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沖縄  勝連城の旅<br /><br />某月某日、 関西空港発11時00分日本航空JAL2573便 で大阪を出発して<br />2時間で那覇空港に着く。沖縄は快晴である。まだ1月の終りだというのに<br />海風は心地よく肌をなでてている。<br />空港には 平井さんが迎えに来ている。平井さんは那覇に単身赴任して以来<br />すでに4年近くになっている。<br />ホテルは那覇市内の国際通りから海岸方向に車で数分のところにある<br />ロワジールホテルに予約してある。ロワジールホテルは那覇でもサービスの<br />いいエレガントなホテルと聞いている。<br />わたしが沖縄に妻と連れ立ってきたのは特に目的があるわけではない。<br /><br />久々に平井さんと逢うこと、そして城(グスク)を見て廻ることである。<br />勿論、沖縄には有名な首里城と言われる朱色に彩られた城の在ることは知っている。<br />けれど、あまりに有名で観光の名所である首里には さほど興味がわかないのである。<br /><br />人知れず、寂れて、何もなく、ただ雄大な自然とそれにまつわる人の歴史が<br />奏でるドラマに興味をもてるのである。<br /><br />「あさちゃん、那覇市内は車は運転しないほうがいいよ。」<br />「どうして、、」<br />「那覇の運転は乱暴でね。事故のもとだから。」<br />「レンタカー借りてあるんだけれど。じゃ、初日は運転手でも雇うかな。」<br />「まあ、とりあえず様子見でそれがいいかも。」<br /><br />さて、初日が無事すみ、<br />わたしは3日目にいよいよ目的の勝連城に出かけた。<br /><br />沖縄では城のことをグスクと言う。<br />前もって 沖縄の歴史書を数冊買い、だいたいの歴史の流れを頭の隅のほうに<br />放り込んでいたのだが、それほど詳しいわけでもない。<br /><br />城が造られたのが12世紀から13世紀初期くらいまでと言われ。王を按司 (あじ)<br />と呼んでいた。<br />各地で戦争、抗争が絶え間なく起こり、勝連城もその中の一人の王の支配地であった。<br /><br />与勝半島の中央の小高い丘の上にそびえ立つ城は 南側に中城湾の絶壁を有し、沖縄本島東海岸を一望できる。<br /><br />この時期 沖縄は琉球といい、三国が相争っていた。<br />いわゆる三山時代である。北部の北山、中部の中山、南部の南山を三山という。<br />この争いも、やがて1422年、中山王 尚巴志により統一されるのだが、<br />江戸期においては薩摩藩の進攻を受け、中国の間接的支配を受ける。<br /><br />さて 話はもどるが、この勝連城のたたずまいはいにしえの古城を忍ばせる。<br />最近では世界遺産に指定されたこともあり、あまた観光客が押し寄せているかも知れないが<br />わたしが訪れたときは ひっそりして 海の風が 心地よく頬を撫でたものである。<br /><br /><br /><br />勝連城は代々勝連の按司(あじ)達の居城であったが、15世紀中期、琉球王府に抵抗し勢力をのばしてい<br /><br />た阿麻和利(あまわり)が、当時居城していた茂知附按司(もちづき・あじ)を暗殺し勝連按司となった<br /><br />後、勝連城へ居を移した。<br /> <br />阿麻和利は日本をはじめとする他国との貿易を盛んに行い、一時は首里と並ぶほどに繁栄する。勝連の<br /><br />人々からの信頼もあつかった阿麻和利の存在は、首里王府にとって、王権を脅かすほどの脅威であった。<br /><br /> しかし1458年に起きた「護佐丸・阿麻和利の乱」で、護佐丸を倒し、その後王府打倒へ動き出した阿麻<br /><br />和利であったが、その動きを事前に知っていた首里軍に大敗。勝連城は滅びた。<br /> <br />阿麻和利が没した後は、勝連城に有力な按司が立つ事はなく城は朽ちていった。現在は勝連城跡公園とし<br /><br />て数多くの人々が訪れる景勝地となっている。<br /><br />旅をして かっての人々の夢の跡を見つめていると、<br /><br />何故かその時代を生きた人が、いままるでわたしの側にいて なにかを語り掛けて<br />くれるような錯覚に捕らわれるときがある。<br /><br />1億5000千年前に恐竜社会は絶滅し、7500万年前に人類の祖先が誕生して以来<br />わずか100年足らずで地球の環境は悪化し、資源は枯渇の様相を呈し、<br />彼等いにしえの人が現代を見れば どのような感想をもたらすで在ろうか。。<br /><br />旅はよきものである。見知らぬ土地で見知らぬ人とあい、見知らぬことに眼を開き<br /><br />束の間の安らぎを得る。<br /><br />想えば 人の一生は 短い旅のようなもの。<br /><br />悔いなく この世の旅の道を楽しみて また明日がくれば <br /><br />真っ赤な夕焼けが見れれば 本望というものであろう。。<br />

