しながら走るという具合になる。道はガラガラ。もっとも日本の道路が混みすぎなんだよね。(写真はヴィランドリー城)

    >>>次へつづく

  • Chateau de Villandry・ヴィランドリー城<br />さてここヴィランドリー城は庭園の城として有名。見事なイヌツゲの刈り込みがすごい。(写真)<br />入場料は8ユーロでした。無料駐車場は狭くていっぱいだったけど路上駐車で可。<br /><br />>>>次へつづく<br />

    Chateau de Villandry・ヴィランドリー城
    さてここヴィランドリー城は庭園の城として有名。見事なイヌツゲの刈り込みがすごい。(写真)
    入場料は8ユーロでした。無料駐車場は狭くていっぱいだったけど路上駐車で可。

    >>>次へつづく

  • Chateau de Villandry・ヴィランドリー城<br />こちらは野菜畑。レタスやラディキヨ。でも鑑賞だけで食用にはしないそうです。

    Chateau de Villandry・ヴィランドリー城
    こちらは野菜畑。レタスやラディキヨ。でも鑑賞だけで食用にはしないそうです。

  • Chateau de Azay-le-Rideau・アゼ・ル・リドー城<br />ヴィランドリー城からさらに20分のドライブ。アゼ・ル・リドー城はまわりに池をめぐらせて、「水に浮かぶ城」とたたえられる。池の水面にその影を映す美しさは「西の金閣寺」なんて言えない?<br />入場料は7.5ユーロ。無料の駐車場が3ヶ所あり。<br />

    Chateau de Azay-le-Rideau・アゼ・ル・リドー城
    ヴィランドリー城からさらに20分のドライブ。アゼ・ル・リドー城はまわりに池をめぐらせて、「水に浮かぶ城」とたたえられる。池の水面にその影を映す美しさは「西の金閣寺」なんて言えない?
    入場料は7.5ユーロ。無料の駐車場が3ヶ所あり。

  • Chateau d Usse・ユッセ城<br />せっかくアゼ・ル・リドーまで来たんだから、ともう一つ足を伸ばしたユッセ城。ディズニーの「眠れる森の美女」のモデルになった城で山裾に建ち、いくつもの塔をもつ姿はアニメの世界を思い出させてくれる。塔の部屋では人形を使って「眠れる森の美女」のシーンを再現。<br /><br />>>次へつづく<br />

    Chateau d Usse・ユッセ城
    せっかくアゼ・ル・リドーまで来たんだから、ともう一つ足を伸ばしたユッセ城。ディズニーの「眠れる森の美女」のモデルになった城で山裾に建ち、いくつもの塔をもつ姿はアニメの世界を思い出させてくれる。塔の部屋では人形を使って「眠れる森の美女」のシーンを再現。

    >>次へつづく

  • しかしここでは観光客は僕たちだけで、多少望んでいたこととはいえ独占といえば聞こえはいいけれどなんか寂しい感じ。地下にある牢獄には、ひょっとしたらお姫様と密通した若い庭師なんかが繋がれたかもしれないし、石の壁に残された収監囚が刻んだ文は、きっと「俺は無実だ、」なんて書いてあるんだろうなぁ。なんて勝手な想像をめぐらせる。古城の静けさや独特の雰囲気も相まってちょっと薄気味悪いようなおもしろさがあった。きらびやかなヴィランドリー城や清楚なアゼ・ル・リドー城とは全く異なる感じの城。入場料は12ユーロと割高。(写真はユッセ城の庭にあった彫像)

    しかしここでは観光客は僕たちだけで、多少望んでいたこととはいえ独占といえば聞こえはいいけれどなんか寂しい感じ。地下にある牢獄には、ひょっとしたらお姫様と密通した若い庭師なんかが繋がれたかもしれないし、石の壁に残された収監囚が刻んだ文は、きっと「俺は無実だ、」なんて書いてあるんだろうなぁ。なんて勝手な想像をめぐらせる。古城の静けさや独特の雰囲気も相まってちょっと薄気味悪いようなおもしろさがあった。きらびやかなヴィランドリー城や清楚なアゼ・ル・リドー城とは全く異なる感じの城。入場料は12ユーロと割高。(写真はユッセ城の庭にあった彫像)

  • Chteau des Tertres, お城に泊まる<br />「せっかくだから一生に一度は」と奮発して宿泊のできるお城に3泊。その重厚な調度やしつらえにホテルに泊まる感じとは違い、お金を払っているとはいえ自分があたかも大金持ちのお屋敷に遊びに来て泊めてもらっているような気持ちになってしまうのが愉快だった。(写真は僕らの客室)<br />このシャトーは夕食は出さないのでフロントに用意された10軒ほどの地元のレストランのメニューを見ながら、どこにしようか暫しの思案。<br /><br />>>>次へつづく<br /><br />

