2007/03/26 - 2007/03/27
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tabijiisanさん
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ノルウェーの北海沿岸の港ナルヴィックから欧州最北の鉄道ノールランストーグにて、鉄の町キールナに行き、更に空路ストックホルムまでの旅を記録する。
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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26日、朝8時20分ハシュタのホテルを出発する。まず、バスでナルヴィック駅まで、深く切り込んだフィヨルドにかかる橋を越え、沿岸沿いの道を走る。どんより曇っていたが、雲が切れて日が射すようになる。湖の結氷した水面が逆光に映えて光っている。バスは湾を回りこんで走るため、駅まで意外に時間がかかる。
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ナルヴィックに近づくにつれ、晴れてきて鋭鋒が青空にくっきりそびえ立つ。
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北緯68度26分に位置するナルヴィック駅でヨーロッパ最北鉄道の乗車証明書を25クローネ(約500円)で購入する。
10時50分発のボスニア湾に面したルーレオ行きの列車に乗る。降車駅のキルナに14時に到着する予定。時刻表によれば、終着駅ルーレオには18時21分に着く。
この駅は小さな駅で、古い小さな機関車がモニュメントとして置いてあるだけである。乗車する客は我々以外数人に過ぎない。客車は1日に4本しか走っていなかった。
この線路はナルヴィック駅の先のナルヴィック港まで通じていて、キールナの鉄鉱石を港まで運搬するのが、主な目的で、そのお陰で我々観光客が利用できるのだ。
キルナ駅までかなり登るため、鉱石運搬車の電気機関車は世界最大級の馬力(10800Kw)を有し、米国にも輸出されていて、鉄道ファンに人気が高い。
丁度、数十輌の鉄鉱石(正確には焼結鉱)を積んだ貨車がゆっくりとナルヴィック駅を通過していった。
ナルヴィック港には35万トンの鉱石運搬船が接岸でき、世界の市場に届けている。 -
列車はかなりの勾配を登っていく。何時の間にかスウェーデンの国境を越える。勿論何のチェックもない。左側の車窓から大きな湖を望むようになる。トゥーネ湖である。小さな水力発電所があり、岩壁を長い導水管が伸びている。
ノルウェーは北海の海底油田から石油、ガスが産出し、探鉱も好調で、イギリスのように産出量に心配はない。水力発電も豊富なので、油、ガスばかりでなく電力も輸出している羨ましい国である。勿論原子力発電所はない。 -
列車はトゥーネ湖の南岸に沿って登る。
トゥーネ湖全景。 -
トゥーネ湖と別れて間もなく、リゾート地を通過する。駐車場に沢山の車が並び右側のスロープにはリフトが動き、多くのスキー客で賑わっていた。
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右側の車窓から、スキー場の向こうに白銀の高山が輝いているのが見えた。山容から、スウェーデン最高峰ケブネカイセ山2103mと思われる。
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鉱山のボタ山が見えるとすぐに停車する。ここが降車駅のキルナだった。鉄の町にふさわしくレールを運ぶ4人の労働者の銅像がお出迎えである。
専用バスと現地ガイドの日本人女性が出迎えてくれた。 -
立派なキルナの駅舎である。降車時には駅舎に立寄る必要はない。
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専用バスで、駅から15分ほどのユッカスヤルビ村のアイス・ホテルに案内される。ここはトゥーネ川の氷を切り出し、氷だけでホテルを作ってある。壁、屋根全て、氷で、ロビー、カウンター、ベッド、室内調度も全て氷で出来ている。勿論暖房はない。ベッドには分厚い毛皮が敷いてある。実際に泊まれる普通の部屋とともに、各国のデザイナーに室内の設計を競作させたスイート・ルームを観光客が見て回る趣向である。日本のデザイナーの作品の部屋もあった。この時期、氷が融け出すので、氷を補給する。アイスホテルの営業ももう直ぐ停止され、夏季は普通のホテルとして、営業を続ける。
写真はホテルのロビーである。 -
スイートルームの一例。
今年(2007年)はスウェーデン出身の生物学者リンネの生誕300年祭があるため、百合の花の氷の彫刻を展示するなど、それに因んだ催しをやっていた。先日、天皇がスウェーデンを訪問され、リンネの生誕300年祭で講演されたが、天皇のスウェーデン訪問予定を、この時現地ガイドから初めて知った。 -
スイートルームのダブルベッド。
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カウンターのお嬢さん。
このホテルの近くにサーメ人の集落があり、アイスホテルは彼等を重点的に雇用している由。
ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ロシアのコラ半島の北極圏を「ラプランド」と言い、そこに住んでいて、トナカイの牧畜を生業としている少数民族をラップ人と言う。けれども、ラップ人はその呼称を好まないため、サーメ人となっている。けれども、ラップの呼称は随所に残っていた。 -
ホテル内のバーのカウンター。
最初の一杯は、氷のグラス込みの価格となり、割高。
