ぶらっと張家口の旅

2004/09/05 - 2004/09/05

北京南駅から北京北駅へは通常バスと地下鉄でせいぜい30分、タクシーでも20分程度で行くことができます。しかしそれでは面白くない。そこで今回は思いっきり遠回りしてじっくり旅をしてきました。

エリア 張家口(中国)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 鉄道

バスで北京南駅に向かいます。まだ朝なのでみんな眠そうです。

張家口行き各駅停車に乗り込みます。200キロを5時間以上かけてのんびり走ります。

出発してから一時間ほど。左側に永定河という川が寄り添ってきました。

小さな駅にもひとつひとつ律儀に止まります。

だんだん谷が深くなってきました。

プラットホームのないローカル駅です。みんな下車すると線路を横切っていきます。

谷が深く河岸が狭いので複線を並べて敷くことができません。そのため上り線（北京方面）は対岸を通ります。

峠を越えるとだだっ広い平原が広がっていました。モンゴルに近づいている感じがします。沿線にはゲルも見えます。

終点張家口駅です。

張家口の町並み。昼食を食べて今度は万里の長城を目指します。

長城（大境門）です。いかにも北辺の守りという雰囲気があります。これを越えると内モンゴルまでもう一息です。

長城が谷に向かってぐぐっ落ち込んでいます。

長城の外側です。

さて観光もそこそこにタクシーで張家口南駅に向かいます。ここからまた列車にのり一路北京を目指します。ただしルートは行きと違います。

列車は有名な観光地である八達嶺長城を越えていきます。勾配が急なためここ青龍橋駅でスイッチバックします。

青龍橋駅の片隅には天祐の像が立っています。彼は中国の鉄道建設に多大な業績を残しました。この八達嶺越えルート（京包線）も彼の手によるものです。

駅からは万里の長城を眺望することもできます。

出発から約11時間かかってようやく北京北駅に着きました。直線距離にして10キロ程度ですが、遠回りしたおかげで100倍楽しむことができました。

〔行程〕
ホテル→北京南駅（列車）
北京南→張家口（列車）
張家口→大境門（タクシー）
大境門→張家口南駅（タクシー）
張家口南→北京北（列車）

費用：約100元（約1500円）