    Chteau des Tertres, お城に泊まる
    「せっかくだから一生に一度は」と奮発して宿泊のできるお城に3泊。その重厚な調度やしつらえにホテルに泊まる感じとは違い、お金を払っているとはいえ自分があたかも大金持ちのお屋敷に遊びに来て泊めてもらっているような気持ちになってしまうのが愉快だった。(写真は僕らの客室)
    このシャトーは夕食は出さないのでフロントに用意された10軒ほどの地元のレストランのメニューを見ながら、どこにしようか暫しの思案。

    >>>次へつづく

  • Auberge de la Croix Blanche・レストランクロアブロンシュ<br />ホテルのフロントで予約をしてもらい車で10分ほどのロワール河の堤防のすぐ下にある。<br />前菜はフォアグラ(冷製)、メイン料理を子羊(写真)。デザート前に出されたチーズFaiselleがちょっと変わっていて、ゴートチーズ製造の初期段階で凝固した、それの水分を絞らない状態のものだそう。形はプリンの形。硬さは木綿豆腐ぐらい。味はあっさりめのクリームチーズでちょっとヨーグルトっぽい。そしてそれに砂糖と生クリームをかけていただく。んー、これはクセになるぞ。<br />

    Auberge de la Croix Blanche・レストランクロアブロンシュ
    ホテルのフロントで予約をしてもらい車で10分ほどのロワール河の堤防のすぐ下にある。
    前菜はフォアグラ(冷製)、メイン料理を子羊(写真)。デザート前に出されたチーズFaiselleがちょっと変わっていて、ゴートチーズ製造の初期段階で凝固した、それの水分を絞らない状態のものだそう。形はプリンの形。硬さは木綿豆腐ぐらい。味はあっさりめのクリームチーズでちょっとヨーグルトっぽい。そしてそれに砂糖と生クリームをかけていただく。んー、これはクセになるぞ。

  • Day 3<br />Chateaude Valencay・ヴァレンセ城<br />ミシュランのガイドブックを見ていたらヴァレンセ城というのを見つけた。隣りの県にあるのでロワール地方ではないが、シュノンソー城やシャンボール城と同等の三ツ星扱い。つまり「必見!」というわけ。<br />これを見逃せば世界遺産の富山県の五箇山に行きながら、他県という理由だけで山ひとつ向こうの白川郷の合掌造りに行かないのと同じことではないか。<br />ヴァレンセ城までは、わずか1時間ほどのドライブだからこれは見逃せないぞ。<br /><br />>>>次へつづく<br />

    Day 3
    Chateaude Valencay・ヴァレンセ城
    ミシュランのガイドブックを見ていたらヴァレンセ城というのを見つけた。隣りの県にあるのでロワール地方ではないが、シュノンソー城やシャンボール城と同等の三ツ星扱い。つまり「必見!」というわけ。
    これを見逃せば世界遺産の富山県の五箇山に行きながら、他県という理由だけで山ひとつ向こうの白川郷の合掌造りに行かないのと同じことではないか。
    ヴァレンセ城までは、わずか1時間ほどのドライブだからこれは見逃せないぞ。

    >>>次へつづく

  • ヴァレンセ城は実に壮大な城だった。そして何よりも興味深かったのは、現在のフランス料理のスタイルはこの城でできあがったということ。城主であるルイ16世は料理が大好きでそれまで中華料理のように大皿で出されていた料理をひとりずつの皿に盛り付けるというスタイルに変更。地下の調理場から宴会場へ料理を運ぶエレベーター(もちろん人力)や巨大なワインセラーも設けた。調理場の壁には料理の盛り付けを詳しく指示したメモも残されている。そしてこのルイ16世の料理好きが近隣の城主たちに伝播し、ロワール一帯のフランス料理のレベルを押し上げることになったというわけ。フムフム。(写真は調理場)<br /><br />>>>次へつづく

    ヴァレンセ城は実に壮大な城だった。そして何よりも興味深かったのは、現在のフランス料理のスタイルはこの城でできあがったということ。城主であるルイ16世は料理が大好きでそれまで中華料理のように大皿で出されていた料理をひとりずつの皿に盛り付けるというスタイルに変更。地下の調理場から宴会場へ料理を運ぶエレベーター(もちろん人力)や巨大なワインセラーも設けた。調理場の壁には料理の盛り付けを詳しく指示したメモも残されている。そしてこのルイ16世の料理好きが近隣の城主たちに伝播し、ロワール一帯のフランス料理のレベルを押し上げることになったというわけ。フムフム。(写真は調理場)

    >>>次へつづく

  • しかし壮大でなかなか興味深いこの城だけど訪れている観光客は僕たちだけだった。<br />入場料は8ユーロ。日本語パンフレットは無し。駐車場は無料。<br />(写真は静まりかえったヴァレンセ城の中庭)<br />

    しかし壮大でなかなか興味深いこの城だけど訪れている観光客は僕たちだけだった。
    入場料は8ユーロ。日本語パンフレットは無し。駐車場は無料。
    (写真は静まりかえったヴァレンセ城の中庭)

