沖縄・渡嘉敷島の旅

2006/07/31 - 2006/08/05

沖縄の渡嘉敷島と那覇・首里付近の旅の記録。ほとんど個人手配だった今回の旅。渡嘉敷島ではシュノーケリングとシーカヤック、そして初のダイビングなどで美しい海を堪能。海ガメにも出会えた素敵なビーチ。ゆっくりと昼寝をした無人島。満天の星空。渡嘉敷島と那覇をゆったり５泊６日で楽しみました。

エリア 沖縄

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: JALグループ

今回の沖縄の旅は、往復航空券と一泊目が付いたツアーをネットでさがした。（「ネクサスツアー」という会社で、対応がとても良かった！）羽田空港を午前９時に発ち、午前１１時半頃に那覇空港に到着。まずは宿泊予定のホテル「ホテル法華クラブ那覇・新都心」にモノレールで向かった。ホテルは「おもろまち」駅を下車して３分ほど歩いたところにある。駅はまだ新しくて、DFSもあり整備された新しい街ではあるけれど、ちょっと寂しい雰囲気。写真は一日乗車券。６００円で、何度か乗り降りするなら、絶対にお得！

《ホテル法華クラブ那覇・新都心》

このホテルはとっても新しくて快適！女性にはアメニティーグッズのプレゼントもあった。美容液の浸してあるマスクと垢すり用のスポンジ。垢すりって、私はけっこう嬉しい。しかし部屋はかなり狭いです。窓も小さいです。でも設備が新しくて、大浴場があるのは良かった。女性のお風呂には暗証番号付きの入り口で、入浴中もまぁ安心。お風呂は展望といいつつ、空くらいしか見えない。けれども清潔感があってとても快適。ちなみに朝食はバイキング形式で、沖縄料理をたくさんそろえていた。クロワッサンもサクサクしていて美味しかったし、この朝食が確か８００円ちょっとらしい。（私は一泊朝食付きだったけれど）。値段の割には良い朝食だと思う。

まだチェックインの時間になっていなかったので、荷物だけホテルに預け、モノレールで首里へと向かった。このホテル、モノレールの駅がとても近いので便利。首里まで１０分程度。下車して、階段を下りたすぐ近くに首里城公園行きの１００円バスが出ている。そこで１０分ほど待つ。この間、数度タクシーの運転手さんに声をかけられる。走っているタクシーも、私たちに気が付くと、ゆ〜っくり走っていく。タクシーでも４００円ほどなので、二人で２００円ずつと思えば安いのだが、１００円バスを待つ。ほどなくバスが到着。

首里城公園バス停から徒歩で首里城へ向かった。とにかく暑い……途中に琉球衣装を着ての記念撮影勧誘などを断りつつ、坂を登ってゆく。守礼門を過ぎ、園比屋武御獄石門を見て、さらに登って行くと写真の歓会門になる。重厚な感じ。しかしここは、坂と石段がかなりきついので、見学するときは滑りにくい靴で行くことを勧める。決してハイヒールなどで行ってはいけない。敷石の間にヒールがはまって危険だろう。

ようやく目指していた正殿へ。こちらに入るには入場料が必要。モノレールの一日乗車券を見せると８００円が少し割引になった。
正殿はイメージしていたよりけっこう小さくて意外。けれども朱塗りの美しい建物は素晴らしい。この赤瓦を焼くのにものすごーく苦労をした職人さんの話を聞いたことがあったので、興味深く眺めた。中にも入って見学ができる。しかし、中はかなり暑いので要注意。貸出用のうちわが置いてあって、みんな利用していた。琉球王国の歴史もパネル展示などもあり、歴史も学べる。もう少し当時のものが展示にあると良いのだけれど、戦災でほとんど焼けてしまったらしい。しかしわずか１００年ほど前までは「琉球王国」だったと思うと、不思議な気がしてくる。

