1999/06/30 - 1999/07/18
655位(同エリア692件中)
るぅなさん
ドイツ留学中に購入したホンダCB200Rで訪問した国々の旅行記
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
PR
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6/30(水)晴一時雨
ボッパルト10:30―ブランケンハイム11:30―モンシャウ13:30―リエージュ15:30
中古で買ったホンダCB200Rの調子は今いちでエンジンのかかりが悪い。こんなことでこの先果たして大丈夫なのだろうか?
ライン河沿いの町ボッパルトから県道258号線を120Kmほど離れたブランケンハイムへと向かう。ここいらはアイフェル地方と呼ばれていて、穏やかな田園地帯が続く。ひっそりと何気に美しい古城や古い教会などが建っており、あまり知られていないが穴場である。
コブレンツから近いマリア・ラッハ修道院などはおススメ。ブランケンハイムは城が可愛い、小さな街である。ゆっくり見たかったが、雨になったので先を急ぐことに。
さて、ベルギーとの国境に近いモンシャウは、銀色の街だ。城がユースになっており、テラスから街を一望できる。しかしやはり、雨。雨の中をひた走る。アーヘンから
アウトバーンで一気にベルギーのリエージュへ。65Kmほど走って、15:30到着。
リエージュのユースは4人部屋で、とてもきれい。シャワー・トイレも部屋についている。近くにショッピング・ストリートやレストラン街もあり、洒落た街並みである。河のそばのわりと開けた街で、おしゃれなランジェリーも売っていた。物価は安い。(でもレストランは高め)。そして公用語はフランス語だ。カフェや惣菜屋がいっぱいあって便利。総菜屋のおばちゃんは、こっちがまるきり理解できていないのにもかかわらず、愛想よくフランス語で一方的に喋りまくっていた。しかしショックなことにカメラを無くしてしまった。どこかに落としてきたらしい。本日の走行距離:243Km 宿:605FB(ベルギーフラン) -
7/1(木)曇り
リエージュ8:30―クレルボー11:00―ヴィアンデン11:30―エシュ・スル・シュール14:30―ルクセンブルク16:00
8:30に出発したのに、街をぐるっと二周もしてしまい抜けるのに小一時間ほどかかった。街の中心に行くのは簡単だが、出るのは難しい。今日はまっすぐルクセンブルクのクレルボーへと向かう。高速に入ってしまえば道は空いている。牧場に牛たちの姿が見えたり、とてものどかだ。しかし、なかなかGSが見当たらず、標識もないのですこしやきもきする。バストーニュの手前で給油して一息。
ルクセンブルク公国は、ほぼ神奈川県と同じ大きさの小さな国だが、あちらこちらに古城があり、小スイスと呼ばれるエヒテルナッハなど、風光明媚な土地である。クレルボーには11:00ごろの到着。修道院とお城がある、クレルブ河沿いの街だ。おいしそうなヌガーが売られていた。
次にここから30Kmほどのヴィアンデンへ向かう。教会のような古城があった。カフェで少し厚めの、パンケーキのようなクレープを食べる。メニューはフランス語とドイツ語の二ヶ国語表記だ。
さらにここから30Kmほどのエシュ・スル・シュールヘ。シュール河に浮かぶ小さな村だ。途中工事中で砂利道が続いていたのには内心ドキドキする。寂れた城跡から静かな村を見下ろす。蜀台やグラスなどの土産物屋が数軒並んでいる。
後は一路首都ルクセンブルクに向けてひた走る。50Kmほど。初めてこの断崖絶壁の上の城塞都市を目にした時、不思議な懐かしいような気分を覚えた。ドキッとするくらい美しい。
ポストで道を聞いたら、ドイツ語なのにどこかフランスチックで上品な発音のため、よく聞き取れなかった。でもベルギーよりはドイツ語が通じる。 -
7/2(金)晴れ
ルクセンブルク―エヒテルナッハ―トリア―ベルンカステル・クース
朝のうちはすごい霧で、走るのが少し怖かった。エヒテルナッハはドイツとの国境沿いにある。道中は"小スイス”というよりも北海道を走っているようだった。緑の野原が広がっている。しかし霧がひどいため、ここでの観光はやめにしてトリアへ進む。
