ベトナム/メコン川クルーズ　後編

2007/01/14 - 2007/01/14

で、またまた続きます。

ってしつこく３冊目ですが、これで終わりますんで、すみません。

エリア ミトー(ベトナム)

お昼ごはんを食べ終えた一行は
再び発動機ボートに乗り込んで。

また別の島へ向かいます。

この島には、ココナツキャンディー工場があって
それを見学するのです。

今度は、発動機ボートでも入っていける川幅があるようです。

コノ　アタリ　メコンデルタ。
ベトナム戦争　タクサン　爆弾オチマシタ。
ミンナ　逃ゲタ。イナクナッタ。
戦争オワッタ。
コレ　新シイ　村。
新シイ　植物。

嗚呼、地獄の黙示録を見た人なら
思い出さずにはいられないでしょう。

熱帯ゆえ、植物の成長が早く
戦争の爪あとらしきものは、
見た目には、まったく判らないのですが。

ヤシノ木　イチネン　イチメートル。
ニネン　ニメートル。
ニジュウネン　ニジュウメートル。
ニジュウネンヨリ　オトリヨリ　実　ナラナイ。
ミンナ　切ル。
ダカラ　ミンナ　ニジュウネンデス。

どうやら、ヤシの木は、1年で１ｍずつ背丈を伸ばし
20年で20ｍほどの高さになるが
それ以上置いといても実がならないので
みんな伐採してしまうようです。

岸部の植物も勝手に生えてるようでいて
実は、土砂の流出を守る為に植林？されているらしい。

その葉っぱが、どんどん水路に倒れてきていて
双子ベビィちゃんの男の子のほうが大興奮!!

この舳先に座って、ガイドさんが写真を撮ってくれました。その後、このポジションが偉く気に入ったらしく、ベビィちゃん、片時も離れず、次に舟にぶつかりそうな葉っぱを狙います。

双子ベビィちゃん、片方は女の子。
実は記念撮影の時「虐待か？」って勢いで「怖いよぉぉぉ〜ぎゃぁぁぁ〜」と泣き叫んでしまったのだ。

そして、男の子は、この日の為にお母さんが買ってくれた、「おにゅーのジーンズ＠ベトナム製」を穿いているのですが、実は半ケツ（爆）

「んもぉ、さすがベトナム製って感じです。さっき転んだんですけど、ホックが１日目でダメになっちゃいましたよぉ」

海外生活、そして双子の四歳児を抱えたご夫婦は
すごく大変だろうなぁと思った瞬間。

なのに、子供が迷惑をかけないように、と、お父さんは娘さん、お母さんは息子さんを常にがっちりガード。我々にとても気遣ってくださって、とても素晴らしいファミリーでした。
いい思い出になると、イイネ。

途中、バイクだけが通行可能っぽい橋があって。

橋の上には舟を眺める子供たち。

嗚呼、アタシ、今、熱帯にいるんだ。

荷物満載。すべてココヤシの実。

まるで石垣のように積み上げられてます。
こういう精緻さって、やっぱり農耕民族なのかな。

で、島上陸。

ガイドさん。一生懸命ココヤシの説明中デス。

「オマエはここんちの人間か？」
という気安さで、ココヤシからココナツエキスを抽出する機械をいぢりだすガイドさん。

機械はとてもシンプル。
かまどで燃えてるのも、ココヤシの殻。
エコ！

出来立てのココナッツキャンディーを、バッサバッサと切り分けたあと、紙に包む作業。流れ作業。

ニッポンの金太郎飴カット技術は、もっと世界に誇るべきである。
と、愛国心？が沸き立つ瞬間でもある。

出来立ての、アツアツのキャンディーを配られて、すでにお約束となったこのフレーズ。

ミナサン　オミヤゲ　オミヤゲ
オトサン　オカサン　トモダチ　オミヤゲ
５コ買ウ　１コ　タダ

いろんなものが練り混ぜられて、
バラエティがあった。

ちょっと周囲を見渡してみる。

石といい、盆栽？といい。
なんか、ウチのじいちゃんが壮年の頃ハマったムーブメントが、今、ベトナムを席捲しているのか!!