首里城の見学を終え、午後３時近く。お腹が減ったので遅いお昼をとることにした。「ぶくぶく茶屋」を目指して歩き始めた。守礼門を通過して坂を下りたところを右に曲がってさらに坂を下る途中に看板が……「沖縄そば　琉球料理」。暑いし、疲れたからここでもいいか、と向かってみる。かなり細い路地裏を２分ほど歩くと、突然素敵なお店が！「沖縄そば　ほりかわ」というお店。こんな住宅地の奥にあるお店なのに、中にはたくさんのお客さんの姿が。期待してお店の中へ……

このお店では、くつを脱いであがる。見た目はお洒落なカフェ風なのだけれど。写真の「沖縄そばセット」と注文。確か１０００円。生麺で、スープもさっぱりしていて美味！黒米のおにぎりと、もずく、ミミガー、昆布いりちー、おつゆも付いていて満腹。さらに食後にはアイスコーヒーかシークヮーサージュース付き。満足感の高いお店でかなりお薦め！沖縄そばなど単品なら５００円くらい。周りも静かでゆったりできた。

《沖縄そば・琉球料理　ほりかわ》
住所：那覇市首里真和志町１ー２７
電話：０９８−８８６−３０３２

モノレール首里駅から安里駅に向かう。ここから徒歩でやちむん通りへ。途中、豪雨に見舞われ傘を購入したが、すぐにやんでしまった。ふと周りを見れば、地元の人は傘を持っている人、雨宿りをする人それぞれ。みんな１５分か３０分くらい待つのは何と言うこともない様子。晴れあがったなか、やちむん通りを進む。写真は南ヌ窯（ふぇーぬかま）と言って少し前まで使われていた登り窯。見学は自由だった。やちむん通り自体は、なんとなくひっそりとした感じでやや寂しい。でも石畳の道で気持ちが良い。

やちむん通りを進んで行くと、牧志公設市場に続いていく。珍しい食材が売っていて、それを見ているだけでも楽しい。さすがにこれから離島に行くのに、この豚の顔や足を買うわけにはいかないけれど……

一度宿に戻り、大浴場につかって休んでから再び国際通りに夕食へと出かけた。三線の演奏があったのだけれど、お店もライブもあんま……だった。まぁ、ライブチャージも無いし、贅沢は言えないかな。なんとなく消化不良で、もう一軒寄ってからモノレールで宿へと戻った。

次の日は、タクシーで泊港へ。「マリンライナーとかしき」は事前に電話で予約をしておいたので問題なく乗船できた。９時発のマリンライナーだったのだが、この日はもう満席になっていた。予約しておいて良かった〜。往復４４２０円。フェリーなら３０００円くらいで行けるようだったけれど、１時間ちょっとかかるらしい。でもマリンライナーなら、わずか35分で渡嘉敷島に到着。今回はシュノーケリングとシーカヤックのツアーを事前に「アイランズトリップ」さんで申し込んでおいたので、スタッフが迎えに来てくれていた。「アイランズトリップ」でネットで検索するとHPがあるので、そちらからどうぞ。とても素晴らしいツアーで、事前のやり取りもスムーズで親切に何度も返信をくれたりしたので、ネット予約の不安を解消できたし。かなりお薦め！しかも、渡嘉敷島でシーカヤックのツアーをやっているのは、たぶんこちら一軒のみ。私は６時間程度の半日ツアー。岩場をシーカヤックで進んだり、ハナリ島という無人島にはシーカヤックで渡ってシュノーケルをしたり、崖に登ったり。ガイドさんがいないと不安な場所にも行けて大満足。海は素晴らしく美しかった……