トリアはローマ時代からの遺跡の残る、ドイツ最古の都として有名である。ポルタ・ニグラの黒い門を見た後、デパートめぐりをする。大聖堂や聖母教会、円形劇場などもある。ちなみに、カール・マルクスが生まれたのもこの街だ。
モーゼル河沿いにベルンカステル・クースへ。この街は日本にいる時はまったく知らなかったが、こちらでは結構有名な観光地だという。ここに来るには電車だと、ヴィトリッヒ駅からバスで40分ほどかかる。橋を隔てて旧市街のベルンカステルと新市街のクースとに分かれている。ここのワインは白がさっぱりしていておいしい。古城もある。語学学校で知り合った友人と再会し、今日は泊めてもらう事にする。 -
7/3(土)快晴
ベルンカステル・クース14:00―リューデスハイム17:00
滅茶苦茶暑い一日だった。昼頃出発して、トラーベントラーバッハの先で山越えする(山の上に広い丘陵地帯が広がっていた)。
リューデスハイムのユースは丘の上にあり、見晴らしがよい。今夜はここで花火があるのだ。とゆうわけで街に買出しに出かける。台湾から来た女の子とユースで知り合い、英語とドイツ語と筆談のちゃんぽんで話す。22:50から23:40くらいまで花火を見る。日が沈むのが遅いので、花火が始まるのも遅いのだ。異国で見る花火はどこか郷愁を感じさせる。 -
7/4(日)小雨、晴れ
リューデスハイム8:30―マールブルク11:00―アースフェルト13:00―カッセル―ハン・ミュンデン
8:30出発。朝少し雨が降ったらしく、路面が濡れていた。ライン川沿いに進み、道なりにアウトバーンへ入る。フランクフルトを抜けて、高速5号線を快調に突き進む。
マールブルク、11:00。ここまでおよそ158Km。いよいよメルヒェン街道である。ハーナウからブレーメンまでを結ぶ、全長600KMの童話や伝説の街を巡る街道だ。グリム兄弟ゆかりの街、マールブルク。丘の頂きには美しいヘッセン方伯城がそびえ、眼下の町を一望できる。古い大学や瀟洒な教会もあり。
続いてアールスフェルト。道はすこぶる走りやすい。木組みの可愛らしい街だ。結婚式の家で、ランチにポテトを焼いたものにクリームチーズを添えた郷土料理を食べる。水代わりのアップルワインもおいしい。残念ながら日曜のため、ほとんどの店は閉まっていた。
ここは『赤頭巾ちゃん』の故郷で、なるほど途中には狼の出てきそうな森があった。
カッセルはシュツッツガルトのような都会だった。メルヒェン街道のほぼ中間に位置する人口20万ほどの街である。と言う訳で、バイクで街を通り抜けるだけにしてハン・ミュンデンへと向かう。街中を抜けるのに渋滞あり。
ハン・ミュンデンはカッセルとゲッティンゲンの間にある、中世の城壁で囲まれた小さな川沿いの町だ。『鉄ひげ博士』の家があり、カラフルな木組みの家が立ち並んでいる。ユースの受付時間まで町を散策する。ユースは二人部屋を一人で使え、31.7DMと安い。しかし暑い。スカートを持ってこなかったのは失敗だった。
走行距離:323Km。 -
7/5(月)晴れ
ハン・ミュンデン8:00―ゲッティンゲン9:30―ウスラー―ボーデンヴェルダー
さて、朝方強い一雨があったが、出発する頃にはすっかり晴れて、いい感じだ。ゲッティンゲンに9:30頃到着、結構大きい町だ。市庁舎広場にバイクを停めて、しばし買物タイム。ワンピースを買う。マルクト広場には『ガチョウ番の娘リーゼル』の像が建っている。
ここから、『いばら姫』の城で有名なザバブルクへ向かう途中、突然バイクのチェーンが外れてしまった。近くのGSに押していくと、古いチェーンが伸びきってしまっているとのこと。すぐに新しいのと取り替えないといけないという。とりあえず応急処置をしてもらい、一番近いウスラーのバイク屋へ向かう。ショップでは、部品を取り寄せるのに最低3日はかかるという。水曜に電話することにして、ウスラーのユースは満室のため60Kmほど離れたボーデンヴェルダーへ。いつまた外れるかと心配で、時速60KM/hでゆっくり進む。