やりかけて、中途半端な状態で放置されているあたりがまた、どうしようもなく我が祖父の姿とだぶる。

まだ、館林のつつじ公園が全然整備されて無かった頃。

よく、じいちゃんに連れられて、館林のつつじ公園に行った。臨時駐車場は農閑期の田んぼだったりして。また、その駐車場を臨時貸ししてる農家の方が、片手間につつじの販売をされていて。

絶対買うの（爆）

それがこんな感じだったなぁ。

この墓は、マイベスト墓地５本の指に入るかもしれません。庭にあった、この家の墓所。

セイフ墓地　15ネン　ホリカエサレル。
オ金　カカル。
ダカラ　ミンナ　ウメナイ。
自分ノトチ　アイテルトコロ　ウメル。

緑に囲まれた、熱帯の棺。
一年中温かで、ゆったりした時間の流れる墓地。
なんてステキなお墓なんだろう。

たぶん、みうらじゅんなら　買う（爆）

また、お茶が用意されてました。

何処へ行っても、観光地にはお茶のなぜ？
その茶器がことごとくかわいいのはなぜ？

一服しながら、歌を聴かせてくださいます。

あんたも歌うんか？（爆）

ワタシ　ベトナムノ　ミカワケンイチデス。
歌ヲ　歌イマス。
聞イテクダサイ。

で、てっきり
サソリのアルコール漬けとか売ってるから
「さそり座の女」とか歌うのかと思ったら違った（爆）

「なんだ川中さん。美川憲一の歌ぢゃないぢゃん」
「美川憲一はね、お化粧してるんだよー」
容赦なく突っ込む（爆）

ゴメンナサイ。ニホンゴノ歌、歌エマセン。
コレハ　ベトナム戦争ノ　歌デス。
彼氏　戦争ニ行キマス。彼女　待チマス。
彼女　彼氏ニ　手紙カキマス。
彼氏　何度モ　手紙ヨミマス。
彼氏　６ネンゴ　帰リマス。
彼女　待ッテマシタ。
二人　ソレカラシアワセ。

演奏してくださったみなさん。

左側の女性が着てるのは「アオババ」
右側の女性が着てるのは「アオザイ」

アオザイは長くて、アオババは短い。
若い子はアオザイで、マダムはアオババ。

で、工場見学を終えて、あとはミトーの船着場を目指して帰ります。

嗚呼、たまげた！

この日は日曜日。
学校が休みなので、子供が遊んでいたが、いきなり水中から現れて一瞬心臓が止まった！

実は、この旅行をばぁちゃんに説明したところ
「はだかんぼの国に行くのか？」
とリアクションされ、多いに困った。
大正９年生まれ。
歴代天皇の名前全部とか、旧宮家の名前全部とか暗唱できる老婆であるが。
ばぁちゃんの中で、聞きなれない国の名前はすなわち「子供はみんな裸である」という思考回路のようであるが。

それが、あながち間違いではなかったことを
帰国してから報告したのは言うまでもない。

帰り道の航路は、俄然大きな船が増えてました。

カンボジアカラ　石　ハコンデイマス。
一週間　カケテ　ハコビマス。
潮ノナガレ　リヨウシマス。
ネンリョウ　少シ　ダイジョウブ。
全部デ　1000ドル　ナリマス。

なんだ？あの動かねぇ物体は！
と思って質問をぶつけてみたところ、砕石運搬船は積荷が重すぎて、ゆっくりとしか進めないらしい。
それも、満ち潮と引き潮を利用して、なるべく燃費をよくして航行してるのだとか。

船着場が見えてきました。

これで、メコン川クルーズは終わりです。
あまりに興奮したせいか、帰りのバスの中は爆睡。
日本語ガイドさんも、英語ガイドさんも、爆睡。

結局、ツアーの値段の違いは
送迎されるバスが新車だったりとか
発動機のついた舟がすこし豪華だったりするだけで
どのツアーも結局、同じ場所を巡っていたようです。

これで18ドルは安い！
大満足！

そんなメコン川クルーズはこれにて。

この旅行記へのコメント （8）

• コクリコさん 2007/02/23 11:29:18

  メコン川クルーズ　後編

  けーしちょーさん、
  
  ハマちゃんと阿部サダヲを丁寧に説明してくれてありがとね。
  最近の吉本のタレントあんまり興味ないので知らなかったです(最近の人ではない？^^;)「ダウンタウン」という名前はテレビ番で見たことあるので、見ればわかるかもしれません。
  明石家さんまや文珍さんや阪神・巨人なら知ってまーす。藤井っていうちょっと女っぽい人も。
  『グル−プ魂』に至ってはまったく「？？？」
  『真夜中の野次さん喜多さん』って七之助が出た映画？『下妻物語』って土屋アンナが出てた？・・・あまりにも頓珍漢でバカバカしい質問かもしれないので、けーしちょーさん無視して良いです。
  「明日があるさ」だって坂本九はわかるけど、、、グループで歌っているの聞いたことあります。何組かのグループが歌ってましたよね。その中の一つにハマちゃんが歌ってたグループがあるのですね！見ればわかるかな？
  
  前書きはこの位にして、後編を読み終わりました。
  相変わらずコメント全部面白かったけれど「はだかんぼの国」が特にツボでした。私の祖母や曾祖母(二人とも明治の女)がよく使っていた・・・何十年ぶりに聞きましたよ！懐かしすぎる〜。
  私の祖父母夫婦は大正時代にシンガポールに住んでいたので、まさしくそこは「はだかんぼの国」だったようで。
  アオババとアオザイ２種類あるのを初めて知りました。私はアオババだねっ！
  
