2002/10/18 - 2001/10/18
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buchijoyceさん
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ティンプー
10月18日(金)
6時起床。外は雨。
窓からのぞいていると、ホテルの道向こうはサッカー場だ。
雨の中をフードつきの上着を着た人たちがサッカーの練習を始めた。ひとしきり、練習して引上げて行った。雨だから練習なしでは、雨期には困るだろうから、雨でも練習するのかな、と野次馬は思う。
註:後でサッカー青年に聞いたら、サッカーは雨でも雪でもやるのだそうだ。
ゴやキラを着た人たちがかさをさしながら、歩いている。上から歩いてくる子どもたちを狙ってシャッターを切っている。だけど、たぶんこの暗さではだめだろうな。
ここでブータンについて少し。
ブータンの正式名はDRUK YUL、雷龍の国。
国旗には龍が描かれている。
政治体制は君主制。
面積は46,000?(九州の約1.3倍)、うち森林72.5%、耕地7.7%、放牧地3.9%、
生産物はトウモロコシがトップ。米、雑穀アワ、ヒエ)、ソバ、小麦、大麦、ジャガイモの順。
人口は60万人とも70万人とも。
首都はティンプー。
DRUK AIRの冊子で得た知識だと、
国の木はCYPRESS(でも西洋に糸杉とはちょっと違う)
国の鳥はRAVEN(RAVENにはお目にかからなかった。
RAVENを私がカラスだというと、チョンソ君がカラスではないと言う。日本ではワタリガラス、大ガラスだ。A・アラン・ポーの詩にRAVENというのがあると説明する)、
国の花はブルーポピー。
(7月には山へ行くと見られると言う。日本の花博で見たことがある)
BHUTANは日本語ではブータンと表記するが、現地ではブターンとタにアクセントをつけて発音する。英語でもTAにアクセントがある。そこで私たちも現地に倣ってブターンと発音することにした。ただし書くときはブータンとする。
7時半、朝食。
9時の集合まで雨も上がったので、街中を歩いて写真を撮る。
ティンプーの商店街を写真に撮って歩く。野犬なのか、飼い犬なのかわからないが、犬がいっぱいいる。ほんとうに犬が多い。
いたるところ犬が寝そべっている。ティンプーだけでも5000匹はいるそうだ。夜はにぎやかにほえていた。この犬たち、この国は仏教国なので、殺さず、捕まえて他の地に移住させていると聞いた。去勢もしているそうだ。でも、子犬は生まれている。
時計台のある広場に出た。舞台をつくっている。そこで何をするのか聞いてみた。夜、ダンスがあるのだという。入場は無料。
横でなにやら売っている。トトカルチョだ。これは寺院のドネイションのためだと言う。
9時出発。
おっ、ガイドの二人のゴは昨日とは違う。
「ちょっとモデルになって」と二人を写真に撮る。
先ずはメモリアル・チョルテン見学。
仏塔のような白い大きな建物。寺院では靴を脱ぐ。足が冷たい。
仏教といってもブータンの仏教はチベット仏教の流れをくむ密教。日本の仏教とは趣を異にする。仏教史をまとめたとき、密教には興味がなかったのですっとばしてしまったが、もう一度密教のところを読み返しておいたほうがよさそうだ。
ブータン仏教にはカギュ派とニンマ派があり、今の国王はカギュ派で、一応国教はカギュ派仏教だと説明された。どっちにしろ私にはよくわからない。
モティタンの丘に登り、ビューポイントからティンプーの町を臨む。盆地にはまだ十分土地があり、首都といっても地方都市よりはゆったりとしてのどかである。緑の季節ではないが、自然環境は恵まれている。あれはポプラだろうか、黄葉が目立つ。
あちこちに建設中の建物が見える。チョンソ君の説明によると、現在ティンプーは住宅建設に追われているとか。
「現在のティンプーの人口は?」
「6万ぐらいです」
「ガイドブックには4万5千ってあったから急増しているんだね。人口が都市に集中するのは問題が起こるんだけど、仕事はあるの?」
「あります」
「どんな仕事があるの?」
「インドからの品物を扱う仕事です」
「中間交易ね。しかし農業国が地方から人口流出で人手がたりなくなりはしないかしらね。人手が足りなくなると生産高が減るし、それをカバーするために機械化することになる。そうなると機械化が進み、農家は借金経営を余儀なくされるんだよ。それが出来ないと輸入に頼ることになる。国の方針はどうなんだろうね」
「よくわかりません」
「若者にはわかんないだろうね。次にくるときには、この町もずいぶんと変わっているだろうな。私たちはいいときにきたのかもよ」
ターキンだけが飼われている動物園をのぞく。顔はヤギ、角は・・と言ったヒマラヤにだけ生息する珍獣だと、ちょうどNHKで放映されたとかで、みんなは興味を持っていた。偶蹄目ウシ科だから、よくよく見なければ、さほどおもしろい動物ではないが、水牛ぐらいの大きさ。草を出すと寄って来て食べる。ターキンは絶滅に瀕しているが、日本の動物園にもゴールデンターキンは飼育されている。
