世界遺産旅行記【５０】ロード・ハウ諸島

2002/11 - 2002/11

　オーストラリア旅行中にその存在をはじめて知ったロ○リープラ○ット。本土から７００ｋｍも離れた絶海の孤島に行く方法さえ記されていた。
　シドニーから北に数百ｋｍの小都市ポートマッコーリーにこの島への旅行を取り扱う代理店があると情報を得、早速発見した旅行店にて申し込み。すると飛行機の発着場所が何とシドニーから。
　むう、また戻るのか・・・。

エリア その他の観光地(オーストラリア)

　シドニーからプロペラ機にて漸く辿り着いたロード・ハウ島。この島を訪問するには最低３泊のパッケージを利用しなければならず、住民以外は宿の手配が必要。

　さらに一日の最低入場者数も限られておりオーストラリアの人でさえ滅多に訪れない憧れの島。

　島の住民は約３００人程。居住区は本島の中心部に集中している。訪問客の宿泊施設もこの地区に全てあり全て島の住民の営業する小規模なもののみ。
　つまり訪問客の落とす金銭が外国資本でなく全て島の人に入る仕組み。これは島の保護に最大の財源となる。
　ちなみに島内の物価はちと高い。カップラーメンでさえ２００円以上し、外食となると高級なレストランしか存在しない。

　訪問客の島内の移動は徒歩か自転車。車の数も制限され最小限の必要に留めている。

　この島にはアトラクションとなる観光資源が非常に豊富である。島の自然に親しむトレッキングコースも初心者用の軽いものから島の最高峰に挑む本格的なものまで様々。
　

　最高峰ゴウアー山に登る際は島の観光案内所でツアーに申し込む必要あり。個人で勝手に登ることは出来ない。
　写真はゴウアー山頂よりの眺望。

　朝のビーチは誰もいない。島には南限の珊瑚礁が囲み、島の両側の海はターコイズブルーとエメラルドグリーンの全く異なる２色に染まる。

　海はダイバーの楽園であり、色とりどりの魚や珊瑚礁の世界が広がる。さらには釣り人にとっても憧れの地となっており、数多くの太公望が釣り糸を垂らす。

　観光案内所で確認したアトラクションの内、特に気になったのがフライト。行きの飛行機では余り見えなかった上空からのロード・ハウ島をしっかり確認したく、高額ではあったが申し込んだ。

　今まで訪れた人が居住する自然保護区で最も観光と自然保護の共存が可能となっていると感じた。島の人間で守っていこうと言う強い気概をひしひしと感じた。

　ロード・ハウ諸島は以下の基準で世界遺産に登録されている。

　()()ロード・ハウ諸島は火山活動によって発生した海洋島の顕著な例であり、動植物の特有の群落を有し、海鳥達に無類の繁殖地を提供し、傑出した自然美を有する特徴・地形・地域を内包し、希少種や絶滅危惧種の生物の生息地となっている。

※ユネスコのＨＰに記載されているものの私訳です。

　ロード・ハウとは正に地上の楽園。訪れた人は再訪を誓いこの島を後にする。

この旅行記へのコメント （3）

• りすのヒロさん 2007/10/28 20:32:21

  はじめまして！

  はじめまして、オーストラリア大好きのりすヒロです！！
  
  ロード・ハウ島を見ることができ、とてもうれしかったです。。。
  
  私は1988年に滞在しました。
  懐かしいです〜〜私にとって特別の場所です・・・
  今回シドニーに行った時、ロード・ハウ島のパンフレットを貰うことができ、私が宿泊したアコモにまだ宿泊できることを知り、とてもうれしかったです。。。ずいぶん豪華な施設もできて・・・
  
  AUSの友人たちに行ったことがありと言うと、みなとてもびっくりします！そうなんですよね、旅行客の制限やフライトのチケットがとりにくいと。
  あれから何度もAUSに行くのですが、行くチャンスがなく、いつか娘を連れて行こうかと思っています。。
  
  ロード・ハウ島の旅行記、とても懐かしい、うれしい気持ちになりました。
  ありがとうございます。

  漣さん からの返信 2007/10/29 22:18:23

  来訪御礼

  　どうも、漣と申します。今後ともどうぞ宜しくお願いします。
  　ロード・ハウ島ですか、ここは今まで訪れた世界遺産の中でも特に思い出深い場所の１つです。今まで訪れた場所で１つだけ行けるとしたら間違いなくここを選びますね。あんなに美しい場所は滅多に出会えるもんじゃないです。
  　１９８８年に訪問されたとのこと。凄いですね、その頃は日本ではロード・ハウ島は殆ど知られてなかったんじゃないですか？

  りすのヒロさん からの返信 2007/10/29 22:54:12

  RE: はじめまして！

  本当に・・・私ももう一度行きたいと思う場所です！
  
  ヘロン島に行くはずが、ロード・ハウ島になり、当時困りました。。。私はその頃ダイバーだったので、ヘロン島でダイビング三昧するつもりだったから。ネットがない時代、AUS大使館の図書館に行き、パンフレットをもらって、百科事典で調べて・・・びっくり！
  
  とても幸運な変更だったと思います。
  
  確かに、当時日本から行った人はいないと思います・・・
  AUSに住んでいた日本人の夫婦と偶然出会うことができたり、オージーの友人もできたりと。。。
  
  素敵な出会いを運んでくれた場所です。
  いついけるでしょうか？