今回３連泊したのは、とかしくマリンビレッジ。とかしくビーチの目の前で、フロントからビーチまで３０秒。ビーチはシュノーケル・海水浴エリアと、マリンスポーツエリアに二等分されているので、見た目ほど泳げるエリアは広くないけれど、それでも人は少ないのでシュノーケリングをするには十分。ライフジャケットとシュノーケルセット（フィンも付いている）をレンタルすると1000円か1500円だったかな。私が滞在していた間は、波も静かで、うねりも全くなく、まさにシュノーケル日和。ビーチ間近の数メートルの間は透明度が低いけれど、少し泳いでいくと、海の底まで見える透明度！ライフジャケットとフィンがあれば、美しい海を堪能できるはず！とかしくビーチには現在６頭から７頭ほど海亀が住み着いているらしく、私もシュノーケル中、一頭と出会った。悠然と泳いでいく姿に感動。子どもたちもたくさん沖の方まで出ていて、ぷか〜っと浮いて魚ウオッチングを楽しんでいた様子。

《　とかしくマリンビレッジ　》
ヤフートラベルで予約。一泊２食付き・本館・海側を指定で14500円くらい。渡嘉敷島のなかには、阿波連ビーチの方にたくさん民宿があり、そこでは一泊7000円くらいの宿とかあったのだが、海がきれいに見える・ビーチが目の前・とかしくビーチは人が少ない・民宿などは少人数で気兼ねもしそう、という理由によりこちらを選んだ。ホテルとは言ってもリゾートホテルという感じを期待してはいけない。合宿所といった趣。部屋もバスルームも広くはないし、設備も立派ではない。けれども、部屋から見える海の景色は素晴らしい！！泊まるなら絶対に海側がお薦め。和室もあるようで、そちらも良さそう。私は今回は２階だったのだが、新館の３階か４階あたりは良さそうだった。本館２階だと、１階で食事をしている人と目が合いそう。フロントの人やスタッフはみんな親切だし、いつも穏やかな笑顔で対応してくれたので、嫌な思いは一度もしなかった。

こちらは、部屋から撮影したサンセット。周りにはとくに何もないので、素晴らしい景色を堪能できる。しかしコンクリートの普通のベランダ、って感じなうえ、クーラーの室外機があるので、クーラーをつけたままだとかなり暑い……でも、この景色を見てしまうと全て許せてしまうのだ。

二日目は、午前中は目の前のとかしくビーチでシュノーケリング。海亀にも出会えて感動！ウミヘビもいて驚いたけれど……午後は無人島の安室島に渡してもらう。朝、フロントで予約をしておいた。１名につき往復で3000円。一日に３回くらい目の前から渡し船がある。朝に出発して昼食を持っていきたい場合は前日に予約をしないとダメらしいけれど、私たちは昼の出発だったので、１１時半から開店する中庭の売店で昼食を買った。タコライスとカレーライスは各850円。大きな鶏の唐揚げも付いていてお腹がいっぱいになった。ふた付きの容器に入っているので安心。渡し船では、クーラーボックスは無料で貸してくれるので、それに飲み物と昼食を入れていけばOK。

船はかなりの速さで進む。風を切って、とても気持ちが良い。トビウオが銀色の体を光らせて飛んでいくのも見えた。快適な船旅。

島では、木陰でゆっくりと昼食をとり、昼寝。数人の人がいるが、やはり「とかしくビーチ」や「阿波連ビーチ」より格段に静か。の〜んびりと過ごせた。途中、シュノーケリングをしたり、ぼーっと海を眺めたりと至福の時間。海はこちらもやはり美しい。ビーチ近辺も透き通る水で、比較的浅いところにも魚たちがたくさんいる気がする。魚の種類や数自体は、とかしくビーチの方が多いかなとは思ったけれど、こちらのユッタリ感は、とかしくビーチにいただけでは得られなかった。

こちらは、とかしくマリンビレッジのロビー。小さな家庭用ソファーがあり、新聞などが読める。その後ろにフロント。奥に写っている入り口はお店。お酒や食料品、ちょっとしたお土産などがある。とても小さいけれど、夜９時くらいまではやっていたような……けっこう便利です。

とかしくマリンビレッジのコインランドリー。あまりきれいな感じの場所ではない。しかも、洗剤は自動ではない。フロントで買ってから来ないといけない。けれども、夏に３泊もすると、洗濯をして帰るとやっぱり便利。というわけで利用しました。

