カヘチア地方の３００年続いたワイン醸造農家を訪問

2007/04/04 - 2007/04/04

　トビリシ東北１００ｋｍ程の所にカヘチアと呼ばれている地方がある。１６世紀に栄えたカヘチア王国の都はテラビに置かれていた。この地方はグルジアワインの産地として有名である。

　カヘチアへドライブの途中バリジスヘリという町で休憩した。野良犬の多い町である。休憩中に一匹の白黒ぶちの犬が自動車に跳ねられてキャンキャン鳴きながら３本足で道路を全速力で横切る姿を目撃した。一本の足が車に触れたらしい。鳴き止むと痛んだ足をかばいながら３本足で餌をねだりにきた姿がいじらしく痛ましい。

　この休憩地の道路沿いには露天の出店が立ち並んでおり名物のチュルチヘラという胡桃でできた菓子を食べてみた。日本のういろうのような食感である。

　今日は３００年間ワインを造り続けてきたワイナリーを訪問した。煉瓦を重ねて作られた蔵は古ぼけて如何にも由緒ありげな佇まいである。

　蔵の中に案内されると地面に薄くて丸い石片が並べられている。この丸い石を踏むなと先ず案内者が注意を促す。

　この石片の下には壷が埋められていてその中には熟成中のワインが蓄えられているのだ。壷から汲み出されたワインを試飲してみる。芳醇でまろやかな味は確かに世界に冠たる美味さである。蔵の中に保存されている一枚板で作られた箱は原料の葡萄を入れて足で踏み潰していたものだという。今は使われておらず資料として展示している。

　分譲してくれるワインはガラス瓶でなくてペットボトルであるところに純朴な田舎の風情がある。

　赤、白、ウオッカの３本を２７ドルで求めた。　　　　　　　　
　昼食は一般農家の家庭料理を御馳走になった。　　　　　　　　　　　　　　　　　　

エリア テラヴィ(ジョージア (グルジア))

• 同行者: その他
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 観光バス
• 航空会社: アエロフロート・ロシア航空
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

休憩地バリジスヘリの露店の店先に吊るされているチュルチヘラというグルジア名物の菓子

チュルチヘラと露天商の店

休憩地のバリジスヘリは野良犬の多い町である。

お茶のための湯を沸かしている。

ワイン醸造所の床に埋め込まれたワイン壺の蓋。この下にワインの入った壺が埋められている。

ワインを絞りだす器具

ワインを濾す袋

熟成中のワイン

埋められた壺の中のワイン

ワイナリーの主人

ワイナリーの蔵の雰囲気

ワイナリーの中でボトリング

家庭料理

家庭料理

家庭料理

家庭料理

カヘチア地方の田野風景

コーカサス山脈を超えて来襲するチェチェン人に備えるため築かれた１７世紀のマナイ要塞