GOVERNMENTがやっているハンディクラフトの店へ行った。
お目当ては織物。ガイドブックで見る限り、ブータンには色鮮やかな織物がある。色鮮やかだが、染めには今なお天然染料が使われていると説明があった。しかも絹織物が目を引く。そこで絹織物を買いたいと思っていたのだが、織だけのものは少ない。細かい模様のものは、絹地に細かい刺繍が施してある。
刺繍のキラはきれいだが、和服同様実に高価だ。お土産にはちょっと手が出ない。そこでテーブルクロス程度の刺繍品を買った。新聞紙に包んでくれた。次に来るとこれがポリ袋にかわっているんだろうか。ここはカードが使えた。
ついで郵便局で切手と絵葉書を買う。ブータンは切手で有名とかで、いろんな種類のきれいな切手が発行されている。この印刷はどこでするのだろうか。デザイナーがいるのだろうか。小国が切手発行で外貨を稼いでいる例は知っているが、この国の切手も外貨獲得に役立っているのだろうか。とにかくきれいな切手、しかも種類が多い。
日本までの航空便の料金は20ヌルタム。切手の購入にはドルも使える。雪豹や野鳥、ランやブルーポピーのデザインの切手をシートでドルで買った。絵葉書はいいのはなかったが、日本へ切手を貼って送りたかったので、数枚買った。
図書館へ行く。二階三階はお経の収集。もちろん何のことだかもわからないが膨大な資料である。
ドゥプトプ尼僧院へ行った。中はお祈り中だとかで、周りだけ回ってみた。ここからもティンプーの町が良く見える。パロからの途中で見た、17世紀にくさり橋をかけた人がつくった僧院だと言う。尼僧が食事の支度をしていた。烏瓜みたいな形の野菜を、器用に種をはずして縦に切っていた。オラ・チョット、カラスの嘴と言う名前だそうだが、烏瓜とは違うみたいだ。
街中のレストランへ食事に行く。昼食は美味しかった。
ビュッフェスタイルで好きなものを取る。なんでもすこしずつとって見る。やわらかい焼きそばが美味しい。
「ナムサミ シンベ」(とっても美味しい)」を連発している。
午後、Yさんを迎えに行って、いっしょに民族博物館、古い民家が保存されているのを見る。3階にはドネイションの箱がある。今回はMさんにチップなどの支払い係を頼んだので、彼女が代表して入れた。民家の維持管理も大変だろう。ほそい木の階段を上ると、最上階は吹き抜けの納屋になっていて、藁や唐辛子 などが干してある。
となりの美術学校へ行く。石彫、仏画、刺繍、うるし塗りなどの伝統工芸が教えられている。段階があり、やさしいものから習っている。ここを卒業して、伝統工芸の店につとめるのだという。外では建築技術の実習。建材の木のくみ方、壁の竹組み、壁塗り。
そこでも工芸品の土産を見、続いて、製紙工場へ行く。製紙の原料はこうぞを使っているのだそうだ。和紙に似た素朴な味わいがある。よく見ると、石州和紙との交流があるようだ。なるほど、納得。
3時半から民族舞踊を見る。芝生の片隅に椅子が並べられ、観客はここから見る。私たちとヨーロッパ人が数人。観客は12,3人といったところ。
この舞踊団はプロの王立舞踊団なのだが、そんなにプロらしいとは思えない踊り方だ。うん、男性たちの仮面の踊りは迫力はあったけど。
伝統楽器の方が面白い。この楽器の写真を撮ろうと思っていたら、終わる前にさっさと片付けて帰ってしまった。愛想のないことだ。最後は客も参加して踊るのだが、もちろんすぐさま日本人一行は加わって一緒に踊り始めた。Yさんも踊りに参加している。ヨーロッパ人は出てこない。寒かったのだが、おかげですっかり体が温まった。
Yさんの勤務しているテレコムを訪問。仕事の内容を見学。
日本人一行は日本でも電話局などのぞいた事がないと言う。そうかもしれない。案外生活に近いところで、知らないことはたくさんある。
総裁まで挨拶してくれた。数日前東京から帰ってきたばかりだと言う。東京はvery busyだそうだ。Yさんの人柄だろうが、スタッフに好意をもたれていることが初めて会った私にも十分わかる。
夜、Yさんの泊まっているホテルで夕食。アラ(地酒)をご馳走になった。アラは蒸留酒だと聞いていたが、どぶろくのような味、ほんのり甘さを感じる。飲みやすい。Yさんとミスターと私と3人で、ほとんど1本飲んでしまった。
アルコールが入ったので、たのしく、おしゃべりをして、
4階の山口さんの部屋を見せてもらった。二部屋続きの豪華な部屋。でも一人暮らしはさびしいだろう。おしゃべりが途切れることはないのだが、二人の若者が待っているので、彼らを気遣って、10時にはおみこしを上げる。ほんとはYさんのためにはもうすこしおしゃべりをしていたかったな。
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