ハンマーの回り舞台

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今回のクルーズは紅海のほとんどを潜りつくせるルートでスーダンの国境線近くまで、南下。
素晴らしかったダイビングは３本。１本目は一番南の端　St.Johns　Reef のHabiliGafarrでイルカが７０cmの魚を横に咥えて、これ見よがしに水面に向かって上昇。下から見ていて、イルカのくちばしと魚の形がくっきり。上から光が差し込み、最高の情景でした。水面に行くと魚を咥え直して、頭から飲み込ンでいました。
また２本目は、Little Brother で見た　２０匹のキハダマグロの群れは圧巻でした。

３本目の最高のダイビングはDaeｄaｌus Reeefでハンマーヘッドの回り舞台に！！！！！！
クルーズで潜り始めて６日目、ハンマーの単体のには、今までに３回出会い。ここのハンマーと南アフリカのハンマーは、日本やコスタリカのココ島、シパダン・トーバタハのハンマーと違い非常にフレンドリーで、近づいても逃げないし、すぐに引き返してきて、私の近くに泳いできたり、体を横にして（背中を向けて）私に併走しながら少し前を泳いでくれます。早くおいでよ、一緒に泳ごうよと，言っている見たい。結構楽しめました。
紅海での１６本目　今までの経験から紅海の大物の出るポイントは、北の端。
今回も南から北に流れがあるとガイドは判断していたが、私は西から東の流れと読んでいた。
ブリーフィングのときに南から北にドリフトと言ったので、私は南からではなく西の途中から
北少し東までのドリフトを要求したが、聞き入れられなかった。
しかし、私のバディー兼ガイドのHazemはこれを聞いていて、南の端から泳いで泳いで北の端までたどり着いてくれた。潜り始めて２６分　深さ２０M付近エアー８０．右にGray reef shark、私の左を泳いでいたガイドが右を指差す、私には何も見えない、何か分からないが突っ込む、
Sharkの群れを確認。Grey reefの群れではない。すこし追っかけるとハンマーの群れ３０~４０匹（紅海では大きい群れ）。ついに群れに遭遇。
このときエアーが７０。深さ２５M。追っかけても逃げない。ハンマーの上に乗ってしまうよ。乗ったら逃げるかな？？？？ガイドと２人だし逃げたら逃げたで仕方がない。でも、ゆっくり真上に行くが、逃げない。そのうち私の下にいるハンマー達が左回りに回り始める。
ぐるぐる・ぐるぐる　直径６Mくらいの円を描いて、下を見ると私との間隔は２〜３M、はっきりと２ｍの長さのハンマーの形が、円を描いているので、ハンマーが直線ではなく、曲がっている。
どのハンマーも曲がっている。何段にも何段にも、ハンマーが重なって、左回りにくるくるとゆっくりとゆっくりと回っている。まるで、回り舞台の上に自分が居て、歌舞伎の千両役者が見得を切っている様。また、私のすぐ横を２．５M位の少し大きい３匹のハンマーが左回りにくるくるくるくる下のハンマーと同じ速さで，回っている。ガイドはこの円の外から見ていた。
２分ぐらい回っていたかな、エアーが残り４０深さ２８M、エアーが無い。ハンマーよ少し水深を浅くしてよ。ハンマーが上がりだした。すこしづつ、すこしづつ。エアーが３０．
もう離れなければ、私の周りを回っていたハンマーが離れて行く。すると、私の下を回っていたハンマーも、ばらけて、離れていった。深さ２０Mエアー２０．これで、何とかなる。
最後は、ガイドのエアーをもらって、安全停止。無事ボートに。最高のダイビング。
ハンマーに周りを囲まれた人の話は何回か聞きましたが足元にハンマーの回り舞台が出来て千両役者になった話は聞いたことはありません。私を食べようと狙っていたのだよと言う人も、居るが、私は、そんな事はないと確信しています。最高のダイビング。今までのダイビングの中でも５本の指に確実に入るダイビングです。最高のガイドHazemありがとう。
教訓：ダイビングをするときは、最高のガイドと一緒に潜る事ですね。