  • Chateau de Chenonceau・シュノンソー城<br />川を横切るように建てられた優美なお城。ロワールで一番人気の美人だ。このお城についてはみなさんがたくさんのきれいな写真やくわしいコメントを記しているのでここでは控えます。<br />入場料は9.5ユーロ。駐車場は無料。ちなみに鉄道で行く人のために駅からお城までは歩いて10分です。<br />

    Chateau de Chenonceau・シュノンソー城
    川を横切るように建てられた優美なお城。ロワールで一番人気の美人だ。このお城についてはみなさんがたくさんのきれいな写真やくわしいコメントを記しているのでここでは控えます。
    入場料は9.5ユーロ。駐車場は無料。ちなみに鉄道で行く人のために駅からお城までは歩いて10分です。

  • レストラン Le Madeleine de Proust <br />Chaumont城のお膝元にある。地元の人でいっぱいだったが、味とサービスでは昨晩のAuberge de la Croix Blancheに軍配が上がる。家庭的な雰囲気がいいけれど。<br />帆立貝とフォアグラのソテーをレモンのソースで。(写真)<br />

    レストラン Le Madeleine de Proust
    Chaumont城のお膝元にある。地元の人でいっぱいだったが、味とサービスでは昨晩のAuberge de la Croix Blancheに軍配が上がる。家庭的な雰囲気がいいけれど。
    帆立貝とフォアグラのソテーをレモンのソースで。(写真)

  • Day 4<br />Chateau d’Amboise・アンボワーズ城<br />アンボワーズはおとぎ話しから抜け出したような町並みとにぎやかさ。お城と町が一体となっていい感じ。ここに泊まってロワールの足場にするのもわるくないな、と思いました。ロワール川の中州から見るお城は実に絵になります。(写真)<br /><br />&gt;&gt;&gt;次へつづく<br /><br />

    Day 4
    Chateau d’Amboise・アンボワーズ城
    アンボワーズはおとぎ話しから抜け出したような町並みとにぎやかさ。お城と町が一体となっていい感じ。ここに泊まってロワールの足場にするのもわるくないな、と思いました。ロワール川の中州から見るお城は実に絵になります。(写真)

    >>>次へつづく

  • そしてかのレオナルド・ダヴィンチはこの地で亡くなりこのアンボワーズ城内に埋葬されたと伝えられています。その彼が住んだ家がル・クロ・リュセと呼ばれてお城から10分ほどのところ現存しています。ただ僕が行ったときは、小説「ダ・ヴィンチコード」大ヒットの影響でアメリカ人観光客でごったがえしていて、入場料も12ユーロに跳ね上がり、おい、それはないだろう!って感じでした。<br />これが城から眺めたアンボワーズの町。広場があって狭い通りに商店が並ぶ。

    そしてかのレオナルド・ダヴィンチはこの地で亡くなりこのアンボワーズ城内に埋葬されたと伝えられています。その彼が住んだ家がル・クロ・リュセと呼ばれてお城から10分ほどのところ現存しています。ただ僕が行ったときは、小説「ダ・ヴィンチコード」大ヒットの影響でアメリカ人観光客でごったがえしていて、入場料も12ユーロに跳ね上がり、おい、それはないだろう!って感じでした。
    これが城から眺めたアンボワーズの町。広場があって狭い通りに商店が並ぶ。

  • Chateau de Chaumont-sur-Loire・ ショーモン城<br />ちょうど外装の復元工事が完了したところで優美な姿をロワール川に映していました。このお城にまつわるシュノンソー城のカトリーヌ・ド・メディチとディアーヌ・ド・ポワティエのふたりの女同士の意地と憎しみのドラマは江戸城大奥の天英院と月光院なんかよりずっと熾烈そう。豪華できらびやかな女の世界の裏にはおどろおどろしいものがあるのは東西を問わず。ネ。

    Chateau de Chaumont-sur-Loire・ ショーモン城
    ちょうど外装の復元工事が完了したところで優美な姿をロワール川に映していました。このお城にまつわるシュノンソー城のカトリーヌ・ド・メディチとディアーヌ・ド・ポワティエのふたりの女同士の意地と憎しみのドラマは江戸城大奥の天英院と月光院なんかよりずっと熾烈そう。豪華できらびやかな女の世界の裏にはおどろおどろしいものがあるのは東西を問わず。ネ。

  • La Caill&amp;egrave;re・ホテル&レストラン ラ・カイエ<br />アンボワーズとブロワの中間の小さな村にある清潔で快適な客室が14室のこじんまりとしたホテル。オーナーシェフによるとびきり美味しいレストランと奥さんの心温まるもてなし。こういう宿が僕にとっての至福の宿です。日本で云えば佐賀県唐津の洋々閣や岐阜県郡上八幡の吉田屋旅館、函館の池の端。そしてここはまさしくフランス版の料理旅館でした。<br />http://www.lacaillere.com/home.html