  夫は来月またパリに行きますが、私は雑用が多くて行けないのです。
  もうヨーロッパはフランスだけでいいやって感じ(私たちの見たいものの総べてがあるから)。最大の理由はもう体力も費用がないからだけどね(^^;)。
  激安ツアーがあったらアイルランドやマルタには行ってみたいなぁ(どなたかの影響大)。
  
  そうそう、ひょんなことから生まれて初めて超ミニオフをしました。
  ４トラのメンバーでは、けーしちょーさんもご存知の義臣さんです。
  義臣さん、元気で若々しい方でした。不思議ですよね、初対面でもすぐ話しがスムーズに進むんですよね。
  では。

  けーしちょーさん からの返信 2007/02/27 22:26:32

  RE: メコン川クルーズ　後編

  コクリコママン。
  
  そうなのー。好き過ぎてどうしようもなくて、
  長くダラダラとした説明を（爆）
  
  真夜中の野次さん喜多さん→七之助出演でご名答!!
  
  長瀬の野次さんは置いといて、七之助の喜多さんは
  「原作どおりの人間がでたぁぁ」ってオドロキました。
  
  下妻物語→土屋アンナ出演でご名答!!
  
  土屋アンナの顔が好きで好きでって当方オンナですが（爆）
  しっかし、樹木希林はなんであんなにイバ弁が上手いんだろぅ。
  
  「はだかんぼの国」がツボに入られました？？
  ウチのばぁちゃんに「シンガポール」と言っても通じません。
  彼女にとって、シンガポールは「昭南島」なのでした。
  ワタシが、随分前に「昭南島に蘭ありや」という本を読んでいた時に
  それが判明しました。
  昭南島、と呼ばれていた時代は短いようですが、三つ子の魂ってやつ？？
  ゼネレーションギャップを楽しむイケナイ孫。。。
  
  そうそう。マダムはアオババみたい。
  アオザイを着ててもいいのですが、それはカオダイ教の人でっせ（爆）
  
  フランス語ができて、暮らすように過ごされている国でしたら
  それはもう、楽しくて仕方がないだろうなぁと察します。
  もちろん。マルタとアイルランドはワタシも同じくデス（汗）
  ４トラの影響、すさまじき。
  
  おお。義臣さんとぷちオフですか!!
  きっと、旅行記どおりの人が現れたのでは？
  そうそう。とっても不思議なんですよねー。
  いつの日か、お目にかかれる日がくることを夢見る長女でした♪

• drakenさん 2007/02/17 22:16:23

  リアル　ジャングルクルーズ

  こんばんは、けーしちょーさん。
  リアルジャングルクルーズ楽しそう〜♪
  気分はまさに川口浩探検隊だね〜。
  
  川口浩が〜　洞窟に入〜る〜♪
  カメラマンと照明さんの後に入〜る〜♪
  
  少し前から気になっていた目玉オヤジの傘はベトナムで入手してきたんだね。よく似合っておりマス。
  
  象耳フィッシュ？
  なんだソリは？？
  さっそくネットで調査開始。
  ヒレがやたらでかい魚で、フライがメコンデルタの名物なんですね〜。
  
  掲示板で見たけど、３月はムーミン谷ですか？
  
  

  けーしちょーさん からの返信 2007/02/18 01:53:16

  RE: オヤジの笠はホテルからのプレゼントだよ〜ん♪

  おお。drakenさん。
  たくさん投票してくれたの、drakenさんでしょ？？
  いつもありがとう。
  
  そして、♪溺れている〜原住民の〜顔は笑ってるぅ〜
  と、まさに川口浩探検隊なメコンデルタクルーズなの（爆）
  今回、残念ながら我々はメコンデルタ名物といわれている
  象耳フィッシュと対面したものの
  その映像を捉えることを、涙ながらに見送ったのである。
  先に遭遇し、その衝撃に気絶したと伝えれている「ぼぬかい」トラベラーの言い伝えを、決しておろそかにすることはできなかったのだ。。。
  
  と、気分は水曜スペシャル。
  他のトラベラーさんは写真upしてる旅行記、作成されてますよー。
  怖くて見れない。。。
  もはや、ぼぬかいさんとワタシにとって「象耳フィッシュ＝貞子」
  といっても過言ではないらしい（爆）
  
  ＞掲示板で見たけど、３月はムーミン谷ですか？
  
  先にムーミン谷の英語サイトを調査してくれた「迷子のプロ」探偵によると
  ムーミンたちは冬は寝てる、もとい、冬眠してるので、夏だけ２ヶ月間のオープンらしく、迷子はんは「小癪な」と申されておりました。
  ワタシも全く同様の気持ちです。
  調査すると、ワタシが休めそうな「お盆」はムーミン谷の営業が終了してるかもしれない危険が。
  未だフィンランドは「オーロラツアー」の案内ばかりで、夏の情報が乏しく、見通しがまったく立っていない状態だし。価格設定は超ピークだし。
  白夜の北欧は何気に観光シーズンでもあるようで。
  