ボーデンヴェルダーのユースでは、個室をあてがわれた。半地下で少し暗いが、部屋は綺麗だ。これで31.7DMである。ここではトラベラーズ・チェックは使えなかった。たまに小さな田舎のユースではそういうことがあるのだ。その後町へ散策に行く。ハン・ミュンデンよりも小さいくらいの人口7千の村だが、『ほら吹き男爵ミュンヒハウゼン』の村として知られている。主人公ヒエロニュムス・カール・フリードリッヒ・フォン・ミュンヒハウゼン男爵の、下半身のない馬の話や、大砲に乗って空を飛んでいったりする荒唐無稽な冒険の話である。興味のある方は一度読んでみると良い。
明日は、美しい街並みのホルツミンデンのユースは空いていなかったので、ウスラーに近いジルバーボルンに予約を入れる。とにかくとんだ災難だったが、水曜日にはチェーンが届きますように!そして、8/7には無事、ベルリンへ行けますように。(ベルリンのユースは人気があると言うので、すでに8/7,8と二日間予約をいれておいたのだ)
走行距離:166Km。
教訓:備えあれば憂いなし。乗車前点検は重要だね!? -
7/6(火)雨・雨・雨
ボーデンヴェルダー10:30―ハーメルン11:00―ジルバーボルン14:30
出発前に町役場となったミュンヒハウゼンの生家にある記念館を見学する。
10:30、ここから25Kmほどのハーメルンの町へ向かう。うす曇りの空、と思ってる内に雨が降り出した。
11:00到着。雨・雨・雨だ。この町は、そう、世界的に有名なネズミ捕り男の町である。ヴェーザー・ルネッサンス様式の張り出し窓を持つ建築が素晴らしい。ネズミ捕り男の家や博物館、結婚式の家にある仕掛け時計などを見学して、13:30出発。
14:30、森の中にあるジルバーボルンのユースへ到着。”少年自然の家”のような建物だ。ここはなんと21DM!破格の安さだ。しかし、周りは何もない。雨なので出かける気もせず、のんびり時間をつぶす。
走行距離:86.6Km。 -
7/7(水)晴れ
ジルバーボルン12:00―ウスラー14:00―ゴスラー17:30
朝一で電話したらバイクの部品はまだだったが、昼頃ようやく部品が着いたと言うので早速ウスラーに向かう。
チェーンの他にライトもおかしいと言うので直してもらい、あわせて400DMもかかってしまった。痛い出費だ。
だが、もしこの時もっとちゃんと見てもらっていたら・・・、と思うのは後のことである。
とにかく今日はベルリンは不可能となったので、ユースにTELして今日だけキャンセルする。95KM離れたゴスラーへ、途中霧深い山や湖の側を抜け17:30頃到着。
疲れたのでまずはユースで夕食を済ませ、その後散歩に出かける。 ゴスラーは魔女が集まるハルツ山麓の、ロマンチックな木組みの家が立ち並ぶ古い町だ。写真は16世紀に建てられたツア・ベーゼというホテル・レストラン。壁面の豪華な木彫りの彫刻が素晴らしい。ホテルはシングルで80DMほど。しかしここは見るだけにして、26DMのユースに泊まる。
明日はいよいよ、ベルリンだ! -
7/8(木)晴れ
ゴスラー8:30―バート・ハルツブルク9:00―ポツダム15:30―ベルリン(アム・ヴァーンゼー)18:00
ゴスラーを8:30出発して、ヘンゼルとグレーテルのお菓子の家があると言う、バート・ハルツブルクへ9:00到着。まずは観光案内所で場所を聞くがなかなか通じない。「あの、だからお菓子の家なんです。ヘンゼルとグレーテルの。物語で有名な・・・」どうしても童話という言葉が出てこない。
しばらく押し問答の後、ふいにお姉さん、「ひょっとしてメルヒェンの森のこと?」メルヒェン。そうだ、この言葉だった。地図をもらい、向かうが、そこは森の中に童話の世界を再現したミニチュアがあるだけの、子供向けの施設だった。うーん、ま、次行こう。
旧東ドイツの道路はあんまり良くないと聞いていたが、まあそれほど悪くもないようだった。道に迷ったりしながらもアウトバーンでは飛ばして、15:30、ポツダム着。ニコライ教会を見る。丸天井のドームで、ステンドグラスが綺麗。そしてシュパルカッセでトラベラーズチェックをかえてもらうが、ここでは10DMも手数料を取られた。(西側では取られたことはほとんどなかったのに!!)
