セレブではなく、牛？！

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小学生の時からずっと行きたかったアメリカ。
治安が悪いから。。とずっと行かせてもらえなかったけど、ついに本土上陸の夢が叶った。
憧れの地、ロサンゼルス。
ゴージャス極めているセレブ達、日本の２倍位あるとぃうディズニーランド、ローラープレートをする人々でひしめくビーチ、細長いヤシの木、そして太陽の様に陽気だと言われているロスのアメリカ人、何もかもが楽しみだった。
私は当時人気で毎週やっていたドラマ「ビバリーヒルズ」ばかり見て、指折り数えて出国の日を待った。飛行機も１０時間もかからず到着し、前回のカナダよりかなりぁっとぃう間だった。
ロスに着いたって分かっただけでも興奮して、セレブが周りにいないかキョロキョロしていた気がする。

ところが、私のホームステイ先はロサンゼルスではなく、ロサンゼルス郊外だった。車で３時間位走ったそこは想像していたものとは全然違い、のどかな住宅地だった。しかも、車からまず見えた物は。。「牛」の群れ！！！！・・・・ここは一体・・本当にセレブの街「ロス」の郊外なの？！ちょっとショックだった。

ホストシスターの高校生活も、ビバリーヒルズで見た物とは全然違い、もっと素朴な生活だった。日本の高校と違う所と言えば、校舎の広さが全然違うのと、グラウンドが土ではなくフィールドだった事や、校内に巨大な駐車場がある事くらい。ホストシスターに言わせてみると、これが一般的な高校なのだとか。ゃっぱり、ビバヒルの様な高校生活はなかなか現実にはナイのね（；；）

予想とはだいぶ違ったモノの、車からの景色を見たり散歩をしたりすると、そこはまぎれもなくアメリカらしい風景が広がっていた。「マイガール」や「愛ここにありて」とかで見たのどかな自然が自分の目の前に広がっている。畑で牛が放し飼いにされてたり（コレは驚いた）、エメラルドグリーンの木が生い茂っていたり、どこからか鹿でも出てきそうな美しい公園、子供達の何気ない会話が聞こえてきそうな暖かい教会など。そして何より、ホストファミリーの家が、ホストファミリーとの生活が一番今自分がアメリカにいるんだなぁっていう事を実感できた。

トロピカルな海までドライブして一緒にサーフィンにトライしたり、アメリカの高校の宿題をやってみたり、ファミリーの仕事＆バイト先に顔を出したり、ホストシスターの解説付きでみんなでアカデミー賞や映画を見たり、料理を作ったり。また、浴衣を着てパーティーに行ったり、誕生日パーティーに呼ばれておめかしして行ったり。週末にはファミリーで、サンフランシスコにまで遊びに行ってきた。


２週間は、あまりにあっという間だった。あまりに早いお別れに私もファミリー（特にぉ姉さん）も涙が止まらなかった。最初は、想像とあまりにも違い戸惑ったりもしたけど、この住宅街も雄大なアメリカらしさを物語っているんじゃないかと思った。帰る頃には、この町を離れるのが寂しかった。人を惹き付ける魅力が、この町にはあった。だから、ホームステイ地にも選ばれているのだろう。

帰りは、ロスの中心地を回って帰った。ディズニーランドではひたすら夢に浸り、ハリウッドの足型の所ではレオナルド・ディカプリオを探し回り、Macy's（だっけ？こんな名前のショッピングセンターがあった）では買いもの三昧だった。
残念だったのは、サンタモニカビーチで泳げなかった事。
ホストファミリーと、次再会する時はサンタモニカで一緒に泳ごうと交わした約束を果たすために、私はまたロスへ飛ぶだろう。


その時はまた、牛も見に行きたいな・・なんて思っている。