  げに口惜しいのは
  セントレアからも直行便がでてて、ジャンボの絵がムーミンたちだったりして。もしかしたら、セントレア発？？
  でも、スターアライアンスぢゃないのよねぇ。
  嗚呼。悩む悩む。
  

• むんさん 2007/01/27 08:01:56

  はじめまして！

  けーしちょーさん、こんにちは。はじめまして！
  
  メコン川クルーズ旅行記、とても楽しく拝見しました！
  とっても詳しくユーモアあふれるコメント満載で、まるで自分が
  ツアーしているかのような気分になれました。
  以前ホーチミンに行ったのですが、そのときはメコン川まで
  行かなかったんですが、行っておけばよかったと今さらながら後悔です。
  
  これからもどうぞよろしくお願いします！

  けーしちょーさん からの返信 2007/01/28 11:32:44

  RE: はじめまして！

  むんさん。こんにちは。はじめまして。
  
  カキコと投票!!ありがとうございましたm(_ _)m
  
  ハノイとかフエとかにも足を運んでみたかったのですが
  時間がないのでホーチミンだけの滞在になりました。
  それで、足を伸ばしてみたら、これがすごく楽しくて♪
  自分の思い出封じ＆他のトラベラーさんにも是非に！
  ってんで、３冊にもなってしまいました（汗）
  これでも、随分ボツ写真があるんですよ（爆）
  
  お褒めの言葉を頂戴し、ちょっと飽きて？きた
  ベトナム旅行記の続編。がんばります（・∀・）/~~
  

• ぼぬかいさん 2007/01/23 13:50:53

  まずは３票投下！！笑。

  まずは象耳魚の画像の件。深く感謝いたします〜爆。
  見ながら「もしまかり間違ってヤツが出てきたら・・・」とドキドキしながら、いつでもマウスのスクロ−ルは高速でクルクルできるもんね！と思いつつも、けーしちょーさんのありがたいご配慮にヒデキ　カンゲキー！であります。
  メコンクルーズではお菓子がでたのですな〜。なんや旨そうやな。。。。
  ココナツキャンディは旨かったですか？〜笑。
  ワタシはココナツの味がちょいと苦手なので土産にこのアメを頼まれて買ったのですが旨かったのかなんだか分からずじまい（自爆）
  
  ガイドさん。。。。見覚えのあるおっさんや。。。。爆！！！！
  このガイドさん、途中で日本語が怪しくなって後半何を言っているのか分からなくなってきませんでしたぁ〜笑。
  そうか〜歌ったのだな（猛爆）
  
  このあとも爆笑旅行記は続くのですな。楽しみ〜楽しみ〜♪
  
  それにしても目玉のおやじさんにぴったりの傘ですやん〜。
  
  あっ。そういやあこの傘をオカンへの土産で買って帰ったわ＝。じゃまだったわ＝。機内持ち込みしたし＝。ｗｗｗｗｗｗ。

  けーしちょーさん からの返信 2007/01/25 01:55:02

  RE: まずは３票投下！！笑。

  ３票投下!!
  しっかと受け止めましたぜ！ぼぬかいさん♪
  ありがとうございます。
  
  これで励みをつけて、カオダイ教を仕上げてしまおうと思いきや。
  こんな時に限って、面白い本とめぐり合ってしまったり
  面白いテレビ番組に遭遇してしまったりして
  全然、進んでおりません。うわぁぁぁぁん。
  
  ワタシも、象耳魚。まったくダメでした。
  これかぁ！と思いました。ゾクゾクしました。
  怖くて、他のトラベラーさんのメコン川クルーズの旅行記、
  見られません（爆）
  アイツが絶対、生息してる気がするんです（猛爆）
  よろしく哀愁。
  
  ガイドという職業を続けられる人には、大いなる素質があると思うんです。
  一つは、歴史や地理などの「社会科系科目への興味」
  そしてもう一つは、「人前で歌うことが大好き」
  バスマニアの会を主催してるボスもベテランガイドさんですが
  この二つの素質を存分にお持ちでいらっしゃいますよぉ。
  これはベトナムでも、当てはまるマーフィーの法則だと思いました。
  でも、英語ガイドは歌を歌っていなかったのですが。。。
  うーん。うーん。
  
  一晩寝るたびに、ガイドのカタコトの解説が記憶の断片化が進みます。
  早くこの記憶を旅行記にぶちまけてしまって
  脳内デフラグを敢行したい、けーしちょーなのでした。