    La Caill&egrave;re・ホテル&レストラン ラ・カイエ
    アンボワーズとブロワの中間の小さな村にある清潔で快適な客室が14室のこじんまりとしたホテル。オーナーシェフによるとびきり美味しいレストランと奥さんの心温まるもてなし。こういう宿が僕にとっての至福の宿です。日本で云えば佐賀県唐津の洋々閣や岐阜県郡上八幡の吉田屋旅館、函館の池の端。そしてここはまさしくフランス版の料理旅館でした。
    http://www.lacaillere.com/home.html

  • 子羊のロースト。ここの料理の盛り付けは独特のスタイル。

    子羊のロースト。ここの料理の盛り付けは独特のスタイル。

  • あたたか味のあるレストラン内部。

    あたたか味のあるレストラン内部。

  • Day 5<br />Chateau de Chambord・シャンボール城<br />世界遺産に最初に登録されたたしかに立派な城だけど、個人的にはあまり好きになれませんでした。その規模からして何か大味な感じがするし、内部も有名な階段ぐらいしか目をみはるものもなかったし。周囲が芝生ばかりで花が彩る庭がないというのもその理由のひとつかもしれないです。<br />

    Day 5
    Chateau de Chambord・シャンボール城
    世界遺産に最初に登録されたたしかに立派な城だけど、個人的にはあまり好きになれませんでした。その規模からして何か大味な感じがするし、内部も有名な階段ぐらいしか目をみはるものもなかったし。周囲が芝生ばかりで花が彩る庭がないというのもその理由のひとつかもしれないです。

  • 「フォアグラ直売この先2キロ」の看板につられて<br /><br />シェヴェルニー城に向かう途中で「フォアグラ直売、この先2キロ」の看板を発見!超美人がヒッチハイクをしているようなもので素通りできるわけがない。立ち寄ると鴨やガチョウ、牛を育てている畜産農家だった。何の飾り気もない瓶詰めのフォアグラ。税関で引っかからないかなぁ、と心配だったが誘惑には勝てなかった。(税関はスーツケースを開けないで済んだ。果たして瓶詰めのフォアグラが国内に持ち込めるのかどうかは未だ不明。)今、このフォアグラはいつ食べようか、誰と食べようか、と冷蔵庫の奥で静かにその時を待っている。ウフフッ…<br />

    「フォアグラ直売この先2キロ」の看板につられて

    シェヴェルニー城に向かう途中で「フォアグラ直売、この先2キロ」の看板を発見!超美人がヒッチハイクをしているようなもので素通りできるわけがない。立ち寄ると鴨やガチョウ、牛を育てている畜産農家だった。何の飾り気もない瓶詰めのフォアグラ。税関で引っかからないかなぁ、と心配だったが誘惑には勝てなかった。(税関はスーツケースを開けないで済んだ。果たして瓶詰めのフォアグラが国内に持ち込めるのかどうかは未だ不明。)今、このフォアグラはいつ食べようか、誰と食べようか、と冷蔵庫の奥で静かにその時を待っている。ウフフッ…

  • Chateau de Cheverny・シェヴェルニー城<br />さてお城のハシゴはまだまだつづきます。シェヴェルニー城は今回見た城の中で内部の優美さはピカ一でした。専門家ではないので建築様式や装飾うんぬんは?と言われると困るけれど、きちんと手直しをしてきたようで保存状態も良く、家具や調度品すべてが当時そのまま残されている点では王侯貴族たちの暮らしぶりが直かに感じられます。<br />

    Chateau de Cheverny・シェヴェルニー城
    さてお城のハシゴはまだまだつづきます。シェヴェルニー城は今回見た城の中で内部の優美さはピカ一でした。専門家ではないので建築様式や装飾うんぬんは?と言われると困るけれど、きちんと手直しをしてきたようで保存状態も良く、家具や調度品すべてが当時そのまま残されている点では王侯貴族たちの暮らしぶりが直かに感じられます。

  •  DAY 6<br />Blois・ブロワの町<br />チェコの行ったことのある人ならわかると思うけど、この景色、首都プラハのカレル橋から見るプラハ城にそっくりだと思いませんか?(世界あちこち旅した人は、こんなの典型的なヨーロッパの風景よ、と言われるかもしれませんが)<br />ブロワの町は大きすぎず小さすぎずのサイズで旅行者には手ごろ。とてもいい町でした。

    DAY 6
    Blois・ブロワの町
    チェコの行ったことのある人ならわかると思うけど、この景色、首都プラハのカレル橋から見るプラハ城にそっくりだと思いませんか?(世界あちこち旅した人は、こんなの典型的なヨーロッパの風景よ、と言われるかもしれませんが)
    ブロワの町は大きすぎず小さすぎずのサイズで旅行者には手ごろ。とてもいい町でした。

  • Chateau de Blois・ブロワ城<br />このお城は中庭に立って四方の建物を見渡すと、ゴシック、ルネッサンス、フレンチクラシックと建て増しされた時代に合わせてそれぞれ異なる建築様式を見せています。内部の保存状態もよく、見どころも多くてゆっくり廻ると軽く1時間はこえてしまいました。<br />入場料は8ユーロ。駐車場は初めて有料。<br /><br />夏の間はロワールの多くの城がライトアップや寸劇などで夜間拝観の催しをやっています。「最後だから見て行くか」と出かけましたが会場には小学生が百人ぐらいいて、あまりのやかましさに閉口。引き返しました。人ごみとうるさいのは苦手だなぁ。<br />

