2006/01 - 2006/01
45423位(同エリア46251件中)
kanai jic tokyoさん
- kanai jic tokyoさんTOP
- 旅行記41冊
- クチコミ0件
- Q&A回答0件
- 51,692アクセス
- フォロワー1人
〜0001のつづき〜
■粟国島にはハブがいないはずだ
ゲストハウスをチェックアウトし『とまりん』という愛称の泊港を目指して歩く。そこからキャンプ地、粟国(あぐに)島を目指してフェリーに乗るのだ。道を尋ねた男性が「おせっかいかもしれないですけど何しに行くんですか?」と聞いてきた。
PR
-
重そうなザックにギター。時はお正月。聞かれて当然だ。話を聞くと、目指す粟国島は那覇より北にあって寒い、何もない、と。地元民にここまで言われて少しヒルんだが、初志貫徹して粟国島を目指す。天気はくもり。風は強く、海は時化ている。ワタナベ氏は船で酔うので、先にオリオンビールで酔って二時間半寝た。
-
■トゥージのある風景
「ハブに注意」という看板を那覇で見た時「自分は沖縄にいるのだな」と実感した。粟国島にはハブがいないのでキャンプ可能なわけだが、今回テントを張った公園にハブすべり台があった。キャンプ地はトイレ、水、芝生、海、東屋、そしてオリオンビールの自動販売機が徒歩圏内にあり、文句なしのロケーションである(シーズン中だったらテントNGの場所だと思う)。
粟国島は飲み水を確保するのが難しい島で「トゥージ」と呼ばれる水がめを作り、雨水をためて利用していたという。屋根から樋を伝ってトゥージに流れ込むようにしてある家などもある。半径2キロくらいの島で、那覇行きの船が出る港が中心地。 -
名産は「粟国の塩」だ。工場見学で案内してもらう。海水から不純物(重い物質)を浜風で吹き飛ばし、その水を煮詰めるという手順で塩を作る。この技術の違いで塩の「うま味」が変わるのだそうだ。塩工場では「海水をただ天日で蒸発させる」という手法でも塩を作っているのだが、2ヶ月も時間をかけて蒸発させる塩と、煮詰めた塩では後者の方がおいしいのだそうだ。
地球のどこの海水でも塩濃度は約3.5パーセントで、どの海水でも技術が同じであれば同じ味が出るという「原料に左右されない(あるいは海水のミネラルはほとんど同じである)」という話は新鮮だった。 -
■パパパパスパムパパイヤパパパ
貸自転車を一日1000円で借りて島を一周してた頃、ワタナベ氏は三脚と写真機を持ってどこかへ行き、青くて小さいパパイヤをふたつ手にして戻ってきた。
正月に唯一開いていた島の小さな商店で購入した『スパム(ポークランチョンミート)』とパパイヤ、味噌などを使ってワタナベ氏はおかずを作る。「青いパパイヤなんて食えるのか?」とおそるおそるワタナベ氏の料理を味見したら、予想に反してとてもおいしかった。パパイヤは甘い大根のよう。 -
オリオンビールやオリオン発泡酒をひたすら開け、おかずをつまみ、ギターを弾いて歌うキャンドルランタンの夜。まさに「散りばめた」という表現の星空。「こんなに星があったんだ」と。20歩くらい歩いて「我が家」のテントに向かい、静かな夜を酔う。眠る。
(つづく)
http://www.geocities.jp/kanaibon/
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
5