とかしくマリンビレッジでの朝食バイキング。う〜ん、すごーく美味しい！とは言えないのだけれど、それなりです。クロワッサンは、クロワッサンという寄りバターロールかな。でもベルギーワッフルは美味しい！和食はもしかしたら美味しかったのかも……まぁ、しかし外で潮風に吹かれながら食べる朝食は格別！それで全て許してしまえる。

これは夕食バイキング。種類は色々あります。フルーツもあります。美味しいです。御飯は赤米？と言うのか、不思議なお米がありました。ただ、全体的に人気のおかずが、意外に早めになくなってしまうのが残念。もう少し人数を考えて、きらさないで欲しいものだ。バイキングなのだから。とは言っても、このような離島で、それはやっぱり傲慢かなと思ったりもする。切らさないようにするということは、余るものも出ることになるわけで……と思ったら、まぁ、別にいいか、なんて思えるのです。それくらい、この渡嘉敷島の自然は美しく、素晴らしい！！

渡嘉敷島を後にし、５日目、那覇へと高速船で戻ってきた。泊港近くのレンタカー屋でレンタカーを借りることにして、ちょっと南部へドライブ。すごい雨が降ってきたりして心配したけれど、すぐやんでしまったりとよく分からない天気。これが南国のスコールってやつなのでしょうか。向かったのは玉泉洞王国村。特に面白いとは言えなかった。そこの大食堂らしきところで「海ぶどう丼」を食べた。確か千円。これが、意外にも美味しい。期待薄だったせいもあり、かなり意外だった。鍾乳洞は、これまた意外にも長い。歩き疲れた。そして、それほど楽しいわけではない。（まぁ、楽しむ方もいるのでしょうが）ビーチサンダルだと滑って危険。みなさまもお気を付けて。

南部の海沿いにある、「浜の茶屋」でお茶をした。ここはガイドブックなどにも載っているようなので、大きなお店かな、と思って来たら意外にも手作り感あふれる、小さなお店だった。どうやってこの崖に建てたのかと不思議になるようなところに建っている。とても急な階段を下りていくとお店の入り口が……店内に足を踏み入れるとすでにたくさんのお客さんが。ほとんどの席は海の方を向いた窓辺の席。とにかく景色は最高。風も気持ちよい。ケーキもおいしかった。お店の下の浜に下りることもできる。砂浜をイメージしてはいけない。小さな岩場と砂浜という感じ。しかしとても静かで、とにかくくつろげる場所だった。また行きたい！と思わせるカフェ。お薦め！この姉妹店ですぐ近くに「山の茶屋」もあるらしい。そちらも興味ひかれる。

「浜の茶屋」の窓辺の席を浜に下りる坂から撮影。こんな感じ。木漏れ日も美しい……

５泊目は、国際通り中心に新しくできた「ホテルＪＡＬシティ那覇」。ホテルのサイトから直接インターネット予約をしたら安く泊まれた。開業記念だったようなので、今は分からないけれど。しかし、かなり安い部屋だったので、二人で泊まるにはやっぱりちょっと狭い感じ。ただ、特に部屋で長く過ごすわけではないので快適。なにより、調度はモダンで、バスルームが新しくてきれい、意外に広いし。ロビーなども広くてきれい。国際取りの真ん中という立地も、便利！かなりお薦めです。

こちらは千葉の我が家で撮影したもの。沖縄最終日の６日目、出発までの時間を使って、ホテルから牧志公設市場へ出かけて少しお買い物。海ぶどうなどとともに、島ラッキョウや漬け物類を購入。ほんのちょっとずつを数種類詰めてもらうことにしたが、快く入れてくれた。ジーマーミー豆腐もおまけということで入れてくれた。市場のおばちゃんは、みんなほんわかとしていて陽気だなぁ。夜、泡盛とともにつまみ、沖縄の夜を思いだして過ごした。
美しい海を堪能した旅だった。また行こ〜。