    Chateau de Blois・ブロワ城
    このお城は中庭に立って四方の建物を見渡すと、ゴシック、ルネッサンス、フレンチクラシックと建て増しされた時代に合わせてそれぞれ異なる建築様式を見せています。内部の保存状態もよく、見どころも多くてゆっくり廻ると軽く1時間はこえてしまいました。
    入場料は8ユーロ。駐車場は初めて有料。

    夏の間はロワールの多くの城がライトアップや寸劇などで夜間拝観の催しをやっています。「最後だから見て行くか」と出かけましたが会場には小学生が百人ぐらいいて、あまりのやかましさに閉口。引き返しました。人ごみとうるさいのは苦手だなぁ。

  • Amuse bouche, au rendez-vous des p&amp;egrave;cheurs, Blois<br />ブロワのレストランぺシェールでアミューズに出たスープ(冷製)アスパラガスとほうれん草とビーツの3層。

    Amuse bouche, au rendez-vous des p&egrave;cheurs, Blois
    ブロワのレストランぺシェールでアミューズに出たスープ(冷製)アスパラガスとほうれん草とビーツの3層。

  • au rendez-vous des p&amp;egrave;cheurs, Blois<br />ロワールの鰻はどんなものか、と挑戦。(やっぱり鰻は蒲焼に限る、という回答はわかってはいたものの)さてこちらは予想外にムースに仕立ててからサッと焼いたものが出てきました。付け合せに栗のムースを添えて甘さを加えるのは、んー日本の蒲焼の手法と同じ考えかなぁ。

    au rendez-vous des p&egrave;cheurs, Blois
    ロワールの鰻はどんなものか、と挑戦。(やっぱり鰻は蒲焼に限る、という回答はわかってはいたものの)さてこちらは予想外にムースに仕立ててからサッと焼いたものが出てきました。付け合せに栗のムースを添えて甘さを加えるのは、んー日本の蒲焼の手法と同じ考えかなぁ。

  • au rendez-vous des p&amp;egrave;cheurs, Blois<br />地中海産のオラータ(黒鯛)と牛テールの煮込み。カリッと焼いたオラータととろとろに煮込んだテール。(ごめんなさい。写真見ているだけで思い出して唾が出てきちゃった)

    au rendez-vous des p&egrave;cheurs, Blois
    地中海産のオラータ(黒鯛)と牛テールの煮込み。カリッと焼いたオラータととろとろに煮込んだテール。(ごめんなさい。写真見ているだけで思い出して唾が出てきちゃった)

  • au rendez-vous des p&amp;egrave;cheurs, Blois<br />デザート「ここのサバランはたまらん!」

    au rendez-vous des p&egrave;cheurs, Blois
    デザート「ここのサバランはたまらん!」

  • ロワール地方の旅の私的ヒント集<br />その1、<br />ロワール地方の欠点は足回りの悪さ。古城めぐりのバスツアーもありますが、最近のユーロ高も反映してみんなけっこうなお値段。「トゥール発お城をふたつ見て25ユーロ!」しかもお城への入場料は別払いでランチは含まれません。(そりゃ全部込みのツアーもあるでしょうが)これでは2人でしめて1日であれこれ100ユーロもかかってしまう…。これが1週間で700ユーロ!(ひぇーっ!)<br />1ユーロでも節約してその分を夕食の美味しい料理とワインにまわしたい自分にとってはこれがいささかの課題となりました。<br /><br />そこで思い切ってAVISのレンタカーを利用。インターネットで予約して6日間の利用で264ユーロ!といううれし涙のお値段。道の不慣れもカーナビが完全にカバーしてくれて地図の出番もあまりなかったくらいです。<br /><br />車がルノーのラグーナだったので女性の声でやさしく道案内をしてくれるカーナビを冗談まじりにルノーの女性名でレネーと名づけ、旅の友としました。なんて書くとあたかも自分はフランス語がぺらぺらのようですが全くダメなのでご心配なく。(なんのこっちゃ)<br /><br />しかし驚くなかれ6日間のあいだに、なんと「二つめの交差点を右折、そしてそのまま直進。」といった程度のフランス語ならそのレネーのおかげで聞き取れるようになってしまったという思わぬ語学修得のオマケつき。すごいなぁ!イヤこれは自分ではなく現代のテクノロジー。<br /><br />(写真はヴィランドリー城に行く途中で思わず車を停めた名もない小さな町。こういう楽しみは自由のきくレンタカーならでは。)<br /><br />>>>次へつづく<br />