ポツダムの町を抜けるのに、少し渋滞に巻き込まれる。しかし道では湖が見えて綺麗だった。ベルリンに入ってからもユースを探すのに手間取り、18:00過ぎようやく到着する。
湖に面した、ホテルのように小洒落たユースだ。値段は少し高めの42DM。時間が遅かったのでユースで食事が出来なかった。近くには何も店屋もないので、ポテトとチョコで誤魔化して、日没前の中庭に面したアム・ヴァ―ン・ゼーを眺める。まるでプライベート・ビーチのようで美しい。 -
7/9(金)晴れ
ベルリン(アム・ヴァーンゼー)8:00―ベルリン市内11:00―ベルリン(エルンスト・ロイター)20:00
今日は8:00にアム・ヴァーンゼーを出て、エルンスト・ロイターに9:00に着く予定が、またまた迷って10:00頃到着。バイクだとついつい、通り過ぎてしまうらしい。とりあえず受付を済ませて、バイクは置いてバスでアルト・テーゲル駅へ。一日乗車券(7.8DM)を買って市内観光。
まずはUバーン(地下鉄)でペルガモン博物館へ。ここには日本人の団体観光客も多い。日本語の解説機器の貸し出しもある。何と言っても『ゼウスの祭壇』と『イシュ
タルの門』が圧巻である。外ではマトローシェカ人形の売り子がいた。
そこからアレキサンダープラッツ方面へ散策して、ドームやテレビ塔を眺める。バスでクーダム(クルヒュステンダム)へ。ここはベルリン一の目抜き通りで、銀座のような高級レストランやデパート・ショップが立ち並んでいる。久しぶりにレストランで豪華なランチをいただく。
次に向かったのはシャルロッテンブルク城だ。ここは各自好きに見学できるが、ガイドツアーでないと見られない部屋があるので注意。外観と違って、内部はかなりゴージャスな調度・しつらえである。城近辺には他にもエジプト博物館やピカソ博物館など、いくつかの博物館が集まっている。
再びバスでクーダムへ。ほんとに天気がよい。通りをぶらぶらして、ただ眺めるだけでも飽きないところだ。動物園駅まで歩き、19:30頃ゆっくり帰ることにする。バスに乗って、フリードリッヒシュトラーセへ。普通の市内循環バスだが、戦勝記念塔・ブランデンブルク門、ウンターデン・リン・デンなどを通るので、おススメだ。
ベルリンは危険なところだと思っていたのでドキドキだったが、思ったよりも街は綺麗だし、特に危険なこともなく、良かった。今度は2・3日かけてゆっくり回りたい。
明日の宿はまだ決まっていないが、一応オストゼー(バルト海)方面に北上して、デンマークに入りたい。その後、オランダを回って7/20頃ドイツに戻る予定だ。
これで行程の丁度半分というところである。
走行距離:86.7Km。宿:32DM -
7/10(土)晴れ
ベルリン8:00―ロストック10:45―ゲドセル13:30―コペンハーゲン16:00
8:00、ベルリンのユースを出発。ひたすらアウトバーンを北上する。道はすこぶる快調。ただしここでもそう頻繁にGSがないので、バイクは早めに補給しておいた方が無難。
10:45、ロストックのフェリー乗り場に到着。入る前にパスポートチェックがある。11:30発デンマーク行き2時間半の船旅で65DM。同じくベルリンから朝来たと言うバイクのおじいちゃんと少し話をする。
船には特に船室と言うのはなくレストランと売店があり、まあまあきれい。しかし店内はデンマーククローネ使用のため、用意がないので何も買えなかった。残念。
風が強い。オストゼーは青く、きれいだった。ドイツに来てから初めての海だ。だがこの海はとても冷たくて、海水浴には適していないとのこと。
デンマーク側のゲドセルの港でパスポートにスタンプをもらい、コペンハーゲン目指して突き進む。アメリカンに乗ったドイツのおじいちゃんは、なかなか飛ばしている。
高速に入ってすぐ長い海を渡る橋を通るが、これがまた超サイコーな眺めである。さすがはデンマークだ。
16:00にはコペンハーゲンに着く。ユースはすでにいっぱいのため観光案内所で安宿を紹介してもらった。駅から近いのと安いのは良いのだが、これがたこ部屋状態のバッ