最近西麻布に、ここから氷を空輸して姉妹店が開店した由。さすが、格差社会日本?。日本ではここと違って冷凍設備完備で、ー5度に室内を保ち、夏季も営業している。ストックホルム、ロンドン、ミラノに続き世界で4店舗目とのこと。 -
トォーネ川の氷の切り出し現場。シャベルカーで氷を運んでいた。
この周囲は、犬ぞり、スノーモビルなどの冬のアクティビティの体験ツアーをやっていた。
その後、郊外のショッピングセンターの近くのホテルへ。ホテルは安普請だったが、ちゃんと液晶テレビが備え付けてある。
オーロラツアーのオプション(595クローネ、約12000円)があったが、2時間のツアーでオーロラが見られる確率は低そうで、誰も参加しなかった。
ホテル近くで観察した同行者の話では見れなかった由。ここキルナでは、オーロラ研究所があり、オーロラ観測では適地のはずだが。 -
3月27日。今日は今回のツアー唯一の自由行動日だ。各種のツアーが組んであったが、私は鉱山見学ツアー(240クローネ、4800円)に申込む。6人が参加申し込んだ。けれども、話を詰めていくと、地底に入るので、安全上、英語の通訳を付けなければならなくなり、また、参加者が少なくなると割高になるなど、倍以上の金額となりそうで全員参加を取止めた。観光案内所で、鉱山の丁寧な英文解説書を入手出来、概要は把握できた。
キルナ鉱山はLKAB社の経営で、100年以上も採掘を続ける稀有な鉄鉱山である。最初は露天掘りだったが、1960年代から坑道彫りとなり、現在採掘現場は1000mの地底に達している。大規模な機械化、無人化、鉄道、港湾設備の合理化で、現在も競争力を失っていない。鉱脈の豊かさとともに、鉱石が磁力を有するマグネタイトであり、不純物の除去が容易であるためである。更に、ここで、焼結鉱まで加工して輸送コストの低減を図っている。純度85%の直径10mmの固い球形ペレットで輸送しているので、粉塵がたたず環境にやさしい。3000人の従業員で2000万トン/年のペレットを生産している。
写真はキルナ中心部から見た鉱山全景。 -
キルナは人口2万人ほどの町である。鉱山以外何もない小さい町なので、特に観光スポットがある訳でないが、上天気なので、市中心部に出かけることにする。
ホテルから4人で市内バスを利用し市内バスに乗り、市内遊覧に出かける。1人15クローネ所、運転手は親切に4人以上の団体割引を適用してくれ、10クローネでよかった。サーメ人の博物館、シティーホール、キルナ教会等に行く。
写真は丘陵地帯の風車発電機である。スウェーデンは北欧4国の中で、最大の人口を有するが、900万人に過ぎない。しかし工業国家でそのレベルは高い。
スウェーデン鋼は今でも最高級鋼として、人気が高く、ボルボ、ハッセルブラッド(プロ用中型カメラ)等は量産品ではないが、特殊な地位を占めている。
ノルウェーから電力を輸入しているが、原子力発電所フェーズアウトを宣言し、既設原発(12基)の耐用年数25年で廃棄する予定だったが、1999年に1基廃棄しただけだ。世界に先駆け二酸化炭素税を設定した国である。 -
発電所の煙突の上部まで、周囲に螺旋階段が設置されていた。
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ホテルの駐車場に設置された充電用ケーブル。
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ホテルに駐車していた大きなスノーモービル。
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朝、路面は凍結していて、歩くのに一苦労。わざわざ旅行用に購入した鉄鋲付きの靴が役立った。現地の人は、乳母車のようなそりを愛用していた。
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スキー用のストックを愛用して通勤する人。
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シティーホール。
ここで、10人ほどの関西からの観光客に遭遇した。12時の時報のメロディーをわざわざ聞きに来ていた模様。 -
シティーホール内部。木を使ったインテリアーでなんとなく日本調。
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木造のキルナ教会。
1912年に鉄鉱石会社LKABが寄付したもの。 -
キルナ教会の塔。
トップにロシア風の葱坊主がある。 -
キルナ教会内部。
プロテスタントの教会だが、キリスト像、十字架がなく、正面の絵には、天からの光を受けた地上の風景を描いてあるだけ。
キルナの最後の夜。ホテル付近でオーロラ見物を2時間ほど。2回数分緑色のオーロラを見つけたが、光が弱く、外光が強く、満足な写真は撮れなかった。 -
翌朝、6時10分!発のキルナ空港発フライ・ノルディック航空のフライトでストックホルムに向かう。キルナ空港では赤いトナカイさんのお出迎え。ホテルを4時45分出発する羽目に。ホテルの弁当の飲み残しのヨーグルトは手荷物検査で、何も質問される事なく、見事に没収されていた。
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フライノルディック航空の旅客機。
早朝の出発にもかかわらず、機内はほぼ満員である。機内で有料のコーヒーを頼み食事をする。機窓から見えるスカンジナビア山脈が朝日に映えて美しい。スウェーデン中部のエステルスンド空港を中継して、多くの針葉樹の森に囲まれたストックホルム空港に到着した。
どなたか機種を教えてください。 -
この季節、日の出、日の入り時刻は日本とそう変わらないが、太陽が地平線付近に留まる時間が長いため早くから明るくなる。北欧では太陽の色は黄色とされ、子供は黄色の太陽を描くそうだ。
写真はキルナ空港の日の出。
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