    ロワール地方の旅の私的ヒント集
    その1、
    ロワール地方の欠点は足回りの悪さ。古城めぐりのバスツアーもありますが、最近のユーロ高も反映してみんなけっこうなお値段。「トゥール発お城をふたつ見て25ユーロ!」しかもお城への入場料は別払いでランチは含まれません。(そりゃ全部込みのツアーもあるでしょうが)これでは2人でしめて1日であれこれ100ユーロもかかってしまう…。これが1週間で700ユーロ!(ひぇーっ!)
    1ユーロでも節約してその分を夕食の美味しい料理とワインにまわしたい自分にとってはこれがいささかの課題となりました。

    そこで思い切ってAVISのレンタカーを利用。インターネットで予約して6日間の利用で264ユーロ!といううれし涙のお値段。道の不慣れもカーナビが完全にカバーしてくれて地図の出番もあまりなかったくらいです。

    車がルノーのラグーナだったので女性の声でやさしく道案内をしてくれるカーナビを冗談まじりにルノーの女性名でレネーと名づけ、旅の友としました。なんて書くとあたかも自分はフランス語がぺらぺらのようですが全くダメなのでご心配なく。(なんのこっちゃ)

    しかし驚くなかれ6日間のあいだに、なんと「二つめの交差点を右折、そしてそのまま直進。」といった程度のフランス語ならそのレネーのおかげで聞き取れるようになってしまったという思わぬ語学修得のオマケつき。すごいなぁ!イヤこれは自分ではなく現代のテクノロジー。

    (写真はヴィランドリー城に行く途中で思わず車を停めた名もない小さな町。こういう楽しみは自由のきくレンタカーならでは。)

    >>>次へつづく

  • その2、<br />料理で知られたロワール地方とはいえミシュランの星付きのレストランを廻るような豪華なツアーは、僕にとっては身分不相応。衣装もウンチクを持ち合わせていない自分にとってはちょっとめんどくさいだけだし、第一そんな大きな財布も持っていないのでロワールのレストラン30軒が加盟するレストランガイドのパンフレットを活用しました。<br /><br />出発前に下調べがしたい人はこちらから。(フランス語ですがどこにどんなレストランがあるかぐらいはわかりますよ。)<br />http://www.cuisine-en-loir-et-cher.fr/<br /><br />(写真はLa Madelaine de Proustのデザート。コルネの形のカリッとした生地の中にカスタードとクリームといちごが入っている)<br />

    その2、
    料理で知られたロワール地方とはいえミシュランの星付きのレストランを廻るような豪華なツアーは、僕にとっては身分不相応。衣装もウンチクを持ち合わせていない自分にとってはちょっとめんどくさいだけだし、第一そんな大きな財布も持っていないのでロワールのレストラン30軒が加盟するレストランガイドのパンフレットを活用しました。

    出発前に下調べがしたい人はこちらから。(フランス語ですがどこにどんなレストランがあるかぐらいはわかりますよ。)
    http://www.cuisine-en-loir-et-cher.fr/

    (写真はLa Madelaine de Proustのデザート。コルネの形のカリッとした生地の中にカスタードとクリームといちごが入っている)

  • そして今回は出発前に「フランス料理名事典」という秘密兵器も用意した。これでフランス語のメニューと格闘しようという算段である。フランスは日本と同じグルメの国。その歴史の中に脈々と料理の伝統も受け継がれている。だから料理名も日本みたいに複雑だ。<br /><br />例えば日本料理で「きつね」といったらこれは油揚げのことというのが料理事典を見て初めて解るでしょ。ところがこれを普通の事典で調べたら「哺乳類、シベリアからアジア、ヨーロッパ、北米にかけて広い地域で生息〜」なんていう説明になってしまう。フランスの料理の名前のつけ方もそれとよく似ている。だから料理には料理事典が必要!とふんだわけです。<br />そば屋に入ってメニューを見て「ねぇ、月見って何?たぬきって何?」なんて聞くと「月を見ながらたぬきが腹つづみを打つことよ」なんて店員の洒落た冗談が返ってくればいいけれど偏屈で頑固なそば屋のおやじ(最近多い)だと「店から出てけ!」とどなられてしまう。<br /><br />これがフランスになると「そんなことも知らないの?」と鼻先で軽くあしらわれて、テーブルにウェイターが寄り付かなくなってしまう。つまりは何もありつけない。<br /><br />&gt;&gt;&gt;次へつづく<br />au rendez-vous des pecheurs, Blois<br />(写真はブロワのレストランぺシュールの前菜に出たフォアグラ)

    そして今回は出発前に「フランス料理名事典」という秘密兵器も用意した。これでフランス語のメニューと格闘しようという算段である。フランスは日本と同じグルメの国。その歴史の中に脈々と料理の伝統も受け継がれている。だから料理名も日本みたいに複雑だ。

    例えば日本料理で「きつね」といったらこれは油揚げのことというのが料理事典を見て初めて解るでしょ。ところがこれを普通の事典で調べたら「哺乳類、シベリアからアジア、ヨーロッパ、北米にかけて広い地域で生息〜」なんていう説明になってしまう。フランスの料理の名前のつけ方もそれとよく似ている。だから料理には料理事典が必要!とふんだわけです。
    そば屋に入ってメニューを見て「ねぇ、月見って何?たぬきって何?」なんて聞くと「月を見ながらたぬきが腹つづみを打つことよ」なんて店員の洒落た冗談が返ってくればいいけれど偏屈で頑固なそば屋のおやじ(最近多い)だと「店から出てけ!」とどなられてしまう。

