プエルトリコ～世界遺産「プエルトリコの要塞とサン・ファン歴史地区」～

2001/02 - 2001/02

コロンブスによって発見され、その後スペインの統治を経て、現在では米国の准州となっているプエルトリコ（正式名称「Commonwealth of Puerto Rico」）。
人々の多くは公用語であるスペイン語を話し、米国連邦法人税の適用が無いことの代償として米国連邦議会議員は選出されておらず、米国大統領選挙一般投票にも参加していません。
今後、州への昇格か、独立か、或いは現状の准州という立場を継続することになるのか、気になるところです。

エリア プエルトリコ

オールド･サンファンの尖端にあるエル・モロ要塞。
スペイン統治時代、海賊やオランダ・イギリス等の列強からこの植民地を守るために築かれた砦で、内部は見学が可能です。
それにしても海賊って、日本人から見るとピーターパン等の物語のイメージが強くて何か現実感が薄いのですが、実際に存在したのですよね。先日、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」を観ていて、このエル・モロ要塞のことを想い出しました。まさしくそんな要塞です。

要塞の向こうに広がる大西洋。
これは上記の写真の要塞に向かう途中、右側の光景です。

長い道を歩いた突き当たりにあるこの要塞の断崖絶壁の向こうには美しい大西洋が広がっていて、息を呑みます。

海から43ｍの高さにそびえるエル・モロ要塞。
素晴らしい見晴らしでした。
オールド・サンファンという大きな船の帆先に立っているような感じがする眺めです。

海岸線を取り囲む要塞にも、随所に見張り塔が設けられています。
こちらは、オールド・サンファン南西側に続いている要塞です。

16世紀のスペイン植民地時代の街並みが残るオールド・サンファンにある「ラ・フォタレサ（La Fortaleza ）」
フォタレサ通りの突き当たり、正面に見える明るい壁のこの建物は、昔から軍や政府の中枢機関として使用され、今も政府の施設となっています。

サン・ファン大聖堂（Catedral de San Juan Bautista）。
サン・ファンで最も古い歴史を持つ建造物の一つで、淡いピンクと白の色合いが美しいこの聖堂は、1521年に建設され、その後ハリケーンによって崩壊したために1540年に再建されたものだそうです。

サン・ファン大聖堂内部

16世紀初頭プエルトリコを征服し初代総督となったポンセ・デ・レオン一家が住んだ家 「カサ・ブランカ（Casa Blanca）」

一方、ニュー・サンファンはホテルの立ち並ぶリゾート地でもあります。
宿泊したホテルのプールは、流れるプールや、滑り台、ジャグジー、水中バレー等様々な工夫があるためか子供連れの家族客が多く、ホテルのプールの中だけでも楽しめる広さでした。

プールと無関係な余談ですが、リッキー・マーティンはプエルトリコの出身ですね。

ホテルの敷地内にある流れるプールとはいえ、自然の小川のような形状に造られており、それが普通の大きなプールに流れ着くようになっています。

流れるプールには途中幾つもの滝があり、大きな浮き輪に揺られるまま洞窟を潜ったりするなど楽しい工夫が凝らされたプールでした。

プールの向こうには海が広がっているのですが、海岸は人が少なかったような気がします。
綺麗な海なのですけれど。

ホテルの前の海岸

ホテルのバルコニーでティータイム。
プールの椰子の木の向こうに海も見えます。

ホテルのバルコニーから望むプールと海。
この椰子の木々の間を縫って上記の小川のようなプールが流れています。