クパッカー宿だった。20畳ほどの大部屋に二段ベッドがぎっしり。布団もジメジメしていて最悪だ。野宿よりはまだまし程度で、あまりおススメできない。とりあえず近くのレストランに夕食を食べに出かける。明日は市内観光だ。
走行距離:372.7Km。宿:130Dkr(2000円ちょっと位) -
7/11(日)晴れ
コペンハーゲン9:00―フレデリクスボー10:00―クロンボー11:30―スウェーデン15:00―コペンハーゲン16:30
9:00、宿を出て、コペンハーゲンから50Kmほどのフレデリックス城を見る。湖に浮かぶ御殿と言った感じで、ドイツの城とはまた全然趣きが違う。でっかいし、とにかく絢爛豪華。庭園も様式美と言うか、見事に調和されている。
続いて、30Km弱のクロンボー城へ。ハムレットの舞台となった城で、いわくありげな地下道もある。城の前で売っているソーセージをはさんだパンがおいしい。この対岸は
すぐスウェーデンで、久里浜―浜金谷程度の距離だ。
このすぐ近くのヘルシンオアの港から、対岸のヘルシンボーまではフェリーで20分、たったの16DMで行けると言うので行ってみることにする。休日のため飲食店以外は
閉まっている。街並みはきれいだ。港付近を少し散歩して、結局いたのは30分だけだったが、一応スウェーデンにも足を踏み入れたぞ。船から、先ほどのクロンボー城の威風堂々とした姿を眺めることができる。
16:30、コペンハーゲン郊外のアマガーのユースに着いて受付を済ませる。草原の中にある、平屋建てロッジ風の建物で、内部も綺麗。これで85Dkr。やはりユースのほうが快適だ。再び街に戻り、駅の前にバイクを止めて夕食タイム。デンマーク料理を食べたかったがお目当ての店が開いてなかったので、インド料理店へ。カレーのフルコースを食べる。久しぶりのライスが嬉しい。街を散歩するのは疲れたのでやめにして、19:00、ユースに戻る。
明日はどこに泊まろうか?
走行距離:161Km。 -
7/12(月)晴れ
コペンハーゲン8:00―オーデンセ10:00―リューベック18:00
8:00コペンハーゲン出発。ひたすら高速を進んで、オーデンセのあるヒュ―ン島へ急ぐ。途中、海峡を渡る長く、眺めの良い橋を越える。通行料に105Dkr支払うが一見の価値あり。ここはフェリーでも渡れるらしい。
10:00、あっという間にアンデルセンの生まれた町、オーデンセに着く。街並みは近代的で、博物館が幾つかある。ここでは2、3の教会を覗いて、ランチ用にデニッシュパンを仕入れる。本当はこのままフューン島を横断してユトランド半島へ渡り、ドイツに南下する予定だったのだが、郊外にあるイーエスコー城に寄るつもりで足を伸ばし、しかも行き過ぎてスベンボーの橋を渡ってしまう。引き返すのも癪なので道の続く限り進んで、ランゲラン島からローラン島へフェリーで渡る。約1時間(105Dkr)。こうして気ままに行けるのも一人旅の醍醐味であろう。
さらにパスポートチェックを経て、ロズビィ港からドイツに渡るフェリーに乗る。これも約1時間、かなり綺麗な豪華船である。デンマーククローネが少なくなっていたのでマルクで支払う(42DM)。デッキで仕入れたパンを食べながら、デンマークに別れを告げる。
ドイツ側の検問はフリーパスだった。一路オルデンブルクに向かうが、ユースは空きなし、とゆー訳でリューベックまで来てしまう。レンガ造りの双子の塔の門が目印だ。
18:00、旧市街のユースにチェック・イン。石畳の坂道、古いレンガの家々など、美しい街並みである。船乗り御用達のレストランで、ラプスカウスというマドラー料理とデンマーク・ビアを頂く。銀の鍋に、目玉焼きの乗ったコンビーフみたいなシンプルな料理だが、けっこういける。天井からつるされたランプや船の模型もムーディで良い。
走行距離:368Km。宿:30DM。夕食:30DM。 -
7/13(火)曇り
リューベック8:30―ブレーメン10:45―グローニンゲン14:00―フラウ18:00
リューベック、8:30出発。一気にブレーメンへ向かう。
10:45到着。煉瓦造りの街並みが美しい。教会、市庁舎、ブレーメンの音楽隊の像などを見る。ここでも日本人観