    これがフランスになると「そんなことも知らないの?」と鼻先で軽くあしらわれて、テーブルにウェイターが寄り付かなくなってしまう。つまりは何もありつけない。

    >>>次へつづく
    au rendez-vous des pecheurs, Blois
    (写真はブロワのレストランぺシュールの前菜に出たフォアグラ)

  • これが私の過去の経験。たまにメニューを英語で併記してあるところがあっても、それはそれで少しは助けにはなるけど、そういったレストランは今まで美味しかったためしがない。(日本語のメニューあります、というのはもう最悪!)これももうひとつの僕の経験。<br /><br />だから鴨か牛か子羊か、素材ぐらいは判るから、あとは料理の仕上げ方法なんかを事典でサッと調べようというこんだんです。これはなかなかイケました。<br /><br />この「フランス料理事典」、仏英なので英語が不得手な人にはおすすめしませんが、よっしゃ、ひとつ挑戦してみるか!の人はこちら<br />http://www.slowtrav.com/france/restaurants/glossary.htm<br />に入ってClick here to download a PDF version から引き出せます。<br /><br />(写真はブロワのレストランぺシュールの季節のフルーツのグラタン、温製です。)<br />au rendez-vous des pecheurs, Blois<br />

    これが私の過去の経験。たまにメニューを英語で併記してあるところがあっても、それはそれで少しは助けにはなるけど、そういったレストランは今まで美味しかったためしがない。(日本語のメニューあります、というのはもう最悪!)これももうひとつの僕の経験。

    だから鴨か牛か子羊か、素材ぐらいは判るから、あとは料理の仕上げ方法なんかを事典でサッと調べようというこんだんです。これはなかなかイケました。

    この「フランス料理事典」、仏英なので英語が不得手な人にはおすすめしませんが、よっしゃ、ひとつ挑戦してみるか!の人はこちら
    http://www.slowtrav.com/france/restaurants/glossary.htm
    に入ってClick here to download a PDF version から引き出せます。

    (写真はブロワのレストランぺシュールの季節のフルーツのグラタン、温製です。)
    au rendez-vous des pecheurs, Blois

  • DAY6 〜 DAY10<br />パリの悲劇<br />トゥールからTGVでパリへ。<br />僕はパリに泊まるときは観光客でにぎわうシャンゼリゼやオペラ座界隈などは避けてRue St-Dominiqueにある小さなホテルに宿をとります。女主人の趣味のいい部屋の窓からはエッフェル塔が眺められ、ホテルから一歩出ると通りには市場がありパン屋、酒屋...。そして八百屋や魚屋からは威勢のいい声が聞こえてきます。ここにはパリの普通の人々の生活があり、旅人である自分もちょっとその仲間に入れてもらうような楽しさがあったのです。<br />ところが4年ぶりの今回は少々事情が変わっていました。近年アメリカのメディアがパリで一番ナウい地域としてテレビや雑誌でここを取り上げたため、どっと観光客が押し寄せるようになってしまったのです。<br /><br />>>>次へつづく<br />(写真はRue St-Dominiqueの市場が並ぶ通り)<br />

    DAY6 〜 DAY10
    パリの悲劇
    トゥールからTGVでパリへ。
    僕はパリに泊まるときは観光客でにぎわうシャンゼリゼやオペラ座界隈などは避けてRue St-Dominiqueにある小さなホテルに宿をとります。女主人の趣味のいい部屋の窓からはエッフェル塔が眺められ、ホテルから一歩出ると通りには市場がありパン屋、酒屋...。そして八百屋や魚屋からは威勢のいい声が聞こえてきます。ここにはパリの普通の人々の生活があり、旅人である自分もちょっとその仲間に入れてもらうような楽しさがあったのです。
    ところが4年ぶりの今回は少々事情が変わっていました。近年アメリカのメディアがパリで一番ナウい地域としてテレビや雑誌でここを取り上げたため、どっと観光客が押し寄せるようになってしまったのです。

    >>>次へつづく
    (写真はRue St-Dominiqueの市場が並ぶ通り)

