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  サーフィンを極めるため、はるばる宮崎に行く。 気温も暖かく、飯も美味いとの評判。 毎年、野球のキャンプをしているくらいだから、スポーツする環境はばっちりなんだろう。何より宮崎には、常にいい波が来ているらしい。<br /><br />  レンタカーを借りると結構高いので、後輩が地元のサーフガイドをインターネットで探してきた。これだとサーフポイントまでの送迎とガイド込みで1日5000円。こっちのほうが安いし、面白そうだ。<br /><br /> ガイドの名前はヒマワリさん。歳は40代手前ぐらい。顔はサーフ焼けで真っ黒。太陽光にやられたのか、目の色は緑色で外人みたいだ。時折見せる白い歯はコンストラストに眩しく映える。<br /><br />

ひまわりのタネ@宮崎・青島

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2004/11/12 - 2004/11/12

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フーテンの若さん

フーテンの若さんさん

サーフィンを極めるため、はるばる宮崎に行く。 気温も暖かく、飯も美味いとの評判。 毎年、野球のキャンプをしているくらいだから、スポーツする環境はばっちりなんだろう。何より宮崎には、常にいい波が来ているらしい。

レンタカーを借りると結構高いので、後輩が地元のサーフガイドをインターネットで探してきた。これだとサーフポイントまでの送迎とガイド込みで1日5000円。こっちのほうが安いし、面白そうだ。

 ガイドの名前はヒマワリさん。歳は40代手前ぐらい。顔はサーフ焼けで真っ黒。太陽光にやられたのか、目の色は緑色で外人みたいだ。時折見せる白い歯はコンストラストに眩しく映える。

  • 「ヒマワリさん、なんでサーフィンガイドを始めたんですか?」<br /><br /> 最近、宮崎の波の評判を知り、県外から来るサーファーがどんどん増えた。その結果、ポイントが混雑し、迷惑駐車やゴミ放置が問題視され始めた。このままではいけない。そこで彼は立ち上がったのだ。<br /><br /> 「県外から宮崎に来たのなら、楽しい波乗りをして欲しい。そして、うまいもんを食って、また来たいと思ってもらいたい。」 <br /><br /> ローカルとビジターサーファーの橋渡し役になるため、彼はサーフガイドという職業を立ち上げた。 地元である宮崎とサーフィンを心から愛する気持ちからこの仕事を始めたそうだ。<br />

    「ヒマワリさん、なんでサーフィンガイドを始めたんですか?」

     最近、宮崎の波の評判を知り、県外から来るサーファーがどんどん増えた。その結果、ポイントが混雑し、迷惑駐車やゴミ放置が問題視され始めた。このままではいけない。そこで彼は立ち上がったのだ。

    「県外から宮崎に来たのなら、楽しい波乗りをして欲しい。そして、うまいもんを食って、また来たいと思ってもらいたい。」

     ローカルとビジターサーファーの橋渡し役になるため、彼はサーフガイドという職業を立ち上げた。 地元である宮崎とサーフィンを心から愛する気持ちからこの仕事を始めたそうだ。

  •  サーフガイドを始めて1年半。日本で純粋なサーフガイドという職業は珍しい。この仕事だけで食っていくのは難しく、ペンキ屋などのアルバイトを兼業して続けている。地元の中でも認めてもらうまで大変だったらしい。 <br /><br />「挨拶、必ずしてくださいね。」、「人のじゃまにならないよう気をつけてくださいね。」<br /><br /> マナーには人一倍うるさい。 「人間として基本なんだけど、本当にできない人が一部いるんですよ。宮崎は何でも受け入れるんだけど、最低限ができん人はいかんですよ。」 性格はとにかく真面目。年下の僕にも必ず敬語だ。そしてたまにこうやって説を垂れる。

     サーフガイドを始めて1年半。日本で純粋なサーフガイドという職業は珍しい。この仕事だけで食っていくのは難しく、ペンキ屋などのアルバイトを兼業して続けている。地元の中でも認めてもらうまで大変だったらしい。

    「挨拶、必ずしてくださいね。」、「人のじゃまにならないよう気をつけてくださいね。」

     マナーには人一倍うるさい。 「人間として基本なんだけど、本当にできない人が一部いるんですよ。宮崎は何でも受け入れるんだけど、最低限ができん人はいかんですよ。」 性格はとにかく真面目。年下の僕にも必ず敬語だ。そしてたまにこうやって説を垂れる。