光客の姿が見えた。12:00出発、高速に入る。一面、ただただ平坦な草原が続いている。
13:00、オランダ領に入る。検問はまったくのノーチェックだ。ガソリンを入れ、オランダギルダーの両替をしておく。1ギルダー:およそ55円ほど。
14:00、オランダ領に入ってから初めての大きな町、グローニンゲンにて昼食タイム。
ついでにユースの予約をしておく。ここからは一般道を進むが、周囲の建物がドイツとはまた異なる外観で、赤いレンガの可愛らしい家々が立ち並んでいる。レイワルデで
さ迷い、警察で道を聞く。ドイツ語が少しわかるというお巡りさんが、親切に地図を書いてくれた。フラウには親戚が住んでいて、のどかで良い町だと言う。またまた迷いながらも、無事18:00すぎ、フラウにあるユースに到着する。
フラウは、小さな、湖のほとりの町で、街並みもすごく可愛らしい。建物自体もドイツの家を一回りくらい小さくした感じなのだ。ユースも個室で、トイレ・シャワーつき、部屋も広くホテル並み。これで27ギルダーは安い。受付のおじさんはドイツ語を話せて良かった。夕飯はスーパーで惣菜を買って済ませる。シナモンの香りがする不思議な味のパンとツナサラダ、ハムなど。物価はドイツより安い。湖のほとりを散歩して、夕日を眺める。ほんとに静かで穏やかな町だ。
走行距離:452.2Km。 -
7/14(水)晴れ
フラウ―エダム9:00―フォーレンダム―マルケン―チャーンダム15:00
いよいよ運命の日がやってきた。と言っても、まだこの日の朝は、そんな不幸がこの後訪れようとは夢にも思わずにいたのだが。ユースでの朝食に、ジャムと一緒にチョコ
スプレーまであってびっくりする。
9:00出発、途中何度かエンストしたりして、どうも調子が良くない。
10:15、両側を海ではさまれた、海峡を渡る橋のような道を通る。アフスルイトダイクというらしい。途中、記念にバイクの写真をパチリ。しかしこれが最初で最後の、唯一のバイクの写真となったのだった。
ここを渡る間、風がとてつもなく強く、何度もふらふらしながら必死にバイクを支えて走った。特にダンプなどが追い越していく時が危険である。しかもこの中古のバイク
は馬力がてんでなく、110Kmでめいっぱいなのだ。
どうにか乗り切って、チーズで有名なエダムの町へ。チーズ売りのおじさんや、民族衣装を着た売り子のお姉さんがいた。オレンジ色の丸いチーズを固まりで買う。次にす
ぐ隣のフォーレンダムへ。民族衣装で有名らしいが、バイクでさっと通り抜けてしまった。さらにその先に見えていたマルケン島へ。陸続きの小さな島だ(江ノ島ぐらいか)。
緑の町ザーンセ・スカンスに向かう途中、チャーンダムの町で道に迷い、やっと道が判ったところで突然エンジン・ストップ。時刻は15:00。何度やっても駄目で、GSで電話してもらってメカニックの人に来てもらう。結果は修理不能。エンジンオイルが空になっていたためエンジンが灼きついてしまったのだという。
呆然とし、どうしていいか判らず途方に暮れるが、とにかく仕方ないので廃車手続きをする。近くのホテルを紹介してもらい、19:00、ホテルに送ってもらった。前回の教訓がまったく活かされていない。これで明日から快適な移動手段がなくなってしまった、トホホ。
走行距離:141Km。宿:76ギルダー。 -
7/15(木)晴れ
チャーンダム8:30―アムステルダム9:00
バイクはなくなってしまったが、まだ旅の途中8:30のバスでアムステルダム中央駅9:00到着。まずは宿を確保することに。ユースは一杯だったので他の安ホテルを探す。結局『カダール』という、コペンハーゲンで泊まったようなバックパッカ―専用の安宿に決める。しかしこれは今までで一番最悪だった。男女同室で、下のベッドには浮浪者風のおじさんが寝ているのだ。しかし部屋の状態はコペンハーゲンの方が汚かった。
11:00頃から市内観光を始める。まずはパン屋でランチを仕入れ、ケンタッキーのチキンを久しぶりに食べる。(ドイツではケンタッキーはなかった。)
12:30から王宮を見学。ナポレオンが使っていたと言うが、元は市庁舎だけあって、ケバケバしくなく荘厳な感じ。