  • 4年前に来た時に通りのパン屋で「おたくのクロワッサンがこの近所では一番おいしい」と言うと長年、息子をパンの修行に出して、ようやく自分の店を持ったおばさんは、昼寝をしていた息子(パン屋は朝3時に起床だそう。)をたたき起こして大喜びで自慢の息子を紹介してくれました。<br />またボジョレーヌーヴォー解禁日が僕のパリからの帰国日と重なって、それでもなんとかして1本買いたかった自分はその前夜に酒屋に無理を言って譲ってくれるよう頼むと、顔をしかめたおばさんは僕にこう聞いた。「明日の朝の出発は何時なの?」そしてこう言ってくれたのです。「じゃぁ7時に店のシャッターをたたいてちょうだい。特別に開けてあげるわ。」<br /><br />そういったごく普通のパン屋も酒屋も押し寄せる観光客のおかげで値上がりしていく家賃にすっかり音を上げて、どこかへ逃げ出してしまっていました。そして代わりに出来たのがアメリカ人好みのハンバーガーやクラブチキンサンドイッチをメニューに入れたカフェや今風のクールなブティック。ぶつかりそうになった人が発するのは、「パルドン」ではなく「エクスキューズ モヮ」なんていうフランス語まがいのへんな英語。(アメリカ人はこれをフランス語だと思っている)<br /><br />>>>次へつづく<br />(写真はRue St-Dominiqueの黄昏どき。ロマンティックでしょ。)<br />

    4年前に来た時に通りのパン屋で「おたくのクロワッサンがこの近所では一番おいしい」と言うと長年、息子をパンの修行に出して、ようやく自分の店を持ったおばさんは、昼寝をしていた息子(パン屋は朝3時に起床だそう。)をたたき起こして大喜びで自慢の息子を紹介してくれました。
    またボジョレーヌーヴォー解禁日が僕のパリからの帰国日と重なって、それでもなんとかして1本買いたかった自分はその前夜に酒屋に無理を言って譲ってくれるよう頼むと、顔をしかめたおばさんは僕にこう聞いた。「明日の朝の出発は何時なの?」そしてこう言ってくれたのです。「じゃぁ7時に店のシャッターをたたいてちょうだい。特別に開けてあげるわ。」

    そういったごく普通のパン屋も酒屋も押し寄せる観光客のおかげで値上がりしていく家賃にすっかり音を上げて、どこかへ逃げ出してしまっていました。そして代わりに出来たのがアメリカ人好みのハンバーガーやクラブチキンサンドイッチをメニューに入れたカフェや今風のクールなブティック。ぶつかりそうになった人が発するのは、「パルドン」ではなく「エクスキューズ モヮ」なんていうフランス語まがいのへんな英語。(アメリカ人はこれをフランス語だと思っている)

    >>>次へつづく
    (写真はRue St-Dominiqueの黄昏どき。ロマンティックでしょ。)

  • 困ったのは以前はあったいいブラッセリー(食堂)がすっかりなくなってしまってみんな利益率の高いカフェバーばかりになってしまったことです。<br />ホテルの主人に「このあたりでどこか美味しいレストランは?」と聞いても申し訳なさそうな顔で首を横にふるばかり。そしてそれは本当でした。(そりゃ星を3つも4つも持ったレストランに行けば話しは別ですが)<br /><br />怒り心頭の僕は魚屋へ出向いてゆでたエビを山ほど。そして酢漬けのニシンに生かき。チーズにパンに酒屋ではレストランで注文すれば1本100ユーロは取られるような赤ワインを買って部屋に戻り、窓をいっぱいに開けてエッフェル塔を眺めながらパリの最後の夕食にしました。(写真)<br />「たぶん本当にこれが最後のパリなるな。」とつぶやきながら。<br /><br />拙い旅行記を終りまで読んでくださったあなた。お付き合い下さってどうもありがとう。<br /><br />

    困ったのは以前はあったいいブラッセリー(食堂)がすっかりなくなってしまってみんな利益率の高いカフェバーばかりになってしまったことです。
    ホテルの主人に「このあたりでどこか美味しいレストランは?」と聞いても申し訳なさそうな顔で首を横にふるばかり。そしてそれは本当でした。(そりゃ星を3つも4つも持ったレストランに行けば話しは別ですが)

    怒り心頭の僕は魚屋へ出向いてゆでたエビを山ほど。そして酢漬けのニシンに生かき。チーズにパンに酒屋ではレストランで注文すれば1本100ユーロは取られるような赤ワインを買って部屋に戻り、窓をいっぱいに開けてエッフェル塔を眺めながらパリの最後の夕食にしました。(写真)
    「たぶん本当にこれが最後のパリなるな。」とつぶやきながら。

    拙い旅行記を終りまで読んでくださったあなた。お付き合い下さってどうもありがとう。

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この旅行記へのコメント (2)

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  • いたさん 2007/07/09 20:15:16
    面白かったです
     読んでいて、楽しい旅行記でした。ロワール地方に行ってみたいですが、仰るとおり行きにくそうなところですよね。
     しかし、レンタカーは良いですね。考えてみようかな。

    さすらいの食いしんぼう

    さすらいの食いしんぼうさん からの返信 2007/08/28 14:10:19
    RE: 面白かったです
    フランスっていうと多くの旅行者は無愛想な国民という印象をもつようですが、それはパリに行く旅行者の感想で、ロワール地方を旅すると親切で明るい本当のフランスの人々と生粋のフランス料理にめぐりあうことができますよ。そしてそのためには時間を節約できる(お金も)レンタカーが一番!となるわけです。ロワール地方、きっと心に残る旅の舞台になると思います。

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