続 沖縄雑感

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2004/04/10 - 2004/04/16

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浅山 (あさやん)

浅山 (あさやん)さん

沖縄  勝連城の旅

某月某日、 関西空港発11時00分日本航空JAL2573便 で大阪を出発して
2時間で那覇空港に着く。沖縄は快晴である。まだ1月の終りだというのに
海風は心地よく肌をなでてている。
空港には 平井さんが迎えに来ている。平井さんは那覇に単身赴任して以来
すでに4年近くになっている。
ホテルは那覇市内の国際通りから海岸方向に車で数分のところにある
ロワジールホテルに予約してある。ロワジールホテルは那覇でもサービスの
いいエレガントなホテルと聞いている。
わたしが沖縄に妻と連れ立ってきたのは特に目的があるわけではない。

久々に平井さんと逢うこと、そして城(グスク)を見て廻ることである。
勿論、沖縄には有名な首里城と言われる朱色に彩られた城の在ることは知っている。
けれど、あまりに有名で観光の名所である首里には さほど興味がわかないのである。

人知れず、寂れて、何もなく、ただ雄大な自然とそれにまつわる人の歴史が
奏でるドラマに興味をもてるのである。

「あさちゃん、那覇市内は車は運転しないほうがいいよ。」
「どうして、、」
「那覇の運転は乱暴でね。事故のもとだから。」
「レンタカー借りてあるんだけれど。じゃ、初日は運転手でも雇うかな。」
「まあ、とりあえず様子見でそれがいいかも。」

さて、初日が無事すみ、
わたしは3日目にいよいよ目的の勝連城に出かけた。

沖縄では城のことをグスクと言う。
前もって 沖縄の歴史書を数冊買い、だいたいの歴史の流れを頭の隅のほうに
放り込んでいたのだが、それほど詳しいわけでもない。

城が造られたのが12世紀から13世紀初期くらいまでと言われ。王を按司 (あじ)
と呼んでいた。
各地で戦争、抗争が絶え間なく起こり、勝連城もその中の一人の王の支配地であった。

与勝半島の中央の小高い丘の上にそびえ立つ城は 南側に中城湾の絶壁を有し、沖縄本島東海岸を一望できる。

この時期 沖縄は琉球といい、三国が相争っていた。
いわゆる三山時代である。北部の北山、中部の中山、南部の南山を三山という。
この争いも、やがて1422年、中山王 尚巴志により統一されるのだが、
江戸期においては薩摩藩の進攻を受け、中国の間接的支配を受ける。

さて 話はもどるが、この勝連城のたたずまいはいにしえの古城を忍ばせる。
最近では世界遺産に指定されたこともあり、あまた観光客が押し寄せているかも知れないが
わたしが訪れたときは ひっそりして 海の風が 心地よく頬を撫でたものである。



勝連城は代々勝連の按司(あじ)達の居城であったが、15世紀中期、琉球王府に抵抗し勢力をのばしてい

た阿麻和利(あまわり)が、当時居城していた茂知附按司(もちづき・あじ)を暗殺し勝連按司となった

後、勝連城へ居を移した。
 
阿麻和利は日本をはじめとする他国との貿易を盛んに行い、一時は首里と並ぶほどに繁栄する。勝連の

人々からの信頼もあつかった阿麻和利の存在は、首里王府にとって、王権を脅かすほどの脅威であった。

 しかし1458年に起きた「護佐丸・阿麻和利の乱」で、護佐丸を倒し、その後王府打倒へ動き出した阿麻

和利であったが、その動きを事前に知っていた首里軍に大敗。勝連城は滅びた。
 
阿麻和利が没した後は、勝連城に有力な按司が立つ事はなく城は朽ちていった。現在は勝連城跡公園とし

て数多くの人々が訪れる景勝地となっている。

旅をして かっての人々の夢の跡を見つめていると、

何故かその時代を生きた人が、いままるでわたしの側にいて なにかを語り掛けて
くれるような錯覚に捕らわれるときがある。

1億5000千年前に恐竜社会は絶滅し、7500万年前に人類の祖先が誕生して以来
わずか100年足らずで地球の環境は悪化し、資源は枯渇の様相を呈し、
彼等いにしえの人が現代を見れば どのような感想をもたらすで在ろうか。。

旅はよきものである。見知らぬ土地で見知らぬ人とあい、見知らぬことに眼を開き

束の間の安らぎを得る。

想えば 人の一生は 短い旅のようなもの。

悔いなく この世の旅の道を楽しみて また明日がくれば 

真っ赤な夕焼けが見れれば 本望というものであろう。。

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