次にゴッホ美術館へ。27歳で絵描きを目指し、35歳で芸を極めながら自殺してしまった彼の絵は明るく、重い。館内は結構な賑わいで、もちろん日本人も多い。続いてユダ
ヤ博物館へ。シナゴーグの中が見れる。また金細工のユダヤ祭司の道具なども豪華。その後運河沿いを散策して、オランダらしいという『マヘレの跳ね橋』を見た。
夕方、ドイツ行きの列車の時間と切符の値段を駅で調べた後、運河を巡る市内一週の遊覧船に乗る。これは手軽に運河から街の名所を見れて、値段もそんなに高くない(12
ギルダー)ので便利だ。
20:00、ケバブレストランで夕食にする。ボリュームたっぷり味もグッド。そろそろ暗くなってきたので宿に戻った。一応アムステルダムは危険な街らしいので要注意だ。(でもそれほどやばそうな雰囲気は感じられなかった。)
宿:40ギルダー。
-
7/16(金)晴れ
アムステルダム9:00―アウデワーター10:30―ハールツァイレンス14:00―ユトレヒト17:00
9:11アムステルダム発、9:52ユトレヒト着。久しぶりの列車である。まずは駅のロッカーに荷物を置いて、バスで魔女の街アウデワーターへ、約40分。市内の移動には
バス・トラム・地下鉄に使える回数券が便利。
魔女裁判所で目方を量り、魔女でない証明書をもらう。
いったん駅に戻り、駅構内の売店で握りすしパックを買う。ちょっと高いが、味はちゃんと日本の味だ。久しぶりのすしにご満悦でいると、隣に座ったオランダ人女性が、
「売ってるのは知ってたけど、食べている人を見たのは初めて。ホントにおいしいの?」と聞いたので、「とってもおいしい。あなたもぜひ一度、試してみたら?」と奨めておいた。
再びバスに乗り、次は赤い町ハールツァイレンスへ。20分ちょっと。アウデワーターよりもさらに小さい町だ。赤と白のツートンカラーの家々がとても可愛い。ここにある
デ・ハ―ル城が素晴らしい。見事な庭園、とんがり屋根に赤レンガの絵のように美しい城。二組の花嫁を城の前で見かけた。自分もこんな城で結婚式をあげたいと思う。
ユトレヒトのユースは、駅からバスで10分ほど。森の中にある歴史的建物だ。本館から少し離れた別館へ。近代的とはいえないが、清潔で、しかも一人で一部屋使えたので
良かった。今日はゆっくり休める。食事の後のアムステルビールがおいしかった。
明日は、語学学校で知り合った日本人のお姉さんと会う約束をする。
宿:30ギルダー。 -
7/17(土)曇りのち晴れ
ユトレヒト11:00―フォーレンダム12:00―アーン・ゼー13:30―ユトレヒト郊外
今日は11:00頃、ユースまでYO-KOさんが車で迎えに来てくれた。まずはフォーレンダムへ。この前は通り過ぎただけだったので、今日はゆっくり土産物や海を眺めながらぶらぶらする。パネクックと言う、オランダ風パンケーキを食べる。厚みがあり、フルーツと一緒に食べると結構食べでがある。
途中、風車を見たりしながら海岸線に出て、砂浜を散策する。日差しは強いが、海はまだ冷たいらしい。泳いでいる人はほとんどいない。しかしベルギー・ドイツ・フラン
スなど近隣諸国からの車が道一杯に止まっており、結構な人出だった。ここでは、ポテトフライをマヨネーズにつけて味わった。これがオランダ風フレンチフライなのだ。海の向こうはイギリスのはずだが、ブリテン島は残念ながら見えなかった。
夕方、YO-KOさんの家に着いてカレーを食べる。やっぱり日本のカレーが一番うまい。YO-KOさんは、もう3年ぐらいオランダで暮らしている。現地の日系企業で働いている
キャリアウーマンなのだ。少しオランダ語を教えてもらった。発音は違うが、単語は結構ドイツ語と似ているところがある。
<ドイツ語> <オランダ語>
こんにちは:Guten Tag(ク゛ーテンターク) Goede dag(フーデダハ)
こんばんは:Guten Abend(グーテンアーベン) Goede avond(フーデアフォント)
ありがとう:Danke sehr(ダンケセア) Dank u wel(ダンクーヴェル)
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