  •  現在は、サーフィンの観光誘致に力をいれるよう、県に説得を試みている。資金援助して環境整備や広告誘致を図れば、宮崎の良さを県外の方にもっと知ってもらえるはず。しかし、巨人やホークスのキャンプ用設備には税金をどんどん使うのに、サーフィンというマイナースポーツにお偉いさんの腰は重い。<br /> <br /> 「NPOを立ち上げようと企画してます。そうすれば学校でサーフィンを学外教育の一環で教えることができるんですよ。」 <br /><br /> 単にスポーツとしての教育ではない。自然そのものを教えたいそうだ。<br /><br /> 「サーフィンを愛すると、自然のことを考えるようになるんです。そもそも、どうして波ができるのか?波には天気、地形、環境すべてが関係してくる。山があって、川があって、海に繋がる。だから海だけ綺麗にしてもダメなんです。<br /><br /> サーフィンを知れば知るほど、自然を学ぶことになるんです。サーファーが環境問題について真剣なのは当たり前なんですよ。だって誰もが、キレイでいい波に乗りたいじゃないですか。」 <br />

     現在は、サーフィンの観光誘致に力をいれるよう、県に説得を試みている。資金援助して環境整備や広告誘致を図れば、宮崎の良さを県外の方にもっと知ってもらえるはず。しかし、巨人やホークスのキャンプ用設備には税金をどんどん使うのに、サーフィンというマイナースポーツにお偉いさんの腰は重い。

     「NPOを立ち上げようと企画してます。そうすれば学校でサーフィンを学外教育の一環で教えることができるんですよ。」

     単にスポーツとしての教育ではない。自然そのものを教えたいそうだ。

     「サーフィンを愛すると、自然のことを考えるようになるんです。そもそも、どうして波ができるのか?波には天気、地形、環境すべてが関係してくる。山があって、川があって、海に繋がる。だから海だけ綺麗にしてもダメなんです。

     サーフィンを知れば知るほど、自然を学ぶことになるんです。サーファーが環境問題について真剣なのは当たり前なんですよ。だって誰もが、キレイでいい波に乗りたいじゃないですか。」

  •   彼のサーフィンの腕前はプロ並みだ。週に3、4日は海に入る。初心者の僕は彼にアドバイスを求める。 <br /><br /> 「とにかくたくさんの波に乗ること。ある意味、最初は修行かもしれません。サーフィンをしていると精神も鍛えられますよ。」<br /><br />  サーファーの人たちは、ヨガをやっている人も多いという。季節によっては宮崎には電柱の高さほどもある大波が来る。セミプロの彼でもさすがに命がけだ。そんなとき、ヨガが役に立つ。大波に入る前に1時間もかけ、精神統一を図る。 彼の持論だが、サーフィンを通じ、自然を知ると、宇宙に突き当たる。宇宙から見たら自分は生かされているちっぽけな存在。これで怖いものはなくなるらしい。<br /><br /> サーフィンはスポーツの枠に留まらない。地元との繋がり、環境問題、精神世界といろいろなことが学べる。

      彼のサーフィンの腕前はプロ並みだ。週に3、4日は海に入る。初心者の僕は彼にアドバイスを求める。

     「とにかくたくさんの波に乗ること。ある意味、最初は修行かもしれません。サーフィンをしていると精神も鍛えられますよ。」

      サーファーの人たちは、ヨガをやっている人も多いという。季節によっては宮崎には電柱の高さほどもある大波が来る。セミプロの彼でもさすがに命がけだ。そんなとき、ヨガが役に立つ。大波に入る前に1時間もかけ、精神統一を図る。 彼の持論だが、サーフィンを通じ、自然を知ると、宇宙に突き当たる。宇宙から見たら自分は生かされているちっぽけな存在。これで怖いものはなくなるらしい。

     サーフィンはスポーツの枠に留まらない。地元との繋がり、環境問題、精神世界といろいろなことが学べる。

  •  「これからは宮崎発のムーブメントをいろいろ考えてるんです。サーファーのライブイベントやったり、企業スポンサーと提携したり、色々やりますよ!」<br /><br /> <br /> サーフィンの話をしている彼は子供のように楽しそうだ。ちなみにヒマワリというあだ名は、高校時代から汗かきで、ヒマワリのたねのような大汗をいつもかいていたことから命名されたらしい。<br /> <br /> 「また、宮崎に来てくださいちゃね!」トレードマークの笑顔で、僕らが消えるまで見送りしてくれたヒマワリさん。<br /> <br /> 宮崎で生まれたばかりのヒマワリのたねはまだ小さい。でも、いつかかならず大きな大輪の花を咲かせてくれるだろう。そして目に見えないたねを少し分けてもらったような気がした。

     「これからは宮崎発のムーブメントをいろいろ考えてるんです。サーファーのライブイベントやったり、企業スポンサーと提携したり、色々やりますよ!」


     サーフィンの話をしている彼は子供のように楽しそうだ。ちなみにヒマワリというあだ名は、高校時代から汗かきで、ヒマワリのたねのような大汗をいつもかいていたことから命名されたらしい。

     「また、宮崎に来てくださいちゃね!」トレードマークの笑顔で、僕らが消えるまで見送りしてくれたヒマワリさん。
     
     宮崎で生まれたばかりのヒマワリのたねはまだ小さい。でも、いつかかならず大きな大輪の花を咲かせてくれるだろう。そして目に見えないたねを少し分けてもらったような気がした。

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